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2026年6月28日 (日)

人生の至楽は読書にあり

  何事にも意欲や興味がわかないのは、ひじょうに診断の難しい病だ。退屈病や、無気力病と混同されやすく、素人目にはたんに活力のない老人と見られがちだ。だが何もせずに放っておくと、人生を棒に振ることになる。死ぬまでに、新しい本を見つけて、すこしでも意欲ある人生を過ごしたい。そう決めても、この世のおもしろ本の全てを読めるわけではないのだが。

古本を漁りて過ごす桜桃忌

縁日で孫にせがまれ電気飴

 

堀啓子「伝説の出版社 博文館」 筑摩選書

 

稲田豊史「本を読まなくなった人たち」 中央公論新社 2026年

 

富山和子「川は生きている」

 

岡田淳「図書館からの冒険」

 

藤沢道郎「物語イタリアの歴史」 中公新書

 

中島京子「夢見る帝国図書館」 文藝春秋

 

歴史街道「土方歳三なぜ戦い続けたのか」

 

小西康陽「ぼくは散歩と雑学が好きだった」

 

フランス文化読本 鈴木雅生 丸善出版

 

「四つの小さなパン切れ」 マグダ・オクンデール・ラフォン

 

柴崎友香「寝ても覚めても」

 

アダムとイヴ 岡田温司 中央公論新社

 

わたしはマララ マララ・ユスフサイ 学研プラス

 

韓国語完全対訳シナリオ「四月の雪」 脚本ホ・ジノ ワニブックス

 

平成生まれは知らない昭和の常識 服部淳 イースト・プレス

 

太平天国にみる異文化受容 菊池秀明 山川出版社

 

ジョゼと虎と魚たち 田辺聖子

 

黎明の世紀 大東亜会議とその主役たち 深田祐介

 

レンズが撮らえた19世紀ヨーロッパ 海野弘

 

危険学 畑村洋太郎

 

すごい古書店・変な図書館 井上理津子

 

女の人差し指 向田邦子

 

梅干と日本刀 樋口清之

 

禅のすべて 篠原壽雄・佐藤達玄

 

文人たちの俳句 坂口昌弘

 

もういちど読む山川地理(新版 2017年)

 

できる大人の常識力事典 話題の達人倶楽部

 

ユーラシアの東西 杉山正明

 

忠臣蔵と元禄群像 中江克己

 

一冊でわかる朝鮮の歴史 井野誠一

 

名画で読み解く世界史 祝田秀全

 

ロビンソン・クルーソー 伊集院静

 

地図で訪ねる歴史の舞台 帝国書院

 

人間失格 上  太宰治

 

肩甲骨は翼のなごり  デイヴィッド・アーモンド

 

虚子俳話録 赤星水竹居 学陽書房 1949

 

ガラスの城の記憶  手塚治虫

 

アメリカ名詩選 岩波文庫

 

夏目漱石 文藝別冊 河出書房新社

 

文字と組織の世界史 鈴木薫

 

イギリス文学 名作と主人公 加藤光也

 

ギリシア人の物語 民主政のはじまり 塩野七生

 

現代政治の思想と行動 丸山真男

 

省略の文学 外山滋比古

 

こころの処方箋 河合隼雄

中間文化論 加藤秀俊

雑種文化 加藤周一

日中韓はひとつになれない 小倉紀蔵

一流の人は空気を読まない 堀紘一

ナポレオンで仕事上達 斎藤孝

文明が衰亡するとき 高坂正堯

名城と合戦の日本史 小和田哲男

本を愛しなさい 長田弘

パピルスが伝えた文明 箕輪成男

名張毒ブドウ酒殺人事件 田中良彦

年下の男 内館牧子

おもちゃと金米糖 戸田盛和

サミュエル・ジョンソン伝 ジェイムズ・ボズウェル 1791

社会科学概論 森谷克己 法律文化社 1953

社会構成史大系 日本評論社 1950

社会と革命 世界平和への道 小島祐馬 宇田政治経済研究所 1954

火星人ゴーホーム フレドリック・ブラウン 1954

社会史上から見た漢代の思想と文学の基本的性格の研究 田所義行 中国学術研究会 1965


社会主義の経済・貿易問題 中国を中心として 上野秀夫 晃洋書房 1973

社会主義への道 現代中国の歴史3 岩村三千夫 徳間書店 1966

社会人のための漢詩漢文小百科 田部井文雄ほか編 大修館書店 1990

あなたがほしい 安達千夏 集英社 1999

セーヌ川の書店主 ニーナ・ゲオルグ

文明ネットワークの世界史 宮崎正勝 原書房 2003

文学効能事典 エラ・バーサド フィルムアート社 2017

ノーマンズランド 誉田哲也

おもかげ 浅田次郎

 

