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2008年6月15日 (日)

自転車乗りと水泳

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   ケペルは自転車に乗れない。都会育ちで親が子供用自転車を買ってくれなかったので、大人用で練習したが駄目であきらめて、それっきり。大人になって再度チャレンジしたが身体が固くなっているらしくだめだった。もしかりに練習して乗れるようになっても、交通量の多い道路は不安である。水泳もカナヅチだった。小学校、中学校にはまだプールはなかった。ところが高校にはプールがあった。体育の教師の個人教授によって、ようやく平泳ぎ25メートルはできるようになった。近所に市民プールがあるので、時間があれば歩く水泳をしたい。

    ところでお隣の韓国、とくにソウルでは、人口密度が高く、交通量が多いので、自転車を乗り回すことがあまりないという。とくに女性はほとんど自転車に乗らない。「フルハウス」ではソン・ヘギョが自転車に乗れず、ピの特訓を受けていた。またプールは小学校、中学校にないところが多く、泳げない女性も多いらしい。日本女性のようにビキニ水着を着ることも少ない。自転車の乗るときに裾が乱れることが恥ずかしいと思うのであるから、ビキニはなおさらであろう。

 「初雪の恋」(ヴァージン・スノー)のイ・ジュンギも自転車に乗るシーンがあったが、彼もこれまで自転車に乗ったことはなかった。この映画のために特訓して、乗れるようになった。さすがに若いだけにケペルとは違う。テコンドーもうまい。韓国の男性は武術をしている人が多い。

自転車乗りと水泳

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   ケペルは自転車に乗れない。都会育ちで親が子供用自転車を買ってくれなかったので、大人用で練習したが駄目であきらめて、それっきり。大人になって再度チャレンジしたが身体が固くなっているらしくだめだった。もしかりに練習して乗れるようになっても、交通量の多い道路は不安である。水泳もカナヅチだった。小学校、中学校にはまだプールはなかった。ところが高校にはプールがあった。体育の教師の個人教授によって、ようやく平泳ぎ25メートルはできるようになった。近所に市民プールがあるので、時間があれば歩く水泳をしたい。

    ところでお隣の韓国、とくにソウルでは、人口密度が高く、交通量が多いので、自転車を乗り回すことがあまりないという。とくに女性はほとんど自転車に乗らない。「フルハウス」ではソン・ヘギョが自転車に乗れず、ピの特訓を受けていた。またプールは小学校、中学校にないところが多く、泳げない女性も多いらしい。日本女性のようにビキニ水着を着ることも少ない。自転車の乗るときに裾が乱れることが恥ずかしいと思うのであるから、ビキニはなおさらであろう。

 「初雪の恋」(ヴァージン・スノー)のイ・ジュンギも自転車に乗るシーンがあったが、彼もこれまで自転車に乗ったことはなかった。この映画のために特訓して、乗れるようになった。さすがに若いだけにケペルとは違う。テコンドーもうまい。韓国の男性は武術をしている人が多い。

2008年4月 5日 (土)

冬のソナタとジェーン・エア

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   今日からいよいよ太王四神記(第1回)の放送がNHK総合テレビである。主演のペ・ヨンジュン、イ・ジアの来日が6月1日に決定し、韓流ブームPart2が始まろうとしている。

   ところで、旧聞になるかもしれないが、「冬のソナタは嵐が丘で始まり、ジェーン・エアで終わる」というのは真説だろう。冬ソナ、ユジンとチュンサンとの出会いは転校生という設定だが、嵐が丘では哀れな父(てて)なし子・ヒースクリフを主人が拾って屋敷へ連れてくるところから物語が展開する。冬ソナ最終回、ユジンとチュンサンが再会する場面は、盲人となったロチェスターとジェーン・エアとの再会と酷似している。もちろん馭者は車の運転手になっているが。

       *      *     *     *     *    *

    ロチェスターが30マイルばかり離れた、自分の荘園に住んでいるときいて、ジェーンは二輪馬車を頼んで早速出発した。陰気な森が繁っていた。花崗岩の門柱の鉄の扉から入ると、あたりはぐっと暗くなった。建物は見つからなかった。森の中の暗さと日暮れの本当の暗さとが迫ってきた。そのうち、少し木立がまばらになり。家が見えてきた。正面に二つの破風があり、窓は狭かった。正面の入口も狭く、一つ踏み段がついていた。近づくと、木の葉に降る雨の音に混じって、内で物音がした。狭い入口の扉が動いて、一人の男が立っていた。暗かったけれども、紛れもなくエドワード・ロチェスターである。この一年の間に、彼の力強さは失われてはいなかった。毛髪も豊かで黒かった。しかし、彼の容貌の変化は、絶望的な暗さであった。金の縁のある眼を残忍にえぐり取られた捕われの鷲は、あの盲のサムソンのような様子をしていたのではないだろうか。「放っておいてくれ」と言ったが、ジェーンが一年ぶりに聞いた、ロチェスターの最初の声であった。それは、腕を貸そうとしたあの馭者のジョンに言われた言葉であった。ロチェスターが内に入って、メアリーがコップの水とろうそくを持って行くことになった時、ジェーンが代わりに行った。

   「おまえ、メアリーじゃないないな?」と彼は言った。「メアリーは台所でございますよ」とジェーンは答えた。ロチェスターは素早く手を差し伸ばした。手はまだジェーンに届かぬまま、「誰です?誰です?もう一度、今の声で答えておくれ」とロチェスターの声は高くなった。

      *   *   *   *   *

 もちろん冬ソナがパクリだというつもりはない。むしろ世界文学はいつの時代も人を感動させる力をもっていることの証をしただけである。

2008年3月29日 (土)

蕪村とパチンコ

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   菜の花や月は東に日は西に

    広々とした平野に黄色い菜の花が一面に咲いている光景が眼前にうかぶ。風のない日暮れに近い早春の時刻、陽は西に沈もうとしている。そんなとき、テレビで韓国ドラマ「春のワルツ」のテーマソングが流れた。なんとパチンコのコマーシャルだった。蕪村とパチンコ。この無関係な取り合わせは菜の花によってケペルの脳裏にうかんだ。ユン・ソクホは韓国人でありながら、まことに日本人と同様な詩情を持ち合わせた監督だ。春といえば菜の花。そして赤いランドセルの女の子。そういえばケペルにも小学校1年生の頃、歌の上手な女の子が友達にいた。童謡コンクールに出場してラジオから彼女の歌声を聞いた。まさに「春のワルツ」そのものだった。もちろん女の子とは長いこと会っていない。「愛していれば、会いたかったら…いつかまためぐりあえるのです…。子どものころのかくれんぼのように、しっかりかくれたつもりでも…目には見えなくても…、どこかでオニの私を待っているから、数多くのすれ違いの中で、心を込めた愛の祈りのように…愛し合う2人はいつかまた出会えるのです」そんな「春のワルツ」のテーマは蕪村の名句「菜の花や月は東に日は西に」にもハーモニーとなって響きあうのだ。

   ところで与謝蕪村(1716-1783)は今日でこそ俳人として知られているが、それは明治期になって正岡子規が、俳人としての蕪村を評価したからだという。それ以前の蕪村はむしろ画家として知られていた。映像作家のユン・ソクホと絵画的、視覚的に表現する蕪村と二人に共通点があるとしてもなんら不思議は無いだろう。そして韓国人と日本人との芸術的感性は同じであろう。

2008年1月15日 (火)

いま韓国に日流の風

    いま韓国の大型書店では日本作家のコーナーが別途に用意されているほど人気があるという。村上春樹、村上龍、江國香織、奥田英朗、金城一紀、片山恭一。この現象は、何年か前から少しずつ勢いを強めていたが、今年もさらに「日流」の風は吹くだろう。

    韓流と日流の最大の違いは、世代の差である。日本における韓流が中高年層を対象に広まったが、日流は韓国の若い世代に広まっていることだ。この日流を韓国映画界が見逃すはずがない。日本の小説や漫画を続々と映画・ドラマ化されている。

    昨年人気を呼んだ新人キム・アジュンの映画「美女はつらいの」(2006)は、鈴木由美子の漫画「カンナさん大成功です」をモチーフにしている。中韓合作で大ヒットしたアンディ・ラウ主演「墨攻」(2006)も森秀樹の漫画を基礎としたものだ。

