無料ブログはココログ

2018年5月 8日 (火)

二字熟語研究

    知っているようでしらない漢字。二字熟語で覚えるのがコツ。意外とめでたい語より、悲しい、恨み、恐れ、などの強い感情の入り混じる熟語が精神の鍛錬には良い効果がある。旧約聖書、中国の古典などをみればわかる。

矍鑠(かくしゃく) 年老いても、丈夫で元気なさま。

詭弁(きべん)   筋道の通らないことをたくみなことばで言いくるめごまかす議論。

志尚(ししょう)  気高い志

憔悴(しょうすい) 病気・悲しみ・心配ごとなどのためにやつれること。

盈虚(えいきょ) 月が満ちたり欠けたりすること。栄枯

忖度(そんたく) 他人の心の中をおしはかる

忍性(にんしょう)生まれつき持っている飲食・色欲の性質をこらえ押さえる

忘優(ぼうゆう) 憂いを忘れる

忸怩(じくじ)   心に恥じるさま

忠鯁(ちゅうこう)真心があって剛直なこと

念祖(ねんそ) 祖先のりっぱな名をけがさないと思う

忿怒(ふんど)  怒り

怨骨(おんこつ) 恨みながら死んだ人

怯懾(きょうしょう)おじけ恐れる

怙終(こしゅう)  自分の行動に自信をもって、ふたたび罪を犯す者。一説に、悪事を頼みにして生涯改心しない者。

思殺(しさつ)   深く思う。殺は強意の助字。

思服(しふく)   常に深く思って忘れない。服は心にいだく。

怵惕(じゅってき)心が恐れてびくびくする

忽卒(そうそつ) 忙しいさま

怊乎(しょうこ)  いたみ悲しむさま

怫恚(ふつい)  むっとして怒る

悁恚(けんい)  怒る

悔吝(かいりん) あやまちを悔やむ

恢誕(かいたん) 言説が大きいだけで実がない。大げさででたらめ

恪勤(らくきん)  職務によく励む

改竄(かいざん) 書類などを自分の都合のよいように書きかえること

恭虔(きょうけん) うやうやしくつつしみ深い

恵雨(けいう)   草木をうるおす恵みの雨

恒心(こうしん)  常に変わらない心

更迭(こうてつ) ある地位や役目についている人が入れかわること

恣欲(しよく)   欲望をほしいままにする

恤刑(じゅつけい)刑罰をみだりに加えないようにつつしむ

擾乱(じょうらん)世の中がさわぎ乱れること

恕思(じょし)   思いやる

追従(ついしょう) 人の機嫌をとっておせじを言うなどすること

恬淡(てんたん) 心が静かでさっぱりしているさま

恫喝(どうかつ)  おどしつける

篤敬(とくけい)  誠実でつつしみ深いこと

悪果(あっか)   悪い報い

患害(かんがい) わざわい

悉曇(しったん)  成就。完成。

悌友(ていゆう)  兄弟や長幼の仲がむつまじいこと

韜晦(とうかい)  自分の本心や才能・地位などをつつみかくすこと

悖行(はいこう)  道にはずれた行い

莫逆(ばくぎゃく) 親しい間柄

篳路(ひつろ)   飾りのないこと

悠忽(ゆうこつ)  とりとめもなく月日を送る

悒鬱(ゆううつ)  心がふさぐ

遥昔(ようせき)  遠い昔

怜悧(れいり)   さとい。りこう

悢悢(りょうりょう)悲嘆するさま

悋嗇(りんしょく) 極端に物惜しみをする

惟神(いしん)   神のみ心のまま

惋恨(れんこん)  嘆き恨む

齟齬(そご)     意見や物事がくいちがうこと。

2018年5月 5日 (土)

字形類似の漢字の話

   クイズ番組。「回答」か「解答」か。漢字の使い分けは難しい。テレビなどのテロップ文字で誤字をよくみかけることがある。ことに漢字には多くの種類があり、字形がよく似ている字がある。「焉馬(えんば)の誤り」という言葉がある。「焉」と「馬」とは字形が似ていて間違いやすいことから文字の誤りのことを意味する。

