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2023年2月 2日 (木)

愛される女の顔だち

  1892年、浅草の凌雲閣で、女性の写真を展示して投票を行う「古今美人画展覧会」が開催された。日本初の美人コンクールである。その当時と今とでは、美人の基準がどのように変遷したのであろうか。「立川志らくのシネマ徒然草」248回「ソン・ヘギョ淡いままでいてください」(キネマ旬報1480)で、志らくは女優の顔を「濃い顔」と「淡い顔」に分類している。エリザベス・テーラー、ソフィア・ローレン、オードリー・ヘプバーンは濃い顔である。韓国女優のソン・ヘギョは「淡い顔」(薄い顔)であるという。慧眼である。

Photo_3    立川に限らず最近の日本男性はどうやら「薄い顔」を好むようである。そういえば電車の中吊り広告に見る女性誌の特集記事には「清楚」「モテ顔」「小顔」「あっさり顔」「癒し系」「童顔」「かわいい」「さわやか」「ナチュラル」「自然美」という語が肯定的に使われていることからも、薄いメイクでキツイ印象を与えない女性が当世風美人とされているようである。インドの女優の写真を見るとスゴイ美人が多いが、日本でスターとなった女優は一人もいない。しかし日本男性は昔から「薄い顔」が好みだったというとそうでもない。日本映画界最大の美人女優といえば原節子である。ところが原の顔立ちは鼻は大きく、あっさり顔というよりは「濃い顔」である。山本富士子も鼻が立派で「濃い顔」である。石原裕次郎の奥さん、北原三枝は「君の名は」で情熱的なアイヌ娘を演じて人気がでた女優である。やはり「濃い眉」が特徴である。当時、ヘプバーン旋風が日本を席巻していたが、サブリナの濃い眉を若い女性はまねをしていた。久我美子、岡田茉莉子、有馬稲子、司葉子、淡路恵子、根岸明美、青山京子、水野久美など皆んな眉は太く長く「濃い顔」をしている。この傾向は基本的には1980年代まで続いている。薬師丸ひろ子が一人勝ちの人気を誇った時代も、「濃い顔」で売れた。「跳んだカップル」の敵役の石原真理子の濃い眉は時代の象徴であった。現在のような「薄い顔」が好まれるようになったのは、何時頃からであるかは明言できない。例えば、飯島直子が濃い眉をしていたが、缶コーヒーのCMでブレイクしたときは、「癒し系」の顔立ちへと変化していた。一時期、韓国で活躍していた藤井美菜は「濃い顔」の美人だが日本ではあまり活躍していない。現在の「薄い顔」の象徴は小西真奈美であろう。長身で小顔。小さい目であっさりした顔立ち。モデルのShihoがさわやか系で人気をえたことも、「薄い顔」の成立に大きく貢献したかもしれない。最近は、「薄い顔」プラス「離れ目」が人気である。小松菜奈や古川琴音のように目と目が離れているのが可愛いといわれている。

    このように「薄い顔」が標準美人としてモテはやされる時代となったが、「爽やかな笑顔と明るいキャラクター」というだけでは女優としては物足らないように感じる。やはりハリウッドでは「濃い顔」「個性的キャラクター」が女優に求められる。美人系のキーラ・ナイトリー(「パイレーツ・オブ・カビリアン」)、アン・ハサウェー、ペネロペ・クルズは「濃い顔」であるし、ミラ・ジョヴォヴィッチ、アンジェリーナ・ジョリー、レネー・ゼルウェガー、ナタリー・ポートマン、二コール・キッドマン、シャリーズ・セロン、ジョデー・フォスターなどトップ女優は個性派(知性派とアクション派に分かれるが)が健在で「薄い顔」の女優は少ない。日本映画界のほうは、上野樹里、沢尻エリカ、長澤まさみ、田中麗奈、石原さとみ、宮崎あおい、綾瀬はるか、榮倉奈々、多部未華子、新垣結衣、堀北真希、井上真央、有村架純と2000年代以降の女優を並べてみたが、往年の映画女優の華やかさに比べると物足らなさを感ずるのはケペルだけだろうか。「薄い顔」でかつ「小顔」がモテる。乃木坂のメンバーをみても「清楚系」で「薄い顔」の小柄女性が多い。だが他方では、中条あやみ、新川優愛、広瀬すず、橋本環奈、黒島結菜ら「濃い顔」の女優が抬頭してきたし、沖縄や九州出身の「濃い顔」も依然愛される顔立ちである。

 

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2023年2月 1日 (水)

