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2018年5月23日 (水)

現代社会と情報化

4e781b2ca4aaefce0486765a023e3b37   現代は情報の時代である。日本人のおよそ8割以上の人がインターネットやスマホを毎日1回以上、利用している。まさに高度情報社会である。これほど多くの人がテレビなどのように受け身で情報を得るのではなく、自ら必要な情報を求める時代になるとは誰が予測したであろうか。わたしは「情報化社会」とか「情報社会」とか言われ出したのはいつ頃から調べたくなった。情報が新たな行動を起こすための原動力となりうるものとして意識されるようになったのは、1950年代以降のことである。

NPLサーチで「情報」「知識」をキーワードにして検索すると、初期の文献がヒットする。

1963年 藤川正信「第二の知識の本」

1967年 川添登「情報社会と思想の自立」 展望107

1968年 増田米二「情報社会入門:コンピュータは人間社会を変える」

1969年 林雄二郎「情報化社会:ハードな社会からソフトな社会へ」

 林雄二郎の著書は有名で「情報化社会」をわが国で最初に紹介したといわれる。しかし、それ以前からビジネスの世界では「情報収集」が企業の存立にとても重要との認識が広まっていた。それは1960年代の高度成長期であり、慶應図書館学科の藤川正信が情報の重要性を唱えた嚆矢であるるその後、有田恭助の「情報の集め方」(カッパ・ビジネス、1964年)は梶山季之の産業スパイ物のブームを背景にベストセラーとなった。書き出しは「人間の一生は、情報収集の連続である。私たちは、この世に生を受けたときから、死に至るまでのあいだ、つねに、外部の情報を集め、それを分析して行動を決める、という仕事を行なっている」。著書は産業スパイが反社会的行為であり、いかに正々堂々と情報を収集するか、その意義を説いている。いまのような情報検索システムが普及する以前は、図書館の目録カードがこの役割を果たしていた。わたしは1970年代に図書館の整理業務にたずさわり、目録の編成に心血をそそいだ。しかし、書名目録、分類目録は機能したが、主題から検索できる件名目録は充分な成果をあげることができなかった。件名目録は日本図書館協会より刊行された基本件名標目表にある統制語によって構成される。つまり今のネット検索のように何でも思いつくワードで検索できるのではなく、限定されたワードしかヒットしない。利用者も件名目録の特性を十分に理解する人はなく、件名目録が十分に活用した図書館はほとんどなかった。現在このBSHが現場でどれくらい活用されているかしる由もないが、おそらく自然消滅のような状態になっていのだろう。しかし図書館学における検索機能が何らかの形で現代の情報検索機能に反映されているものと思っている。

    このような情報化社会にあって、反対に「情報はいらない」「新聞は読まない」と豪語する有名人がいる。長嶋一茂さんだ。元プロ野球選手で、現在はテレビのバラエティ番組などでその顔を見ない日はないほどの売れっ子タレントぶりの活躍である。発言内容の天然ぶりと苦労しらずの人柄が面白い。なぜコメンテーターをしながら、多くの知識を入れようとしないのか。ネットでエゴサーチをすると不快な記事を読むからかもしれない。「勉強しない」とかの発言も反知性主義とみることもできる。経済的な不安を知らずに育った一茂さんは、一種の貴族的な地位にあり、勉強したり、世間に認められようという立身出世主義は皆無の生き方をしてきた。広く多くの情報を入手して正しい結論を導くのではなく、自己の直感でコメントするようである。現代マスコミの寵児がこの情報の時代に情報を全否定することも面白い。

2010年1月 7日 (木)

携帯の画像撮影の危うさ

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    東京メトロ・表参道駅。若い女性たちが必ず立ち止まって携帯で撮影していく場所がある。人気グループ嵐が主演するドラマ「最後の約束」の大きなポスターが貼っている。ちょっと恥ずかしい上半身裸だけれど現代の女性は平気なのだ。「立ち止まらないでください」というアナウンスも馬耳東風。撮った画像は友達に転送するのだろうか。いまではありふれた光景。空港で韓流スターが来日すれば、携帯を持った女性たちであふれる。数年前に「女性の品格」がベストセラーになったが、みんながやれば平気。「はしたない」「つつしみがない」という感覚はゼロである。大人の女性がこのようであるから、子供たちの世界はもっと危ない。今日の朝日新聞に「子供の携帯、各国でも悩み」米国では子供の裸の画像がやりとりされ、いじめや自殺につながっているという。日本でも児童の猥褻画像を集めている教師が逮捕されたという嘆かわしい話が頻繁にニュースとなっている。携帯はほとんどの人が持っているが、便利さとひきかえに自分を亡ぼす人たちが哀れだ。ケペルは携帯を持っていない。おそらく一生持たずに死ぬだろう。携帯でテレビを見たり、写真を撮ったりすることには興味がない。

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