 今年の箱根駅伝のテレビ中継のテロップ」。「たすき」を「欅」と誤って表示。「襷(たすき)」と「欅(けやき)」の漢字はつくりが同じで間違いやすい。

林修先生がNHKで「雹(ひょう)」という漢字を間違える。「雨」かんむりの下の字が「包」となっていた。「包」と「苞」は似ている。「同胞」と「雹」も要注意!「包」「泡」「飽」「港」は「己」、「雹」「鮑」「鞄」は「巳」。

巳 シ み

已 イ すでに・やむ

己 キ・コ おのれ

 これらの文字は、とくに蛇と糸すじの象形で字形が似ているので紛れやすい。「土」と「士」、「未」と「末」、一画の長さでまったく異なった意味の文字になる。むかし新聞などで「天皇陛下」を「天皇陸下」を誤字したことがあった。

    とかく漢字には紛らわしいものが多い。「微」と「徴」。「門」と「問」。「紛失」の「紛」と「粉」。「牛」と「午」。「宣」と「宜」。「壁」と「璧」。「樋」と「桶」。「冒」と「昌」。「欧」と「殴」。「萩」と「荻」。「刺(し、名刺)」と「剌(らつ、溌剌)」。「貪」と「貧」も似ているが、「貧」は、分+貝、貧しいという意味。「貪」は、今+貝、むさぼるという意味で、まったくの別字である。「弊」と「幣」。「弊」は、破れてボロボロになる、つかれる。「弊害」。一方、「幣」は神に供える絹、客への贈り物、宝物、おかねといった尊いものを表す字。「貨幣」。「冷」と「泠」 にすいとさんずい。

    杮落しの「杮」と「柿」。崇徳天皇の「崇」と「祟(たたり)」。[鳥(とり)」と烏(からす)」。「己(き)」と「已(やむ)」「巳(み)」、「戊(ぼ)」「戌(いぬ)」「伐(ばつ)」「戍(じゅ)」「戎(えびす)」「戉(まさかり)」が紛らわしい。紛らわしい漢字の覚え方として、「瓜にツメあり、爪にツメなし。牛にツノあり、午にツノなし」という歌がある。

     「僕」「撲」「樸」も紛らわしい漢字の1つ。これらはみな「ボク」と読む同音異字。僕は「しもべ」という意味で熟語には「家僕」がある。撲は「うつ」という意味で熟語は「撲滅」がある。樸は「切り出したままの材木」という意味で「朴」と同じで「樸訥」(飾り気がなく、口べた)という熟語がある。

 「嬴」「贏」「蠃」「羸」「臝」という漢字もある。「嬴(エイ)」は秦の姓。「贏(エイ)」は儲ける、勝つの意味。「蠃」は螺(ラ)の本字。「羸(ルイ)」は痩せるの意味。「臝(ラ)」は虎、豹のたぐい。このほかに、「驘」は騾の異体字もある。

 儒家の「荀子」と「筍(たけのこ)」。「壁ドン」と「完璧」。

2018年4月29日 (日)

「若気る」 この漢字読めますか?

 クイズ番組「ネプリーグ」原田泰造が林修先生に漢字を出題した。ところが残念なことに先生でも「にやける」という漢字が書けなかった。漢字が読めなかったり、書けないと笑われたり恥をかくことがある。漢字学習は毎日ひたすらトレーニングするほかない。

    石原裕次郎の映画主題歌。「♪あの娘が窃っと瞼を拭いた赤いハンカチよ~」「窃(そ)っと」と読む。「窃盗」などの熟語があるように「ぬすむ」の意があるが、ここでは「ひそかに」という意味。だが「そっと」という訓読みはほとんどの漢和辞典には見えない。作詞家・萩原四朗の当て字であろうか。

   次の漢字、全部読めますか?

1 夢寐にも忘れない

2 眼路を限る

3 を決する

4 

5 盥回

6 車前草

7 墓を発く

 明礬石

9 象潟

10 鹵簿

11 縹緻良し

12

13 死者への手向け

14 お相伴に与る

15 が緩む

16 屁理屈をねる

17 口を

18 跡をます

19 鼬ごっこ

20 一籌を輸する

21 掉尾を飾る

22 を叩く

23 素見

24 良心の呵責に苛まれる

25 手紙をめる

26 遏雲の曲

27まる

28 微酔い

29 畷り泣く

1むび 2めじ 3まなじり 4かたじけない 5たらいまわし 6おおばこ 7あばく 8みょうばんせき 9きさかた 10ろぼ 11きりょうよし  12 ふ 13たむけ 14おしょうばんにあずかる 15たががゆるむ 16へりくつをこねる 17くちをつぐむ 18あとをくらます 19いたちごっこ 20いっちゅうをゆする 21ちょうびをかざる 22おとがいをたたく 23ひやかし 24さいなまれる 25したためる 26あつうん 27とりしまる 28ほろよい 29すすりなく

