無料ブログはココログ

2017年2月22日 (水)

マイケル・ケイン

   マイケル・ケインは英国出身でスターとしての派手さはないが、「ハンナとその姉妹」「サイダーハウス・ルール」でアカデミー助演賞を受賞している大ベテラン俳優。本名はモーリス・ジョゼフ・ミクルホワイトというが、テロが頻発するようになり、米国入国審査で長時間待たされるのが嫌で本名をマイケル・ケインに変えたという。

そのマイケル・ケインの1978年のパニック映画「スウォーム」を観る。ハチの大群が人間を襲う恐怖を描く。とてもB級作品とは思えない豪華な出演スターたち。「卒業」のキャサリン・ロス。「荒野の決闘」のヘンリ・フォンダ。「アラモ」のリチャード・ウィドマーク。「奇跡の人」のパティー・デューク・アスティン。「新猿の惑星」のブラッドフォード・ディルマン。「将軍」のリチャード・チェンバレン。「風と共に去りぬ」のオリヴィア・デ・ハヴィランド。「幌馬車」のベン・ジョンソン。「ラブ・バック」のフレッド・マクマレー。「赤い風車」のホセ・ファーラー。「回転木馬」のキャメロン・ミッチェル、「シャンプー」のリー・グラントなどハリウッド黄金時代を飾るスターたちの玉手箱だ。

2017年2月17日 (金)

ビデオテープ整理

Img_1  1980年代から録画しているビデオテープが山のようにある。本当に保存するものだけを選ぶ。整理していると意外な掘り出し物を発見する。「きけわだつみの声」同名映画は伊豆肇(1950年版)と織田裕二版(1995年)の2作品あるが、後者を観る。詰め込みすぎの感はあるが、なかなか捨てられない。とくにこれぞ名作は「レナードの朝」(1990)。セイヤー医師(ロビン・ウィリアムズ)はある病院に赴任する。ここには1920年代に流行した嗜眠性脳膜炎の患者が多くいた。その中のひとりレナード(ロバート・デ・ニーロ)にドーパという物質を投与したところ効果が現れてきた。やがてレナードはポーラ(ペネロープ・アン・ミラー)という娘に恋をする。ひとでで外出をしたいと思うようになるが医師たちは反対する。このことが切っ掛けで問題がおきる・・・・。

  よく映画ばかり見ていると馬鹿になるといいますが、「みる」ことと「思考」とはいったいどういう関係なのであろうか。いうまでもなく、われわれが眼という感覚器官をもっていて、映像をとおして対象と関わり合いが生ずるのである。主体としてのわれわれと客体としての対象が分裂し対立しているがために、関わり合うことが可能になる。したがって「みる」とはわれわれが対象との間につくりあげられた「イメージ」をひきだすことにある。

