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2017年6月 5日 (月)

おもしろ中国語

48bb8ed5bc78a 中国語漢字圏ではカタカナのような元の発音に近い音で表記する記号がないので、どんな外来語でも漢字を充てる。「スチューワーデス物語」(1983)堀ちえみ主演は、「空中小姐」堀千恵美、「東京エレベーターガール」(1992)宮沢りえ主演は、「東京電梯女郎」宮澤理恵というタイトルで台湾で放送されていた。台湾でドリームズ・カム・トゥルーは「美夢成真」。韓国ドラマ「秋の童話」は「藍色生死戀」。「逃げるは恥だが役に立つ」は、「逃避雖可恥但有用」。台湾では「月薪嬌妻」。月薪は月給、嬌妻は可愛い奥さんの意味。

  トヨタ自動車は「丰田汽車」。車名ではクラウンは「皇冠」、レクサスは「雷克薩斯」。ミッキーマウスは「米奇老鼠」。アンパンマンは「安麺包人員」。ポパイは「大力水手」。水手とは水夫のこと。「セーラームーン」は「水手月亮」。「セーラー服」は「水手服」。

   しかしすべての言葉が中国で翻訳されるわけではない。「ストレス」に相当する言葉はこれまでなかった。ここ数年、ストレスを感じるビジネスマンも増加してきた。「圧力」が「プレッシャー」や「ストレス」を意味する。いま中国では「圧力山大」=「ストレスがアレキサンダーのように大きい」という言葉が流行語になっている。中国語で「亜歴山大(アレキサンダー)」と発音が同じで、だじゃれ言葉である。

信息素(フェロモン)

阿司匹林(アスピリン)

大熊猫(パンダ)

火箭(ロケット)

口香糖(チューインガム)

電脳(コンピューター)

聖誕(クリスマス)

巧克力(チョコレート)

康乃馨(カーネーション)

生魚片(さしみ)

巴洛克(バロック)

月歴(カレンダー)

直升機(ヘリコプター)

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2017年5月29日 (月)

総画数の最も多い名前「伊藤爆羅騎」

Photo_2 Photo_3  常用漢字瀬2136字の中で画数が最も多いのは、「鬱」で29画。すべての漢字で最も画数の多いのは?麤(ソ)、鱻(セン)、龗(レイ、リョウ)が33画。「麤」の下に「土」の字がつく漢字が「ジン」。「ちり」という意味で36画。さらに画数の多い漢字がある。「龍」を4つ並べた漢字。「テツ」「テチ」と読む。意味は「言葉の多い、多言」。64画である。「興」を4つ並べた漢字「セイ」も64画である。

  さらに多い漢字がある。いや厳密には漢字でなく、日本国字。「雲」と「龍」とをそれぞれ3個づつ並べている。「たいと」「おとど」とも読む。84画。

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下は中国の古字「ホウ・ビョウ」(128画)。意味は「雷の声、音」

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下は陝西省の特産「ビィアン」麺の一種。ビャンビャン麺(56画)

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 苗字でいちばん画数が多いのは、「躑躅森」さんの54画。

Pict_ayumi_koketsu_2      では人名で徳富蘇峰(総画数56)のように総画数の多い有名人は誰か?これに関する文献を未だ見たことないが、「纐纈(こうけつ)」という苗字は職人名で絞り染めのこと。44画で多そうだ。美人サックス奏者に纐纈歩美(61画)がいる。岐阜県議員の纐纈秋三郎(63画)。

とりあえず歴代内閣総理大臣に限定して調べてみよう。1885年から2013年まで128年の間に62人いる。東久邇宮稔彦王65画でトップである。幣原喜重郎55画、橋本龍太郎50画、齋藤實49画、細川護熙47画。漢字1字では、細川護熙の「護」が20画で最多だった。SMAP草彅剛は34画。芸名ならばゴールデンボンバーの樽美酒研二と高勢實乗が46画。物理学者の嵯峨根遼吉(55画)、明治の道頓堀の役者に嵐橘喜蔵(56画)がいる。江戸後期の画家、蠣崎波響は61画。大相撲の爆羅騎源氣(四股名)の本名は、「伊藤爆羅騎(いとうばらき)」で総画数80画は最多画数保持者となる。

   番外篇として「お早よう」などの名作に出演した設楽幸嗣(したらこうじ)は45画で最も画数の多い子役である。

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2017年5月24日 (水)

五風十雨

横綱稀勢の里、ついに夏場所11日目で休場。▽3代目ボンド俳優ロジャー・ムーアさん、がんのため死去。▽常識クイズ。ハーバート卒のモーリー・ロバートソン、「億劫」書けず。名門大学出身者の日本人さえ書けない。「劫」は常用漢字外というのは言い訳。「口をきくのも億劫だ」と比較的よく使用される。18歳の棋士竹俣紅がスラスラ書いたので、漢字力は年齢とは無関係で日常よく親しむかどうかが大切である。▽巨人、打率1割台の小林や阪神戦で決勝打。

2017年5月 2日 (火)

「鬱鬱」って何画?

