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2017年4月28日 (金)

アメリカの地域貸出文庫

Homedesign   Little Free Library(リトル・フリー・ライブラリー)、図書ボックス(ミニ私設図書館)が海外でブームである。郵便ポストか鳥小屋のような小さな本棚を庭先につくり、自分の好きな本を人に利用してもらう。ここ数年、地域社会の中で、近隣の人たちに小さな箱に納められた本を無料で貸し出すという読書運動が、北米および他国で広がっている。国土が広いアメリカでは、書店や図書館が身近にないこともあって、誰でも手軽にできる図書ボックスが普及している。またイギリスでは携帯電話の普及で利用が減った公衆電話をミニ図書館に転用ケースも見られる。

   しかし、日本でも古くから家庭文庫、地域文庫といった、私設図書館は存在する。自宅の一室を無料開放して文庫を開いたり、神社の社務所や団地の一角、ガレージなどに本棚を並べて貸出をしている。

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2017年4月26日 (水)

中国漢籍図書目録

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 天一閣。門には「南国書城」の額がある

   天一閣は明の寧波の豪商、范欽(1506-1586)が1561年から1566年にかけて創建した蔵書楼。現存するアジアでも最古の図書館の一つといえる。蔵書家の多いことで知られる浙江省鄞県でも天一閣が珍しい書物が集められていることから、当時から天下第一といわれ、それが命名の由来である。天一閣の前庭に池があるのは防火対策である。蔵書内容は嘉靖・万暦年間(1522-1619)に刊本されたものが多く、旧鈔本、金石拓本、明代の地方志、科挙関係資料などが多数ある。清の四庫全書の編纂には天一閣の図書を参考にし、文淵閣はこの楼閣にならって作ったといわれる。