愛は霧のかなたに(シガ二―・ウィーバー)、葵、赤い疑惑、あこがれ、アサシン、足ながおじさん、明日に向かって撃て、雨の朝巴里に死す、雨のしのび逢い、アラモ、アンタッチャブル、アンの青春、アンネの日記、いつか見た青い空、いつも二人で、いとこ同志、イワン雷帝、美しき諍い女、海と毒薬、駅STATION、江戸悪太郎、エンド・オブ・エイジ、OK牧場の決斗、織田信長、男はつらいよ、男なら夢をみろ、オペラハット、オールイン、会議は踊る、帰らざる河、風の谷のナウシカ、家族(児玉清)、寒椿、きけわだつみの声、北の国から、昨日・今日・明日、宮廷女官チャングム、靴みがき、グッド・ウィル・ハンティング、グランド・ショウ、クリームヒルトの復讐、刑事ジョン・ブック、激突、決闘巌流島、原爆の子、恋多き女、恋と花火と観覧車、国民の創生、高校教師(アラン・ドロン)、高校生ブルース、荒野の七人、ゴースト・ニューヨークの幻、コレクター、最後のストライク(岸谷五朗)、ザ・ガードマン、錆びたナイフ、三人妻への手紙、幸福の黄色いハンカチ、細雪、JFK、ジェーン・エア、潮風のいたずら、潮風のサラ、始皇帝暗殺、シコふんじゃった、シザーハンズ、シーホーク、島の女、ジャイアンツ、シャレード、写楽、シュリ、上意討ち、ショウほど素敵な商売はない、尻銜え孫一、シルミド、白いドレスの女、次郎長富士、ジングル・オール・ザ・ウェイ、新高校生ブルース、スター・ウォーズ、世界の中心で愛を叫ぶ、新選組血風録、シンデレラ・リバティー、推定無罪、スペース・バンパイア、スリーピーホロウ、銭形平次、先生でいたい、それからの武蔵、頭上の敵機、007私を愛したスパイ、戦艦大和(1958年新東宝)、千と千尋の神隠し、総会屋錦城、大草原の小さな家、大地に産声が聞こえる、大菩薩峠、ダウンタウン物語、ダニーケイの牛乳屋、地下水道、乳の虎(桂枝雀)、父の鎮魂歌、チップス先生さようなら、ちゅらさん、血槍富士、綴方教室、冷たい月を抱く女、デランシー・ストリート、逃亡者、遠い路、徳川家康、突撃隊、トミードーシ―物語、友へチング、豊臣秀吉、七月四日に生れて、波の数だけ抱きしめて(中山美穂)、偽牧師、野菊の如き君なりき、ノッティング・ヒルの恋人、のど自慢、灰とダイヤモンド、ハウルの動く城、薄桜記、白線流し、橋、八月のクリスマス、バック・トゥ・ザ・フューチャー、初恋のきた道、初春狸御殿、ハムレット(L・オリヴィエ)、バラの素顔、ハリウッドの悪夢、ハリーポッターと賢者の石、春の日は過ぎゆく、ピクニック、羊たちの沈黙、ピノキオ、病院へ行こう、ファンシイ・ダンス、ふしぎの国のアリス、プラトーン、ふられ上手、平原児、北京の思い出、ベストフレンズ・ウェディング、ベーブルース物語、ペーパームーン、ベン・ハー、ブルーマックス、放浪記、星空のむこうの国(有森也実)、慕情、ボージェスト、ポセイドンアドベンチャー、ボディガード、炎の人、ホームアローン、ホワイトクリスマス、香港迷宮行(南野陽子)、マスカレード甘い罠、真昼の決闘、壬生義士伝、メインテーマ、めぐり逢い、モダンタイムス、屋根の上のヴァイオリン弾き、雪之丞変化、陽暉楼、ヨーク軍曹、甦える熱球、四大文明、ライトスタッフ、ライフ・イズ・ビューティフル、ラジオデイズ、ラブストーリー、竜馬がゆく、レイダース失われたアーク、レナードの朝、ロープ、若い季節、若草物語、我が道を往く。

Mad6441

「頭上の敵機」(1949年)当時のグレゴリー・ペックの煙草の広告

Plantspeonyimg450x6001423023641inpa

「星空のむこうの国」(1986年)小劇場ながら若者の心をつかみヒットを記録した

「ピクニック」(1955年)流れ者のハル、長女マッジ、次女ミリー、田舎町でおこる人間模様。

 ポーランド映画「灰とダイヤモンド」(1958年)

Boyonadolphinalanladd

「島の女」(1957年)ソフィア・ローレンの野性的な魅力が発揮されている

240364_full

「デランシー・ストリート」(1988年)30歳独身のエイミー・アーヴィング。お見合い相手は誠実なピクルス屋の主人。地味ながら恋愛映画の名作。

2017年2月14日 (火)

ローマの理容師マリオ

Photo   いまBSプレミアムで「ローマの休日」(1953)をやっている。バレンタインデーにふさわしい永遠の恋愛映画。映画に登場するローマの理容師マリオ・デラーニ。字幕だとわからないが、吹き替え版ではよく「なんてま、ステキな御髪なんでしょね!」とオカマっぽくなっている。演じているのはイタリアの俳優パオロ・カルリーニ(1922-1979)。18歳で「Addio giovinezza」(1940)でデビューし、57歳で亡くなるまで多数の作品に出演している。だがやはり「ローマの休日」のマリオが印象に残る。当時は意外に若くてまだ31歳だった。サンタンジェロのダンスパーティーにアン王女を誘う。常に櫛を持参し、少しでも乱れると気になるらしい。30歳以上で「ローマの休日」を見たことない人は少ないが、パオロ・カルリーニの名前を知る人は少ない。(Paolo Carlini)

