女性の太眉ブーム
女性の眉の太さは時代により大きく変化する。江戸時代、引眉(ひきまゆ)といって、眉を剃って長円形の細い眉を墨で描く化粧法が流行した。明治になって廃れたものの、「三日月眉」は美人の形容として残った。戦前の美人女優の写真などをみると眉は自然なものが多いが、戦後、オードリー・ヘップバーンの流行により太眉が大流行する。久我美子や安西郷子などは太い眉で現代性を強くアッピールした。
第二次の太眉ブームは1980年代後半から90年代前半のバブル期にみられる。石原真理子などが代表例である。しかし90年代後半になると安室奈美恵が登場し一変する。彼女のファッションをマネしたアムラーがこぞって眉毛を細くした。だが2010年代に入ると、ナチュラルな清楚感を漂わす太眉が再ブームの兆しがみえる。
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