   檸檬、薔薇、瑠璃、麒麟など、読めるけど書けない漢字二字の熟語が好き。靉靆(あいたい)、鸞鏡(らんきょう)、龍龕(りゅうがん)、蘭麝(らんじゃ)、燦燦(さんさん)。鬱鬱は58画。

画数の最も多い駅名「驫」

E0162117_13265926  東日本旅客鉄道五能線の駅に「驫木(とどろき)」(青森県西津軽郡深浦町)がある。無人駅で駅舎は木造で待合室のみ。日本海に面し、時化の時には波がかぶることもある。「驫」は日本の駅名に使用されている漢字の中で最も画数が多い(30画)。由来は、波の音・瀬の音が響き、3頭の馬も驚いたから。映画「男はつらいよ奮闘編」では、さくら(倍賞千恵子)や太田花子(榊原るみ)が登場するシーンで駅舎やホームがつかわれている。NHK「美の壷 駅舎」で紹介された。

2017年2月 6日 (月)

字形類似の漢字

    漢字には多くの種類があり、字形がよく似ている字がある。「焉馬(えんば)の誤り」という言葉がある。「焉」と「馬」とは字形が似ていて間違いやすいことから文字の誤りのことを意味する。

巳 シ み

已 イ すでに・やむ

己 キ・コ おのれ

 これらの文字は、とくに蛇と糸すじの象形で字形が似ているので紛れやすい。「土」と「士」、「未」と「末」、一画の長さでまったく異なった意味の文字になる。むかし新聞などで「天皇陛下」を「天皇陸下」を誤字したことがあった。

    とかく漢字には紛らわしいものが多い。「微」と「徴」。「紛失」の「紛」と「粉」。「宣」と「宜」。「壁」と「璧」。「樋」と「桶」。「冒」と「昌」。「欧」と「殴」。「萩」と「荻」。「刺(し、名刺)」と「剌(らつ、溌剌)」。「貪」と「貧」も似ているが、「貧」は、分+貝、貧しいという意味。「貪」は、今+貝、むさぼるという意味で、まったくの別字である。「弊」と「幣」。「弊」は、破れてボロボロになる、つかれる。「弊害」。一方、「幣」は神に供える絹、客への贈り物、宝物、おかねといった尊いものを表す字。「貨幣」。

    杮落しの「杮」と「柿」。崇徳天皇の「崇」と「祟(たたり)」。[鳥(とり)」と烏(からす)」。「己(き)」と「已(やむ)」「巳(み)」、「戊(ぼ)」「戌(いぬ)」「伐(ばつ)」「戍(じゅ)」「戎(えびす)」「戉(まさかり)」が紛らわしい。紛らわしい漢字の覚え方として、「瓜にツメあり、爪にツメなし。牛にツノあり、午にツノなし」という歌がある。

     「僕」「撲」「樸」も紛らわしい漢字の1つ。これらはみな「ボク」と読む同音異字。僕は「しもべ」という意味で熟語には「家僕」がある。撲は「うつ」という意味で熟語は「撲滅」がある。樸は「切り出したままの材木」という意味で「朴」と同じで「樸訥」(飾り気がなく、口べた)という熟語がある。

 「嬴」「贏」「蠃」「羸」「臝」という漢字もある。「嬴(エイ)」は秦の姓。「贏(エイ)」は儲ける、勝つの意味。「蠃」は螺(ラ)の本字。「羸(ルイ)」は痩せるの意味。「臝(ラ)」は虎、豹のたぐい。このほかに、「驘」は騾の異体字もある。

2017年2月 2日 (木)

檸檬の話

31w723dd8il__sy344_bo1204203200_   中国漢字圏ではカタカナのような元の発音に近い音で表記する記号がないので、いろいろな外来語はすべて漢字を充てている。日本でも明治になって西洋の新しい文物が移入されると、当初は漢字表記していた。瓦斯(ガス)、珈琲(コーヒー)、煙草(タバコ)、手巾(ハンカチ)、頁(ページ)、燐寸(マッチ)、果酒(ワイン)などなど。レモンは明治4年ころイタリア人が熱海に梅とレモンを日本にもたらしたとされている。