直木賞受賞エッセイ集成 文藝春秋 2014

 

暮らしの韓国語単語8800  今井久美雄 語研 2005

 

3秒に1回驚く「雑学」の本 王様文庫 三笠書房 2014

 

バリ島芸術をつくった男 ヴァルター・シュピースの魔術的人生 伊藤俊治 平凡社 2002

 

ねこMONO ねこグッズ😹パラダイス ダイアプレス 2014

 

いつも買うもやし・卵・とうふがおいしいおかず 主婦の友 2009

 

サピエンス全史の読み方 宝島社 2017

 

職業としての小説家 村上春樹 スイッチ・パブリッシング 2015

 

大辞泉 松村明監修 小学館

 

暗殺の歴史 リンゼイ・ボーター 創元社 

 

独立の民 ハルドル・ラックスネス

 

パレオマニア 池澤夏樹

 

銀漢の賦  葉室麟

 

ベスト・エッセイ2011  「光速老人」三浦しをん他。

 

夜型人間のための知的生産術 斎藤孝

 

ホトトギスの俳人101 阪西敦子ほか

 

マクベス 斉藤洋

 

聖書入門 大島力

 

図解日本音楽史 田中鍵次

 

「違うこと」をしないこと 吉本ばなな

 

ある男 平野啓一郎

 

江戸ものしり用語事典 宝島社

 

心理学英和・和英基本用語集 福村出版

 

なるほど日本地理 宇田川勝司

 

現代日本映画人名事典 女優 キネマ旬報社

 

現代日本映画人名事典 男優 キネマ旬報社

 

中国文章家列伝 井波律子

 

キネマ旬報 2018年12月号上旬号

 

新・冬のソナタ 上 キム・ウニ、ユン・ウンギョン

 

大いなる逃亡  田中光二

 

誤植聖書殺人事件 ロバート・リチャードソン

 

日本古代国家の構造 直木孝次郎 青木書店 1958

 

生活のための闘い ピーサレフ著 金子幸彦訳 岩波文庫 1952年

 

そして、バトンは渡された 瀬尾まいこ

 

初学者のための中国古典文献入門 坂出祥伸

 

東京都の歴史散歩 山川出版社

 

100のトピックで知るドイツ歴史図鑑 原書房

 

手塚治虫シェイクスピア漫画館 実業之日本社

 

詳細地理資料 COMPLETE2018  帝国書院

 

戦国武将 群雄ビジュアル百科 二木謙一 ポプラ社

 

英日対訳 日本現代史 ジェムズ・M・バーグマン IBCパブリッシング

 

あやうく一生懸命生きるところだった ハ・ワン ダイヤモンド社

 

詩集 新世界交響楽 岡崎精一郎 造形出版社 1959年 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長たらしいタイトル・書名

20060305120322    フジテレビで「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」(実写版)という長いタイトルのドラマが放送されたことがある。映画には、スタンリー・キューブリック監督、ピーター・セラーズ主演のコロムビア映画で、1963年制作された、「博士の異常な愛情または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」というやたらと長い題名のものがあった。

 

    書物の世界でいちばん長い題名のものは正確にはわからない。一説では17世紀のベストセラーで、「古代および現代の哲学者、自然の秘密、また算術、幾何学、宇宙形状学、時計学、天文学、航海術、音楽、光学、建築、統計学、力学、化学、噴水、花火等の実験により抽出された、現在までに一般には明らかにされていない数学の娯楽および雑多な問題集、大部分の原典はギリシャ語およびラテン語で書かれ、近年フランス語でヘンリー・ヴェン・エッテン・ゲントにより編纂され、そして現在、検証、訂正、付録を加えて英語版で登場」というものである。(野口悠紀雄「超勉強法」)

 

 ダニエル・デフォーの「ロビンソン・クルーソー」の原題名は小説の中で世界一長いことで有名である。トマス・モアの「ユートピア」も著名なタイトルだが、原題は「最良の社会体制ならびにユートピア新島について。いとも著名にして、雄弁なるトマス・モアによる、機知に富むばかりか、効能もある、真の黄金の書物・・・・」と長たらしい。

 

   日本語文献では、「クレーム・パワハラ・理不尽な要求を必ず黙らせる切り返し話術55の鉄則」神岡真司 TAC出版 2010年刊行、がある。(33文字)

 

「日本映画のほんとうの面白さをご存知ですか?」白井佳夫 講談社 1981年刊行(20文字)