    チェ・ミンシク主演の「オールドボーイ」(2003)が峰岸信明の漫画を原作にしているということは広く知られていたが、いまではもはや日本原作の作品を数えあげるときりがないほどだ。龍居由佳里「愛なんかいらない」(ムン・グニョン主演)、「世界の中心で愛をさけぶ」(片山恭一原作、長澤まさみ主演)→「波浪注意報」(ソン・ヘギョ主演)、野沢尚「恋愛時代」(ソン・イェジン主演)、渡辺淳一「雲の階段」(ハン・ジへ主演)、唯川恵「肩ごしの恋人」(イ・ミヨン、イ・テラン主演)などなど。「私の頭の中の消しゴム」(チョン・ウソン、ソン・イェジン主演)の場合、日本のドラマ「Pure Soul 君が僕を忘れても」(永作博美主演)をリメイクして、日本に逆輸入してヒットしたケースである。狙われるのは新作ばかりではない。山崎豊子の「白い巨塔」というかつての名作まで韓国でリメイクされた。そのほか、鎌田敏夫「29歳のクリスマス」→映画「シングルス」(チャン・ジニョン主演)、「フライ、ダデイ、フライ」(金城一紀原作、岡田准一主演)」→映画「フライ・ダデイ」(イ・ジュンギ主演)、末次由紀・漫画「エデンの花」→ドラマ「ある素敵な日」(コン・ユ主演)、斉藤ひろし「シャ乱Q演歌の花道」→映画「覆面ダルホ」(チャ・テヒョン主演)などなど。

2007年12月17日 (月)

日韓少女漫画とヒロインたち

    低迷する連続ドラマの中にあって、比較的安定した視聴率が見込めるのが少女漫画を原作とした作品である。庄司陽子「生徒諸君!」(内山理名主演)、神尾葉子「花より男子」(井上真央主演)、森永あい「山田太郎ものがたり」(多部未華子)、桃森ミヨシ「ハツカレ」(黒川智花)、一条ゆかり「有閑倶楽部」(香椎由宇、鈴木えみ、美波)、韓国では、パク・スヨン原作「宮(クン)」(ホ・イジェ、パク・シネ)、ウォン・スヨン原作「フルハウス」(ソン・ヘギョ)。

   これら一連の少女漫画原作ドラマの中で最も注目すべき作品は「フルハウス」である。原作は韓国はもとより中国、台湾、香港とアジアでベストセラーとなった。当初、香港のスター・レオン・ライが決まっていたが、韓国のキム・ジョンハクプロダクションが製作することとなり、イ・ジョンジェ役にはイ・ジョンジュがキャスティングされていたが、映画「タイフーン」の撮影のため降板し、歌手のピ(RAIN)に決まった。ハン・ジウン役のソン・ヘギョは御承知のとおり、「秋の童話」のウンソ役でアジアのトップスターの仲間入りをし、韓流ブームを起こした悲劇のヒロイン。あのソン・ヘギョがカラフルな服を着て、キュートな魅力をみせている。お話は映画スターRAINと売れない作家ソン・ヘギョとの偽装結婚が、恋の四角関係を巻き起こす。題名の「フルハウス」とは、「愛に溢れた家」という意味。海辺に佇むフルハウスは矢島(シド)という島にある。海の向こうには江華島が見える。明治8年、日本の軍艦雲揚号が砲撃され、李氏朝鮮の開国となった江華島事件が起きたところであるが、そんな日韓の歴史的事件の発生地などとはおそらく誰もこのドラマから思わないだろう。ほんとうに見ていて愉しくなるドラマである。

2007年11月 9日 (金)

韓国芸能界おしどり夫婦

   いま韓国でイ・ドンゴンとハン・ジヘは最も噂の芸能人カップル。ふたりがゴール・インするかどうかは知らないが、韓国芸能界でもおしどり夫婦といわれるカップルが多数いる。その代表格は、ぺ・ヨンジュンの「初恋」のお兄さん役で日本でもお馴染みのチェ・スジョン。「野望の伝説」「太祖王健」「太陽人李済馬」「海神」「大祚栄」など史劇の大スターとなったが、青春スターのハ・ヒラ(「若者の日なた」「あなたのそばに」)と結婚している。チャ・インピョ(「香港エクスプレス」「愛はあなたの胸に」)とシン・エラ(「不良主夫」)も1995年に結婚し、その2年後には「子どもを作ることに専念するため休養する」と宣言して話題になった。イ・ジェリョン(「愛の群像」「酔画仙」)とユ・ホジョン(「青春の罠」「ローズマリー」)、ソン・ジチャン(「真実」)とオ・ヨンス(「二度目のプロポーズ」「朱蒙」)、歌手キム・テウクとチュ・シラ(「透明人間・チェ・ジュンス」「海神」)、ユ・ジュンサン(「土地」)とホン・ウニ(「風花」「マイラブ・パッチ」)なども夫婦俳優だ。

   キム・スンウ(「ホテリアー」「素敵な夜、ボクにください」)とキム・ナムジュ(「モデル」「私の心を奪って」)、ヨン・ジョンフン(「悲しき恋歌」)とハン・ガイン(「マルチュク青春通り」)も数年前にスター俳優夫婦の仲間入りを果たした。

2007年11月 5日 (月)

社会文芸研究会とマル芸

   佐々木孝丸(1898-1986)という名前を聞けば、映画の悪役俳優の印象があった。実は演劇人で、若い頃は「マルクス主義芸術研究会」(マル芸)の一員として昭和文学史にその名を残している。佐々木孝丸はフランスの革命歌「インターナショナル」を最初(大正11年)に訳詩したことでも知られる。現在知られている歌詞は、昭和4年、佐々木孝丸と佐野碩が改訳したものである。インターナショナルの歌といっても最近の若い人はあまり知らないらしい。ケペルの若い頃、労働組合の集会などでよく歌われていた。難かしい歌詞であるにもかかわらず、職場の先輩たちが高らかに合唱していたことを鮮やかに覚えている。名曲なのだ。この歌が集会から消えて久しいが理由はケペルにはよくわからない。

   大正14年10月、林房雄、久板栄二郎、鹿地亘、中野重治らは東京大学内に社会文芸研究会を作った。大宅壮一、浅野晃、菊川忠雄らもいた。大正15年春、林と中野はプロレタリア文学運動に新風を巻き起こすため、佐野碩、亀井勝一郎らをメンバーに加えた。さらに学外から、トランク劇場の佐々木孝丸、関鑑子、柳瀬正夢、千田是也、小野宮吉らも迎えて、社会文芸研究会はマルクス主義芸術研究会(マル芸)と改称した。

   マル芸は東大の文学部の教室を借りて講演会を開催した。講師は葉山嘉樹、山田清三郎、里村欣二の3人。早稲田の高等学院を中退した葉山以外は小学校だけしか出ていない。講師はおどおどしながら講演したが、学生は意外にも熱心に聞いていた。その中の一人の武田麟太郎は、「非常に感激して聞きました。これで自分の文学上のコースがわかった気がします」と言っている。

  起て 飢えたる者よ 

  今ぞ日は近し

  さめよ わが同胞

  暁は来ぬ

  暴虐の鎖断つ日

  旗は血に燃えて

  海をへだてつ われら

  腕(かいな) むすびゆく

  いざ たたかわん いざ

  ふるいたて いざ

  インターナショナル

  われらがもの

 ちなみにこの訳詩者・佐々木孝丸の子が、「冬のソナタ」サンヒョク(パク・ヨンハ)の父親(チョン・ドンファン)の吹き替えを担当している佐々木勝彦である。

2007年11月 4日 (日)

汝を許す

   韓国ドラマ「秋の童話」でウンソ(ソン・へギョ)とジュンソ(ソン・スンホン)がよく言っていた「ノエ チェルル サハノラ」(汝を許す)は「春のワルツ」でも重要なセリフとして登場する。(第14話「涙の井戸」)ウニョン(ハン・ヒョジュ)とチェハ(ソ・ドヨン)は青山島(チョンサンド)で再会する。ウニョンがチェハを母の墓へと案内する。「涙で私の心の中に井戸ができたの。一生枯れることのない井戸が。でも今はチェハがいるから大丈夫。寂しくない」と、墓に眠る母へスンに話す。しかし、チェハは、あらためてウニョンの心に残してきた傷の深さを思いしらされ、罪悪感のため墓に目を向けられない。そんなチェハに対して、ウニョンは言う。

「今は全部わかったから

全部許せるから

もう私から逃げないで

ノエ チェルル サハノラ

あなたの罪は許されました」

「ノエ チェルル サハノラ」は古語的な表現で、韓国の時代劇にも使われる。「サハノラ」は「許したもう」という感じ。

2007年9月25日 (火)

ハン・ジヘが語る素顔のイ・ドンゴン

   イ・ドンゴンの「B型の彼氏」が予想外に面白かったので、イ・ドンゴンの魅力について書いてみたい。彼は1998年に「僕の願いがあの空に届きますように」で歌手デビューしている。映画「B型」の劇中でもギターを弾きながらハミの家の前で「アンド・アイ・ラブ・ユー・ソー」を甘い声で歌っている。韓国では「キンカー」という言葉がある。もてる男、いい男、かっこい男、という意味らしい。イ・ビョンホンのようなタイプをいうのだろうが、日本の女性の好みからいうと、ぺ・ヨンジュンやイ・ドンゴンが正統派キンカーかもしれない。むかしアラン・ドロンの売り出しの頃「お嬢さんお手やわらかに」(1958)という作品があった。甘いマスクの青年が、ミレーヌ・ドモンジョ、パスカル・プチ、ジャクリーヌ・ササールの三人の美女にモテモテで追いかけまわされるという、たわいもないドタバタ・コメディーだった。あのフランス映画に比較すると、「B型の彼氏」という韓国映画は楽しいハートフル・コメディーに仕上がっている。イ・ドンゴンはドロンのように多数の大学の女学生からもてまくる。行動力も金銭感覚もあるハンサム男だが、性格があまりにも自己チューの最低男であるという設定がユニークである。