  ある調査で「読めるけど、書けない漢字」のランキングは、1位は薔薇(ばら)、2位は檸檬(れもん)、3位は葡萄(ぶどう)である。日本人は「レモン」が入って来たとき、中国語の「檸檬(ねいもう)」を借用した。中国の古辞書には宋代にすでに「黎朦」として現れており、中国語にとって外来語である「レモン」に充てた漢字かどうかは分からない。おそらく「レモン」という外来語より古くからあったという説のほうが有力である。「檸檬」と書くようになったのは、清代のことで、「n」と「l」とが交替する広東もしくは福建方言の地からである。

Img_3   テレビ情報誌「ザテレビジョン」の表紙はなぜか有名人がレモンを手に持って写っている。1982雑誌年の創刊号で薬師丸ひろ子(当時18歳)をいい表情にするためレモンを持たせた。当時はレモンを持つお決まりはなく、以後約4年間は誰もレモンを持っていなかった。ところが、177号で荻野目洋子が「私もレモンを持ちたい」とレモンを持つ表紙が復活した。以後、レモンを持つことが定番となった。

Fa14861c01ae4b83b54228246fe8b4b2菠夢 パイナップル

香蕉 バナナ

香木瓜 パパイヤ

芒果  マンゴ

橘子  みかん

甜瓜  メロン

荔枝  ライチ

萃果  りんご

西紅柿 トマト

巻心菜 キャベツ

黄瓜   キュウリ

可口可楽 コカ・コーラ

漢堡   ハンバーガー

三明治  サンドイッチ

14060027728g_view2_141224164026比薩   ピザ

蔬菜   野菜

草苺   イチゴ

葡萄酒  ワイン

蛋     たまご

可可   ココア

奇異果  キウイ

2017年1月20日 (金)

アメリカ大統領の漢字表記

 ドナルド・トランプが第45代米大統領に就任する。いよいよ米国益を最優先とする「米国第一主義」アイソレイショニズムがはじまる。

 約翰・費茲傑拉爾徳・肯尼迪

22997002013  これって何と読むの?アメリカ合衆国第35代大統領、ジョン・フィッツジェラルド・ケネディである。中国語での西洋人の人名表記は、とにかく似ている音の漢字を宛てるが、それなりに漢字の持つ意味も考慮している。華盛頓はワシントン、亜当斯はアダムス、林肯はリンカン、柯立芝はクーリッジ、羅斯福はルーズヴェルト、杜魯門はトルーマン、街艾森豪威尓はアイゼンハワー、肯尼迪はケネディ、尼克松はニクソン、卡特はカーター、里根はレーガン、克林頓はクリントン、布什はブッシュ、奥巴馬(台湾と香港は欧巴馬)はオバマ、特朗普はトランプ。

2017年1月10日 (火)

艱難辛苦、悪戦苦闘、臥薪嘗胆、危急存亡

Tsukuba20express20060   四字熟語というのは、何となく難しい感じがするが、そこがかえって格調高く、言葉が引き締まってくる。クイズ番組でも四字熟語からの出題率は高く、ちょっとした四字熟語ブームである。

   金八先生で有名な武田鉄矢が朝ドラ「純と愛」でやたら四字熟語を引用するという父親・善行の役だった。そしてかつて金八先生の薫陶の賜物か、生徒役だった三原じゅん子議員の建国の日のブログに「日本建国の理想は八紘一宇」、こんな事書いていたが、近年の予算委員会でも「八紘一宇は大切な価値観」と三原は発言している。

  知らない四字熟語もある。「蓬頭垢面(ほうとうこうめん)」という語もほとんど使われない。「君子ハ其ノ衣冠ヲ整ヘテ其ノ毀誉褒貶瞻視ヲ尊ブ。何ゾ必ズシモ蓬頭垢面ニシテ然ル後賢ト為サンヤ」(魏書)とある。ポーツマス条約に調印した小村寿太郎は蓬頭垢面の如くドラマで描かれていた。

  「唇歯輔車(しんしほしゃ)」相互が密接に助け合い、一方が亡びれば他方も危うくなるような関係のたとえ。

   「敢為邁往(かんいまいおう)」目的に向かって困難をものともせず、自ら思い切って、まっしぐらに進んでいくこと。

 「以杞包瓜(いきほうか)」高位の人がへりくだって賢者を求めること。

Batterypkg_img_1724    荷物に貼られた「天地無用」のラベル。四字熟語というよりも、四字漢語の類。「上下逆さにするな」と注意させる標示であるが、「上下関係なし」と誤解されることが多い。「天地反転無用」の省略されたものだが、反転といういちばん大事な言葉が抜けたから誤解が生ずることになった。