 

「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」マックス・ウェーバー 岩波文庫(21文字)

 

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの『マネジメント』を読んだら」 岩崎夏海 (35文字)

 

「分ければ見つかる知っている漢字白川静先生に学んで漢字の学習システムをつくる宮下久夫遺稿集」 宮下久夫 太郎次郎社 2000年刊行(44文字)

 

Tky201304130469「成功する人は生姜焼き定食が好きだ」笠井奈津子(16文字)

 

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」村上春樹(19文字)

 

「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」黒井勇人(25文字)

 

 

 

 

2026年5月 9日 (土)

どんな本でも価値がある

 いかなる本でも少しの良いところはあるものだ。10年、20年と時間が経過すればがその良さがわかってくる。でも本の敵は人間そのものである。読書の秋、NHKあさイチで、読書の特集をしていた。番組制作者は「本の敵」とは何か全く理解していないようだ。この日のゲストは「わたしの読書スタイル」として好感度抜群の上白石萌音。大の読書好きで知られ、最近読んだ本の紹介でもインテリジェンスが漂う。話を面白くするためか時折、暴走してしまう。ドッグイアーをしているという。ドッグイアーとは本のページの隅を折り曲げて、しおり代わりにすることである。彼女はなんとなくカッコよく思っているらしいが、とても本に対しては悪い行為である。(番組内で県立の図書館の館長が出演しているが理解に苦しむ)そしてお風呂で本を読むという。愛書家にとっては聞き捨てならぬことだ。本がふやけるし、誤って濡らすこともあるだろう。本にとって最大の敵は「水」である。聡明な萌音ちゃんは、本がかわいそうだとは思わないのか。ネットで調べると、最近の人は、入浴中に読書する人はかなり多いようだ。かつてイギリスのウィリアム・ブレイズ(1824-1890)は、「書物の敵」という名著で、本の10敵として次のものをあげている。火、水、ガスと熱、塵となおざり、無智と頑冥、紙魚、その他の害虫、製本師、蒐集家の身勝手、下卑と子ども。19世紀の話なので多少修正する必要があるだろう。ともかく火と水は最大の敵であろう。火事や津波は大敵である。しかし歴史的にみるなら政治的な権力者も図書館にとっては敵である。知事の一声で公立図書館が廃止になることもある。シーザーは70万冊のアレキサンドリア図書館を、みな焼いてしまった。前221年、秦始皇帝が六国を統一したとき、思想統一をはかるため多くの図書を焼いたといわれる。フランスに侵入したオータンのドルイド教団の数千巻の図書もみな焼かれた。カルタゴの50万巻の図書館もローマ人に焼かれた。デ・ランダというスペインの宣教師は、1562年にメリダでおこなった宗教裁判で、無数のマヤの絵文書を焼き捨ててしまった。彼らの行為は、異文化への破壊行為である。図書の最大の敵は人間であるといえる。現代の図書館においては過去の歴史にもないような大量の図書廃棄が行われている。デジタル化による紙文書の省スペース化であるが、なかには書物破壊症(ビブリオクラスト)のような館員もいる。書物破壊狂に呪いあれ!William Blades、ビブリオマニア

   話題を上白石萌音の読書スタイルに戻そう。結論的にいえば、入浴して本を濡らそうが、栞や付箋を使わずに、本の隅を折ることも自分の所有する本であれば何の問題もない。ただ影響力のあるインフルエンサーの有名人が「私の読書スタイル」とパフォーマンスすれば、真似をする人もでてくる。とくに未成年たちは公共の図書館や学校図書館の本まで悪戯で面白がって頁を折ることだろう。つまり読書という行為にはマナーが大切である。食事と同じで料理を手づかみを食べたり、話しながら食べてあたりにまき散らすのは見苦しい。見苦しいことを勧めていることと同じである。永野芽郁は不倫でテレビであまり見なくなったが、不倫は一般の者とは何ら関係のない事柄だが、読書の無作法は社会に悪影響を及ぼすものなので小さなことのように思うが、意外と大事なことなのだ。NHKは大物タレントに忖度しすぎている。駄目なことは駄目ということが制作者には大切だ。華丸大吉あたりが「良い子のみんなはマネしないでね」とコメントすればよかった。

 

 

 

2026年5月 2日 (土)