    中国漢籍目録

晏子春秋 戦国
安南史略 19巻 安南黎崱撰 元
安陽集 50巻 韓琦 北宋
郁離子 10巻18篇 劉基
委巷叢談 1巻 田汝成撰 明
夷門広牘 106巻 周履靖編 明(1597年)
韻語陽秋 20巻 葛立方撰 宋
隠秀軒詩 10巻 鐘惺撰 明
蟫史 11巻 穆希文撰 明
陰騭録 袁了凡  明
韻府群玉 20巻 陰時夫撰 元
雨窓欹枕集 洪楩 明
尉繚子(うつりょうし)
雲烟過眼録 4巻 周密 宋
雲笈七籤 120巻 張君房 宋
嬴奎律髄 49巻 方国撰 元
剡源集 30巻 戴表元 元
女論語 曹大家撰 説郛所収 後漢
開元天宝遺事 4巻 王仁裕撰 五代
花間集 10巻 趙崇祚編 (四部叢刊所収) 後蜀
漢魏叢書 何鏜  明
漢魏六朝七十二家集 347巻 張燮撰 明
漢魏六朝百三名家集 80巻 張溥編 明
漢詔疏 陳衍 明
邯鄲記 2巻 湯顕祖 明
漢唐事箋 朱禮 元
金史 135巻 托克托(トクト)等奉勅撰 元
郡齋読書志 4巻 後志2巻 考異1巻 付志1巻 晁公武撰 宋
訓纂篇 揚雄撰 漢
兼明書 5巻 邱光庭撰 唐
孔叢子3巻 孔鮒撰 後漢
呉越春秋 趙皣  前漢
元朝秘史 15巻 元
孝経 1巻 漢
後漢紀 30巻 袁宏撰 晋
後漢書・志 司馬彪 晋
古今事文類聚  祝穆
古今注 3巻 崔豹撰 晋
古詩源 14巻 沈徳潜撰 清
古文関鍵 2巻 呂祖謙
古文孝経 1巻  漢
古文真宝 20巻 黄堅
古列女伝 7巻 劉向  前漢
困学紀聞 20巻 王応麟
五代会要 30巻 王薄
五代史 薛居正
冊府元亀 1000巻 王欽若等奉勅撰 中華書局 1960
山谷集 70巻 黄庭堅
左氏伝解詁 30篇 賈逵  後漢
三体詩 6巻 周弼
三輔決録 2巻 趙岐  後漢
三略 3巻 黄石公
雑学辨 1巻 朱熹
三国志 65巻 陳寿撰 晋
爾雅翼 32巻 羅願撰 宋
史記 130巻 司馬遷
資治通鑑 294巻 目録30巻 考異30巻 司馬光
資治通鑑綱目 59巻 朱熹
詩集伝 8巻 朱熹
四書集注 19巻 朱熹
詩人玉屑 20巻 魏慶之
字説 20巻 王安石 宋
事物紀原 宋・高承撰、明・李果訂
事物原会 清・王汲編 清嘉慶2年休寧汪氏古愚山房刊本
朱子感興詩註 1巻 蔡謨
朱子行状 黄榦
朱子語類 140巻 黎靖徳
笑苑千金 張致和
七略 劉歆
諡法 劉熙
諡法劉熙注補遺 劉熙
四民月令 1巻 崔寔
釈名 8巻 劉熙
十八史略 7巻 曾先之撰 元
春秋会要 姚彦渠 中華書局  1955
春秋経伝集解 30巻 杜預 晋
春秋公羊伝 11巻
春秋穀梁伝
春秋左氏伝 30巻
春秋左氏伝解誼 服虔
春秋左伝解詁 賈逵
春秋釋例 15巻 杜預  晋
春秋繁露 17巻 董仲舒
笑海叢珠 陸亀蒙撰 元
傷寒論 16巻 張仲景
尚書大伝 4巻 鄭玄注
女誡 班昭  漢
書目三編 別録・七略輯本・漢書藝文志補注・四史儒林文苑伝注 上・下 広文書局 1969
事林広記 陳元靚撰 宋
新五代史 75巻 欧陽脩撰 宋
真山民集 1巻 真山民撰 宋
鐔津文集(しんしんぶんしゅう) 20巻 契高 宋
神仙伝 10巻 葛洪 晋
新唐書 225巻 欧陽脩、宋祁奉勅撰 宋
水経注図 水経注疏要刪 楊守敬撰 清
随函録 20巻 可洪編 後晋
酔翁談録 10集、毎集2巻、計20巻 羅燁撰 元
崇文総目 5巻 補遺1巻  宋
図画見聞誌 6巻 郭若虚撰 宋
図絵宝鑑 5巻 夏文彦撰 元
説苑 20巻 劉向
西漢会要 上下 徐天麟撰 宋
西漢詔令 林虔  宋
西漢年紀 30巻 王益之撰  宋
西廂記 王実甫 元
正蒙書 10巻 張戴撰  宋
潜虚 1巻 司馬光撰  宋
潜夫論 10巻36篇 王符 後漢
宣和遺事 2巻  南宋
蒼頡篇 李斯 秦
宋史 496巻 脱脱(トクト)撰 元
捜神後記 10巻 隋
宋名臣言行録 朱熹撰 李幼武補編  宋
滄浪詩話 厳羽  宋
楚漢春秋 1巻 陸賈
楚辞章句 17巻 王逸
楚辞補注  17巻 洪與祖撰  宋
素書 黄石公
大学衍義 43巻 真徳秀撰 宋
太極図説 1巻 周敦頤  宋
太玄経 10巻 揚雄
太平寰宇記 200巻 楽史撰  宋
太平御覧 1,000巻  李昉等奉勅撰  宋
太平広記 500巻 李昉  宋
大載礼 85篇 載徳
中論 2巻 徐乾
長安志 20巻 宋敏求撰 北宋
朝会儀記 蔡質
地理風俗記 応劭
輟畊録(てっこうろく) 陶宗儀
點考工記 鄭玄
東漢会要 40巻 徐天麟撰 宋
東観漢記 24巻 武英殿聚珍本 姚之駰 後漢
東漢詔令 楼肪 宋
東京夢華録 10巻 孟元老撰 宋
唐才子伝 10巻 辛文房撰 元
東萊左氏博議 25巻 呂祖謙 宋
唐史論断 3巻 孫甫撰 宋
独談 2巻 蔡邕 後漢
南州異物志 楊孚 後漢
南北郊冕服議 劉蒼 漢
風俗通義 10巻、付録1巻 応劭 後漢
武経総要 宋
文献通考 348巻 馬端臨撰 元
法言 揚雄 前漢
封禅儀記 馬第伯 漢
北夢瑣言(ほくぼうさげん)  孫光憲 宋
孟子集注 7巻 朱熹撰 宋
問礼俗 董勛 魏
野客叢書 12巻 王楙撰 宋
容斎随筆 16巻 洪邁撰 宋
酉陽雑俎 20巻、続集10巻 段成式撰 唐
與地紀勝 200巻 王象之 宋
礼記集説 160巻 衛湜撰 宋
礼記要義 33巻 魏予翁撰 宋
楽善録 10巻 李昌齢編 宋
六臣注文選 60巻  宋
律呂新書 2巻 蔡元定撰 宋
龍龕手鑑 4巻 行均編 遼
両漢詔令 洪咨夔 宋
両京新記 韋述 唐
緑窓新話 上下2巻  南宋
麟台故事 5巻  宋
類説 60巻 曽慥編  宋
類篇 15巻 司馬光撰  宋
蠣釈 27巻 洪适撰  宋
歴代故事 10巻 楊次山撰  宋
録異記 8巻 杜光庭 前蜀
論語集注 10巻 朱熹撰  宋