    以下、よく知られた四字熟語を縦横無尽、一気呵成に書く。阿鼻叫喚、暗中模索、意気軒昂、以心伝心、因果応報、慇懃無礼、温故知新、偕老洞穴、餓死病死、虚心坦懐、空前絶後、君子豹変、鶏口牛後、乾坤一擲、甲論乙駁、四面楚歌、周章狼狽、晴耕雨読、大器晩成、多岐亡羊、同床異夢、馬耳東風、貧者一灯、夫唱婦随、本末転倒、明鏡止水、優柔不断、羊頭狗肉。

クイズ番組で「十人十色のように同じ数字が2つ入る四字熟語を答えろ」という設問があった。一期一会、一木一草、一問一答、一喜一憂、一挙一動、一進一退、一世一代、一朝一夕、一言一句、遮二無二、三々五々、五分五分、九分九厘、百戦百勝、百発百中など。

2016年12月31日 (土)

「絆」その語感の変化について

303667_350935604990164_1238304966_n   最近、「家族の絆」というように「キヅナ」がよく使われる。わたしはこの言葉があまり好きではない。束縛感があるからだろうか。 思えば2011年「今年の漢字」は「絆」だった。東日本大震災で人と人とのつながりの大切さを改めて感じたという選定理由である。書道家の波多の明翠は日本一周マラソン「絆」一筆書きプロジェクトを実施している。「きずな」(古語では「きづな」)という少し古風な言葉は、その使われ方がここ50、60年で大きく変化していった。マス・メディアによる影響が強いと思われるが、あまりそのような指摘をされる人はいないようである。

   戦前「きずな」という言葉は今日盛んに使用されるほどに一般的な言葉ではなかったと思われるが、文献上は古くから見える。「沙石集」(13世紀後半)には「恩愛の絆を断ち」とある。おそらく戦前までは、「きづな」は「綱」であり、「断ち切る」という言葉と対になって、使われていたように思われる。いつごろから、「絆を大切に」となったのであろうか。

  世相を毎年恒例のように言葉で現す習慣は諸外国にもあるのだろうか。たとえば「絆」は英語になおせば「bond」あるいは「tie」だが情感がない。おそらく日本特有のものだろう。漢字の本家中国でも日本の今年の漢字が「絆」と報じられて違和感を感じたらしい。中国では「足をすくう」「わなにひっかかる」「からめつく」「拘束」「束縛」などの意味があるが、「人と人とのつながり」という意味はない。もともと「絆」は馬・犬など動物をつなぎとめるという意味である。それから「人を束縛する義理・人情」「夫婦の絆」などと意味するようになった。モームの小説の邦題が「人間の絆」である。むかしは「人間」と限定して初めて意味が通った。そして絆の本来の意味は「人と人とのつながり」ではなく、「自分を束縛する」という意味のほうが強い。言葉はビミョーに変化していく。そこで青空文庫で「絆」を検索して、文学作品中に「絆」がどのように使用されてきたか調べてみる。

1「数百年間の封建日本の重い絆」(宮本百合子「生活においての統一」)

2「わしを過去に結びつけていたあらゆる絆は断たれた」(豊島与志雄「故郷」)

3「愛欲の絆もあきらめられない」(坂口安吾「今後の寺院生活に対する私考」)

4「断とうとしても断てない執着の絆を思い」(種田山頭火「片隅の幸福」)

5「公転の絆を断ち切って自由軌道を採用することになろう」(海野十郎「予報者告示」)

6「私たちは、これからこそ、重苦しい過去の絆をふりはらって、思慮と勇気とに満ちた」(宮本百合子「婦人民主クラブ趣意書」)

7「そこには何か、捨て難い絆、縁のある証拠ではないだろうか」(宮本百合子「思い出すかずかず」)

8「見捨てることのできない深い絆にくくられる」(倉田百三「愛の問題」)

9「私を締めつけた多くの家族の絆」(伊東静雄「わがひとに与ふる哀歌」)

絆につく形容は「重い」「執着の」「重苦しい」「捨て難い」「深い」「締めつけられた」などである。とくに「糸」が語源なので「締めつける」(9)という表現は適切である。絆の語のあとに続くのは、「断つ」「断ち切る」「くくる」などである。おそらく戦前では「絆」は封建的な個人を束縛する「紐帯」であった。「絆」は断つものであった。戦後、家族関係が希薄になって、「絆」という語が逆に「人と人をつなぐ大切なもの」という正反対の意味で使われだしたことは不思議である。「家族の絆の大切さ」という表現は戦前ではありえなかった。NHKなどの放送でさかんに「絆」が使われ、東北大震災でも復興の合言葉となっている。言葉は生きものなので、是否を論ずるつもりはない。注視するだけである。「人と人との離れがたい結びつき」をメディアが連呼する現代こそ絆がない時代を反映しているのではないだろうか。

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