2017年2月13日 (月)

毎晩シネマで1万本

   映画の製作本数の正確な統計データはないが、およそ世界で1年間に1万本以上の映画がつくられている。そのなかで日本で劇場公開される映画は1割ほどで、2015年は1136 本の映画が公開されている。現存する最古の日本映画「紅葉狩」(1899)からジェイク・ギレンホール主演の「雨の日は会えない、晴れの日は君を想う」(2016)まで何でも観ちゃうぞ! ▽「西部戦線異状なし」(1978年CBS)リチャード・トーマス、アーネスト・ボーグナイン。第一次世界大戦中、ドイツの小さな町の学校では戦争の話でもちきりだった。先生は生徒たちの愛国の精神を説き、それにのせられたポールら6人が出征志願する。しかし、現実の戦場はなまやさしいものではなかった・・・・。1930年の映画をリメイクしたエリッヒ・マリア・レマルク原作のドラマ化。主役のリチャード・トーマスは「去年の夏」「朝やけの空」など青春スターだった。▽「日本のいちばん長い日」(1967)原作は大宅壮一。阿南惟幾に三船敏郎、米内光政に山村聡。今年夏にも同名の映画が公開される。原作は半藤一利。阿南に役所広司、米内に柄本明、昭和天皇に本木雅弘、鈴木貫太郎に山崎努。ほか松坂桃季、堤真一らオール男優スターの超大作らしい。▽「陽だまりの彼女」(2013)上野樹里、松本潤。真緒は猫だった…。▽「ナイルの宝石」(1985)マイケル・ダグラス、キャスリーン・ターナー。▽「スフィンクス」(1981)レスリー・アン・ダウン、フランク・ランジェラ、モーリス・ロネ▽「大いなる西部」(1958)グレゴリー・ペック、チャールトン・ヘストン、パール・アイヴス、チャールズ・ビッグフォード▽「富士に立つ影」(1942)阪東妻三郎。幕府は富士の裾野に築城を命じた。牛車合戦はベン・ハーのチャリオット・レースのようで圧巻の迫力がある。▽「滅びのモノクローム」(2003)国仲涼子が若くて可愛い。▽「紙屋悦子の青春」(2004)原田知世、永瀬正敏。▽「薄化粧」(1985)別子銅山の社宅で起きた妻子惨殺事件の犯人の逃亡生活を描く。逃走中に関わった4人の女たち、なかでも藤真利子の官能的な濡れ場がよい。▽「影なき男」(1934)ウィリアム・パウエル、マーナ・ロイ、モーリン・オサリバン。▽「初雪の恋」宮崎あおい、イ・ジュンギ。▽「ポーリンの冒険」(1947)連続活劇の女王パール・ホワイトの伝記。ベティ・ハットンが演じるミュージカル映画。▽「女子ーズ」(2014)山本美月、藤井美菜、桐谷美玲、高畑充希、有村架純。怪人カメムシゲルゲが臭くて戦隊から「うんこ、うんこ」と連呼される▽「ぼっちゃん」(2012)水澤伸吾。▽「学校」(1993)山田洋次監督。西田敏行、田中邦衛、裕木奈江。▽「私の愛した女」(1983)伊藤かずえ、小野寺昭。▽「ホットロード」能年玲奈。▽「江ノ島プリズム」(2013)福士蒼汰、本田翼。▽「ドグラ・マグラ」(1988)夢野久作の小説の映画化。松田洋治、桂枝雀。▽「もらとりあむタマ子」(2013)前田敦子、康すおん。▽「100回泣くこと」(2013)桐谷美玲。▽「love letter」(1995) 中山美穂、豊川悦司、酒井美紀。

