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2024年4月14日 (日)

ラーメン一杯、千円の壁

1  「B級グルメ」、「庶民の食べ物」として長らく愛されてきたラーメンだが、今や1杯1000円前後する店も増えてきた。ラーメンを構成する肉類や魚介類、調味料、小麦など、あらゆる食材の価格が上がっており、これまでの価格を維持することが困難になってきたからだ。昭和45年ころのテレビドラマを見ていたら、コーヒー1杯がちょうど100円だった。コーヒー1杯の値段で戦後の物価の変遷がわかるだろう。昭和29年頃は50円。昭和45年頃は100円。昭和50年頃は200円。昭和62年頃は300円。現在は400円ぐらい。もちろん高級店はいくらもあるだろうが。ちなみに週刊少年マガジンが昭和34年創刊当時、40円で現在は360円。戦後から今日までの78年間、価格が変わらず安定しているのは鶏卵だけである。下のグラフは昭和35年から平成22年までの食品を主にした物価の推移を示すものであるが、「卵は物価の優等生」といわれていることがよくわかる。

  新聞代は昭和55年頃2195円(月額)だったが、3190円(平成2年)、3925円(平成12年)、4344円(令和2年)と急騰している。タクシー初乗り456円(昭和61年)、620円(平成9年)。あんぱん1個(100g)は、71円(昭和57円)、85円(平成5年)、83年(平成15年)、78円(平成25年)、喫茶店におけるコーヒー代は294円(昭和62円)、370円(平成9年)、383円(平成19年)、404円(平成29年)。

  丸田勲によると、江戸時代、卵は現代の価格になおすと約1個400円くらいだった。しかし昨年末から、卵の価格が高騰し、現在も値上がりが続いている。甲子園名物「かちわり氷」は1袋200円、甲子園のビールは1杯750円。東京ドームの生ビールはなんと900円。

 

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2024年4月 9日 (火)

ヒンクリー地下水汚染事件(1993年)

 クロム化合物のうち、酸化数が+6を含むものを六価クロムと呼んでいる。六価クロム化合物は、強い毒性を持ち大気汚染防止法に基づいて有害大気汚染物質とされている。アメリカ・カリフォルニア州ヒンクリーに工場がある大手企業PG&Eは1952年から1966年にわたる14年間にわたって発電のため、その冷却塔の防錆剤として六価クロムを使用し、汚染水を大量に投棄し続けていた。周辺住民に癌などの健康被害が多発したことから、シングルマザーのエリン・プロコビッチはPG&Eを訴え、1993年に集団訴訟を起こして勝訴した。

2024年2月12日 (月)

死人に鞭打つようなもの

    「死屍に鞭打つ」という言葉がある。亡くなった人を悪く言う。死後など、その人の悪口を言う。また、むごいことをする意のたとえ。SNSの時代、離婚など元カレ、元カノの悪口にもつかわれる。言葉の起源は中国の伍子胥の故事にある。中国でもっとも不道徳な行為とされた「墓あばき」や復讐心をいだき父と兄の讐にむくいた「臥薪嘗胆」の故事にまつわる武将である。古代のバビロニアの律法には、人がもし他人の生命を奪ったときには、その生命でもって償わせ、目を傷つけたときには目でもってそれを償わせるという掟があった。さきごろの日本人の世論調査によると、「凶悪犯罪は命で償うべきだ」という考えの人が年々増加しているらしい。死刑容認は85.6%と高い。これは国際的な流れからみると驚くべき高さである。いまの世界の趨勢は死刑廃止に向かいつつあるが、日本の国民感情は独自の方向に進んでおり、2008年に国連規約人権委員会が「世論に関係なく廃止を検討すべきだ」と勧告しているが、「将来も死刑は廃止しない」という意見が国民の間には根強い。死刑容認の理由としては「廃止すれば被害者や家族の気持ちがおさまらない」ということが一番大きいように思える。日本人とキリスト教が根底にある国との違いがその点にあるように思える。キリストは「目には目を」に対して、そういうことをしていては、恨みがいつまでも続くと考えた。彼は復讐を認めない。「汝の敵を愛せよ」というキリストの根本の教えは永遠に日本人には受け入れられないだろう。日本人にはキリストよりも伍子胥を支持する者が多いようだ。

レトルトカレーの日

 昭和43年のこの日、日本初のレトルトカレー「ボンカレー」が発売された。最近あまり動向を聞かない政治家、小沢一郎。カナリア、インコ、文鳥など、小沢一郎が自宅で飼っている小鳥は40羽以上いる。これらの小鳥のえさやりなど世話をするのは、住み込みしている書生たちの仕事である。小沢邸では働いている秘書や書生は常時20人ほどいる。午前5時に起こされて、庭の草むしり、犬の散歩、小鳥の世話、朝食の準備、と目の回る忙しさ。あるとき小沢はゴミ箱から封を切らないレトルトカレーを見つけた。「お前はボンカレーを捨てただろう」と書生にいった。「先生、賞味期限を1ヵ月も過ぎていました」と書生は答えた。「実際に食べてみてダメだと思ったら捨てろ。食べてもいないのに表示だけを信じるな」と小沢は注意した。人の噂やレッテルをむやみに信じず、自分で体験して納得したことだけを信じろと諭したのである。(2月12日)