「手紙を認める(したためる)」どうして「認」という字を使うのか?むかしは殿さまとかえらい人は自分で手紙を書くことはめったになかった。たいてい、祐筆等の書記が書いていた。殿さまたちは、口述筆記された手紙をサイン(花押)するだけだった。そこから、手紙の内容を確認する、という「認(みと)める=認(した)ためる」という意味で「認」という字が用いられられるようになったと考えられている。遏雲の曲とは、流れていく雲を遏(とど)めるほどの美しい音楽のこと。

2018年4月 8日 (日)

こんな漢字知っていますか?

   古い本で「支那陶磁源流図考」発行所は「匋雅会(とうがかい)」。「匋」という漢字はあまり見かけない。意味は「やき物をやく」の意味。

  コウ。鳥がはばたき飛ぶ。翺翺(こうこう)鳥が飛びまわるさま。

2018年3月28日 (水)

龢の読み方

「和」の異体字。画数22字。読み方・カ、ワ、オ。訓読み・やわらぐ、やわらげる、なごむ、なごやか。中国人名でしばしば用いられる。「虞龢」ぐわ。南朝5世紀の学者。代表作「論書法」。臧勱龢。20世紀の学者。

2018年3月24日 (土)

朝日新聞の題字「新」は横棒が1本多い?

0c04100eb0d1c186cf0f1d9c6cb09f59  センバツ高校野球。入場行進のプラカードの文字が間違っている。「慶応義塾」の「応」の「心」の一画が少ない。達筆ながら「弘法も筆の誤り」というところか。漢字の誤りは意外と気づかないことがある。朝日新聞のロゴをよく見ると、「新」の字が間違っている。左側の「木」の部分が「未」になっている。これは唐の欧陽詢の「宗聖観記」という石碑にある文字を基にしているからである。ただし「新」の字は石碑になく、「親」という字と、「析」という字を組み合わせて作った。漢字が象形文字から変化していく過程の中で横棒が1本多く書かれていた時期もあり、デザイン(書体)の範疇に属する問題で、誤字とは言わないらしい。

Photo    ところで「聞」という漢字は、「耳」単独では5画目の払いが突き出るが、「聞」になると朝日新聞の題字のように突き出ていないのが一般的である。だが「南日本新聞」のように「聞」の払いが突き出ている字体も稀にみられる。「耳」が単独でなく、「へん」や「つくり」になっているときは、突き出ていても、突き出ていなくても良いらしい。野球の攝津正は3つの「耳」がすべて突き出ている。

8089737_218x291

2018年3月11日 (日)

アメリカ大統領の漢字表記

 合衆国大統領ドナルド・トランプ。俳優ではシルヴェスター・スタローンやトミー・リー・ジョーンズと同じ年。ところでトランプ大統領の中国語名は、下記の中国語を使う5つの地域で、それぞれ違う表記になっている。

 大陸簡体:唐納徳・徳朗普
 香港繁體:當勞・特朗普
 澳門繁體:當勞・杜林普
 馬新簡体:唐納徳・川普
 臺灣正體:唐納・川普

では、これって何と読むの?
 約翰・費茲傑拉爾徳・肯尼迪

22997002013  アメリカ合衆国第35代大統領、ジョン・フィッツジェラルド・ケネディである。中国語での西洋人の人名表記は、とにかく似ている音の漢字を宛てるが、それなりに漢字の持つ意味も考慮している。華盛頓はワシントン、亜当斯はアダムス、林肯はリンカン、柯立芝はクーリッジ、羅斯福はルーズヴェルト、杜魯門はトルーマン、街艾森豪威尓はアイゼンハワー、肯尼迪はケネディ、尼克松はニクソン、卡特はカーター、里根はレーガン、克林頓はクリントン、布什はブッシュ、奥巴馬(台湾と香港は欧巴馬)はオバマ、特朗普はトランプ。

2018年2月10日 (土)

彜族

   彜族(いぞく)とは中国西部に居住する少数民族。雲南・四川・貴州に住み人口は871万人といわれるが、ラオス・ミャンマー・ベトナムにも住む。古姜の子孫で、南詔王国を建国した烏蛮族が先祖とも言われる。「彜」という漢字は宗廟に供える祭器であるが、漢語「彜倫(いりん)」のように「道徳」の意味がある。しかし清朝時代、彜族に対して漢字を充てたのは尊敬の意味ではなく差別的意味が含まれていたともいわれている。

2018年1月24日 (水)

誤読、言い間違いにご用心!