Marawilson「マチルダ」(1996)マーラ・ウィルソンも28歳になった。▽「グエムル 漢口の怪物」(2006)韓国初のモンスター・ムービー。ソン・ガンホ、ぺ・ドゥナ。怪物に咥えられ連れ去れる少女にコ・アソン。▽「レ・ミゼラブル」(1998)リーアム・ニーソン、ユア・サーマン。▽「ぼくたちの家族」(2013)妻夫木聡、原田美枝子▽「悪い奴ほどよく眠る」(1960)三船敏郎。▽「ハウスメイド」(2010)チョン・ドヨン、イ・ジョンジェ。▽「ジェレミー」(1973)ロビー・ベンソン、グリニス・オコナ―。▽「卒業」(1967)ダスティン・ホフマン、キャサリン・ロス。▽「スーパーマン」(1978)クリストファー・リーヴ、マーロン・ブランド―。▽「海炭市叙景」(2010)熊切和嘉監督 谷村美月。▽「洟をたらした神」(1978)神山征二郎監督 樫山文枝。▽「海のふた」(2015)豊島圭介監督 菊池亜希子。▽「グッド・ストライプス」(2015)菊池亜希子。▽「神様はバリにいる」(2015)堤真一、尾野真千子。▽「一粒の麦」(1958)吉村公三郎監督 菅原謙二。▽「豆大福ものがたり」(2013)菊池亜希子。▽「あの空の果てに星はまたたく」(1962)丘さとみ、水木襄。

▽「サンクタム」(2011)アリスター・グリアソン監督。▽「バンド・ワゴン」(1953)ビンセント・ミネリ監督 フレッド・アステア シド・チャリシ―。▽「トリコロールに燃えて」(2004)シャーリーズ・セロン、ペネロペ・クルス、スチュアート・ダウンゼント。▽「スタンド・バイ・ミー」(1986)ロブ・ライナー監督 ウィル・ウィートン、リバー・フェニックス、コリ―・フェルドマン。▽「合衆国最後の日」(1977)バート・ランカスター、リチャード・ウィドマーク。▽「スカイフォール」(2012)ダニエル・クレーグ007が好きになってきた。▽「ハミングバード」(2013)ジェイソン・ステイサム。▽「存在の耐えられない軽さ」(1988)ダニエル・デイ・ルイス、ジュリエット・ビノシュ。▽「ツイン・ピークス 劇場版」(1992) カイル・マクラクラン。▽「ストックホルムでワルツを」(2013)スウェーデンのジャズ歌手モニカ・ゼタールンドの伝記映画。▽「江南ブルース」(2015) イ・ミンホ、キム・レウォン。

   「金融腐蝕列島」(1997)役所広司、椎名桔平▽「暁の挑戦」(1971)幻の映画といわれる川崎市の誕生期を描いた実録もの。中村錦之助、渡哲也、若林豪、財津一郎など出演。大正14年に実際に起こった鶴見騒擾事件をもとにフィクションを加えている。

2017年2月 3日 (金)

ラストタンゴ・イン・パリ

Photo_8   パリの街を舞台にした映画は数限りなくある。「巴里の屋根の下」「巴里祭」「巴里のアメリカ人」「おしゃれ泥棒」「シャレード」。だがどれもパリの魅力を前面に出した観客に媚びたところがあり、現代人の悲しみを描いた作品は少ない。ベルナルド・ベルドリッチ監督の「ラストタンゴ・イン・パリ」(1972)は性の根底にある現代人の孤独を鋭くえぐったパリを舞台にした数少ない秀作である。最初この映画の主演は、ジャン・ルイ・トランティニァンとドミニク・サンダが予定されていた。マーロン・ブランドが「自分にやらせてほしい」と名乗りをあげてきた。サンダは妊娠のため降板し、20歳の無名の女優マリア・シュナイダーが抜擢された。シュナイダーは「栗色のマッドレー」「花のようなエレ」に端役で出演したことがある程度だった。しかし彼女の父が往年の二枚目俳優ダニエル・ジュランであることはあまり知られていない。当時ジュランは女優のダニエル・ドロルムと結婚していた。シュナイダーの母はルーマニア人女性で、私生児だった。だが幼いころから芸能界への憧れは強かった。どんな役でも体当たりする覚悟はあった。マーロン・ブランドはシュナイダーに初めて出会ったとき次のように語った。「これから随分いろんなことをしなくちゃならない。だから、できるだけ僕をじっと見つめてほしい」と。シュナイダーの演技は監督の期待以上のものだった。その後俳優のマルク・ポレルと噂されたが別れたらしい。ポレルは34歳で亡くなっているし、シュナイダーの結婚歴は聞かない。マリア・シュナイダーは2011年2月3日、パリで亡くなった。世界的スターでありながら薄幸な匂いがする。まるで「ラストタンゴ・イン・パリ」のために生まれたような人生だった。