校正ミスはなぜおこるのか

 NHKニュースのテロップで学習指導要領の「かいてい」が「改定」になっていた。「改訂」が正しい。校正しているのだろうか。2023年1月14日に行われた大学入学共通テストの世界史Bの問題で「科挙」を「科拳」、ウマイヤ朝初代カリフ「ムアーウヤ」を「ムアーウィア」と誤記があった。「科挙」とは中国隋代からはじまる官僚登用試験のことで、清末まで1300年間にわたり行われた。有能な人材を採用するものであるが、日本の大学入試試験もある種の科挙制度に類似するものであるといってもあながち間違いではない。ほかにも生物で「勾配」を「匂配」というミスがあった。なぜ厳正なる試験問題に単純な校正ミスが頻発するのか、情けない話である。印刷所、校正者など秘密性を保持するため少人数で行っているのであろう。3月には尼崎の中学校で卒業証書の校正ミスが起きた。「課程」を「過程」と変換ミス。欧米ならABCと直接入力するだけだが、日本語の場合、漢字変換するので同音異義語の選択にミスが生じることが多い。

 講談社刊行の帚木蓬生著の歴史小説「少弐」が回収される。実在の人物が死亡の設定であったため、本人や家族が抗議、講談社側が編集上のチェックの不備を認めた。出版社の校正は、文字の誤字脱字だけではなく、記載されている内容の事実確認が重要である。

 高級官僚の集まる政府でも菅政権の看板であるデジタル法案の関係資料に大量の誤りがあった。例えば「地縁」が「地緑」に、「昭和六十六」(実際には存在しない)や「海上保安長長官」(正しくは海上保安庁長官)といった誤記が計45カ所に上る。あり得ないようなミスで、「それこそデジタル技術でチェックできないのか」という声が上がっている。校閲ガールの河野悦子ならどんなリアクションをするのだろう。

よくあるミス。

×すいません。 〇すみません

✕運賃の改訂  〇運賃の改定

✕教科書の改定 〇教科書の改訂

✕専問学校   〇専門学校

 

 

2026年4月27日 (月)

エマーソンの読書法則

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 私の実際的な読書の法則は三つある。  

1.1年を経過していない本は読まないこと  

2.有名な本のほかは読まないこと  

3.好きな本のほかは読まないこと

 

   ラルフ・ワルド・エマーソンは1882年のこの日、死去。エマーソンは超絶主義運動の指導者として、マサチューセッツ州コンコードに隠棲し、思索と読書の生活を送った。(Ralph Waldo Emerson)4月27日

2026年4月24日 (金)

本と読書に関する名言・ことわざ・文献書誌学

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   印刷術が広くゆきわたるまで、写本図書の利用は一握りの学者に限られていた。刊本の図書がその数を増すにつれて、書物は万人のためにあり、民主主義の精神にとって重要であることがわかってきた。ここでは、古今東西の本と読書に関する格言・箴言・名言・文献を集める。

吉田松陰の言葉に「万巻の書を読むに非ざるよりは、寧んぞ千秋の人たるを得ん 一己の労を軽んずるに非ざるよりは、丁寧んぞ兆民の安きを致すを得ん」意味は、たくさんの本を読んで人間としての生き方を学ばない限り、後世に名を残せるような人になることはできない。

有益な書物とは、読者に補足を要求せずにはおかれぬような書物のことである。(ボルテール)

 

三日、書を読まざれば、語言味わいなし。(世説新語)

 

単に知るのみならず、その知識に従って行動せよ。(フィヒテ)

 

どの時代にもそれぞれの課題があり、それを解くことによって人類は進歩する。(ハイネ)

 

人生の至楽は読書にあり。(永井荷風)

 

書物はひもとかなければ、一片の木片にすぎない。(イギリスのことわざ)

 

A closed mind is like a closed book,just a block of wood.

 

閉じられた本は塊でしかない

 

A book that is shut is but a block.

 

良き書物を読むことは、過去の最も優れた人々と会話をかわすようなものである。(デカルト)

 

書を読みて栄える者を見たり、書を読みて落ちぶれる者を見ず。(金言童子教)

 

機知に富みうちとけた言葉は永久に生命を持つ。(ゲーテ)

 

身体には鍛錬、心には読書。(アディソン)

 

この世のあらゆる書物もお前に幸福をもたらしはしない。だが書物はひそかにお前自身の中にお前を立ち帰らせる。(ヘッセ)

 

書物なき部屋は魂なき肉体のごとし。(キケロ)

 

私の実際的な読書の法則は三つある。
1.一年を経過していない本はどれも読まないこと
2.有名な本のほかは読まないこと
3.好きな本のほかは読まないこと(エマーソン)

 

私は人生を知ったのは人と接したからではなく、本と接したからである。(アナトール・フランス)

 

人生は短い。この書物を読めばあの書物は読めないのである。(ラスキン)

 