「エデンの東」にみる父と母

 本日BSプレミアムでジェームズ・ディーン主演の「エデンの東」が放送される。旧約聖書にあるカインとアベルの物語からとった暗示的なタイトルだが、キャルと父親との対立がストーリーの中心にある。アロン(リチャード・ダバロス)とキャル(ジェームズ・ディーン)は同じ両親から生まれたとは信じられないくらい、性格がちがっていた。兄のアロンは父アダム・トラスク(;レイモンド・マッセイ)の信頼も厚く、町の模範青年なのに、弟のキャルは暴れん坊のひねくれ者。父もキャルには手をやいていた。ある日、キャルは、彼を産み落としてから離婚していた母ケイト(ジョー・ヴァン・フリート)の噂を聞き、彼女が経営しているいかがわしい賭博業兼バーへ行ってみた。キャルは老醜の母に対して、懐かしさと同時にかすかな嫌悪の情を抱いた。父はレタスを冷凍化して大量輸送する新事業に夢中だったが、失敗して財産のほとんどを失う。キャルは、父の損害を自分で取り戻し、それにより父の愛情をかちえようと考えた。あの母親に頼みこんで3千ドルの大金を借りると、第1次大戦による食料不足を予測して、豆をつくる農業に投資した。彼の予測はあたり、父の損害以上の金を得ることができた。父の誕生日。父の喜ぶ顔を期待してキャルは例の金をプレゼントした。だが父は断固これを拒否した。そんなものより、兄とアブラ(ジュリー・ハリス)の婚約のほうがずっとうれしいというのだ。キャルの絶望、むくわれぬ愛の悲しみはいつしか兄への憎悪と変わっていく。キャルは兄を連れ出すと、母のところへ連れていった。死んだと思っていた母がまだ生きていたばかりか、自分の最も軽蔑している種類の女であったことを知り、兄のアロンは理性を失う。ヤケ酒におぼれ、苦しみから逃れようと半狂乱のまま、兵役を志願し、町を去っていった。    ショックのあまり父も脳卒中で倒れ、身動きできない重病人となる。良心の呵責に耐えきれず、キャルは許しを乞うたが、父の顔には何の表情も浮かんでこなかった。アブラは、心からキャルを愛している自分にめざめ、アダムの枕もとで、キャルが父親の愛情に飢えていることを説いた。そしてアダムは、はじめてキャルに父親らしい愛情をしめし、父子の間に愛が甦るのだった。母恋しさに旅する場面はあの瞼の母を連想させる。母恋ものは石原裕次郎の「陽のあたる坂道」や「続男はつらいよ」にも取り上げられた永遠のテーマである。

テレビの見過ぎは要注意!!

Pn2009092801000045___ci0003   テレビ放送が始まって70年が過ぎた。1日のテレビの視聴時間は総務省の調査によれば平日3時間強、休日3時間半、高齢者ほど長い傾向にある(2020年国民生活時間調査)。オーストラリアのクイーンズランド大学の研究によると、「テレビを1日1時間見る生活を続けた場合、早死のリスクが8%高まる」。つまりテレビを1時間見ると寿命を22分縮めるという結果が出された。また英国の調査によると、「1日に3.5時間以上テレビ視聴で6年後に記憶力低下におちいる」テレビの見過ぎは要注意だ。

「こんなにテレビばっかり見ていると、ばかになっちゃう」。英語で表現すると。

If I keep watching so much TV,I'll turn into a zombie.「ばか」は「zombie(魂の抜けたような状態にある人)」

   といっても、地上波、BS、CS、4K、スカパー、ケーブルTV全91チャンネルのほかにもTver,Amazonプライムビデオ・U-NEXT・Huluなどによるインターネットの動画配信サービスでお好みの番組が視聴可能なので、見逃すのももったいない。毎日テレビを見続けても、制作された番組や映画の1%も見ることはできない。いまや半数以上の人は倍速で視聴しているが、鑑賞した感じがしない。面白いものだけを選んで見るのが賢明である。テレビやインターネットは功罪半ばする機器である。テレビを見ながら食事をするのはマナー違反という意見もある。しかしある調査によると、「テレビを見ながら食事をするほうだ」と答えた人は、全体で71.3%という高い結果が出ていた。情報収集に活用したり、娯楽・リクレーションとして使う。最近の調査によると、「家にテレビはない」という子どもは国語力が低いという結果もでている。

  最近見た映画・ドラマなど。「クロサギ」「君の花なる」「拾われた男」「彼女はキレイだった」「PICU」「山女」「霊媒探偵」「アトムの童」「青春シンデレラ」「束の間の一花」「ボーイフレンド降臨」「祈りのカルテ」「ファーストペンギン」「トゥルーマンショー」「七人の秘書」「しもべえ」「サワコ」「監察医朝顔」「石子と羽男」「風よあらしよ」「柘榴坂の仇討」「梟の城」「突破口」「鎌倉殿の13人「おひとりさまでも家で死ねますか」「マンハッタン無宿」「今夜はコの字で」「海月姫」「コンフィデンションマン」「わたし、定時に帰ります」「嘘から始まる恋」「プラージュ 訳ありばかりのシェアハウス」星野源、石田ゆり子。「怨霊まだら猫」「累ヶ淵」。「だから私は推しました」「劇場版コードブルードクターヘリ緊急救命」「この世界の片隅に」呉の港に巡洋艦青葉が沈没していた。「チャイルド・プレイ」人形ホラー。「ディノシャーク」巨大サメのパニック映画。「ツイスター」ヘレン・ハントの竜巻パニック映画。「ダイ・ハード」村野武範吹き替え。「スパイダーマン2」トビー・マクワイア。「アイ・ロボット」ウィル・スミスの近未来のSF。「神の左手悪魔の右手」渋谷飛鳥。那須博之監督が制作中に急死。釘爪で殺さる少女を演じた紗綾。今年、代々木公園で蚊に刺され、デング熱になる。ホラーには不幸が付き纏う。ドラマ「妻たちの新幹線」藤井美菜に注目。「僕達急行 A列車で行こう」森田芳光の遺作。「春との旅」仲代達矢、徳永えり。「奇跡」。「水戸黄門」。「徳川家康」。「スピード2」は豪華客船海難事故。「三国志英傑伝関羽」。「ハイジャック」リー・トンプソンが元FBIのジャックの妻役で出演している。「河のほとりで」「今度は愛妻家」「宇宙大戦争」「奇跡のリンゴ」「項羽と劉邦」「世界にひとつのプレイブック」「鵜飼いに恋した夏」「あめゆきさん」「最後の自画像」「いのちの朝」「婚前特急」「東京おにぎり娘」「魔性の香り」「抜け忍」「夜がまた来る」「シャロン砦」「死霊のえじき」「ビッグ・フィッシュ」「ボアvsバイソン」「マーラー」「猛獣大脱走」「レッド・バロン」「ロシュフォールの恋人たち」「ロボコップ」「わが闘争」「愛の断層」「暗闇にベルが鳴る」「マーラー」「007ロシアより愛をこめて」