2017年4月24日 (月)

アメリカ議会図書館

 1800年4月24日、アメリカ議会図書館設立。略称はLC。蔵書数3200万冊、世界最大規模の図書館。1814年ワシントンを攻略したイギリス軍が議事堂に火を放った際に、蔵書はほとんど失ったが、1815年ジェファーソンの蔵書約6000冊を購入し、これを核にして再建された。その後1825年と1851年にも火災に遭い、1897年に現在地に移転した。蔵書の増加に伴って、1939年に別館が開設され、1980年に新館マディソン・ビルが完成した。1899年3月から40年間在任した第8代館長ハーバート・パトナムの時代に、資料・整理・サービスのあらゆる面において整備拡充された。日本の国立国会図書館は、1948年にこのLCをモデルとして造られた。( keyword;Library of Congress,Herbert Putnam )

2017年4月 5日 (水)

国立国会図書館にない本

 わが国の国立国会図書館は、法律によって定められた「納本制度」により、日本国内の出版物を広く収集している。近代日本の納本制度は明治2年に始まり、文部省の所管を経て、同8年6月に内務省が引き継いだ。同年9月同省内に設置の図書寮がその事務を行い、翌年4月には図書局と改められた。当時、東京書籍館(帝国図書館の前身)は、出版条例による3部納本のうち1部を文部省から交付されており、納本事務が内務省へ移管された後も引続き行われた。この図書館への納本資料の交付は基本的に昭和20年まで継続している。このように図書館には原則的にすべての本が収集されている。しかし現実では、日本の出版文化の基礎になる国立図書館の蔵書が国内すべての出版物をカバーしているというわけではない。

CASE1.ムックに弱い

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    毎日グラフ別冊「旅する仏たち 敦煌・シルクロード」石嘉福、並河萬里写真、毎日新聞社 定価1800円 1977年

井上靖との関係で毎日新聞社は敦煌・シルクロード関係の出版物には強かった。雑誌と図書の中間的な資料をムックという。この当時はムックという言葉はまだ生まれてなかったが、毎日グラフ別冊はムックの先駆である。国立国会図書館には毎日グラフ別冊は図書として多く所蔵しているが、なぜか本書は収蔵されていない。不思議である。ちなみに国立国会図書館ではムックは原則として図書扱い。【注】のちに2009年12月21日付で納入された。

CASE2.地方に弱い

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    「なにわの歴史」関西連40周年記念事業として本書を出版。関西連合会、昭和62年刊。定価1200円。直木孝次郎、岡本良一、宮本又次、林屋辰三郎など著名人の執筆。地方出版は関東へ届かないのか。

 