人の品格はその読む書物によって判断できる。それはあたかも、人の品格がその交わる友によって判断できるがごときものである。(スマイルズ)

 

本の世界では物事が説明されるが、実人生では説明なんかありはしない。人生よりも本を好むという人がいるが、驚くにはあたらないと思う。本は人生に意味づけしてくれるものだから。(バーンズ「フローベールの鸚鵡」)

 

読書百遍、義自(ぎおのずから)見(あら)わる。(魏志)

 

万巻の書を読み万里の路を行けば自ずと胸中に自然が映し出されるようになる。(董其昌)

 

読書とは、著者の魂との邂逅である。(亀井勝一郎)

 

読書は人間としての純粋な時間である。(亀井勝一郎)

 

インドの全財宝をあげても、読書の楽しみには換え難い。(エドワード・ギボン)

 

書物は友人と同様、数多くあるべきであり、そしてよく選択すべきである。(フラア)

 

読書のほんとうの喜びは、なんどもそれを読み返すことにある。(ロレンス)

 

読書に費やしただけの時間を、考えることに費やせ。(アーノルド・ベネット)

 

書物は一冊一冊が一つの世界である。(ワーズワース)

 

用例なき辞書は骸骨である(ヴォルテール)

 

書物を読むということは、他人が辛苦してなしとげたことを、容易に自分に取り入れて自己改善する最良の方法である。(ソクラテス)

 

本は知性のさまざまな機能に働きかける(フランシス・ベーコン)

 

おろかな学者は、おろかな馬鹿者よりも、ずっとおろかである(モリエール)

 

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   書物に関する文献目録

図書の部
倭板書籍考 幸島宗意撰 1702
官板書籍解題略 杉山精一訳 1847
日本書籍考 林羅山撰 1850
文芸類纂 榊原芳郎 1878
古梓一覧 西村兼文 1882
本朝書籍刊考 黒川真頼 1895
日本訪書誌 楊守敬 1897
国書解題 佐村八郎 1897
日本印書考 中根粛治 1899
明治出版史話 三木佐助 1901
古文旧書考 島田翰 民友社 1905
漢籍解題 桂五十郎 明治書院 1905
近藤正斎全集 近藤守重 1907
日本古刻書史 朝倉亀三 1907
徳川幕府時代書籍考 牧野善兵衛 1912
朝鮮図書解題 朝鮮総督府 1914
江戸物語 和田維四郎 1915
慶長以来書賈集覧 井上和雄編 1916
嵯峨本考 和田維四郎 1916
訪書余禄 和田維四郎 1918
製本術 島屋政一 1918
図書学概論 田中敬 冨山房 1924
解題叢書 経籍訪古志 廣谷雄太郎 廣谷国書刊行会 1925
典籍叢談 新村出 岡書院 1925
敦煌石室の遺書 石浜純太郎 懐徳堂 1925
書庫之起原 植松安 間宮書店 1927
京阪書籍商史 蒔田稲城 1928
書物装釘の歴史と実際 庄司浅水 1929
思想名著解題 春秋社 1929
本邦書誌学概要 植松安 図書館研究会 1929
書物の敵 庄司浅水  1930
書誌学とは何か 寿岳文章 ぐろりあそさえて 1930
装釘の常識 三村清三郎 岡書院 1930
日本訪書志補 王重民 1930
修訂建武年中行事註解 和田英松 明治書院 1930
中国図書館事業的史的研究 馬宗榮 中華学藝社編 商務印書館 1930
製本術 ブレガー著 赤坂・庄司訳 ブックドム 1931
日本蔵書印考 小野則秋 文友堂 1931
書誌学 小見山寿海 芸艸会 1931
宋元版の話 内藤虎次郎 名古屋市立図書館 1931
正徹本徒然草 川瀬一馬 文学社 1931
善本影譜 長沢・川瀬編 日本書誌学会 1931~35
影宋刊本御注孝経 長沢規矩也編 日本書誌学会 1932
好書雑載 高木文 井上書店 1932
西洋書誌学要略 橘井清五郎 図書館事業研究会 1932
粘葉考 田中敬 巌松堂 1932
成簣堂善本書目 川瀬・長沢 民友社 1932
成簣堂善本書影七十種 川瀬・長沢 民友社 1932
舊刊影譜 川瀬・長沢 日本書誌学会 1932
嵯峨本図考 川瀬・長沢 一誠堂  1932
漢籍解題1 漢文学講座2 長沢規矩也 共立社 1933
書誌学論考 長沢規矩也 松雲堂書店 1937
書誌学序説 長沢規矩也 吉川弘文館 1960
漢籍分類目録 集部東洋文庫之部 東洋学文献センター連絡協議会 東洋文庫 1967
書林清話 葉徳輝 世界書局 1968
書林掌故 葉徳輝等撰 中山図書公司 1972
書林清話・書林雑話 楊家駱主編 台湾・世界書局 1974
中国訪書志 阿部隆一 汲古書院 1976
書誌学序説 長沢規矩也 吉川弘文館 1979
図書の歴史と中国 劉国鈞著 松見弘道訳 理想社 1980
江浙蔵書家史略 呉辰伯 中華書局 1982
中国古代蔵書与近代図書館史料 春秋至五四前後 李希泌、張椒華編 中華書局 1982
書籍装幀芸術簡史 邱陵編著 黒龍江人民出版社 1984
目で見る本の歴史 庄司浅水、吉村善太郎 出版ニュース社 1984
造紙の源流 久米康生 雄松堂 1985
中国省市図書館概況 1919-1949 楊宝華・韓徳昌編 書目文献出版社 1985
書物に関する名句・名言・名文 エンカイリーディオン アリグザーンダー・アイアランド編 タングラム 1986
簡明中国古籍辞典 呉楓編 吉林文史出版社 1987
中国古代図書館事業史概要 来新夏 天津古籍出版社 1987
中国図書和図書館史 謝灼華編 武漢大学出版社 1987
中国図書の歴史 庄威著 吉村善太郎訳 臨川書店 1989
西洋図書の歴史 吉村善太郎 臨川書店 1990
中国蔵書史話 焦樹安著 商務印書館 1997
図書及び図書館史 寺田光孝ほか著 樹村房 1999
図説図書館の歴史 スチュアート・A・P・マレー 原書房 2011
写真でみる本の歴史 庄司浅水、吉村善太郎 日本図書センター 2011
図書・図書館史 三浦太郎編著 ミネルヴァ書房 2019
西洋書物史への扉 岩波新書 高宮利行 岩波書店 2023
中国目録学 ちくま学芸文庫 清水茂 筑摩書房 2024
中国目録学史 新・中国文化史叢書4 李端良 商務印書館
古今偽書考 姚際恒撰 清