 

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2023年1月29日 (日)

新作映画&旧作映画紹介

 年に数百本と世に送り出される映画の中で、永遠に人々の記憶に残るであろう名作や、映画史に長く残るような傑作となるものはごく少数といえるでしょう。新年はどんな映画が公開されるでしょうか。

2023年2月封切り映画。「マンホール」中島裕翔、奈緒。「スクロール」北村匠海、中川大志、松岡茉優。「エゴイスト」鈴木亮平、宮沢氷魚。「別れる決心」パク・ヘイル。「ボーンズ・アンド・オール」ティモシー・シャラメ。「バビロン」ブラッド・ビット。1月。「レジェンド&バタフライ」木村拓哉、綾瀬はるか。「ファミリア」役所広司、吉沢亮。「嘘八百 なにわ夢の陣」中井貴一、佐々木蔵之介。「イニシェリン島の精霊」コリン・ファレル。「シー・セッド その名を暴け」キャリー・マリガン。「ドリーム・ホース」ト二・コレット。2022年12月。「夜、鳥たちが啼く」山田裕貴、松本まりか。「月の満ち欠け」大泉洋、有村架純、目黒蓮。「ラーゲリより愛を込めて」二宮和也、北川景子。アニメ「THE FIRST SLAM DUNK」。「ルイス・ウェイン」ベネディクト・カンバーバッチ。「MEN 同じ顔の男たち」ジェシー・バックリー。「ブラックアダム」ドウェイン・ジョンソン、ピアース・ブロスナン。「ホイットニー・ヒューストン」ナオミ・アッキー。「ザリガニの鳴くところ」オリビア・ニュートン監督、デイジー・エドガー・ジョーンズ。「あのこと」アナマリア・ヴァルトロメイ。「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」サム・ワーシントン。11月。「母性」戸田恵梨香、永野芽郁、中村ゆり。「ある男」妻夫木聡、安藤サクラ。「窓辺にて」稲垣吾郎、中村ゆり、玉城ティナ。「ザ・メニュー」レイフ・ファインズ。「ドント・ウォーリー・ダーリン」フローレンス・ビュー。「チケット・トゥ・パラダイス」ジュリア・ロバーツ、ジョージ・クルーニー。10月。「もっと超越した所へ」前田敦子、菊池風磨。「耳をすませば」清野菜名、松坂桃李。「線は、僕を描く」横浜流星、清原果耶、河合優実。「バッド・ガイズ」。「アフター・ヤン」コリン・ファレル。「スペンサー ダイアナのダイアナの決意」クリスティン・スチュワート。「七人の秘書」木村文乃、広瀬アリス。「愛する人に伝える言葉」カトリーヌ・ドヌーブ、ブノワ・マジメル。9月「沈黙のパレード」福山雅治、柴咲コウ。「さかなのこ」のん、柳楽優弥。「ヘルドッグス」岡田准一、坂口健太郎。「川っぺりムコリッタ」松山ケンイチ、ムロツヨシ。「百花」菅田将暉、原田美枝子。「LAMB ラム」ノオミ・ラパス。「ブレット・トレイン」ブラット・ピット。「ダウントン・アビ― 新たなる時代へ」ヒュー・ボネヴィル。8月。「ハウ」田中圭、池田イライザ。「TANG タング」二宮和也、満島ひかり。「異動命令は音楽隊!」阿部寛、清野菜名。「長崎の郵便配達」イザベル・タウンゼンド、谷口稜曄。「野球部に花束を」醍醐虎太朗、黒羽麻璃央。「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」クリス・ブラット。「ソニック・ザ・ムービー」ジェームズ・マースデン。7月。「コースブックおばけずかん」新垣結衣、城桧吏。「破戒」間宮祥太郎、石井杏奈。「ビリーバース」礒村勇人、北村優衣。「ベイビー・ブローカー」ソン・ガンホ。「ブラック・フォン」イーサン・ホーク。「リコリス・ピザ」アラナ・ハイム。「エルヴィ」オースティン・バトラー。6月。「メタモルフォーゼの縁側」芦田愛菜。「恋は光」神尾楓珠、西野七瀬。「神は見返りを求める」ムロツヨシ、岸井ゆきの。「峠」役所広司、松たか子。「オフィサー・アンド・スパイ」ジャン・デュダルジャン。「FREE」アニメ。5月。「鋼の錬金術師」山田涼介、本田翼。「流浪の月」広瀬すず、松坂桃李。「ハケンアニメ!」𠮷岡里帆。「死刑に至る病」阿部サダヲ。「シング・ア・ソング」クリスティン・スコット・トーマス。「オードリー・ヘプバーン」長編ドキュメンタリー。4月。「とんび」阿部寛。「やがて海へと届く」岸井ゆきの、浜辺美波。「英雄の証明」アミル・ジャディディ。「カモン・カモン」ホアキン・フェニックス。「ヒットマンズ・ワイプズ・ボディガード」ライアン・レイノルズ。「チタン」ヴァンサン・タンドン。3月。「ウェディング・ハイ」篠原涼子、中村倫也。「愛なのに」瀬戸康史、さとうほなみ。「猫は逃げた」山本奈依瑠。「ナイトメア・アリー」ブラッドリー・クーパー。「ベルファスト」ケネス・プラナー監督 カトリーヌ・バルフ。「THE BATMAN ザ・バットマン」ロバート・パティンソン。「MEMORIA メモリア」アピチャッポン・ウィーラセタクン監督。 2月。「ちょっと思い出しただけ」池松壮亮、伊藤沙莉。「ノイズ」藤原竜也。「嘘喰い」横浜流星。「Pure Japanese」ディーン・フジオカ、蒔田彩珠。「君が落とした青空」福本莉子、松田元太、横田真悠。「ゴーストバスターズ アフターライフ」マッケナ・ブレイス。「ウエストサイド・ストーリー」アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー。「フレンチ・ディスパッチ」ビル・マーレイ。1月。「決戦は日曜日」窪田正孝、宮沢りえ。「99.9・刑事専門弁護士」松本潤。「コンフィデンスマンJP英雄篇」長澤まさみ。「クライ・マッチョ」クリント・イーストウッド。