 

2024年1月17日 (水)

阪神大震災きょうで29年

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 以前に放送されたNHKのニュース番組で放送された小さなお話。

    神戸市長田区の写真屋Aさんは震災でお店が全壊した。すでに60歳を超えていたAさんは店の再建を断念した。手許には1月17日の数日前に撮った成人式の晴着姿の記念写真があった。Aさんはノートを頼りに14年間、現住所を調べて記念写真をお客様に届けた。だが14年たった今も行方のわからない写真が2枚あった。それも今年Aさんの努力が実ってようやく振袖姿の写真を渡すことができた。14年後に受け取った女性の喜びはどんなであろうか。その女性は受け取り書を今も大切に保管していたという。当たり前の話で小さな話だが視聴者にも大きな感銘が伝わってくる。写真屋Aさんのほっとした表情がなにより印象的であった。

2023年3月 4日 (土)

国家と戦争

Img_0014 ホッブズ「リヴァイアサン」扉絵

 

  歌人というのは一般人より言語感覚に鋭いのだろう。道浦母都子の朝日新聞2009.9.13付論稿「国家戦略局、違和感ある政治用語一新を」は考えさせられるものがある。民主党新政権が作り出した新しい機関「国家戦略局」という名称が戦争を想起させるもので政治用語として適切でないという趣旨である。決して機関設立そのものへの異議ではない。単なる言葉だけの問題ではあるが、歌人ならではの意見であろう。同様の趣旨は朝日新聞の投稿欄「声」にもあった。国家は国家総動員法を想起させるとのことであった。しかし単に「国家」がいけないのであれば、「国家公務員」「国家賠償法」「国家補償」「国家法人法」などいくらでも使用例があり、一笑にふされるであろう。現在、地球上の民族は国家を一つの単位として国家を構成し、国権の発動する機関であるので、「国家」の政治用語としての使用に関しては全然問題がないといわざるをえない。

   しかしながら、歴史家の立場として考えてみると国家と戦争とは常につきまとうのも事実である。中世封建社会の変化により、ヨーロッパの各国では国王による中央集権化が進み、近代市民社会への過渡期にあたる絶対主義体制が成立した。16世紀におけるスペイン、イギリス、17世紀のフランスがその典型であるが、18世紀初めのスペイン継承戦争によりスペインが没落し、かわってオーストリア、プロイセン、ロシアが登場した。これら諸国はヨーロッパの覇権をめぐってたえず争いを続けた。とくに17世紀に覇をとなえたフランスは、たびかさなる戦争で財政難をおこし、18世紀後半に革命を起こすに至った。ナポレオン戦争後の19世紀のヨーロッパは、自由主義と国民主義、そして帝国主義へと移行した。近代化に遅れた日本も明治国家となって帝国列強に加わるようになる。そして日清、日露戦争に勝利する。帝国主義の時代は、まさに現代史の玄関口といえる。

   歌人・与謝野晶子には二つ年下の籌三郎という弟がいる。明治37年秋、晶子は旅順に出征している弟に「君死に給ふこと勿れ」とよびかける詩を「明星」に発表した。「旅順の城はほろぶとも、ほろびずとも何事か」と決然といいきった。非国民と非難されても、晶子は「少女と申す者は誰も戦争ぎらいに候」と答えたという。国家よりも肉親の情が大事であることはいつも世も変わりない。やはり「国家戦略局」は陳腐な名称である。2011年3月11日に東日本大震災が発生し、その対応のために法律案はいったん撤回され、その後自然消滅した。

2022年9月19日 (月)

予測困難な「ブーカの時代」、30年後あなたは生き残れるか?

