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2009年10月17日 (土)

何が出てくるか、新しい発見、本との出会い

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さびしくなると訪ねる坂道の古本屋

立ち読みをする君に会える気がして

   むかしの流行歌にはいい歌詞が多いですね。一節歌えば青春時代にタイムスリップできる。ちょっと貧乏くさいところが若者らしくて好きです。この古本屋はおそらく駅前にある小さな古本屋。古くからあってあまり学術的な本のあるところでなく、読物や雑誌の安物。でも若者には古い雑誌って、結構新鮮で新しい発見があった。いま、図書館でもブックオフでもキレイで品揃いもいいけど、何か物足らない。ワクワク感がない。むかし古本屋めぐりをしたときは何が出てくるか分からない古本屋がいろいろあった。戦前のゴッホの画集を発見したときは驚きだった。

    読書の秋。みなさんも何か一冊、自分のお気に入りの本を見つけてみませんか。

2009年10月 8日 (木)

エフエム宝塚の横山あづさリポーターが来店されました

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    たからづかラジオピース「とれたて街角リポート」で5日エフエム宝塚生放送のため「女性の書斎・ひとり好き」に横山あづさリポーターが来店されました。その可愛いお声はいつもラジオでよく聞いていましたが、初めてお会いしましたが、ご本人も安倍なつみさんに似た笑顔のステキな方でした。放送直後に市民の方から問い合わせのお電話がありました。さすがに地域に密着した情報なのでみなさん、よく聞いておられるのですね。

   アットホームな雰囲気の中で芸術・文化に親しみながら読書が楽しめる読書スペース「女性の書斎・ひとり好き」。読書の秋、一度御覧ください。場所は阪急逆瀬川駅、アピア2とアピア3との間の市役所通りを東へ行きますと、消防本部と神戸屋、スーパー万代があります。そこを右に折れて、小林方面に行くと伊藤整形外科があります。そこの道路をはさんだ向い側にあります。(宝塚伊子志3-16-26)開館時間は10時から20時。定休日はありません。土・日は男性も入館できます。

2009年9月29日 (火)

とれたて街角リポート

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   読書の秋です。宝塚市・阪急逆瀬川駅にある読書スポット「女性の書斎ひとり好き」ではアットホームな雰囲気の中で、芸術・文化に親しみながら読書が楽しめる部屋です。お気軽にのぞいてみてください。もっとあなただけのステキな物語の始まりがあります。

   それからお知らせがあります。10月5日(月)エフエム宝塚835で「とれたて街角リポート」朝10時からの番組、現地「女性の書斎」からの生中継があります。リポーターは横山あづささんです。どんな話が飛び出すか、いまからお楽しみに!

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交通経路:阪急逆瀬川駅、東側ロータリーに出て、アピア2とアピア3との間の広い道路(通称・市役所通り)を東へ250メートルほどいく。消防本部と神戸屋、スーパー万代が見えます。そこを右に折れて、中津浜線を小林方面へ行くと伊藤整形外科があります。そこの道路をはさんだ向かい側に「女性の書斎・ひとり好き」があります。

2009年9月21日 (月)

書斎で愉しむ

Img_0010 文学者の書斎は仕事場であるが知的空間の創造性はたいへん参考になる

   シルバーウィークの連休。そんな時、一人で自分の時間を過ごすのもいい。読みたい本に囲まれて、すきな音楽を聴きながら、ゆったりと過ごす。小さな空間を利用した理想的な条件の書斎を考えてみたい。

1.ちょうどよいスペース。狭すぎず、かといって広すぎると空虚感や落ち着かない感じになる。書斎は図書館と違って、心地よい、ちょうどよい広さが絶対条件である。

2.本が密集している。好みにもよるが、天井までいっぱいに本があると異空間、知的な空間が眼前にあり、読書に耽る雰囲気がでてくる。

3.渾然一体感。古い本と新しい本。仕事に役立つ本と趣味の本。写真集と辞書・事典。学術書と絵本。ともかく対照的にものがあると新しい発想が生まれる。

4.本だけでなく小物が大切。写真や旅先で買った土産品。古いポスター、ぬいぐるみ、子どもの頃に遊んだおもちゃ。プラモデル。吉本隆明の書斎をみると民芸品がたくさん書棚にある。さすがに知の巨人である。