「ハウス・オブ・グッチ」レディー・ガガ。「スパイダーマン:ノー・ウェイj・ホーム」トム・ホランド。2021年12月。「偶然と想像」古川琴音、中島歩。「彼女が好きなものは」神尾楓珠、山田杏奈。「ヴェノム・レット・ゼア・ビー・カーネイン」トム・ハーディ。「天才ヴァイオリニストと消えた旋律」ティム・ロス。「ダーク・ウォーターズ」マーク・ラファロ。「ラストナイト・イン・ソーホー」トーマシン・マッケンジー。11月。「そして、バトンは渡された」永野芽郁、田中圭。「ボクたちはみんな大人になれなかった」森山未來、伊藤沙莉。「老後の資金がありません!」天海祐希、草笛光子。「カオス・ウォーキング」トム・ホランド。「ディア・エヴァン・ハンセン」ベン・ブラット。「リスペクト」ジェファー・ハドソン。10月。「CUBE一度入ったら、最後」菅田将暉、杏。「護られなかった者たちへ」佐藤健、阿部寛。「ルパンの娘」深田恭子。「G.I.ジョー」ヘンリーゴールディング。「キャッシュトラック」ジェイソン・ステイサム。9月。「マイ・ダディ」ムロツヨシ。奈緒。「空白」古田新太。松坂桃李。「総理の夫」田中圭。中谷美紀。「アナザーラウンド」マッツ・ミケルセン。「MINAMATA」ジョニー・デップ。真田広之。「モンタナの目撃者」アンジェリーナ・ジョリー。8月。「子供はわかってあげない」上白石萌歌。「ドライブ・マイ・カー」西島秀俊。「孤狼の血」松坂桃李。「キネマの神様」沢田研二。「すべてが変わった日」ダイアン・レイン、ケビン・コスナー。「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」ヴィン・ディーゼル。7月。「犬部」林遣都。「東京リベンジャーズ」北村匠海。「竜とそばかすの姫」アニメ。「17歳の瞳に映る世界」シドニー・フラナガン。「イン・ザ・ハイツ」アンソニー・ラモス。「プログラミング・ヤング・ウーマン」キャリー・マリガン。6月。「明日の食卓」菅野美穂。「キャラクター」管田将暉。アニメ「漁港の肉子ちゃん」明石家さんま、大竹しのぶ。「るろうに剣心 最終章」佐藤健。「Arc アーク」芳根京子。「ハチとパルマの物語」アレクサンドル・ドモガロフJr。「クワイエット・プレイス」ジョン・クラシンスキー、エミリー・ブラント。「Mr.ノーバデイ」ボブ・オデンカーク。「1秒先の彼女」リウ・ヴァンティン「グリーンランド」ジェラルド・バトラー。「カムバック・トゥ・ハリウッド」ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン。5月「いのちの停車場」吉永小百合が122本目の映画出演にして初の医師役に挑戦する。「地獄の花園」永野芽郁、広瀬アリス。「ヒノマルソウル」田中圭、土屋太鳳。「コジラvsコング」アレクサンダー・スカルスガルド。「ジェントルメン」マシュー・マコノヒー。「ファーザー」アンソニー・ホプキンス、オリヴィア・コールマン。4月。「るろうに剣心 最終章」佐藤健。「ホムンクルス」成田凌、岸井ゆきの。「ゾッキ」吉岡里帆。「街の上で」若葉竜也、穂志もえか。「パーム・スプリング」アンディ・サムバーグ。「21ブリッジ」チャドウィック・ボースマン。「アンモナイトの目覚め」ケイト・ウィンスレット。3月「騙し絵の牙」大泉洋、松岡茉優。「まともじゃないのは君も一緒」成田凌、清原果耶。「奥様は、取り扱い注意」綾瀬はるか、西嶋秀俊。「モンスター・ハンター」ミラ・ジョヴォウィッチ。「トムとジェリー」クロエ・グレース・モレッツ。「アウトポスト」スコット・イーストウッド。「ノマランド」フランシス・マクドーマンド。2月。「哀愁シンデレラ」土屋太鳳、田中圭。「セトウツミ」池松壮亮、菅田将暉。「ファースト・ラブ」北川景子、中村倫也。「あの頃、」松坂桃李。「すばらしき世界」役所広司、長澤まさみ。「マーメイド・イン・パリ」二コラ・デュヴォシェル。「ディエゴ・マラドーナ 二つの顔」。「秘密への招待状」ジュリアン・ムーア。1月。「花束みたいな恋をした」菅田将暉、有村架純。「AWAKE」吉沢亮。「さんかく窓の外側は夜」岡田将生、志尊淳。「新解釈・三國志」大泉洋、ムロツヨシ。「おもいで写真」深川麻衣。「大コメ騒動」井上真央。「おとなの事情スマホをのぞいたら」東山紀之。「新感染列島」カン・ドンウォン。「KCIA 南山の部長たち」イ・ビョンホン。「ザ・スイッチ」ヴィンス・ヴォーン。「43年後のアイ・ラヴ・ユー」ブルース・ダーン。2020年12月。「私をくいとめて」のん、林遣都。「天外者」三浦春馬。「サイレント・トーキョー」佐藤浩市。「約束のネバーランド」浜辺美波。「ビルとテッドの時空旅行」キアヌ・リーブス。「ネクスト・ドリーム」ダコタ・ジョンソン。「魔女がいっぱい」アン・ハサウェイ。11月「おらおらでひとりいぐも」田中裕子、蒼井優、東出昌大。「罪の声」小栗旬、星野源。「461個のおべんとう」井ノ原快彦。「さくら」北村匠海、小松菜奈。「ドクター・デスの遺産」綾野剛、北川景子。「ホテルローヤル」波瑠、松山ケンイチ。「ばるぼら」稲垣吾郎、二階堂ふみ。「ストックホルム・ケース」イーサン・ホーク、ノオミ・ラパス。「エイプのキッチンストーリー」ノア・シュナップ。「ミッシング・リング英国紳士と秘密の相棒」。10月「望み」堤真一、石田ゆり子。「星の子」芦田愛菜。「浅田家!」二宮和也、妻夫木聡。「生きちゃった」仲野大賀、大島優子。「82年生まれ、キム・ジョン」チョン・ユミ、コン・ユ。「キーパー ある兵士の奇跡」デヴィッド・クロス。「ナイル殺人事件」ケネス・ブラナー、ガル・ガドット、アーミー・ハマー、エマ・マッキー。