 2022年の世界は、相次ぐ気候変動と大規模な自然災害と新型コロナ感染症の蔓延、そして世界の政情不安。たとえば大国主義に復帰しているロシアがウクライナへ軍事侵攻、中国ナショナリズムが拡大し、東アジア安定の脅威となっている。グローバル複合危機と多様化の世界の中で、人口減少、少子高齢化、新型ウイルスの蔓延、IT技術の急速な進歩、諸物価の高騰と貧富格差・・・私たちを取り巻く環境が目まぐるしく変化するとともに、複雑になってきます。先行き不透明で、将来の予測が困難な、いわゆる「ブーカの時代」が到来します。VUCAとは、英語の変動性、不確実性、複雑性、曖昧性の頭文字をとった略語で、元々は1990年代後半に軍事用語として発生した言葉ですが、冷戦が終結した後の複雑化した国際情勢において、戦局の見通しがしずらい状況に対して使われていました。今年起こったロシアによるウクライナ侵攻や、国内で起こった安倍晋三暗殺事件などはまさしく「ブーカの時代」の到来を象徴するかのような出来事です。長年日本を牽引してきた強いリーダーを失った日本は今後どうなるのか。急速に進む円安の影響が秋の物価高を生む中、岸田首相は安倍氏の国葬を強行し、その支持率は急降下している。まるで幕末、桜田門の変のような激動の時代のうねりが起こっている。上級国民だけが得をして、若者たちは非正規や派遣で低所得で苦しむ社会格差に対して怒りが爆発するであろう。今後、マイナス成長が常態化した場合、2050年には、推計人口は9500万人で、生産年齢人口と老年人口が逆転し、債務残高GDP比は約500%まで拡大し、国民保険制度や年金制度の維持は困難となるだろう。まあ、わたしは100歳になっているので、この世にはいないが。

2022年7月31日 (日)

経済学入門

Macaquemonkeys_2    明治の経済学者で東京商業学校の和田垣謙三は貧乏でいつも借金取りに追われていた。このことを知っていた生徒たちは「手っ取り早く金儲けをする方法は?」と意地の悪い質問をした。すると、和田垣は「サルの毛を抜け」と答えた。生徒たちはみな首をかしげて考えたが意味が分からない。サルは英語でmonkey、毛(k)を抜くと、すぐさまカネ(money)になる。

 人はパンのみにて生きるものにあらずとしても、パンなくし生きることはできない。山上徹也も革命思想によって凶行に及んだのではなく、手元資金が底をついたがゆえの犯行である。つまるところ人間社会の基本は経済にある。そこで経済学についてわかりやすく書かれた本といわれる、熊谷尚夫「経済原論」を読んでみる。ミクロ経済学、マクロ経済学。60頁を過ぎたあたりで、数式や図表、関数などが出てくる。やはり高校数学の基礎的学力がないと経済学は理解できないとわかった。

2022年6月13日 (月)

ジェボンズの太陽黒点説

   イギリスの経済学者ウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズ(1835-1882)は、太陽黒点の周期的増減が気象の変化をもたらし、農作物の収穫に影響を与えることから、景気循環が生じるという太陽黒点説を1875年頃、大英学術協会で提起している。

2022年4月11日 (月)

貧困をなくそう

はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢっと手を見る

 世界には極度な貧困に苦しむ人々がまだ多くいる。ブラジルでは、都市部の郊外に低所得者の住むファーベラ(スラム)が点在している。農村部から職を求めて流入してきた人々が、不便な岩山の斜面や河川敷などの空き地を不法占拠し、密集する粗末な建物に居住する。学校に行けず、物乞いや物売りをする子供たちも多く、彼らはストリートチルドレンとよばれる。経済発展し、オフィスビルが立ち並ぶフィリピンのマニラにも、貧しい人々が生活するスラムが点在している。かつてマニラ近郊のごみ投棄場は、廃品を回収する貧しい人々が集まってスラム化し、「スモーキー・マウンテン」とよばれる地域があった。

 

 

Photo

 

    日本は格差社会か?イタリアの統計学者コッラド・ジニ(1884-1965)が考案した所得分配の不平等さを表す指数をジニ係数という。全員が同じ所得の完全平等社会であればジニ係数は0となり、格差が大きくなるほど1に近くなる。ジニ係数を国別にみると、北欧はじめとするヨーロッパ諸国は低い。一方、ジニ係数の数値が高いのは、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国や中南米諸国で、ひと握りの階層に富が偏在している。

 

格差が大きい国
ナミビア     0.743
レソト           0.632
シエラレオネ   0.629
中央アフリカ  0,613
ボツワナ     0.605

 

格差小が小さい国
デンマーク    0.247
日本       0.249
スウェーデン  0.250
チェコ       0.254
ノルウェー   0.258

 

国や地域によって統計年が異なる。(成美堂出版「世界地図2009」より)

 

    日本はジニ係数は低い。かつて日本は生活程度や社会的地位が中程度の階層が多い、中流階級の国といわれた。だが近年、高齢者世帯の増加、若年層における格差や地域間格差がみられ、ジニ係数が低いからといって格差がないという実感はまったくない。むしろ、日本は貧困率は高い。貧困率とは、さまざまな算出方法があるが、OECDでは年収が全人口の平均年収に満たない人口の割合を貧困率と定義している。非正規雇用者の増加による労働市場の二極化などにより所得格差は拡大しつつある。

 

 

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