   この映画でとくに注目されていいのは、ハミ(ハン・ジヘ)と同居している従姉のチョヨン(シン・イ)の存在であろう。結婚相談所に勤めるチョヨンはB型男子嫌悪症で、ハミとヨンビンの仲を妨害する。ハミの服を全部洗濯したり、ヨンビンがサウナに住んでいてお金のないことや、乱れた女性関係を携帯画像で撮影してハミに見せるなど、あらゆる手段であきらめさせようとする。しかしかえって逆効果となりハミはヨンビンをあくまで信ずる。韓服を着てハン・へジが映画デートをするシーンは楽しい。

   ところでこの映画の重要な役であった従姉のシン・イだが、シニという芸名のほうが知られているだろう。「女校怪談」(1998)「セックス・イズ・ゼロ(色即是空)」(2000)「偉大なる遺産」(2003)「浪漫刺客」(2003)「霊リョン」(2004)「バリでの出来事」(2004)「シンソッキ・ブルース」(2005)「スーパーファミリー」(2005)「家門の危機」(2005)「救世主」(2006)など多数ある。個性的な役が多いが、お茶目でカワイイ。めがねをはずすと美人だ。イ・ドンゴンが彼女を手なずけるための作戦で、イ・ヒョヌ(「屋根部屋の猫」の室長)を紹介する場面がある。B型嫌いだったのにあっさりと漢江のドライブで陥落するシーンは笑える。シニは「女イム・チャンジョン」と呼ばれているそうだ。「B型」の結論は、シニの最後のセリフ「恋する男女に血液型なんて関係ないわ!」だった。シニは「救世主」で映画初主演を果たし、今もっとも注目されているコメディアンヌなのだ。

   ハン・ジヘは日本ではユン・ソクホ監督の「夏の香り」のパク・チョンア役でよく知られるようになった。韓国の芸能界には「悪女を演じると女優の株が上がる」という噂がある。チョンアもミヌ(ソン・スンホン)とへウォン(ソン・イェジン)の恋の邪魔をする意地悪な悪女的存在だった。ところが「B型の彼氏」では一転して、純真でカワイイA型娘を素のままで演技していた。あの一重まぶたが魅力的にみえた。ハン・ジヘは17歳のときスーパーエリートモデル選抜大会に入賞し芸能界入り。「ランラン18歳」で人気が沸騰し、「B型」で映画主演でヒット。共演のイ・ドンゴンとも恋愛中というこまことに幸せなお嬢さんである。

   さて、イ・ドンゴンだがデビュー当時はあまりパッとしなかった。あの深田恭子の「フレンズ」にも、ウォンビンの友人役で出演していたが、さっぱり記憶にない。「サンドゥ、学校へ行こう」でも脇役だった。思うに、イ・ドンゴンのようなキンカー(いい男)は、脇はダメである。「B型」のようなダメな色男がいい。個人的には「パリの恋人」のスヒョクや「ガラスの華」のハン・ドンジュも好きだ。「ガラスの華」(ユリファ)では、大女優キム・ハヌルの胸をかりていたが、まだ演技的に未熟な感じがした。その後2005年の休養宣言ではファンを心配させたようだが、「ランラン18歳」と「B型の彼氏」でハン・ジヘとの黄金コンビが誕生して人気が沸騰した。

   ハン・ジヘが語る素顔のイ・ドンゴンとは。「誰よりも温かくでロマンチックな男性を演じることが多いドンゴンさんですが、実際の性格は内気で自分の殻に閉じこもりがちで、冷たいという話を聞きます。でもそれは誰もがみんなそうなんだと思います。親しい人の前だと、ドンゴンさんもよく笑い、ふざけて冗談も言います。本当に心から楽しくなければ笑いもしないし、やたらとなれなれしい態度をとりません。だからといって社交性がないわけでもありません。ただステキな外見から想像するイメージと、実際の性格にギャップがあって誤解されやすいみたいです」(「韓国TVドラマ11」)

   ハン・ジヘちゃんはドンゴンくんのよき理解者なんだなぁ。

2007年9月24日 (月)

韓国血液型シンドローム

    人間の血液にA型、B型、0型の種類があることを最初に発見したのは、オーストリアのウィーン大学の生物学者カール・ラントシュタイナー(1868-1943)で、1901年のことである。この血液型と性格との関連性を初めて論文としたのは日本人で、大正5年に原来復と小林栄が「血液ノ類属的構造ニ就イテ」(医事新報954号)であるが、そののち古川竹二(1891-1940)が本格的に論じた。戦後は、能見正比古(1925-1981)が「血液型人間学」でベストセラーになった。その後も血液型性格診断は相性判断となって、「B型っぽい」とか「A型らしくないね」という会話が成り立つほどに日本では定着している。しかしながら、血液型による性格判断は科学的根拠がなく擬似科学性が指摘されている。でも「A型は几帳面」とか「B型の男は自分勝手で我が儘」といえば、なぜか思い当たることがあるのも不思議な話だ。(バーナム効果)この血液型シンドロームは日本だけでなく、アジアにも波及し2004年には韓国で大ブームになった。映画「B型の彼氏」は、自分勝手なB型の男の子と気弱なA型の女の子のラブコメディーだが、韓国では150万人を超える大ヒットなった。

    ヨンビン(イ・ドンゴン)はハンサムだが「女の子が彼氏にしたくない血液型ナンバーワンのB型だった。B型の彼は、愛情表現はしてくれるものの「自分のしかない」と言って食べ物を分けてくれなかったり、バラの花束をくれたと思ったら、なぜか他の店に売ってしまったりセコイことをする。寿司屋で、刺身嫌いのハミ(ハン・ジヘ)のすしのネタだけ食べる。人のキャッシュカードを無断で使う。すむ家はないのに外車を乗り回すええかっこしい。ヨンビンの身勝手な行動に次第に傷ついていき、ハミはついに別れを決意する。ところが彼には、子どものころバスにひかれそうになったことから心理的な事情があった。あらすじを書いても面白くはないが、映画は主演の二人の息がピッタリでキュートでロマンチックな映画に仕上がっている。

   「パリの恋人」や「B型の彼氏」でイ・ドンゴンも韓流スターの一人になった。ハン・ジヘとは「ランラン18歳」以来、二度目の共演。「パリの恋人」や「ガラスの華」では暗く悲しいイメージだったイ・ドンゴンだが、ハン・ジヘとは「B型の彼氏」でカップルに、「ランラン18歳」では夫婦になっている。二人の相性がいいなぁ、と思ったら、映画「今愛する人と暮らしていますか?」の新作発表で、イ・ドンゴンはハン・ジヘへの熱愛を告白している、いまアツアツの噂のカップル。ちなみにイ・ドンゴン(27歳)もハン・ジヘ(23歳)も血液型はともにA型でした。

2007年9月 2日 (日)

韓国ドラマのヒロインの名前

   「冬のソナタ」のユン・ソクホ監督が描く四季シリーズ最終章「春のワルツ」のNHK総合地上放送が昨夜の第20話「愛と希望の島」の終了をもって完結した。2003年の「冬のソナタ」で中高年の女性の心を鷲掴みにした韓流といわれる社会現象もひとつの節目を迎えたといえる。

    ところで少数派ながらケペルの男目線からの四季シリーズの魅力は、ウンソ(秋の童話)、ユジン(冬のソナタ)、へウォン(夏の香り)、ウニョン(春のワルツ)たち4人のヒロインの清純で新鮮な個性であった。いまではお馴染みのチェ・ジウもソン・へギョも本作が初見参だった。

   四季シリーズに限らず韓国ドラマの「純愛」というジャンルには必ずというほど、ヒロインとアンチヒロインが登場する。

   ウンソーシネ(秋の童話)

   ユジンーチェリン(冬のソナタ)

   へウォンーウネ(夏の香り)

   ウニョンーイナ(春のワルツ)

   ジャヨンーシニ(真実)

   ヨンスーセナ(美しき日々)

   チョンソーユリ(天国の階段)

   これのら名を並べてみると、ヒロインの役名には語尾が「ン」で終わることが多く、アンチヒロインには2音が多いことがわかる。(チェリンは例外) 役名の正確な漢字表記はわからないが、例えばチョン・ユジン(鄭有真)、パク・ウニョン(朴恩瑛、朴銀英)と当てているとみなされる。「真」「瑛」「英」「美」「玉」「姫」「淑」などの漢字は清く美しくて女性らしい感じがするので、必然、「ン」で終わることが多いのだろう。反対にアンチヒロインに「ン」名前が少ないというのは、彼女たちにあえて女性らしさを現わす漢字を使わないで存在感を示そうとしているのであろう。