4月28日。「市民ケーン」(1941年、アメリカ)鬼才オーソン・ウェルズの主演・監督作。「薔薇のつぼみ」という謎の言葉を残し世を去った新聞王ケーンの栄光と悲しみの生涯を描く。映画史上のベストワンに、これを選ぶ批評家も多く、技術的にも傑出している作品。5月25日。「バニー・レークは行方不明」(1965年、イギリス) オット・プレミンジャー監督 キャロル・リンレイ。5月31日。「戦場」1949年 ヴァン・ジョンソン。1944年12月ベルギー戦線を舞台にドイツ軍の攻撃に耐えながら反攻する兵士たちを描く。アカデミー脚本、撮影賞受賞。6月10日。テレビ大阪。「グランド・ピアノ 狙われた黒鍵」2013年 イライジャ・ウッド。ディズニーチャンネル放送。「スチュワート・リトル」(1999年)ジーナ・デイヴィス。8月5日「レッドクリフ」(2008年)ジョン・ウ。金城武。8月28日「君のいた永遠」(1999年、香港)金城武、シルヴィア・チャン、ジジ・リョン、カレン・モク。8月30日「友だちのうちはどこ?、イラン」アンバス・キアロスタミ監督。12月9日「潜水艦ろ号未だ浮上せず」野村浩将監督 藤田進、丹波哲郎。1954年。「少年三国志」北大路欣也。「欲しがり奈々ちゃん ひとくち、ちょうだい」架乃かな。「ホットギミックガールミーツボーイ」(2019)堀未央奈。「パンとバスと2度目の初恋」深川麻衣。

 

 

2023年1月28日 (土)

