猫の名前あれこれ
お茶の水小学校(東京都千代田区猿楽町1丁目)の校庭には夏目漱石の記念碑が建てられている。「吾輩は猫である。名前はまだ無い。明治11年夏目漱石 錦華に学ぶ」とある。当時の校名は錦華小学校だった。
漱石家の3代目の猫が死んだあと、書斎を訪ねた野村胡堂が、次の猫を飼うのですかと質問すると、「それなのです。私は、実は猫が好きじゃない。世間では、よっぽど猫好きのように思っているが、犬の方がずっと好きです」と答えたという。漱石が実際に飼っていた黒猫も名前をつけてもらえなかったらしい。猫の名前も昭和と令和の時代では大きく変化している。むかしは「ミケ」「タマ」「タロー」「ハナコ」「トラ」「チー」など平凡な名前に人気があった。アニメ「トムとジェリー」からとった「ジェリー」もあった。令和5年の総合ランキングでは「ムギ」が今年も4年連続で1位を獲得した。男の子部門では3位、女の子部門では2位。呼びやすく、かわいらしい響きが人気なのかもしれない。そのほかには、ムギ、ソラ、レオ、ルナ、ココ、モモ、ヤナコ、マル、モカ、ベルなど。
漢字部門では、男の子部門では、福、琥珀、茶々丸、空、大福。女の子部門では、麦、凛、花、琥珀、姫。
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