Img_0031
 「危険なめぐりあい」のマリア・シュナイダー

2017年1月27日 (金)

ポリティカル・コレクトネス

 トランプ米大統領に抗議するイベントで乱闘騒ぎを起こした俳優シャイア・ラブーフが逮捕された。マドンナ、ガガ、エマ・ワトソン、ミア・ファローなど反トランプのハリウッドセレブは多い。しかし俳優であり監督であるクリント・イーストウッドは数少ないトランプ支持者だといわれる。その理由は近年メディアの言葉狩りに関することかららしい。

   クリント・イーストウッド主演・監督の「ハートブレイク・リッジ」(1986)を観る。古参軍曹が若い兵士を鍛えなおす戦争映画だが、根底にあるアメリカ人のスピリットは古き西部劇のスタイルを完成したもので爽快な作品である。劇中、ちょっと下品で卑猥な言葉が多く使われており、人間味がでていてよいがなぜだろう。おそらくこの頃からアメリカではポリティカル・コレクトネスという風潮が起きてきた。わかりやすくいえば偏った用語や差別的なことばを追放し、中立的な表現を使おうとする運動のこと。例えば、クリスマスのとき、「メリー・クリスマス」といわず「ハッピー・ホリデー」、クリスマスツリーを「ホリデーツリー」という。かつてアメリカに禁酒法があったようにかなり極端に走るお国柄である。だがなにごとも行き過ぎはよくない。差別批判が怖くてうかつに物を言えない社会になっていった。クリント・イーストウッドはポリティカル・コレクトネスを強制する風潮について映画で警鐘しているように思える。 political correctness

2017年1月22日 (日)

東京タラレバ娘

  かつて女性はクリスマスケーキに例えられた。25をすぎると売れ残るから。今公言するとセクハラと叱られるだろう。しかし晩婚化の現在では適齢期は30歳前後に引き下げられた。現在放送中のドラマ「東京タラレバ娘」も30歳過ぎの女性三人が嘆きながら居酒屋で毎晩クダを巻く幸せさがしの物語。原作のコミックであまり美人に描かれていないが、ドラマは吉高由里子、大島優子、榮倉奈々とチャーミングな女優をそろえている。このパターンのドラマでは山田太一の「想い出づくり。」(1981)が思い出される。ラスト近くになって、田中裕子が理想の男性、パイロット役の根津甚八と知り合う。歳月は流れた。

2017年1月16日 (月)

禁酒法時代の映画女優

Img

リリアン・ギッシュ(1896-1993)アメリカ映画の先駆者グリフィスに育てられた純情型の人気スター。「散り行く花」「東への道」

  アメリカの1920年代を歴史家は「ローリング・トゥウェンティーズ」と呼んでいる。景気がよく、なにかと騒々しかった時代という意味である。この他にも、ジャズ・エイジ、ナンセンス時代、迷える世代、とかあるが、やはり禁酒法時代(1920-1933)という呼び名が最も知られているだろう。1920年1月16日、国家禁酒法が施行された。しかし密造業者が横行し、ナイトクラブがニューヨークやシカゴに続々と誕生した。そうしたナイトクラブはギャングが経営する店であり、たいていジャズ・バンドと美しいコーラス・ガールが客を楽しませていた。ギャングはジャズ・バンドのパトロンであり、コーラス・ガールの愛人だった。そして、ギャングは禁制の酒を大衆に提供する「恩人」だった。アル・カポネは言った。「私はビジネス・マンだ。」  政治の世界では汚職・スキャンダルが絶えなかった。ハーディング大統領は、大統領らしい顔をしているからという理由で、大統領に選ばれ、クーリッジはホワイト・ハウスで最も多く昼寝した大統領だといわれる。 