2023年、話題の冬ドラマのポイント

 もうドラマは地上波やBSだけじゃなくて、ネット配信で見ることのできるドラマもある。

 「どうする家康」主演松本潤がロン毛でナイーブなプリンスで弱気をはきながらも天下をめざす。脚本家の古沢良太が時代考証を無視してコメディ路線に走るかもしれない。ほかに正室瀬奈に有村架純。織田信長は岡田准一、豊臣秀吉はムロツヨシ。明智光秀は癖のある個性派・酒向芳が演ずる。駿府にいる瀬奈をどうする家康。17日「夕暮れに、手をつなぐ」広瀬すず、永瀬簾。「Get Ready!」松下奈緒、妻夫木聡、藤原竜也、日向亘。「我らがパラダイス」高岡早紀、木村佳乃、堀内敬子。「女神の教室」北川景子、山田裕貴。「罠の戦争」草彅剛。「星降る夜に」吉高由里子、ディーン・フジオカ。「大奥」堀田真由、福士蒼汰。「リハーサルオーケストラ」田中圭、門脇麦。「警視庁アウトサイダー」西島秀俊、上白石萌歌。「100万回言えばよかった」佐藤健、井上真央。「探偵ロマンス」濱田岳。「大病院占拠」桜井翔。「三千円の使いかた」葵わかな。「私のシテくれないフェロモン彼氏」島崎遥香、渡邊圭祐。「ワタシってサバサバしてるから」丸山礼。「あなたは私におとされたい」鶴嶋乃愛、村井良太、宇垣美里。「今夜、すきやきだよ」蓮佛美沙子、トリンドル玲奈。単発ドラマ「やっぱそれ、よくないと思う」吉川愛、岡山天音。「わたしの夫は」山下リオ、紺野彩夏。「ひともんちゃくなら喜んで」矢作穂香、犬飼貴大、北野日奈子、鳴海唯、新井舞良。「ハマる男に蹴りたい女」藤ヶ谷大輔、関水渚、久保田紗友。「しょうもない僕たちの恋愛論」眞島秀和、中田青渚。「片想いの彼のために捜査していたら、いつのまにか名探偵になりました」莉子、ゆうたろう。「バツイチ2人は未定な関係」本仮屋ユイカ、早乙女太一。「ギバーテイカー」中谷美紀、菊池風磨、池内博之。「ブラッシュ・アップライフ」安藤サクラ・夏帆。「我らがパラダイス」木村佳乃、高岡早紀、堀内敬子、岡まゆみ、榊原るみ、白川和子。「スタンドUPスタート」竜星涼、小泉孝太郎。「全力で、愛していいかな?」桜庭ななみ。「超人間要塞ヒロシ戦記」高山一美。「沼る。港区女子高生」桜田ひより、吉田美月喜、矢吹奈子。「かんばん猫」小西桜子、川上麻衣子。「それでも結婚したいと、ヤツらが言った」鈴木ゆうか。「ブルーバースデー」鶴房汐恩、松井愛莉、小島梨里杏、石川恋。

「夕暮れに、手をつなぐ」は北川悦吏子の脚本で広瀬すずの明るいキャラをうまく生かしている。逆ローマの休日。つまり王妃が田舎娘、しがない新聞記者が偽有名ミュージシャンという設定。

感想  葵わかな主演の「三千円の使い方」2話は中尾ミエの祖母が原宿のブティックに再就職する話。老いても生きがいを見つけようとする姿勢に共感をよぶ。「6秒間の軌跡」は花火師が急逝。あとを継いだ高橋一生が途方に暮れていると、不思議な女性が個人向けの花火をオーダーする。不思議なホームコメディー。30分ものがよい。「親友は悪女」2話。真奈はBBQに紀乃を連れて行く。彼女の真の目的は?悪女紀乃役の山谷花純がとても美人さん。実は深夜枠のドラマだが「しょうもない僕たちの恋愛論」のこれからの展開が楽しみである。

年末年始特番。「岸辺露伴は動かない」シリーズ第3弾。高橋一生。「年忘れにっぽんの歌」「NHK紅白歌合戦」「CDTVスペシャル年越しプレミアムライブ」「ももいろ歌合戦」「まんぞくまんぞく」石橋静河。「ウィーン・フィルニューイヤーコンサート」「大学駅伝競走」「ホリディ 江戸の休日」(望月歩 葵わかな)は「江戸っ子祭り」長谷川一夫のリメイク版。中国史劇「狐城閣(こじょうかく)仁宗、その愛と大義」全69話。北宋第4代皇帝仁宗と曹皇后の愛の物語。いちばん面白そうなのはNHKの正月時代劇「いちげき」101(3日)。幕末の話で、薩摩藩は武力討伐のため「御用盗」と呼ばれる軍団を組織した。これに対して幕府は力自慢の百姓を集めて「一撃必殺隊」を組織した。松本次郎のコミックが原作で宮藤官九郎が脚本。「新幕末史グロバル・ストーリー」諸外国の外圧に視点をおいて興味深い。「ラーメン大好き小泉さん」558(3日)。「嘘から始まる恋」555(4日)。「明智光秀」502(2日)。「寝ても覚めても」501(5日)。「思い、思われ、ふり、ふられ」501(14日)浜辺美波、北村匠海、福本莉子、赤楚衛二。「西の魔女が死んだ」(16日)。

2023年1月22日 (日)