 

論文の部
写本時代と板本時代とに於ける支那書籍の存亡聚散 市村瓚次郎 史学雑誌第13編1・3号 1902
唐以前の図書 那波利貞 歴史と地理2-2  1918
支那に於ける屋瓦使用の起源に就きて 那波利貞 支那学2-8 1922
支那における図書館事業 岡野一郎 支那研究5 1923
書帙の歴史 那波利貞 歴史と地理19-3・4・5 1927
支那書籍小史 1・2・3 長沢規矩也 書誌学1-4・5・6 1933
清代図書館発展史 譚卓垣著 西村捨也訳 図書館研究14(2)~(4) 1941
中国図書館の沿革及び現況 兪爽迷 書香128  1941
国立北京図書館の概況に就いて 法本義弘 支那文化雑攷 1943
毛沢東戸図書館 平和彦 読書春秋4-11 1953
中国図書館の揺籃時代 松見弘道 図書館界6-5  1954
中国の文教政策 内田幸一 日本及び日本人 1954
転期に立つ中国の図書館活動 図書館雑誌51-3  1957
記録の文化史 小倉親雄 図説世界文化史体系別巻 1961
武英殿輯聚珍版について 金子和正 ビブリア23   1962
年表図書館物語 矢島玄亮 東北地区大学図書館協議会誌13,14,15  1962-63
図書・図書館の歴史(断章) 中村初雄 早稲田大学図書館紀要4  1963
唐本の値段 餘自録 大庭脩 東洋史研究24-4  1966
洛図洛書の一考察 原田正己 早大・東洋文学研究6  1967
支那における図書館の誕生 長沢規矩也 書誌学11  1968
中国図書館学史序説 加納正巳 静岡女子大研究紀要3  1970
中国における著作意識の発達 石田公道 図書館界21-5~23・4 1970~71
香港の図書館 木村宗吉 日本歴史270  1970
古代中国図書史 木村靖 文化史学26  1971
図書館に就いて 内藤湖南 大阪朝日新聞明治33年11月29・30日 (内藤湖南全集3所収)  1971
北周の麒麟殿と北斉の文林館 山崎宏 鈴木由次郎博士古稀記念東洋学論叢所収 1972
清代の官書局の設置について 大西寛 長沢先生古稀記念図書学論集 1973
書禁と禁書 宮崎市定 アジア史研究2所収 1974
中国に於ける図書館事業史(1) 漢代の図書館事業 宮内美智子 青葉女子短期大学紀要1  1976
中国本ものがたり1~8  劉国鈞著 松見弘道訳 東海地区大学図書館協議会誌22  1977~78
中国の図書館事情 各地の図書館を参観して1 中原ますえ びぶろす29-11  1978
中国における図書分類法 井坂清信 参考書誌研究17  1979
図書館起源小記 黎紅 広西大学学報1979年第3期 1979
秘閣図書の源流について 神田喜一郎 「芸林談叢」所収 1981
洛陽の紙価 小池秋羊 東西交渉1 1982
中国に於ける刻書事業 宮内美智子 青葉女子短期大学紀要7 1982
禁書に関する二三の資料 長崎聖堂文書研究1 大庭脩 史泉40 1970
篠崎小竹旧蔵の「欽定四庫全書拾遺目録」について 大庭脩 近世大阪芸文叢談 1973