5.季節感も大切。これから秋。どんぐり、落葉などさりげなくあるとイイ感じ。

6.換気。網戸のある天窓があり、天気のいい日は自然の外気も取り入れる。換気扇もある。密閉した空間なので空調設備は大切。

   これらすべて満たすと、掃除もめんどうだけど、清潔が一番なのでまめにティシューなどでほこりをとることは健康上大切である。

2009年9月10日 (木)

せどり

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  「せどり」という古本業界の専門語がある。「広辞苑」には「同業者の中間に立ち、注文品などを尋ね出し、売買の取次をして口銭をとること。また、その人」とある。ネットの登場によって、せどり業者は無くなったと思いきや、やはり「仕入れ」などでこの言葉はよく使われるようである。「女性の書斎ひとり好き」は蔵書コレクションを見せる展示博物館的な要素があるので、仕入れはやはりブックオフが多い。これからは新古書店だけでなく古書店、あるいは古本屋からでも珍しい本をどんどん収集したい。でも思うようにはなかなか集らない。本は見つけた時に買わないと、あとで買おうと思っていてなかなか手に入らない。「せどり」を漢字で書くと「糴取」となる。とても難しい。

アクティブに生きる宝塚らしい読書スペース誕生

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   ヴォイラ秋号が届きました。文化の薫る街にふさわしい豪華に情報誌。でも残念ながら「女性の書斎ひとり好き」は広告経費節約でまだ掲載していません。いつかこういうタウン誌に載ることを夢みています。「てくてく」というタブロイド新聞にもまだ一度も登場していません。今日は「まちれぽ宝塚」「まいぷれ」という地域情報のかたが来られました。最近は携帯で情報を探す人もふえているようです。いまのとこFM宝塚(コミュニティ放送)に出演して、女性の書斎ひとり好きの情報をお知らせしています。次回の放送日は次のとおりです。

10月5日(月)エフエム宝塚835「とれたて街角リポート」午前10時からの放送で「女性の書斎ひとり好き」が登場します。

   短時間でリスナーに言葉でどれだけ届くか、生中継で勝負です。

2009年9月 9日 (水)

がんばっている女性を支援します

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    先日、NHKの関西ラジオワイドに出演させていただいたら、リポーターの岸有佳里さんから、記念品(ランチマット?)と録音テープが送られてきました。家でもカセットテープを撮っていたのですが、どうもノイズがあるようなので、親切にも岸さんが「後で送ります」といってくれたのです。とても感激しています。テレビの録画もケーブルテレビで少し操作が複雑でわからなかったら、ケーブルテレビの会社の女性のかたが操作方法を詳しく教えてくれました。ビデオデッキの操作はとても難しいのです。この記事の見出し「がんばっている女性を支援します」なんですが、年とるにしたがって、現実はいつも若い女性のほうが頑張っていて、ケペルが支援されていることのほうが多いようです。
   本業の「女性の書斎ひとり好き」は女性専用の読書施設で、女性の読書を支援します。勉強の本が多いので、本好きでちょっと難しいものにも挑戦したいと思っている人には最適なところです。

今日の名画

Img_0013 モネ  ザーンダム付近の風車  1871年

    読書の秋です。宝塚・逆瀬川にある読書スペース「女性の書斎ひとり好き」では、アットホームな雰囲気の中で芸術・文化に親しみながら読書が楽しめる部屋です。お気軽にのぞいてみてください。きっとあなただけのステキな物語の始まりがあります。

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2009年9月 6日 (日)

大樹になったケペル先生

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   宝塚・逆瀬川駅にある「女性の書斎ひとり好き」はアット・ホームな雰囲気の中で芸術・文化に親しみながら読書が楽しめるスペースです。美術・歴史から趣味・生活まで魅力ある蔵書構成で9000冊以上あります。平日は女性専用なので、安心して読書に集中できます。入館料200円で何時間いてもOKです。