NHK連続テレビ小説論

53fdad72 NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第107作。月曜から4年後の話となりそろそろ終盤にはいるようだ。残念ながら不評でマンネリ感がただよう。結局はハッピーエンドで終わりそうだ。タイトルが「ま」で始まる作品が多いような気がする。「繭子ひとり」「マー姉ちゃん」「まんさくの花」「まんてん」「マッサン」「まれ」「まんぷく」そして今回の「舞いあがれ!」の8作品。そもそも朝ドラとは何か。昭和36年「娘と私」(獅子文六)、昭和37年「あしたの風(」壺井栄)、昭和38年「あかつき」(武者小路実篤)、昭和39年「うず潮」(林芙美子)、昭和40年「たまゆら」(川端康成)、昭和41年「おはなはん」(林謙一)と第1回から第6回までを一覧する。そもそも連続テレビ小説というのは、新聞小説のような味わいで文芸作品をドラマ化するという試みであろう。現在のような新進女優の登竜門となったのは第4回の林美智子と第6回の樫山文枝の人気によって、朝ドラ・ヒロインが定着したのである。

 その中で「たまゆら」は川端康成の初のテレビに書き下ろし、映画界の名優・笠智衆はテレビ初出演という意欲作であった。川端の1回分の分量が400字詰め1枚半。これを山田豊、尾崎甫が脚本にする。扇千景、直木晶子、亀井光代の3人の娘は美人ぞろい。平和な家庭である。これだけ条件がそろいながら、評判はあまり良くなかった。家庭内の平凡な生活ばかりがダラダラつづき、事件らしいものは一つもない。ようするに「つまらない」の一言に尽きる。川端文学の世界と昭和40年時代の視聴者のテンポとには大きな隔たりがあったようだ。続く「おはなはん」は無名の新人で誰もが期待していなかった。しかし初回から木に登って婿殿をみつめるとき、新しいテレビのヒロイン誕生が予感された。朝ドラ・ヒロインのたくましさと聡明さ、明治の近代的女性の魅力、次々起こる事件、多くの視聴者は「おはなはん」に感情移入できた。6年目にしてようやく連続テレビ小説のスタッフは成功の方程式をつかんだようだ。しかし社会の急激な趣向の変化とともに令和になって朝ドラは低迷期に入っている。

 

  ぼくの採点表(最近の作品) 5点満点

 

つばさ(多部未華子)   1

 

ウェルかめ(倉科カナ)  1

 

ゲゲゲの女房(松下奈緒)4

 

てっぱん(瀧本美織)   2

 

おひさま(井上真央)   3

 

カーネーション(尾野真千子) 4

 

梅ちゃん先生(堀北真希) 3

 

純と愛(夏菜)       1

 

あまちゃん(能年玲奈) 5

 

ごちそうさん(杏)     3

 

花子とアン(吉高由里子)3

 

マッサン(玉山鉄二、シャーロット・ケイト・フォックス)4

 

まれ(土屋太鳳)     2

 

あさが来た(波瑠)             4

 

とと姉ちゃん(高畑充希)   3

 

べっぴんさん(芳根京子)   1

 

ひょっこ(有村架純)        4

 

わろてんか(葵わかな)   2

 

半分、青い(永野芽郁)   1

 

まんぷく(安藤サクラ)      4

 

なつぞら(広瀬すず)       2

 

スカーレット(戸田恵梨香)    3

 

エール(窪田正孝、二階堂ふみ)    3

 

おちょやん(杉咲花)      2

 

おかえりモネ(清原果耶)   2

 

カムカムエヴリバディ(上白石萌音、深津絵里、川栄李奈)   2

 

ちむどんどん(黒島結菜)  1

 

舞いあがれ!(福原遥)    1

 

 

 

 

 

 

 

2023年1月14日 (土)

ボギーあんたの時代はよかった

Photo_3 アイダ・ルピノ

  ハンフリー・ボガート(1899-1957)は死後半世紀以上がたつが男のダンディズムの象徴になっている。だが彼の初期の出演作29本のうち半分は殺されるか死刑になる役だった。共演者といえば、ジェームズ・ギャグニー、エドワード・G・ロビンソン、ジョージ・ラフトといったギャングスターばかり。顔つきが恐いという印象がある。ところが実際のボガートは「とても傷つきやすく、穏やかな人だった。そして嘘と名のつくものはすべて嫌った」とローレン・バコールはいう。「マルタの鷹」(1941年)の探偵サム・スペード役で大スターとなった。3度離婚し、最後の妻はローレン・バコール。1957年1月14日、咽喉ガンで死去。享年57歳だった。

 

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  ハードボイルド映画で花をそえたヒロインたち。ベティ・デイビス(化石の森、札つき女、倒れるまで、愛の勝利)、シルビア・シドニー(デッド・エンド)、ジョーン・ブロンデル(身代わり花形)、プリシラ・レーン(彼奴は顔役だ)、メアリー・アスター(マルタの鷹)、アイダ・ルピノ(ハイ・シエラ)、イングリッド・バーグマン(カサブランカ)、ローレン・バコール(脱出、三つ数えろ、潜行者、キーラーゴ)、バーバラ・スタンウィック(第二の妻)、キャサリン・ヘプバーン(アフリカの女王)、ジェニファー・ジョーンズ(悪魔をやっつけろ)、エヴァ・ガードナー(裸足の伯爵夫人)、オードリー・ヘプバーン(麗しのサブリナ)。

 

 