   ところで、日本でも「花子」「和子」「良子」「貞子」などはお母さん時代の古い名前と感じられるように、韓国でも、今どきの名前とか、古い名前とか、あるようだ。1945年は韓国が日本の植民地支配から解放された年で、この年に生まれた女性の名前の1位がヨンジャ(永子、蓮子など)、2位がチョンジャ(正子など)、3位がスンジャ(順子など)、4位がチュンジャ(春子など)、5位がキョンジャ(京子など)で「子」のつく名前が多い。これは日本の影響がまだみられるのであろう。ところが1975年生まれの女性には「子」のつく名前はほとんどみられなくなった。ちなみに第1位はミヨン(美瑛など)、2位はウンジョン(銀貞など)、3位はウンジュ(恩珠など)、4位はウニョン(銀英など)、5位はヒョンジュ(賢珠など)。

   「春のワルツ」のヒロインの名が「ウニョン」というのは、一般的な現代女性に多い名前で、平凡な家庭の少女を現しているように思える。また「秋の童話」の主人公兄妹が「ジュンソ」「ウンソ」となっていたように、最近は名前に同じ文字を共有するのは男子に限らないようになって、名前に男女の区別が少なくなっているらしい。日本でもそうだが、漢字の意味にあまり捉われないで、当て字のように音で名前をつけたりすることもある。また、漢字を伴わない、ハングルだけの名前が増えているのも、最近の特徴の一つである。

2007年7月26日 (木)

サラ・ティーズデールと冬のソナタ

   20世紀はじめのアメリカの女流詩人サラ・ティーズデール(1884-1933)の名前は日本でも知られるようになった。自然を愛し、感情をロマンチックに表現したサラの詩は「チョッサラン」(私の初恋)と英語、韓国語、日本語経由で、冬のソナタのモチーフである「それでも私の初恋が、また私を呼んだらどうしましょう?」という詩の一節で、すっかりポピュラーとなって多くのブログでも取り上げられている。もともとは1917年に発表した詩集「ラブソング」の「ザ・フライト」という詩。翌年には詩の部門のピュリッツァー賞を受賞している。

    セーラ・ティーズデール。ミズーリ州セントルイス生まれ。C・ロセッタの影響を受ける。実業家と結婚したが、後に離婚。繊細な感受性の持ち主で、晩年は生への恐怖と情熱の間でさまよい、悩み、自らの命を絶った。代表作に「ドゥーズに寄せるソネット」(1907年)「トロイのヘレン」(1911年)「愛の歌」(1917年)「奇妙な勝利」(1933年)がある。

   冬のソナタ第13話「追憶」。ピアノの蓋をそっと開けて「初めて」を弾き始めるミニョン(ぺ・ヨンジュン)。同じころ高校の恩師(チョン・ウォンジュン)に結婚式の招待状を渡すため、ユジン(チェ・ジウ)は春川を訪れた。放送部に顔を出し、後輩のひとりが朗読する「初恋の詩」に思わず涙する。

      チョッサラン(私の初恋)

  どうか美しい色の目で振り返って

  ここにいる私を見つけてください

  あなたの愛で私を奮い立たせてください

  ツバメを運ぶそよ風のように

  太陽のように

  嵐のように

  私たちをどうか遠くへ運んでください

  それでも私の初恋が

  また私を呼んだら

  どうしたらいい?

2007年6月22日 (金)

アートと人が近い韓国

   ユジン(チェ・ジゥ)はポラリスという小さな設計事務所で働いている。仕事でマルシアン事務所応接室で新理事を待つユジンの前に現れたのは、あの10年前に亡くなったチュンサンそっくりの男性、ミニョン(ぺ・ヨンジュン)った。

   おなじみの「冬のソナタ」の第3話「運命の人」の一シーン。ところで、マルシアンの室内を飾るアートに現代韓国美術の水準の高さを感じたのはケペルだけだろうか。また「春のワルツ」における原色を中心とした色彩の美を感じた。ユン・ソクホ監督は色彩の魔術師といえる映像作家だが、日本では本当の韓国現代美術にふれる機会はまだまだ少ないように思う。韓国のステキと出会う「スッカラ」雑誌8月号は「韓国のミュージアムへようこそ」という韓国美術館の特集をしている。

   サムスン美術館リウム、国立現代美術館、ソウル市立美術館、梨花女子大学校博物館、徳寿宮美術館、国立中央博物館、化粧博物館と7つの美術館を大きくとりあげている。そのほか野外ギャラリーの駱山プロジェクトやカフェ・レストランが入った複合文化空間としてパク・ソニン(韓国芸術総合学校大学院生徒)オススメミュージアムは、KIMIアートギャラリー、ギャラリースケープ、トランクギャラリー。

   国立現代美術館学芸員のキム・ダルチンは「古美術や東洋画から現代美術まで、展示内容は多種多様。展覧会をめぐると、韓国では日本に比べて現代美術に親しんでいる印象を受ける」と語る。そして「アートと人びとの間の距離がずいぶん近くなったのを感じる」とある。「冬のソナタ」「春のワルツ」を生んだ韓国ドラマ界には1980年代から多様化してきた韓国芸術文化(美術・音楽ほか)が背景にあり、ポップアートからの影響も大きく見られるとケペルは分析する。

2007年4月 7日 (土)

私の初恋が、また私を呼び止めたらどうしょう

    全20話の「冬のソナタ」、第14話「二度目の事故」で交通事故で記憶を失ったチュンサン(ぺ・ヨンジュン)が再び交通事故で記憶を取り戻す。現実にはありえない設定ではあるが、ドラマ全体の中では第12、13、14話はとても重要な場面が続く。第12話「10年前の真実」で、自分がチュンサンであることを知ったミニョンがユジン(チェ・ジウ)に事実を告白する。

  ……僕は……チュンサン、です

   第13話「追憶」では、ユジンは春川の高校の放送部を訪ねて、「初恋」の詩を聞き思い出に涙する。「そよ風が燕を包み、天空を運ぶように、陽が照りつけても、雨風が吹きつけても彼方遠くまで二人が飛んでいけるようにしてください。でも、私の初恋が、また私を呼び止めたら、どうしょう?」

    ちょうどその頃、ミニョンも講堂のピアノの前にいた。そして記憶の戻らない自分に決別するかのように、ついにアメリカ行きを決意する。

   第14話で、深く激しい傷心を抱えたミニョンは空港へ行く。何も知らずにポラリスに出社したユジンは、ミニョンが置いていった封筒を渡される。そこには「初めて」のCDとメッセージが書いてある。

ユジンさん。僕はいまごろ飛行機の中にいるはずです。このプレゼントはユジンさんにとって負担になるかも知れないけれど、でもどうしても黙って行くわけにはいかなかったんですよ。チュンサンのようにテープに録音してあげることはできなかったけれど、それでもプレゼントしたかった。お幸せに。

   チュンサンがテープをくれた話は誰にもしたことがなかった。チュンサンしか知りえない事実が書いてあったのだ。ついにミニョンがチュンサンであることを知ったユジンは慌てて空港へと向かう。もはやミニョンではなく、チュンサン!とその名を呼んで。

名セリフが多数あるが、なかでも第12話で、ユジンが友人のチンスクに心のうちを話す場面での会話。

ユジン「サンヒョクがね…」

チンスク「うん」

ユジン「サンヒョクが訊いてきたっけ…。イ・ミニョンさんのどこがよかったのかって…」

チンスク「そう、それでなんて言ったの?」

ユジン「答えられなかった。それは言葉ではとても説明できない…」

チンスク「ユジン…」

ユジン「チュンサンを見ていると、すとんと落ちていくような感じがしたの。そんな感じがしたのよ。わたしの心が…どきどきする胸がすべてチュンサンに向かっていく感じ…ああ、これが愛なんだなあ…これが運命だなあって…思ったの。チュンサンが死んでからそんなふうに感じることはもうないと思ってたけど…イ・ミニョンさんに出会って、ある瞬間、すとんって…そうだったの。顔が似ているからじゃなく…そうじゃなくて…理性とは関係なく…胸がときめく感じ…チュンサンといるときみたいにすごく胸がどきどきする感じ…ミニョンさんが感じさせてくれたの…どうしてそんなことができたのかしら?…ミニョンさんとチュンサンはまったく別人なのに…わたしの心が二人を一つに結びつけちゃったの…おかしな話かも知れないけど、わたしの心の中ではチュンサンはミニョンさんと同じ人のようだった…」

