中国内モンゴル自治区にある広大なタクラマカン砂漠を緑化しようとした日本人がいる。遠山正瑛(1906-2004)はトングリ砂漠にブドウ園をつくり、モウス砂漠にポプラ100万本を植林した。恩格貝の砂漠開発規範区には遠山の銅像が立っている。タクラマカンの意味は諸説あるが、ウイグル語で「死」や「無限」などを意味する合成語で、「一度入ったら出られない」の意味らしい。
遠山正瑛の著作目録
<単行書>
砂丘の幻想 淡交社 1970
よみがえれ地球の緑 佼成出版社 1989
沙漠緑化に命をかけて TBSブリタニカ 1992
<論文>
山陰地帯のナシの栽培1・2 農耕と園芸5(7)(9) 1950
ナシ栽培の今後経営についての問題 富民22(7) 1950
梨の樹型 果実日本 1950
トマト青枯病の発生 育種と農芸5((8) 1950
躍進する砂丘地園芸 農耕と園芸7(11) 1952
果樹の砂丘地栽培法 農業および園芸28(1) 1953
二十世紀梨果実の発育に就いて 鳥取農学会報10(1,2) 1953
砂丘地の園芸的利用に関する研究 1 鳥取農学会報10(3) 1954
砂丘地の園芸的利用に関する研究 2 農業および園芸29(6) 1954
砂丘地農業と畑地灌漑法 1・2 農業および園芸31(8)(9) 1956
和梨果実の発育に関する研究1,2 園芸学会雑誌25(4) 1957
砂丘地高度利用の実例 農業および園芸33(1) 1958
砂丘地の天恵と開発の推進 農業技術21(2) 1966
シルクロード、タクラマカン沙漠の農業開発 砂丘研究27(2) 1980
中国山地の地域開発を実践する 地域開発182 1979
砂丘利用開発研究の軌跡 砂丘研究30(1) 1983
ポプラ100万本中国・クブチ砂漠を緑に変えよう 省エネルギー47(8) 1995
NGO第一線 第116回中国 日中に緑の懸け橋を 世界週報78(41) 1997
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