 

 

 

 

2025年12月 4日 (木)

長いタイトル、短いタイトル

Photo_3     楽曲や映画、小説にとって、そのタイトルをどう付けるか、というのは言うまでもなく大問題。2013年12月11日に発売されたAKB48のタイトルがやたらと長かった。「鈴懸の木の道で「君の微笑みを夢に見る」と言ってしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの」。何と76字ある。miwaの新曲「あなたがここにいて抱きしめることができるなら」は22字。

   小説では2014年刊行の村上春樹の新作も長かった。「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年に」は20字。2010年のベストセラー「もしドラ」は33文字あった。2011年の「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」や浅田次郎のエッセイ「君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい」は19文字。奇抜で刺激的なタイトルで人の目をひこうという魂胆がみえる。ワンセンテンスがタイトルとなるのは片山恭一の「世界の中心で、愛をさけぶ」あたりからの流行だろうか。作家が小説のタイトルをつけるには、それなりの思い入れがあるのだろうが、こうしてダラダラと長いタイトルが出てくるのだが、むしろ漢字一文字という題名が、ことさら強い印象がのこる。漱石「心」「門」、芥川龍之介「鼻」、森鷗外「雁」、長塚節「土」、谷崎潤一郎「卍」「鍵」、丹羽文雄「顔」などなど。

2025年11月20日 (木)

岩波新書が刊行される(1938年)

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  来年の大河ドラマ「豊臣兄弟」はオリジナル脚本のため原作はとくにない。だが過去に堺屋太一の小説「豊臣秀長」があり、関係書は無数にあるだろう。岩波新書の福田千鶴の「豊臣家の女たち」(新赤版2086)もタイミングよく刊行された。実母「大政所」や寧々、浅井三姉妹。女たちの豊臣家を描く。

岩波新書の「新書」とは何か。文庫本より大きくて、解説的な教養書を中心とした叢書という意味だろうか。命名者は竹久夢二の研究家でも知られる長田幹雄(1905-1997)である。昭和13年11月20日に「岩波新書」が創刊されたが、この年の1月に女優の岡田嘉子が新協劇団の演出家の杉本良吉と共に樺太国境を越え、ソ連に亡命したことが話題となった。「岩波新書の新は新劇という言葉の連想から生れた」という説がある。新劇とは、新協劇団、新築地劇団、文学座である。新劇とは左翼的であったし、革新的な意味合いで「新書」という命名を好んだのであろう、と推測している。

ところで岩波新書には、赤版、青版、黄版、新赤版の4種類がある。新赤版が一番点数が多くて現在、1336点刊行されている。新赤版の名著といわれるものを若干、列挙してみる。

日本社会の歴史 網野善彦
日本語練習帳 大野晋
日本の経済格差 橘木俊詔
コンクリートが危ない 小林一輔
市民科学者として生きる 高木仁三郎
ボランティア もうひとつの情報社会(235) 金子郁容
地球環境報告(33) 石弘之
インターネット(416) 村井純
イスラームの日常世界(154) 片倉もとこ
大往生(329) 永六輔
新しい文学のために(1)  大江健三郎
日本語(1)(2)  金田一春彦
新哲学入門(5)  廣松渉
原発はなぜ危険か(102)  田中三彦
ハイデガーの思想(268)  木田元

2025年11月10日 (月)