    韓国では、詩集がベストセラーのランキングに何冊も入るほどよく売れる。日本では現代詩を読む人を探すほうが難しくなったが、韓国の若者たちは現代的な恋愛詩をよく読んでいる。それだけ言葉に敏感であり、自分の恋愛観や人生観を美しい言葉で語ることには慣れている。この場面でも、婚約者のいるユジンが親友に、他の男性への思いを打ち明けるなど日本ではなかなか無いように思える。「冬のソナタ」の主人公はユジンであり、初恋の心の痛みをずっと持ち続けた女性であり、多くの女性がユジンの心の変化に感情移入できたのも、この場面のセリフに集約されているような気がしている。

2007年3月21日 (水)

映画「青燕」の親日批判問題

   韓国初の民間人の女性飛行士、パク・キョンウォン(朴敬元、1901-1933)の生涯を描いた映画「青燕」(あおつばめ、2005)がようやく日本でも公開されたが、国内ではあまり話題にならなかった。パク・キョンウォン役はチャン・ジニョン。映画は大作であったが、韓国では親日派の実在人物ということで、若者の間で「見る、見ない」という物議を醸したそうだ。また韓国初の女性飛行士はクォン・ギォクだという説もでた。クォン・ギォクは1925年に中国空軍で服務しており、パク・キョンウォンより3年早い。ただし、ギォクは軍人であるということなので、パク・キョンウォンは民間人としては初の女性飛行士ということになる。映画「青燕」の公開には親日批判問題が背景にあって話はなかなか難しくなってしまった。

    パク・キョンウォンは、1901年6月24日、慶尚北道大邱府に生まれる。1917年にシンミョン女学校を中退し、1920年に日本の横浜技芸学校を卒業した。看護婦として働いたあと、1925年に立川飛行学校に入学。当時の女性としては長身で168cmあったという。1928年に韓国の民間人女性では初めて高等飛行士の資格を得て、彼女は飛行レースに参加し、優れた飛行の実力をしめした。海峡を越えて祖国の空を飛びたいという夢は、日満親善・皇軍慰問飛行という形で実現するかにみえた。1933年8月7日は悪天候であった。離陸後50分に静岡県玄嶽山において濃い霧が発生し、飛行機は墜落し、死去した。飛行機は単発小型機で「青燕号」と命名されていた。多賀村では一周年に「鳥人霊誌」という慰霊碑を建立した。

彼女は失敗したとはいえ、多くの偏見や障害を乗り越え、単独で海峡を越えるという夢にチャレンジした。飛行学校の学費なども東亜日報が後援した朝鮮全土からの寄付金と彼女が看護婦として働いた資金を充てたという。

2007年3月 3日 (土)

冬のソナタ第8話のシナリオ

 「冬のソナタ」第8話「疑惑」を観る。あらためてシナリオの良さ、ストーリーの展開に惹かれていく。

   チェリンの嘘に気づいたミニョン(ぺ・ヨンジュン)は、ユジン(チェ・ジウ)に今までの誤解を謝罪し、彼女の本来の姿を知るうちに惹かれ始める。そんなとき、ふたりは山頂のレストランの調査に行くも、吹雪でゴンドラが止まり、その夜をレストランで過ごす。そこでミニョンはユジンに「いつまで死んだ人を想いながら生きていくつもりですか?」「お願いだからしっかりと現実を見てください。その人は死んだんです」ユジンは「やぬてよ!お願い、やめてってば!なんでこんなことするんですか?」ミニョンは「僕があなたを愛しているから…」と思わず告白する。レストランの椅子の上で一夜を明かし、翌朝、山頂の外に出た二人。ミニョンは「ユジンさん…昨日のこと、謝りません」「僕のせいでユジンさんを苦しめたと思うけど、言っておきたかった。後悔はしてません」「本当に僕を好きだったこと…一度もないんですか?」とユジンに問い詰める。そのときサンヒョク(パク・ヨンハ)が現れて、「ユジンは僕の婚約者です。そうした行動は失礼だとは思いませんか?」それでもミニョンは「まだユジンさんの答えを聞いていません。答えてください。ユジンさんが愛している人は…誰でしょうか?」ユジン「……」サンヒョクは「あなたがなんでそんなこと気にするんですか?」ミニョンは「ユジンさんを愛しているからです」サンヒョンは胸ぐらをつかんで「なんだって!もう1回言ってみろ!」ユジン「やめてください」目を怒らせてミニョンを放すサンヒョク。

   典型的な三角関係のもつれシーンであるが、画面に緊迫感があり演出が冴えわたる。この第8話の最後のワンシーンにサングラスをした中年女性(ミニョンの母)が空港から出てくると、携帯で「チュンサン元気にしていますか?」と誰かと会話する(ミニョンでなくチュンサンというところがミソ)。ここからミニョンの出生の秘密が絡んだストーリーはサスペンス的な要素も加わり新展開を見せる。「冬のソナタ」が四季シリーズで出色の出来栄えであるのは、名セリフも含めてストーリーの展開、脚本の完成度の高さにあるといえる。

ユン・ソクホ監督の功績

    3月1日で「春のワルツ」の最終回が終了し、これでユン・ソクホ監督「四季シリーズ」の4作品(KBS)全ての日本での放映が完結した。美しい自然を背景に純粋な愛を描く「四季シリーズ」が「秋の童話」「冬のソナタ」「夏の香り」「春のワルツ」であることは今更紹介するまでもないが、四季シリーズの日本での放送を通じて「お互いが愛しあっていれば、離れていても、見えなくても、愛は永遠である」といったユン・ソクホのメッセージが日本のいわゆる韓流ファンに十ニ分に伝わったということ、それは日本と韓国との永い交流の中でも歴史的な意義をもつものとなるであろう。

   ドラマの王道である純愛というテーマは、ともすれば使いふるされて陳腐になりがちであるが、ロマンチストのユン・ソクホは純愛を21世紀の現代に鮮やかに甦らせることに成功した。映像美もさることながら、ファッション、音楽に至るまで、すべての作品が叙情的であり古典的であり現代的であった。主題曲には「禁じられた遊び」「白い恋人たち」「シューベルトのセレナーデ」「愛しのクレメンタイン」などのポピュラーな曲を選曲したが詩的な映像との相乗効果が冴えわたった。はじめ「禁じられた遊び」のギターの奏でる音色はルネ・クレマンのフランス映画の印象が強く、違和感もあったが、見ていくうちに切ないギターの調べが幼い日から続くジュンソとウンソの愛を自然に表現していた。「春のワルツ」のクレメンタイン(日本では「雪山賛歌」で知られる)も、やがて幼いウニョンとスホのテーマ曲として耳になじんできた。実はケペル世代にとっては、このクレメンタインの音楽は、「珍犬ハックル」というハンナバーバラのアニメに使用されたので、ついつい「オーマイ ダーリン オーマイ ダーリン オーマイ ダーリン クレメタイン」と犬のカーボーイーが調子よく口ずさんでいた幼き日々を思いだすのである。本国アメリカではゴールドラッシュ時代に川で溺死した少女クレメンタインであるが、韓国では漁師が島を去った娘を懐かしむ歌詞となっている。

   男性視聴者からの立場でいうとやはり主演女優たちの新鮮な魅力について語らねばならないだろう。4人のうちでチェ・ジウはキャリア十分の「涙のヒロイン」であるが、日本では「冬のソナタ」が初登場だったので、やはりとても新鮮に映った。ソン・へギョは今では大スターだが「秋の童話」のときはまだまだ無名に近く、この一作で一躍シンデレラになった女優さんである。ソン・へギョ自身もインタビューで「ウンソを演じたことは、死ぬまで絶対に忘れないと思います」といっている。チェ・ジウもソン・へギョも1997年のKBSドラマ「初恋」に出ているのでぺ・ヨンジュンとも縁があったことも後で知るのだが、ソッキとチャヌの恋が「冬のソナタ」で成就してよかったと思っている。ソン・イエジンは「夏の香り」のあと、「四月の雪」「私の頭の中の消しゴム」で大ブレイクするのだが、清純な新進女優から韓国を代表する美人女優に成長していった。「春のワルツ」のウニョン役のハン・ヒョジュは2003年の「ミスにっこり」コンテストに優勝して芸能界入りしている。春をイメージしたカラフルな衣装を着たウニョンは可憐で綺麗でスホやフィリップでなくても男性ならば「守ってあげたい」と感じさせる女性である。彼女の魅力はまだ演技というよりは素のままの若さゆえの新鮮な魅力につきるであろう。これからの活躍を日本のオジサンも遠くから見守っている。女優はもちろん演技力が大切であるが、オードリー・ヘプバーンは今でも日本でトップクラスの人気があるように、やはり「ローマの休日」「麗しのサブリナ」のデビュー時の印象が強い。昭和30年ころの日本の若い娘たちのファションや雑誌にいかにオードリーの影響が大きいことか驚かされる。そしていまもオードリーの魅力は不滅である。韓国のユン・ソクホはハリウッドやフランス映画などの長所を巧みに学びながら、アジア人自身の美を発見させた人という点が高く評価ができるのではないだろうか。それまでアジア人にとっても美の典型はオードリー・ヘプバーンやアラン・ドロンであったのが、チェ・ジウやぺ・ヨンジュンであることを宣言したのである。これは韓国のみならず、中国、台湾、香港、フィリピン、シンガポール、マレーシア、そして日本などの多くの人々に大きな夢と希望を与えている。すなわち韓流ファンとは単なるミーハーや芸能人の追っかけ集団としてとらえるのではなく、アジア人としての誇りを持って積極的に美しく生きる人たちの集まりととらえたほうがいいと思うのである。