CASE3.非売品に弱い

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    「銀閣寺」光村推古書院 出版年は記載されていないが昭和50年代ではないか。執筆は川勝政太郎、毛利久、薮田嘉一郎。目次には「銀閣寺とその景観」「足利義政の東山殿」「東山時代の文化」「義政とその性格」「慈照寺」「庭園」「東求堂」「銀閣」「東山殿の構成」「遺宝」など。50頁の冊子ながら記述は正確で充実している。拝観のさい有料で求める冊子であるが、図書館に納本されなかったとみえる。

 

CASE4.学習参考書に弱い

    国立国会図書館は学習参考書は収集しない、とはよく聞かれる。しかし全然所蔵していないことはなく、世界史で有名な学者「吉岡力」で検索すると、多く参考書が所蔵している。ふつう図書館でも学参は収集しないところが多い。それは学参、問題集、教科書、テキスト類は個人が買って線を引いたり、汚して勉強するためのものという考えに起因している。しかし、半世紀前の教育を調べようと思えば、教科書や参考書は調査研究の重要な資料となる。そもそも学参と一般書とを明確に区分することもできまい。国の文化を保存する使命からいえば、学参もふくめるべきであろう。たとえば「たのしい英文法」林野滋樹著(三友社出版)は国立国会図書館には所蔵していない。本書は昭和51年に刊行以来、現在も市販されているロングセラーである。ていねいでゆっくりとわかりやすく、初めて英語を学ぶ人に説明しているという点が評価されているのである。

(追記) 「たのしい英文法 改訂版」(2011年)は、のちに所蔵している。

 

CASE5.本とレコードがドッキングしたもの

    「歌謡の百年」(実業の日本社)昭和42年は明治百年の出版ブームにわいたが本書もその企画の一つ。全7巻あり、レコードは日本ビクター。解説は48頁ながら図版が豊富。本屋で販売されていたが、図書館が保存しないならば、どこが保存しているのだろうか。

(追記)最近、検索すると3巻から7巻までが所蔵している。おそらく寄贈で入手したのだろう。ただし1巻、2巻が欠本となっている。

CASE6.通信教育などのテキスト

 「都市及び農村社会学」 豊福陽一著 佛教大学 1982年4月1日発行

  つまり国会図書館には全ての本があるわけではなく、ない本もかなりある。どんな平凡な小さな図書館でも、国会図書館にない本の一冊や二冊は蔵書にあるともいわれている。東京から離れ地方にいけばいくほどその確率は高くなる。

  近年、礫川全次が「雑学の冒険 国会図書館にない本」を刊行している。本書では、国会図書館にない本を100冊選び、それがどういう本か、なぜ国会図書館にないのか、などについて考察している。分類は次のとおり。

1.私家版・非売品
2.通俗科学、サブカルチャーなど
3.ローカルな話題、地方出版など
4.戦中期の出版物
5.戦後占領期の出版物
6.内部資料、受講用テキスト
7.小冊子、小型本
8.雑誌の付録
9.児童書、学習参考書
10.独習書、参考書
11.その他

2017年1月26日 (木)

東洋文庫

   NHK「探検バクモン」で東洋文庫が紹介される。1917年岩崎久彌がモリソンの蔵書を購入。1924年東洋文庫を設立。現在、蔵書は約100万。マルコ・ポーロの「東方見聞録」。歌川広重「名所江戸百景」初摺。中濱万次郎「難船人帰朝記事」。勝海舟所蔵の「高麗史」。ドチリナ・キリシタン。世界で最も大きい本、ドバイのムハマンドの伝記、5m×4m、1.5トン。世界で最も小さい本、四季の草花。番組としては興味をそそられるが、なんでもかんでも稀覯本探し、お宝探しは愛書家としては心が萎えてくる。

2016年11月18日 (金)