近代作家と映画黄金時代 1930-1952

Photo_2  「志賀直哉、映画に行く」という新刊書を読む。志賀の日記を基にして、彼の生涯に見た映画を辿っている。この本からわかることは、小説の神様、志賀直哉はそうとうに映画が好きだったらしい。大正の終わりから昭和10 年代の映画館は、映画の二本立てや三本立て、もしくは二本立てとレビューとかバラエティなどの演芸がほとんどだった。1931年志賀は「モロッコ」を家族連れで見ている。志賀は48歳。このとき一緒に行った子供は留女子13歳、壽々子は10歳、萬亀子は9歳。志賀はよほど気に入ったとみえ、昼食の寿司をはさんで、2館に足を運んでいる。子どもたちにはハードスケジュールだったと思われる。志賀の日記には1日に3館行った日さえある。志賀は本当に映画が好きだった。考えてみれば、志賀の生きた時代と映画の黄金時代はちょうどオーバーラップする。

 室生犀星も映画好きで知られる。最近、孫の室生洲々子が犀星の映画にまつわる文章を、日記を中心に集めた「犀星映画日記」を出版している。直哉(明治16年生まれ)、谷崎潤一郎(明治19年)、犀星(明治22年)、康成(明治32年)、大岡昇平(明治42年)、三島由紀夫(大正14年)・・・大正・昭和期に活躍した日本の作家はほとんど無声映画、トーキー映画が好きだった。

   ハリウッドの黄金時代がいつ頃であるかは諸説あるだろう。「世界でいちばん魅力的な女優」といわれたマレーネ・ディートリッヒが映画監督ジョゼフ・フォン・スタンバークに招かれて渡米し、「モロッコ」に出演したのが1930年。大戦後、チャップリンが赤狩りで逃げるようにアメリカを出国したのが1952年。この1930年から1952年までという期間は、ナチス政権の成立とともに、ヨーロッパからの亡命者がハリウッドに集結し、最もコスモポリタン的な雰囲気に満ちた時代であったと思う。もちろんディートリッヒ以前に渡米した女優にはゼダ・バラ、ポーラ・ネグりやリリアン・ハーヴィ、アラ・ナジモーヴァなどがいる。ゼダはフランス経由で渡米したアラブ人でヴァンプ女優として成功した。だがディートリッヒやチャップリンのように反ナチズムを叫んだ映画人はいない。1930年代から1952年までのハリウッドは俳優だけでなく、監督、脚本家、音楽家、スタッフなどドイツ、フランス、ハンガリー、オーストリア、ロシアなど各国の出身者たちがいた。戦時中の映画には、アメリカ人の閉塞感や未来への希望を代弁して、ミュージカルやメロドラマが好まれた。またジュリアン・デュヴィヴィエ、ジャン・ルノワール、ハーマン・シュムリン等の名監督がドイツ軍占領下のヨーロッパを逃れアメリカで優れた作品を残している。この時代ハリウッドに渡米成功した女優には、グレタ・ガルボ(スウェーデン)、へディー・ラマー(オーストリア)、イングリッド・バーグマン(スウェーデン)、ソニア・へニー(ロシア)、アンナ・ステン(ロシア)、ヴィヴィアン・リー(イギリス)などがいる。

 

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2022年12月18日 (日)

ハリウッドのイタリア女優

Photo  イタリア女優ヴィルナ・リージ2014年12月18日、ローマの自宅で死去した。60年代ハリウッドに進出し国際派女優として活躍。イタリア女優がハリウッド進出の成功例が数少ないのは、ドイツのエルケ・ソマーのように語学が堪能でないと言葉の壁がある。ソフィア・ローレンやクラウディア・カルディナーレですら成功したとはいえない。

 

   戦後、イタリアからハリウッドに進出した女優を年代順にあげてみる。

 

アリダ・ヴァリ 「パラダイン夫人の恋」  1947

 

ジーナ・ロロブリジーダ 「悪魔をやっつけろ」 1953

 

ピア・アンジェリ「傷だらけの栄光」 1956

 

ソフィア・ローレン「誇りと情熱」 1957

 

クラウディア・カルディナーレ「ピンクの豹」 1963

 

ヴィルナ・リージ「女房の殺し方教えます」 1965

 

シルヴァ・コシナ「キッスは殺しのサイン」 1967

 

モニカ・ベルッチ「ドラキュラ」 1992

2022年12月 7日 (水)

B級映画の愉しみ

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  菅原文太 三原葉子

 

    本日は二十四節気のひとつ「大雪(たいせつ)」。もう山の峰々は積雪に覆われているので、大雪という。いよいよ冬の到来が感じられる時季である。

  B級映画とは主に洋画の西部劇の娯楽作品をさすことがおおいが、日本映画の新東宝の作品などは娯楽的趣向が満載でB級と呼ぶにふさわしい感じがする。昨夜みた宇津井健の「猛吹雪の死闘」(1959)は三原葉子、菅原文太が共演し、山岳アクションも新鮮だった。以前にみた天知茂の「恐怖のカービン銃」(1954)も実録タッチでB級と呼ぶにふさわしい。いずれも公開当時は場末の映画館でひっそりと上映されたと思われるが、半世紀を経ると珍品になる。

 

   「猛吹雪の死闘」の石井輝男監督は宇津井とはスーパー・ジャイアンツの名コンビ。後年には大雪原を舞台に高倉健「網走番外地」シリーズを撮っている。

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