2007年2月10日 (土)

誕生日の朝のわかめスープ

   誕生日には産んでくれた母への感謝の気持ちや子供を産んだ時の気持ちを思い出すため、わかめスープを食べる習慣があることは韓流ブームのおかげて日本でもよく知られるようになった。「冬のソナタ」ではサンヒョクのお母さんの誕生日のシーンにでてくる。「天国の階段」ではテファ(シン・ヒョンジュン)が「誕生日にわかめスープを作ってくれたのはお前が初めてだった」と泣きながら叫ぶシーンが印象的である。そのほか「秘密」(第4回)、「美しき日々」「春のワルツ」、それから「屋根部屋の猫」は毎回庶民的な料理がでてくるが第2回目のタイトルがズバリそのもの「ワカメスープ」。就職浪人のダメ男ジョンウン(キム・レウォン)と猫のようにキュートなギョンミン(チョン・ダビン)の同棲コメディ。とここまで書いていると、またもや悲報が届いた。チョン・ダビンが自殺した。ダビンはチェ・ジンシルに似ていることから「リトル・チェ・ジンシル」と呼ばれ、映画「燃ゆる月」(2000)でデビュー。ドラマ「屋根部屋の猫」(2003)は日本でも評判をとり、「兄弟は花嫁」(2004)、「その夏の台風」(2005)と出演していた。韓国では先月も歌手のユニが自殺しており、2005年のイ・ウンジュのように将来を嘱望されたスターが次々と自殺するとはなんとも痛ましい出来事だ。記事によると、最近仕事が減ってきたことを気にしていたらしいが、ダビンは日本では若いころの宮本信子に似ている感じで人気者だった。韓国スターの中には、日本の俳優とちょっと似ている人が多い。イ・ビョンホン=原田泰造、キム・レウォン=大鶴義丹、ソ・ドヨン=野口五郎、ぺ・ドゥナ=田畑智子などである。小野栄一司会で「日韓スターそっくりショー」を企画したら面白いだろう。

「春のワルツ」と「スーホの白い馬」

   ある女性が韓国ドラマ「春のワルツ」を見ていて、そのあとで、たまたま紺野美沙子の朗読「スーホの白い馬」を見つけた。これに「えぇっ!スホ!?」と驚いた、というブログを見つけた。

   「スーホの白い馬」というのは、40歳以下ぐらいの若い人は国語の教科書に掲載されているので誰でも知っているだろう。大塚勇三の再話、赤羽末吉の絵で昭和42年に福音館から出されて40年間親しまれている絵本だ。お話は、モンゴルの草原に育ったスーホは、ある日白い子馬を拾って帰る。スーホの世話で白い馬は美しくたくましく育った。殿様の主催した競馬から、白い馬は殿様にとりあげられることになるが、白い馬はスーホに会いたくて逃げて帰った。しかし、矢を射こまれて命を落とす。白馬の願いで、その身体から作ったのが、馬頭琴であった。その音色がすばらしく、モンゴルの人々の心をやわらげたという、スーホと白い馬の愛の物語。ところが昔、言語学の田中克彦が「名前と人間」という本の中で、モンゴル人には「スーホ」という名前はいない、これは斧という意味の「スヘ」の間違いと指摘した。おそらく絵本の再話をする人が中国の漢語から「スホ」とカタカナ表記を適当に充てたのだろう。モンゴルの人からすると「スーホ」は聞きなれない名前らしい。ところでイ・ビョンホンの新作映画「夏物語」で主演しているヒロインの芸名は「スエ」である。「スホ」「スエ」「スヘ」などは韓国ではよく見られる名前なのだろう。

    問題の「春のワルツ」というドラマは、韓国の美しい島で母親と二人きりで暮らしている少女ウニョンの元にスホ(ウン・ウォンジュ)がやって来て仲良しになる。成長したウニョン(ハン・ヒョジュ)のもとにスホに似たチェハ(ソ・ドヨン)が現れる。スホとチェハは同一人物である。ウニョンとチェハの二人の愛の行方や如何に。

   さて冒頭で紹介した女性の疑問に対して、正確に答えるだけの言語学的、東洋史的知識をケペルは持たない。ただ同じ蒙古斑を持つモンゴルと韓国が、似たような名を持つことは偶然とは思えない。モンゴル語にくわしい田中克彦のいうように「スヘ」と発音することがより近いので問題はそう簡単ではない。韓国人名にはすべて漢字が充てられるので、漢語の音が変化したことが考えられないだろうか。人名ひとつとってみてもいろいろな興味と疑問がわいてくる。

2007年1月 8日 (月)

釜山と韓国ドラマ「海風」

    韓国の港町・釜山は日本と因縁浅からざるものがある。日本と韓国とを結ぶ最短距離として下関・博多ー釜山間の航路がますます重要性をましている。映画「チルソクの夏」を見て日・韓の高校生のスポーツを通じての交流があることを初めて知った。釜山は古代には無名の土地であったが、李朝のとき富山浦と呼ばれ、日本人の居留民が住み倭館が設けられた。日清・日露戦争後は急速に大港市として発展し、首都ソウルにつぐ大都市になった。1950年に始まった朝鮮戦争のとき、韓国の首都が一時ここに移され難民が殺到して人口が急激にふえた。

   さて韓国ドラマ「海風」(1995年PSB制作、演出ファン・ウンジ)は、ぺ・ヨンジュンが「愛の挨拶」(1994)に続く初期の単発ドラマである。港町釜山の水産市場チャガルチを舞台に、一人の青年が人間として成長していく姿を描いている。大学生チャン・ムンニョン(ぺ・ヨンジュン)の父(イ・ナックン)は、チャガルチ市場で成功し、一代で財を成した苦労人だった。しかし、裕福な家庭に育った息子のムンニョンはそんな父の苦労も知らずに、気楽な日々を送っていた。ある日、ソウルのナイトクラブに遊びに行った帰り、前方不注意で人をはねてしまう。突然の出来事に、気が動転したムンニョンは、ひき殺してしまったと思い、そのまま逃げ、釜山にたどりつく。金もろくになく、空腹のあまりに無銭飲食をした食堂で、出前のアルバイトをすることになる。ムンニョンは釜山でさまざまな人々と出会う。口は悪いが心は温かい食堂のおばさんたち(クォン・ギソン、ナム・ユンジュン)。船の上で放浪しながら暮らすヨングク(「宮廷女官チャングムの誓い」のメン・サンフン)。孤児で辛い境遇でありながら、心の純粋な少女ミスン(チン・ジェヨン)。刺身屋の娘で気の強いキルジャ(チャン・ソヒ)。釜山の情け深い人々に触れるうちに、ムンニョンの心は変わり始める。嫌々ながらしていた仕事にも積極的になり、すっかりチャガルチに溶け込んでいくのだった。ムンニョンはしだいにたくましく成長し、ミンスに心惹かれ二人はつきあうようになる。キルジャは店の常連の裕福な男({初恋」でヨン様と共演したソン・ヒョンジュ)と無理やり結婚させられそうになり、ついに家出しようとする。デビュー間もない頃のぺ・ヨンジュンは「愛の挨拶」「海風」「若者のひなた」と少し気の弱い金持ちのボンボンの役が似合った。そして何より眼鏡がトレードマークとなった。オシャレで洗練された「微笑みの貴公子」といわれる以前の素朴な韓国青年の姿がほほえましい。

2006年8月12日 (土)

「冬のソナタ」は永遠に

    LaLaテレビの再放送「冬のソナタ」が最終回。何度観てもその純粋な愛のドラマに涙が溢れてくる。永遠に終わりのない愛がここにある。

   春川の高校に通うユジンは明るく元気な女の子。ある日、ユジンのクラスにチュンサンという転校生がやって来る。ソウルの高校からやってきた都会的なチュンサンは、美貌が自慢のチェリンら女生徒たちの注目の的となるが、彼は誰にも心を開こうとしなかった。そんな彼の様子が気になったユジンは、何かとチュンサンに話しかけ、自分が所属する放送部への入部を勧める。一緒に過ごすうちに互いに惹かれあっていく二人。ユジンの幼なじみで彼女を密かに想っていたサンヒョクは、そんな二人を黙って見つめているしかなかった。だがある日、突然の交通事故でチュンサンが亡くなってしまったことから、二人の運命は大きく揺れ動く。