タイの葬式本「ナングスー・チェーク」

Photo_5    タイでは葬式の際に、葬式頒布本(略して葬式本)と呼ばれる本や小冊子が関係者に配られる慣習がある。世界でも珍しいこの風習は、現在、華僑のいる東南アジア全域に広まっている。起源は1870年代に国王文書局が、王族や貴族が亡くなった際に遺族から資金提供を受けて文書や法令を編纂し始めたことに始まる。やがて、王族や貴族だけでなく、官庁の一般官吏や中国人商人の間にもこの慣習が広がっていき、物故者の経歴や家族の歴史、携わった仕事や関連する産業の歴史などが本に書かれるようになった。

180pxmom_sangwal_and_m_c__ananda_ma      タイの葬式は盛大で、クライマックスとなる火葬の際に、参列者に引き出物として配布される。1996年に葬儀が行われたラーマ9世(プミポン・アドゥンヤデート)の生母シーナカリ王太后(画像、1900-1995)の葬式では、大小取り混ぜて18冊も配布されている。この度のプミポン国王の場合、何冊書かれるが予測もつかない。
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Image   日本国内でタイの葬式本を約4000冊以上、所蔵している図書館がある。タイの国務省職員で、タイの葬式本の収集家として知られたチャラット・ピクンの旧蔵書約9000冊(洋書、タイ語)のチャラット・コレクションが京都大学東南アジア研究所図書室にある。このうち約4000冊がタイの葬式本であり、同種のコレクションとしてはタイを除いて世界最大のものである。本コレクションは、チャラット・ピクン氏が亡くなったあと、彼の知人で当時京都大学東南アジアセンター所長であった石井米雄(1929-2010)が購入し、同センターの所蔵としてものである。目録として「Catalog of Thai cremation volumes in the Charas Collection」マラシュリー・シヴァラクス編、1989年)が刊行されている。タイの葬式本は文書局の校閲を受けた歴史文書や法令書としての価値があり、また一方で社会経済史の貴重な資料である。

   余談ながら、「葬式」はタイ語で「ンガーンソッブ」Ngarn-sob、「仏教」は「プラブッダサーサナーア」Pra-put-sassanaという。「葬式頒布本」のことはタイ語で「ナングスー・チェーク。英語ではcremation volumeという訳語が与えられている。

2016年11月 4日 (金)

ノルデンショルドの日本図書コレクション

 探検家アドルフ・ノルデンショルドは1878年ヴェルガ号でスウェーデンを出発射して北極海に入り、ベーリング海から太平洋に抜けて横浜に入港。日本滞在中に日本の文化や歴史に興味を持ち、大口正之という青年に依頼し、東京横浜の書店から約1050点、7000部近い図書や新聞雑誌を購入する。帰国後スウェーデンの王立図書館に寄贈、日本研究の一大コレクションとなる。収集された書物は、十分な時間がなかったためか、特にテーマは無く、当時流通していた本が集められたらしい。(参考;饗場徳衛「ノルデンショルド日本図書コレクションの展示について」地学雑誌90-2、1981)

2016年10月27日 (木)

読書の日

   本日は読書週間の第1日目にあたるので「読書の日」という。文化庁は「1カ月に1冊も本を読まない」と回答した人が47.5%にのぼるという結果を発表した。スマホなどの普及により必要な情報が簡単に得られ、読書する必要を感じなくなったためだと考えられる。

  読書家には2つのタイプに分かれる。新刊派と古典派である。最近図書館でよく読まれている小説を近くの図書館のHPで調べてみた。東野圭吾「危険なビーナス」、村田沙耶香「コンビニ人間」、宮部みゆき「希望荘」、有川浩「アーマーとぼくら」、宮下奈都「羊と鋼の森」、萩原浩「海の見える理髪店」、池井戸潤「陸王」、湊かなえ「ホイズンドター・ホーリー・マザー」、川口俊和「コーヒーが冷めないうちに」などなど。

 かつて朝日新聞(2011.1.15付)に「いつか読みたい本」というアンケートをアスパラクラブで調査したら古典がズラリ。①源氏物語②坂の上の雲③戦争と平和④カラマーゾフの兄弟⑤失われた時を求めて⑥遠野物語⑦神曲⑧万葉集⑨徒然草⑨人間失格、なんとほとんどわが読書施設「女性の書斎・ひとり好き」にある本ばかり。新しいベストセラーがないので気落ちしていたら、「いつか読みたい本」というのは実は古典だったのか。でもみんな読破していない。「100年に一人、出るか、出ないか、という天才が、10年ぐらいかけて書いた本。たとえ1年かけて読んでも全部分かるわけがない、それでいい」とある。ごもっとも。でも、読まずに積読自慢は感心しない。今年こそチャレンジしよう。(10月27日)

