ネクタイnecktieは男子服では特に重要なアクセサリーとなっているが、その起源には諸説ある。古くは紀元2世紀ローマ兵が防寒のために首に巻いたウール布フォーカルfocalを起源とする説。あるいは直接の起源としてクラバット説がある。フランス語でネクタイはクラバット(cravate)、イタリア語もcravatteという。(米語でもcravateともいう)。クラバットの語源はクロアットcroate、つまりクロアチアの軽騎兵(画像)のことである。17世紀、30年戦争の際、オーストリアのクロアチア兵は家庭からの無事の帰還を祈ってもらった赤い布を首に巻いていた。これを見たフランスのルイ14世が「あれは何か?」と聞いたところ、兵隊の事だと勘違いした側近が「クラバットです」と答えたため、布の方が「クラバット」になってしまった。当時のパリ市民の間で布を首に巻くことが流行して、やがてネクタイとなった。
日本で初めてネクタイの製造をはじめたのは、1884年10月1日、帽子製造業者だった小山梅吉が神田柳原の古着市場で舶来の中古「ネッキタイ」(当時ネクタイをこのように呼んでいた)を買い求め、それを分解して、見様見真似で作ったのが国産第一号のネクタイである。
女性の眉の太さは時代により大きく変化する。江戸時代、引眉(ひきまゆ)といって、眉を剃って長円形の細い眉を墨で描く化粧法が流行した。明治になって廃れたものの、「三日月眉」は美人の形容として残った。戦前の美人女優の写真などをみると眉は自然なものが多いが、戦後、オードリー・ヘップバーンの流行により太眉が大流行する。久我美子や安西郷子などは太い眉で現代性を強くアッピールした。
第二次の太眉ブームは1980年代後半から90年代前半のバブル期にみられる。石原真理子などが代表例である。しかし90年代後半になると安室奈美恵が登場し一変する。彼女のファッションをマネしたアムラーがこぞって眉毛を細くした。だが2010年代に入ると、ナチュラルな清楚感を漂わす太眉が再ブームの兆しがみえる。
ドラマ「深夜食堂」。新宿路地裏にある食堂の常連客のひとり忠さんはいつも帽子を被ってカウンターの角に座っている。脇役俳優、不破万作が演じているが何とも言えないイイ味を出している。ところで街中を歩いて見渡すと老人たちの多くは、帽子をかぶっている。私自身、帽子はかぶらない。シニア男性のファッションとして帽子はいつ頃からか定着している。帽子の種類はいろいろあるが、大きく分けると二種類。忠さんが被っている、ツバのあるキャップあるいはハンチング帽。夏の日射・熱中症防止になる台形のクラウンに下向きのツバのついたバケットハットが多い。では帽子はどんな理由でかぶっているのだろうか。理由は聞いていないので分からないが、薄くなった髪を隠すためか。本当の理由は、むかしの知り合いに出会うことを避けるための顔隠しではないだろうか。映画「あなたへ」(2012年)で高倉健がカッコよくキャップをかぶっていたので、それを真似るシニアが急増したらしい。
1973年のこの日、山口百恵が「としごろ」でデビューした。70年代岡崎友紀、森昌子、桜田淳子などによってショートヘアはちょっとしたブームだった。ショートヘアの歴史を見れば、一時期オードリー・ヘプバーンやジーン・セバーグなどが一世を風靡した。司葉子のデビュー作「君死に給うことなかれ」もヘップバーン・カットの影響が見える。しかし日本の女優がショートにするというは水の江滝子ら男装の麗人以外はあまりみられなかった。ショートヘアは1960年代後半、ミニスカートブームとともに起こり、70年代、山口百恵によって一般化した。そして1980年代になって、薬師丸ひろ子、原田知世らアイドル女優の出現でショートは定着化する。酒井法子、広末涼子、内田有紀。最近では長澤まさみ、剛力彩芽、菊池亜希子(画像)、広瀬すず、有村架純、本田翼、西内まりや、波瑠など芸能界で広まっている。しかしショートヘアはいつの時代も少数派である。(5月21日)
最近は韓国のイヒョリもショートヘアにしている。
番外編
正統派美女ではなくても笑顔をショートヘアで魅力的になる(本田翼)
ツイギーの影響により、60年代はミニスカートとショートヘアはセットだったようです。
現代の日本家屋は様式のフローリング床が多いので、室内履きのスリッパを使用する家庭が一般的なスタイルである。日本でスリッパという呼び名があるのは、江戸末期にオランダ医シーボルトが伝えた「上沓(スリップルス)」から来ているという説がある。明治初頭、室内で靴を脱ぐ習慣の無い西洋人が土足で屋内へ入り込む問題が生じたため、それを解決するために徳野利三郎が1907年(1876年という説もある)に発案した上履きが、現在のスリッパの原型であると言われる。当時は、靴の上から履くためのものだった。
アジアや西洋の中世に起源をもつスリッパであるが、実際の形状にはさまざまで例外も多い。概して、かかと部分の高さがまったくないか、あってもくるぶしより低い、ヒールはないか、あっても低い、という特徴がある。典型はイスラム、インドのバブーシュカ(16世紀)と呼ばれるはきものや、朝鮮の婦人用のはきものなどに見られる。また西欧ルネサンス期の婦人用の室内ばき、タントゥフルと呼ばれたオーバーシューズの一種、さらに16世紀以降婦人用として流用したミュールなどもこの種に属する。のち、外出用のはきものが一般に閉鎖的で足にぴったりした形に変化すると、slipperの形状は欧米では室内ばきとして発達し、今では自室や風呂場など限られて使用されている。
糸・布・紙や動物の皮革、植物の樹皮、化学繊維などを材料とし、これを組んだり、織ったり、編んだり、撚ったり、絎たり、細長く線状にしたもの。一般に紐を作ることを「紐打」といい、その製作技法から組紐・織紐・網紐・撚紐・絎紐・裁紐などの種類がある。紐の歴史は古く、縄文土器には、二条の撚縄や三条以上の撚紐の回転押捺文様が施されている。奈良時代には仏教伝来とともに大陸より組紐技術が伝えられ、経典や袈裟などに用いられた。奈良の正倉院に残された箜篌(くご)という楽器には古代紐が飾りつけられている。真田紐と呼ばれたのは、太い木綿糸を平たく厚く編んだ平打の組紐で、天正のころ、真田昌行がこれを刀の柄糸に用いたところからこの名が生まれたという。
「命毛(いのちげ)」とは書道で、文字を書くのに最も大切な毛であるところから、筆の穂先のいちばん長い毛のことを「命毛」という。最近は美容界で別な意味もある。小顔で可愛く見せるため、前髪の両端に、ひと束分の頬に落ちる長めの毛をいう。頬に影が落ちて顔が小さく見える効果がある。
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