    10年後、サンヒョクと婚約したユジンは、婚約式に向かう途中で、チュンサンと瓜二つの男性を見かけ、式をすっぽかせてしまう。驚愕するユジンの前に、取引先の理事として現れたのは、街で見かけた男性だった。

  最初から今まで

もう逢えなくてもいい

逢わないほうがいい

心についた

はかない嘘

ほかにはもう誰も

愛せないこと

知りすぎても

夢は迷う

なぜ思い出はいつも

つよく二人をひきとめる

戻れない道にばかり

花を咲かせている

ただ抱きしめていたい

どんな季節が巡っても

だけど叶わない願い

いまも雪になる

知るひとのない街

ひろがる夜空

あの日の北極星

探している

なぜさみしさにいつも

深く二人は結ばれる

報われないぬくもりが

愛を苦しめる

ただ抱きしめたいのは

ひとりだけしかないのに

閉じた瞳を震わせて

いまも雪が降る

あたたかく

なつかしい声が

いつだって

聴こえてくる

なぜ思い出はいつも

つよく二人をひきとめる

戻れない道にばかり

花を咲かせている

ただ抱きしめていたい

君のすべて抱いていたい

永遠に終わりのない

愛がここにある

    (松井五郎訳詩)

2006年7月24日 (月)

韓国映画「灼熱の屋上」

    蒸し暑いある夏の日の5階建ての庶民アパート。クーラーもないため、部屋にいることができず、住民たちは、アパートの広場に出て暑さをしのいでいる。ところが、夫のソング(イ・ジェラク)の常習的な暴力から逃れようと、妻のジョンヒ(ハ・ユミ)は広場に逃げ出してきた。その様子を目撃して怒ったアパートの女たちは、集団でソングを殴り始める。傍観していた男たち止めにはいったものの、女たちはエスカレートして暴力を振るう。その後、警察が到着してソングは救急車で運ばれていく。男たちと一緒になって一方的に女たちを追い込んだ警察たちは、ソングが移送中に死亡したという無線連絡を受ける。その連絡を聞いた警官たちは、女たちを殺人容疑で逮捕しようとする。慌てた女たちはアパートの屋上へ上がり、勢いで籠城戦が開始される。テレビでも報道され、女たちは全国の女性から声援を受ける存在になっていく。

   韓国の現代社会における男女の関係を問いかける笑いあり涙ありの社会派コメデイ。夫の浮気、夫からの虐待・暴力に苦しめられている人、就職難で水商売をしている若い女、ニューハーフ、離婚した中高年の女、など韓国社会で差別を受けている女たちの一端が表出されている。原題は「犬のような日の午後」といい、「犬のような」とは「最悪の」という意味。数々の映画賞を受賞している。1995年作品。イ・ミニョン監督。

   出演者たちの顔ぶれも多彩である。夫に浮気された妻とその浮気相手が同じアパートに住んでいて、屋上で絶えず反目する二人の女。浮気された修理屋の妻の役にソン・オクソク(別表記ではソン・オクスク)。「冬のソナタ」のカン・ミヒ役の国際的ピアニスト、ヨン様の母上である。冬ソナのイメージとは大きくことなり、籠城の10人の中でも最も過激な一人である。この演技により第16回青龍賞女優助演賞を受賞。この映画の後、映画「猟奇的な彼女」、ドラマ「ガラスの靴」など多彩な役をこなす。

  長身の勝気なホステスをチョン・ソンギョンが演じている。ドラマ「クッキ」のシニョン役で日本でも知られるようになった。映画では、屋上から警官たちにパンティーを見せつけたりして、お色気シーンもある。

   きっぷのいい食堂のおばちやんに歌手のイム・ヒスク。エンディング・テーマも彼女の歌だそうだ。ちなみにイ・ミニョン監督の実の姉である。

暴力亭主(イ・ジェラク)、その妻(ハ・ユミ)、機動隊長(チョン・ボソク)、泥棒兄貴(イ・ギョンヨン)、泥棒弟分(キム・ミンジョン)、ゲイのクラブ歌手(キム・アルム)、仕切り屋の婦人会長(キム・ボヨン)、離婚歴のある知的な婦人(ソン・スク)、506号の女(キム・ソンファ)、日光浴の女(イ・ジンソン)、投身ばあさん(キム・エラ)、テレビ局の美人レポーター(ムン・スジン)、特殊鎮圧隊長にドラマ「ホテリアー」のキム・スウンがワンシーンでている。

2006年7月10日 (月)

韓流誌文献目録

韓流誌文献目録(発行所の50音順)

あおば出版「Sarang サラン」 

 1 2(2005.9.26)

朝日新聞社「韓国時代劇が面白い!

 2005年12月15日号 宮廷女官チャングムの誓い

アスコム「韓流スターに会いたい

 1(2001.12.30)

アスコム「韓風Magazine」AC Mook 

  1 (2005.1.20) 抱きしめられたいッ!ぺ・ヨンジュン

  2 (2005.3.31)

  3 (2005.7.30)

アスコム「韓国プラチナマガジン

 1(2006.2.18)

 2(2006.3.13)

 3(2006.5.26)

 4(2006.7)     イ・ビョンホンを愛するすべての人たちへ

 5(2006.9)    ぺ・ヨンジュンに染まる

 6(2006,11) イ・ビョンホンと迎える2007年

 7(2007.1)  ぺ・ヨンジュン、やっぱりあなたは美しい

 8(2007.5)     グォン・サンウ

アートン「Suッkaraスッカラ

 1(2006.1)  2(2006.2) 3(2006.3) 4(2006.4)  5(2006.5)  6(2006.6)  7(2006.7) 8(2006.8) 9(2006.9) 10(2006.10) 11(2006.11)  12(2006.12) 13(2007.1)  14(2007.2) 15(2007.3) 16(2007.4) 17(2007.5) 18(2007.6) 19(2007.7) 20(2007.8) 21(2007.9) 22(2007.10) 23(2007.11) 24(2007.12) 25(2008.1)

英知出版「韓国TV映画ファンBook

 1(2003.11.20)

HCP「HOT CHILI PAPER

 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11  12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

HCP「韓流スターの時代

 1(2005.6.1) 2(2005.7.20)

オークラ出版「Ⅰt’s KOREA

 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 (2006.1) 14(2006.2)  15(2006.3) 16(2006.4) 17(2006.9)18(  )19(2007.1)

学習研究社「韓国テレビ&シネマ ムック

 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11

学習研究社「韓国テレビ&シネマ ムック スペシャル エディション」

 韓国ドラマ名優カタログ 1 男優

 韓国ドラマ名優カタログ 2 女優

 韓国シネマ名優カタログ

ガム出版「BOOM

 1 2 3 4(2005.12) 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15(2006.12)

16(2007.1) 17(2007.2)

共同通信社「もっと知りたい!韓国TVドラマ Mook21

 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  11 12 13 14

近代映画社「KOREAN WAVE 韓国TV&スターズ

 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  11 

近代映画社「KWスペシャル

 「なぜだか見たい韓国ドラマ」(2005.1.10)

 「韓国スターコレクション 1」

 「韓国スターコレクション 2」

KKベストセラーズ「ラブSEOUL 韓国

 1(2005.7.20)

廣済堂出版「韓流スターSTYLE

 1 2 3 4(2005.11.1)

交通タイムス社「オンリー コリア ONLY KOREA

 1(2006.4)

講談社「OPPA」 講談社webムック

 1(2004.12.22)

コスミック「韓流旋風」cosmic mook

 1(2004.9.5)   2(2004.12.12)

コスミック「韓流ラブストーリー完全ガイド」(2006.8.19)

コスミック「韓流ラブストーリー完全ガイド2」(2007.2.26)

コスミック「韓流ファン」(2007.12.6)

主婦と生活社「韓国ドラマNOW」別冊週刊女性

 1 2 3 4 5 6 7(2006.1)

ソフトバンク パブリッシング「韓国ドラマ通信

 1(2005.1.15)