2016年10月 5日 (水)

ジョージ・ワシントンの悔恨

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 ニューヨーク市立図書館

    1789年のこの日、ジョージ・ワシントンはニューヨーク市立図書館から2冊の本を借りた。国際関係論と議会討論に関する本で、返却期限は11月2日だった。ところが、ワシントンは国事に忙殺されて本のことはすっかり忘れてしまった。結局、ワシントンの死後もその2冊の本は長らく未返却のままであった。ジョージ・ワシントンといえば、少年時代、父が大切にしていた桜の木を切ったことを正直に話して反省したという逸話がよく知られている。いわば正直者のシンボルであるワシントンが本の長期延滞者であることはアメリカ図書館関係者にとって長い間、悩みの種であった。ニューヨーク市立図書館は当時アメリカでも唯一の図書館で初期の貸し出し記録にワシントンの未返却本があることを憂慮していた。延滞料は221年で約43万円になるという。だが、最近ジョージ・ワシントン邸の管理団体が同じ版の図書を約100万円で調達し、ニューヨーク市立図書館に返却したという。ジョージ・ワシントンは長期延滞者として世界図書館史に残る記録を樹立したのである。(10月5日)

2016年7月 4日 (月)

めずらしい本、ありふれた本、そして面白い本

Mineyama2   NHK「探検バクモン」で100万冊の専門書を所蔵する東洋文庫を紹介している。「東方見聞録」の最も古い版のもなど珍しい本ばかり。しかし稀覯本やお宝ばかりを探すのは学問の王道とは思えない。余はありふれた本のなかに真実を見つけたい。本を借りることがマイ・ブームである。宝塚に住んでいるが、近隣の他市の図書館でも登録すれば簡単に本が借りれる。電車を利用しているが、PiTaPaが便利だ。図書館に勤めていたとき、来館者から「何か面白い本はないか?」とたずねられて即答できずに困った。新刊や話題の作品ならリストもあるが、ばくぜんと聞かれても好みもあるので、適書をすすめることはむずかしい。自分自身も「何か面白い本はないか」と自問しながら本棚をさがしている。中国関係が好きなわたしは、やさしく書かれた「水滸伝」を読んでみたい。中国関係図書でめずらしいタイトル。劉多鶴子の「中国・中国・中国」理想出版、1980年刊行。詩集らしい。

  最近は、こんな本を借りている。「ものの名前」「すてきなあなたに」「長さと速さの話題事典」「キネマ旬報」「民俗探訪事典」「戦争映画館」「コンサイス外国地名事典」。本を返して、また新しい本を借りる。「女優で観るか、監督を追うか」「ラジオ深夜便きょうの一句」「カエサル」「感情の整理術」。21日「江戸の敵をなぜ長崎で討つのか」「あまちゃんはなぜ面白かったか?」「早引きネーミング辞典」「都道府県クイズ」。22日「戦後マンガ50年史」「日本の歴史クイズ100連発」「ザ・ベストテン」「魚たちとワシントン条約」「哲学辞典」。6月3日「武帝」「孔子」「外国のことわざ」「日本のすがた」「聖書コンコーダンス」。6月11日「あまちゃんの人間像」「ピーター・フォーク自伝」「日本プロ野球事件史」。6月18日「もののはじまりビックリ事典」「知ってびっくり!もののはじまり物語」「恐ろしい幽霊の話」「つのだじろう怪談」「世界文学101物語」。6月23日「身近なモノ事始め事典」「日本の第1号物語777」「東京マニアック博物館」 6月29日「東京都の歴史散歩」「地名の世界地図」「世界の戦争・革命・反乱」。7月5日「第9軍団のワシ」「真田幸村と真田一族のすべて」。

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