  日大のアメフト監督が関学大に謝罪した。しかし「かんさいがくいん」と何度も誤読する。正しくは「かんせいがくいん」。サンシャイン池崎がPUFFYをPerfumeと言い間違い。むかし麻生太郎が「未曽有」を「みぞうゆう」と、菅直人も「疾病」を「しっびょう」と読んだことは有名だ。民進党代表の大塚耕平は「民主党」と言い間違えた。訃報(ふほう)を「けいほう」と誤読したり、生体肝移植を性感帯移植と誤読したり女子アナ誤読エピソードは枚挙にいとまない。笑ってすませられるものなのか。やはり日頃の地道な学習・勉強が大事だ。誤読しやすいことば。

相殺 ○そうさい ×そうさつ

乳離れ ○ちばなれ ×ちちばなれ

発足   ○ほっそく ×はっそく

出生率  ○しゅっしょうりつ ×しゅっせいりつ

一日の長 ○いちじつのちょう ×いちにちのちょう

幕間   ○まくあい ×まくま

貼付   ○ちょうふ  ×てんぷ

あり得る ○ありうる  ×ありえる

間髪をいれず  ○かんはつをいれず  ×かんぱつをいれず

依存心  ○いそんしん  ×いぞんしん

烏丸丸太町  ○からすままるたまち ×からすまるまるふとるまち

下手人  ○げしゅにん ×へたにん

風土記  ○ふどき  ×ふうどき

美人局  ○つつもたせ ×びじんきょく

現御神  ○あきつみかみ ×げんみかみ

疾病   ○しっぺい    ×しっびょう 

嗅覚   〇きゅうかく   ×しゅうかく

未曽有  ○みぞう           ×みぞうゆう

奇しくも ○くしくも     ×きしくも

2018年1月14日 (日)

漢字制限

    漢字はもともと中国でうまれたもので長い歴史のため現在伝えられる漢字は、5万字以上(「康熙字典」)あるいは8万5000字(「中華字海」1994)あるといわれるが、実際に日常生活で使われるのは7000字前後(JIS第2水準)だろうか。戸籍で用いられる漢字は、IPAによると、5万8861文字ある。

    わが国の所謂「国語国字問題」での大きな節目となるのは幕末維新、文明開化の明治初期、昭和20年の敗戦時、そして現在であろう。前島密は郵便制度を日本に創った人物として知られているが、将軍徳川慶喜に「漢字御廃止の儀」を上申している。ついで明治になって、南部義籌(よしかず)や西周らは漢字を廃止しローマ字採用を唱えた。敗戦後、GHQは日本人の識字率が高かったので、ローマ字国字論は消えた。志賀直哉のように日本語そのものをなくしてフランス語にという極論も許されるほど価値観は混乱していた。文部省は昭和21年、戦前の常用漢字、標準漢字を修正して、当用漢字1850字を定めた。このとき当用漢字以外に人名用として特別に漢字92字が定められた。(その後も人名漢字285字と増加し、現在983字)。当用漢字は昭和54年に見直され、常用漢字1945字となった。つまり常用漢字と人名漢字と合わせた2928字が赤ちゃんの名前に使える漢字なのである。本年6月には改定常用漢字2136字、と増加する。

   漢字には長い年月にわたる東洋文化の英知が込められている。国民教育の普及に障害となるので明治以来、漢字制限と漢字普及で揺れているが、現代のような高学歴社会では逆に難読漢字を駆使しようとする漢字検定ブームも見られる。これから漢字の運命はどうなるのだろうか。漢字制限への批判を考慮してか、「改定常用漢字答申案」には「漢字表内の漢字だけで文章を書かねばならないという制限的なものではなく、振り仮名などを用いれば表外の漢字も使える」としている。

より以前の記事一覧

最近のトラックバック

2018年5月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31