竹書房「韓国ドラマ&シネマLIVE

 1         冬ソナそういうことだったのか研究

 2(2004.8.31) ありがとう冬ソナ3人の素敵な主人公

 3(2004.10.13)  冬ソナ永遠の愛 運命の最終章 ホテリアー劇場 

 4(2004.11.25) ヨン様ドラマ完全追跡 愛の軌跡と奇蹟

 5(2004.12.25)  秘蔵写真で綴るぺ・ヨンジュンヒストリー

 6(2005.1.25)  韓流スター秘蔵写真集アルバム

 7(2005.2.28)  ヨン様&ジウ姫黄金行進曲

 8(2005.3.26)  恋する二人の協奏曲

 9(2005.4.25) ヨン様最新作「四月の雪」

 10(2005.5.23) 「パリの恋人」「悲しき恋歌」

  11(2005.6.26) ヨン様感動ドラマ劇場「初恋」

  12(2005.7.27) 「四月の雪」愛と悲しみの協奏曲

  13(2005.8.25) 「四月の雪」魂の交響曲そして愛の手紙

  14(2005.9.25)「四月の雪」もう待てない撮影秘話公開

  15(2005.10.26) 「四月の雪」世界初インタビュー

  16(2005.11.26) 「私は寂しいんです」ぺ・ヨンジュン微笑に隠された孤独

  17(2005.12.26) 誰も知らないぺ・ヨンジュン

  18(2006.1.26)  台湾北京日本へ ヨン様を追いかけたい 

  19(2006.2.26) ヨンジュンさんに会いたい!本誌秘蔵写真大公開

  20(2006,3.25)  ヒロインは誰?太王四神記ヨン様の恋のゆくえ

  21(2006.5.26)  太王四神記20の疑問

 22(2006.7.26) 愛しすぎる12人のヨン様

竹書房「韓国ドラマスターLIVE

 1(2005)     ドラマ初恋完全ガイド

 2(2005.8.11) リュ・シウォン主演ドラマ完全ガイド&「悲しき恋歌」

 3         クォン・サンウをもっと知りたい

 4(2005.12.12)  リュ・シウォン、ソン・スンホン

 5

 6

 7(2006.6.12) ソ・ジソブ、リュ・シウォン、アン・ジェウク

   8 (2006.8.12)  リュ・シウォン主演ドラマ「折鶴」

竹書房「韓国ムービースターLIVE

 1         BIG5に夢中

 2         韓流貴公子とキスしたい

竹書房「韓国ドラマ&シネマLIVE純愛ドラマスペシャル

 1(2005.8.7)韓国7大純愛ドラマ完全ガイド

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 6(2006.7)

  7

  8

  9(2007.1) 総力特集、ヨン様もっと抱きしめたい

竹書房「韓国ドラマ&シネマLIVEベスト・オブ・ベスト

竹書房「アクターズスタイル韓国

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宝島社「韓国ドラマ&シネマ スターガイド

 1(2004.1) ぺ・ヨンジュン特集

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 3

 4

 5(2005.4) ペ・ヨンジュン大特集

  6(2005.7)ペ・ヨンジュン大特集

宝島社「韓国スターTODAY

 愛されすぎる男ぺ・ヨンジュン(2004.7)

ダイアプレス「アンニョン韓流スター

 1(2005.7.12)ヨン様巻頭特集「四月の雪」&新ドラマ速報 グッズマガジン

ダイアモンド社「Korean FILM2.0

 1(2005.5.26)   2(2005.8.8)

TOKIMEKIパブリッシング「愛してるっ!!韓国ドラマ

 1(2004.7.23) 冬のソナタもっと楽しく!もっとむ泣ける!読本

 2(2004.7.23) 冬のソナタクライマックス!ぺ・ヨンジュンの真実

 3(2004.9.24) 冬のソナタはじめから今まで ぺ・ヨンジュンという生き方

 4(2004.12.31) 冬のソナタオリジナル版の全貌!!ぺ・ヨンジュン最新映画速報

 5(2005.4.28) 冬のソナタvs天国の階段 「四月の雪」撮影速報

 6(2005,7.29) 「太王四神記」はこんなドラマに!

 7(2005.9.30) ヨン様旋風アジアを席巻!「太王四神記」「四月の雪」

 8(2005.12.9) ぺ・ヨンジュン感謝特集「太王四神記」「四月の雪」

 9(2006.3.1) 2006年のぺ・ヨンジュン 「太王四神記」「四月の雪」を日本のファンはどう見たのか

 10(2006.5.11)「太王四神記」「冬のソナタ」「春のワルツ」

 11(2006.7.24) ぺ・ヨンジュン カリスマの動向を徹底追跡!!

 12(2006.10.5)  ぺ・ヨンジュンなぜこんなにも惹かれるのか 

 13

  14(2007.2.16) ぺ・ヨンジュン新しい彼の姿を待っていました

 15(2007.5.7)   ぺ・ヨンジュン芸術家としての彼を想う幸せ

TOKIMEKIパブリッシング「くびったけ韓国シネマ

 1

 2(2004.12.21) まるごとイ・ビョンホン

 3         クォン・サンウ

 4(2005.11.18) チャン・ドンゴン

徳間書店「MOVIE SEOUL

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内外出版社「最新韓国映画&ドラマ最前線

 1(2004.12.15)

日経BP社「日経エンタテインメント!MOVIE DX

 2005年10月号 「四月の雪」パーフェクトガイド

ニューズ出版「韓国トップスター

 1(2004,5,26)  2(2004.10.4)  3(2004.12.20)  4 5 6 7

ビジネス社「FLIX KOREA

 1 2 3(2005秋)

白夜書房「Korea Movie

 1(2004.8.9) 2 3 4 5 6 7 8(2005.11.8)

  ex(2005.5.26)

白夜書房「別冊Korea Movie

 1(2005.12.9)

ぴあ「シネマート cinem@rt

 1 2(2006.5)

ぴあ「韓流ぴあ

 夏号 weeklyぴあ2006.8.15別冊

ぴあ「韓流DVDパーフェクトガイド2006-2007

ぴあ「韓流スターパーフェクトBOOK 2006-2007

双葉社「韓流スターインタビュー

 1(2005.4.18)  2(2005.6.20)

平和出版「PEACE MOOK

  1(2004.8) 韓国ドラマ映画スター完全BOOK 

  2(2005.1) 2005年の韓流スター 

毎日新聞社「STARS KOREA

 1(2005.5.25)  2    3(2006.3.5)

毎日新聞社「韓国star

 1  2(2005.6.30)

マスク「MASK

 1(2007.1)韓国TOPスター達の創刊祝賀メッセージ

雄出版「韓流K-Friends

 1(2005.5.1)

ワニブックス「KOREA act.」

 1(2005.6.1)  2 3 4 5 6

 

  

 

ペ・ヨンジュン

プロフィール

名前    ペ・ヨンジュン

       裴勇俊  Bea Yong Joon

生年月日 1972年8月29日

家族    父 母 妹

身長・体重 180cm  75kg

血液型   O型

趣味    ゴルフ・スタークラフト

特技    ウェイト・トレーニング

       釣り・剣道・合気道

出身校  ミョンイル小学校

      ベジェ中学校

      ハンヨン高等学校

      成均館大学映像学科中退

胎夢   母が夢で青いりんごを見た

酒量   焼酎2瓶

宗教   カトリック

2006年7月 2日 (日)

思い出せない愛の記憶

ホテルの一室。ソファーに座っているユジンとミニョン。

ユジンは、ミニョンの顔を まじまじと見つめている。ユジンにはまだ信じられなかった。

ユジン「こうやって会えるなんて、信じられないわ。チュンサン・・・、チュンサン・・・」

ミニョンは、何度も名前を呼ぶユジンの顔を見つめながら言った。「ユジンさん。話したいことがあればなんでも言ってください。僕が・・・思い出すことできないけど、一つ残らず聞いてあげますから」

ユジン「チュンサン・・・。わたしね・・・こうして声に出して名前を呼ぶのが夢だったんです。会いたくなるときに、いつも声に出して呼んでみたかったんです。でも、もし呼んでも返事が返ってこなかったら、本当に死んでしまったような気がして、どうしても呼ぶことができなかったんです。そうなの。わたしチュンサンが死んだなんて信じたくなかったわ。わたしと会う約束してたのに。確かに約束したのに、守らないはずないもの」

ミニョンは切ない眼差しでユジンを見つめた。何も思い出せない現実が、胸を痛く押し潰した。そして訊ねた。「僕が約束したんですか?」

ユジン「思い出せませんか? わたしと会う約束してたのに・・・思い出せませんか?」

ミニョン(首を横に振る)

ユジン「何も思い出せないんですか? わたし、手袋も貸してあげたのよ。ピンク色のミトン、大晦日に返してくれることになっていたのに。何も思い出せません? 何ひとつ?」

(ミニョンは胸が張り裂けそうで、かすかに頷くことしかできない。ユジンにも それはわかってはいても、それでもやはり寂しくなる)

ユジン「じゃあ、わたしにピアノを弾いてくれたことも・・・覚えてないのね? 授業を抜け出して、自転車に乗ったことも、手をつないでくれたことも?」

ミニョン「ごめんなさい・・・ごめんね。本当に ごめんなさい」

ユジン「いいえ、ミニョンさんはちっとも悪くありません。悪いのはみんなチュンサンよ。ミニョンさんは覚えてないんだから。全部チュンサンが悪いんです。生きてるくせに、わたしのことすっかり忘れるなんて、わたしは何一つ忘れてないのに。みんな覚えてるのに(涙がとめどなく流れ落ちる)」

ミニョンは胸が苦しかった。泣き続けるユジンを抱きしめたまま、十年の悲しみを吐息とともに吐き出していた。(「冬のソナタ」第14話)