フェルナン・レジェ(1881-1955)は1911年以後、ピカソ・ブラックなどを知ってからキュビズムの運動にくわわる。第一次世界大戦に参加したが、毒ガス中毒になり、兵士をやめる。1917年ころまでに曲線的立体派の形式をはっきりさせ、ピカソらとはちがった代表的な立体派画家の1人となった。工業化社会の人間を単純に力強く描く。
印象派の巨匠シスレーの「サン・マメス六月の朝」は東京・ブリヂストン美術館の至宝である。6月の朝の光のさわやかさを、遠近法のうちに、鮮やかな光と影の入念な描き分けによって惜しみなく表現している。樹葉のひろがりに点綴された色斑の筆触も制御されたものであり、色彩も豊潤である。サン・マメスはパリ近郊の田舎町で何度も描いているが、シスレーは一度も住んだことはなかった。
「彼はすぐれた空の画家であり、エーテルの奥行きを表現し、この広がりの中に雲の群れを浮ばせることを知っていた。彼は、晴れやかな自然への愛をもって、ある一日の風景の魅力や穏やかさを彼なりに表現した」(ギュスターヴ・ジェフロワ)
東京のブリジストン美術館にはほかに2枚のシスレーの作品がある。
1798年のこの日、19世紀フランスのロマン主義を代表する画家ウジェーヌ・ドラクロワはパリ近郊のシャラントン(現在のサン・モーリエ)に生まれた。フマキラーのゴキブリ革命のCMには、教科書にも載っているドラクロワの有名な絵画「民衆を導く自由の女神」が使用され、「フランス革命」というナレーションがつけられる。これは大きな間違いである。フランス革命より40年くらい後の1830年7月27日に起こった七月革命に想を得て描かれた作品である。もっと酷いのはジャンヌ・ダルクに間違われることがある。広瀬すずの ドラマ「学校のカイダン」第7話。謎の男、雫井彗を演ずる神木隆之介がドラクロワの絵を指して「ジャンヌ・ダルクも下からのし上がってきた」と説く。このドラマには仏百年戦争の英雄ジャンヌ・ダルクの名前がしばしば引き合いに出される。ジャンヌ・ダルクにしては乳房が豊満すぎるし、百年戦争当時はまだフランス国旗や銃はなかった。ルーヴル美術館にあるこの絵画を観て、なぜかジャンヌ・ダルクだと勘違いしている日本人観光客は多いという。三色旗を持っている女神は、フランスという国家自体を擬人化したマリアンヌという架空の人物といわれる。一説によると、戦闘で弟を失い、仇を討とうと奮戦したアンヌ・シャルロットという洗濯女の伝説をモデルにしているともいわれる。なおミュージカル「レ・ミゼラブル」で描かれる暴動もフランス革命ではなく、この六月暴動と七月革命である。(4月26日)
ウィルソンは英語圏で一般的な人名。広辞苑には8人のウィルソンが掲載されている。アンガス・ウィルソン(小説家)、チャールズ・ウィルソン(物理学者)、コリン・ウィルソン(小説家)、エドワード・ウィルソン(文芸批評家)、ハロルド・ウィルソン(政治家)、ケネス・ウィルソン(物理学者)、ロバート・ウィルソン(天文学者)、トーマス・ウッドロウ・ウィルソン(米大統領)。18世紀のイギリスの風景画家リチャード・ウィルソン(1713-1782)は掲載なし。彼はロイヤル・アカデミーの創立の1人であり、名声をほしいままにしたが、晩年は酒に溺れ、その気難しい性格で人気は急落した。「リン・ナントル湖から見たスノウドン山」(1765年)は彼の代表作で、古典主義の伝統にのっとった理想化と調和を、自然主義的な実際の景観と渾然一体にすることに成功している。リチャード・ウィルソンは長い間評価されなかったが、今日ではターナーやコンスタブルに大きな影響を与えた、最初の偉大なイギリス風景画家とみなされている。
夏目漱石の初期の小説、例えば「坊っちゃん」「草枕」などには西洋絵画の新しい芸術に関する記述が多くみられる。文学の世界ではそれがどのような絵であるのか、読む者の想像でしかない。「夏目漱石の美術世界展」(2013年5月14日~7月7日)では現実には存在しない絵を当代の一流画家に再現させて、漱石の美的世界を楽しもうという趣向である。佐藤央育の「森の女」(推定試作)が展示作品中、とくに注目される。「三四郎」に登場する原口画伯は黒田清輝をモデルにしているといわれ、里見美禰子をモデルにしたこの絵は小説の主要なモチーフともいえる。
「三四郎」では三四郎と美禰子が上野の博物館へ、深見という画家の遺作展を訪れる。数多く展示された水彩画は地味ではあるが、筆致に滞りがなくさっぱりしていると三四郎は感じた。この深見画伯は浅井忠のことで、留学中の漱石と同宿したこともあり、親交があった。

浅井忠 「ベニス」 1902年 東京国立博物館蔵
永遠の都ローマには、世界に誇る貴重な芸術・遺跡があふれている。そして長い歴史ゆえに、多くの美術館や博物館がある。1771年、バチカン美術館が一般に公開された。ほかにローマ国立博物館、国立近代美術館、カピトリーニ美術館、ローマ文明博物館、ボルゲーゼ美術館、ドーリア・パンフィーリ美術館、コロナ宮、ローマ現代アート美術館。
ドリア・パンフィーリ美術館はローマのヴェネツィア広場寄りのコルソ通りにある。この絵のようにローマの松は下の部分がごっそりと刈り込まれていて上のほうがブロッコリーのような形に葉が整えられている。
アラ・パキス美術館は帝政ローマの初代皇帝アウグストゥスが建造した「平和の祭壇」がある。
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