   しかしながらこの1920年代を最も象徴する出来事は女性のファッションが激変したことではないだろうか。スカートは足首から膝まで上昇した。これはミニ・スカート以上の女性の服装の変化であった。肌の色に近いストッキングを女性がはくようになったのも1920年代である。ブラジャーの発達によって、女性たちはヴィクトリア朝の遺物と化したコルセットを棄てるようになった。しかし、女性のファッションには、1920年代のアメリカにおいて、もっと大きな変化があった。一つはスタイルの国際化である。アメリカはパリの影響をもろに受けるようになり、そして、パリ・コレクション紹介の先達となったのが、いまでもつづいている「ヴォーグ」である。もう一つの変化は既製服の大量生産であり、これによってファッショナブルな衣類が安い値段で着られるようになった。だが、1920年代に行なわれた調査によると、女がどんなものを着ているかということに大部分の男は気がついていない。とすれば、なせファッションは1920年代にこれほど大きな重要性を持っていたのか?それは女は男のために着飾るのではなく、ほかの女と競争するために着飾る、と。 

   とにかく、鈍感なる男たちも女性のファッションの変化に気づくとすれば、それは映画の中で華やかに着飾った女優たちによってであろう。アメリカ映画はスター・システムによって映画の最初の黄金時代をつくり、世界の映画市場を征服した。アラ・ナジモヴァ、セダ・バラ、パール・ホワイト、ルース・チャタートン、メアリー・ピックフォード、ルース・ローランド、ノーマ・タルマッジ、リリアン・ギッシュ、ポーラ・ネグり、コンスタンス・タルマッジ、グロリア・スワンスン、ドロシー・ギッシュ、ビリー・ダヴ、マレーネ・ディートリッヒ、クララ・バウ、ジャネット・ゲイナー、グレタ・ガルボなどなど女優たちによって、1920年代がそれを知らない後世の者たちにとっても、夢のような、楽しい時代として想い描かれるのである。

 

Img_0002

  アラ・ナジモヴァ(1879-1943) ロシア出身の名女優。「人形の家」「サロメ」「椿姫」「孔雀夫人」

Img_0006
セダ・バラ(1885-1955)ヴァンプ(妖婦)の女王。「愚者ありき」「カルメン」「クレオパトラ」

Img_3
パール・ホワイト(1889-1938)連続冒険活劇の女王。「ポーリンの危難」「電光石火の侵入者」

Img_2
メアリー・ピックフォード(1893-1979)「アメリカの恋人」といわれた大スター。「小公女」「嵐の国のテス」「ロジタ」「雀」

Img_0003
ノーマ・タルマッジ(1893-1957)美貌、演技力を兼ね備えた実力スター。「久遠の微笑み」「椿姫」「秘密」

Img
ルス・ローランド(1892-1937)連続冒険活劇の女王。「赤輪」「ルスの冒険」

Img_0005
ポーラ・ネグり(1897-1987)ヴァレンチノの恋人「カルメン」「チート」「スエズの東」

Img_0007
グロリア・スワンソン(1897-1983)社交界の女王。「夫を変える勿れ」「港の女」「男性と女性」「ありし日のナポレオン」「今宵ひととき」

Img_0001_3
コンスタンス・タルマッジ(1897-1973)「イントレランス」「恋のかけひき」「桃色女白波」「金魚娘」「粋な殿様」

Img_0002_2
ドロシー・ギッシュ(1898-1968)「嵐の孤児」「ロモラ」

Img_0002
ビリー・ダヴ(1900-1998)ジークフォルド・フォリーズの踊り子からスターになった美女。「ダグラスの海賊」「アメリカ美人」

Img_0004
ララ・ボウ(1905-1965)性的魅力あふれる現代娘イット・ガール。「It(あれ)」「つばさ」「フラ」「暗黒街の女」

Img_0001
ジャネット・ゲイナー(1906-1984)純情可憐の典型的美人。栄光あるオスカー女優第1号。「第七天国」「サンライズ」「街の天使」ディズニーの長編アニメ「白雪姫」を描くときモデルとなった。