無人島に本を一冊だけ持ってゆくなら

Img_0005_2     無人島に本を一冊だけ持ってゆけるとすればどの本をあなたは選びますか?という質問にあなたは、どう答えるだろうか。わたしならダンテの「神曲」とか中原中也の詩集だとか、「万葉集」とか「古今集」とか「唐詩選」と、いろいろな書名が考えられ、あれこれと迷ってしまうが、やはり「歎異抄」だろうか。。イギリスの推理小説家チェスタトンの「造船術の本」というユーモラスな回答もよく知られている。だがやはり欧米人には聖書と答える人が圧倒的に多い。このことを最初に明言した人はだれだろう。明治期にドイツ系ロシア人の哲学者で東大で教鞭をとり、学生の人気を集めたラファエル・フォン・ケーベル(画像1848-1923)らしい。彼は「ケーベル博士随筆集」のなかで「無人島に1年間流されるとしたら、自分が選んでもってゆく一冊は、まず聖書である」と述べている。かれは次に、「ファウスト」「ホメロス」「ドン・キホーテ」、ニーチェのもの、ベートーベンの楽譜などをもって行きたいと書いている。しかし有名なデフォーの「ロビンソン・クルーソー」(1719)のなかで絶海の孤島に流れついた主人公が「聖書」を読んで信仰の支えにしたことを書いている。ケーベル博士のように、物静かに哲学に生きていきたい。(Raphael Koeber)

 

 

 

 

 

 

2025年8月 4日 (月)

夏は文庫本で!

Img_0001_2児の本にふえし漢字や麦の秋(木下夕爾)

 

 わが子が読む本に、漢字が増えてきたことに気がついた。子の健やかな成長の喜びを、麦の成長、実りに重ねる。「麦の秋」は秋ではなく、初夏の季語。

 

    今年も夏が来た!と感じるのは、書店にお薦めの文庫本のキャンペーンがはじまるのを見る時だ。「読書の秋」というけれど、最近は夏の文庫本フェアのほうに出版各社は力を入れている。もともとは中学生、高校生の夏休みの読書感想文をねらった企画であったが、サラリーマンや主婦にもそのターゲットは広がってきた。社会人も夏は昔読んだ名作をもう一度読み返して、青春にかえる気分であろうか。そして各出版社から小冊子がでている。店頭でタダで貰えるのでいつしかむかしのものが何冊も本箱にあった。「発見、夏の百冊」「海と山と太陽と一冊、理沙のオススメ」「角川文庫の名作150完全カタログ」。宮沢りえの「新潮文庫の百冊」(1991年)の内容は充実している。山田太一・鷺沢萌の対談「そこにはいつも本があった」、小川洋子のエッセイ「夜の高田馬場」などを掲載している。夏休みから読書をはじめてみようか。女優をモデルにして本を宣伝するのは、河出書房などの全集ブームの頃からあった。しかし文庫本のキャンペーンは何時から始まったか正確には知らない。1970年代の半ば頃にはあったような気がする。

 

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  昭和42年頃のカラー版日本文学全集

 

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   内藤洋子、深田恭子、後藤理沙、夏帆とモデルの子が可愛いので古くなるとコレクションとして結構楽しめる。

   これらの小冊子にどんな本が紹介されているのか。「坊ちゃん」「こころ」「舞姫」「河童」「たけくらべ」「人間失格」「走れメロス」「斜陽」「銀河鉄道の夜」「友情」「堕落論」「車輪の下」「絵のない絵本」「ロビンソン・クルーソー」「シャーロック・ホームズ傑作選」などの古典。新しいものでは赤川次郎「午前0時の忘れもの」、江川晴「救急外来」、江國香織「なつのひかり」、岡崎弘明「学校の怪談」、北杜夫「船乗りクプクプの冒険」、北方謙三「檻」、小池真理子「無伴奏」、田辺聖子「お気に入りの孤独」、椎名誠「岳物語」「麦の道」、辻仁成「ピアニシモ」「オープンハウス」、花村萬月「風に舞う」、原田宗典「平成トム・ソーヤー」などなど。2025年の「新潮の100冊」の巻頭は宮島未奈の「成瀬は天下を取りにいく」である。志賀直哉の本が100冊から漏れているのも衝撃だ。

   新潮文庫のロングセラーのベストテンが紹介されていた。(1991年3月)①「人間失格」②「こころ」③「友情」④「老人と海」⑤「破戒」⑥「異邦人」⑦「悲しみよこんにちは」⑧「雪国」⑨「坊ちゃん」10「斜陽」

    1位から3位までは日本の作品だが、4位にヘミングウェイ「老人と海」が注目される。キューバの老漁夫と巨大なカジキとの死闘を描き、自然の厳粛さと人間の勇気をたたえた海洋小説である。文庫本の平均価格はだいたい300円から400円くらい。文庫本の書きおろしの新刊本の平均価格は800円超に値上がりしている。学術書や海外の翻訳ものだと1000円を超える文庫本も多い。

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