Img_0001
ルイーズ・ブルック(1906-1985)都会派、モダンガールの代表的女優。「美女競艶」「百貨店」「夜会服」「人生の乞食」

2017年1月10日 (火)

メトロポリスと東和商事

Metropolis4    1927年のこの日、フリッツ・ラング監督の「メトロポリス」がドイツで公開された。川喜多長政(1903-181)が外国映画輸入配給業「東和商事」(現在の東宝・東和株式会社)を設立したのは翌年のことである。第1回作品はジエンナロ・リゲルリ監督の「大統領」スタンダールの小説、第2作品は冬季オリンピックの実写映画「銀界征服」、そして第3作目がこの「メトロポリス」である。昭和4年4月3日公開で、その年のキネマ旬報ベストテン第6位に選ばれた。無声映画は名匠、名優がそろい、芸術の至高をきわめていた。1927年の代表作には「第七天国」「肉体の道」「キートン将軍」「サンライズ」「暗黒街」「決死隊」「肉体と悪魔」「つばさ」「美人国二人行脚」「帝国ホテル」「戦艦くろがね号」「栄光」などがある。(1月10日)

2016年12月31日 (土)

年末年始必見番組

   お正月まであと12時間。本日は快晴。食材の買い物客でスーパーは大混雑。年末年始は特別番組も多い。観たい番組を見逃さないように事前にチェックしておきたい。テレ東で人気の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」第25弾で太川&蛭子コンビが最終回。ルートは福島から秋田へ向かい、マドンナは新田恵利。三船美佳香港映画版は大晦日に放送。「関口知宏のヨーロッパ鉄道の旅」(30日)も面白い。新ドラマで注目は木村拓哉が外科医に扮する「A LIFE 愛しき人」。吉高由里子、大島優子の「東京タラレバ娘」。瀬戸朝香のサスペンス「女の中にいる他人」。金曜ドラマテン波瑠「お母さん、娘をやめていいですか?」。大杉漣ら6人の名脇役が結集した「バイプレイヤーズ」。黒木メイサが男装の剣士に扮する「花嵐の剣士」中沢琴は群馬県に生まれ利根法神流の達人。女ながらも浪士隊に参加。戊辰戦争では庄内戦争に参加。「世界の中心で、愛をさけぶ」ここの数年なぜか年末になると放送される。映画版とドラマ版を見比べ。どちらも死がテーマだが、年の瀬になると「ああ、今年もなんとか生きて年を越えられそうだ」と実感する。いくつになっても死は怖い。

   注目はやはり紅白。SMAP解散でピリピリムード感漂う。ピコ太郎、RADIO FISH、星野源、欅坂、土屋太鳳などダンス。三山ひろしのけん玉も必見。1日「殺人狂時代」「四谷怪談」(日本映画)。「奇跡のリンゴ」(BSジャパン)。「秀麗伝」。2日「陰日向に咲く」「お・と・な・り」(日本映画)。「スヌーピーと幸せのブランケット」(Eテレ)。2日「新宿スワン」(テレビ大阪)深夜1時30分.2日「二つの顔」「毒のある花」(BSTBS)。2日「天空の蜂」。4日「幸せを呼ぶミナの文房具店」(LaLa)。5日「美丘 君がいた日々」(ホームドラマ)。8日「おんな城主」(NHK)。「女の中にいる他人」。「しあわせの記憶」(MBS)。10日「監視者たち」(NECO)。12日「就活家族」「女の中にいる他人」瀬戸朝香。13日「下剋上受験」「お母さん娘をやめていいですか」。14日「花嵐の剣士」(BSプレミアム)。18日「東京タラレバ娘」。「レンタルの恋」。「朗読屋」。20日「奪い愛、冬」。「三国志 Three Kigdoms」。23日「突然ですが、明日結婚します」。

より以前の記事一覧

最近のトラックバック

2017年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28