    先日(9月4日)朝日放送「おはようコールABC」の名物コーナー「山口が行く」で女性だけの読書スペースとしてご紹介いただいてから、かなり遠方からのご来館者もあり、入館者の増加に驚いています。ただ当店は駐車場のスペースはありません。駐輪場はありますのでバイク・自転車なら数台分置くことができます。

   テレビの最後にコメンテーターの井上章一先生がニヤニヤしながら、「そうか、そんな方法があったのか(女性と共有する空間がつくれるのか、という意味)」と言っていました。男性軍からよくその点を揶揄されます。男性に事業の話をするといつもからかいのターゲットになります。事実、「女性の書斎・ひとり好き」はケペルの研究室でもあり、女性たちと一緒に読書しています。69㎡とそれほど広いスペースではないので、若い女性の空気を毎日いっぱい吸っています。自分は大樹のような気がするのです。利用者は今のところ子どもは無料なので一番多いですが、10代の女性も多いです。グループで誘い合ってくるようですが、真面目な子たちですね。とても静かに本を読んでいます。コミックを読むのかと思ったら、意外とお勉強の本でノートを取り出しては、書き留めているのです。彼女たちは学校図書館の経験や図書の時間というのがあった記憶が近いので、比較的このような私設図書館に抵抗感なく利用できるようです。一般の人や年齢が高くなるほど利用が少なくなるのは、やはり有料制ということで入館には慎重になっているようです。

   女性限定というのは当店の売りなので、これを堅持します。ただし、土曜・日曜は男性も利用できるようにしています。いまのところ、男性で入館された方はほとんどありませんが。「女性の書斎」という大きな看板が目立つので、シャイな男性はしり込みするようです。

    韓国ドラマ「秋の童話」にこんなセリフがありました。

「お兄ちゃん、もし生まれ変わるなら何になりたい?」

「お前は?」

「私は木になりたい」

「木に?」

「そうだよ。一度根を下ろしたらどこへも行かずにすむ。誰とも離れずにすむから」

  ウンソ(ソン・ヘギョ)の変わることのない愛を木で表現した、印象深いセリフです。たしかに別れほど切ないものはありません。秋になるとますます人恋しくなります。私も植物のように生きたいです。意識の深い場所に根をおろして生まれるための養分を吸い出す。どんなに風が吹いても枝だけを揺らし根元はびくともしない堅固な大木になりたい。そのまわりに花の妖精たちがいつも集まってくるような永遠の時をいつまでも過ごしたい。

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2009年9月 5日 (土)

ケペルのラジオ出演

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    昨日は、コミュニティ放送局、エフエム宝塚に出演させていただきました。お電話を頂戴しましたとき、「えっ、わたしなんかで、いいんでしょうか?」という気持ちはありましたが、なにせケペルが経営する「女性の書斎・ひとり好き」を宣伝OKなんで(一応、家庭文庫なので)喜んでお引受しました。阪急逆瀬川駅アピア2にあるFM宝塚スタジオはこれまで何千回とその前を通っていましたが、スタジオの中へおじゃまするのはこれが始めてのこと。緊張もしましたが、なんといつもお世話になっている近くの女性銀行員の方も応援にきてくれました。内容は「ハーフルスタジオ835」で、パーソナリティの河西鈴子さんのご質問に答えていくトーク、まるで「徹子の部屋」のような番組。セレブやスターでもないのに、興味をもつて聞く人いるのかなという気持ちは少しありますが、自分が育った昭和30年代頃の神戸の森市場の話をしました。昔の人で誰か聞いてくれてる人いるかな…。結局、亡くなった父や母のこと、そして市場のご近所の人たち、かごめかごめで遊んだ近所の子供たち、さまざまな人たちの顔や光景が自分の頭の中をかけめぐった不思議な一日でした。これまで無口でクールが売りなにの、実は、お喋りで出たがり屋で目立ちたがり屋という意外な一面が人間にはあるものです。
   エフエム宝塚には、10月5日(月)には「とれたて街角リポート」で10時から現地「女性の書斎」で生中継があり、またお世話になります。もし興味のある方は聞いてください。とても個人的でしかもローカルな記事ですいません。

2009年9月 3日 (木)

おはようコールABCの山口奈緒美さんが来館されました

    昨日はNHKラジオ第一放送「関西ラジオワイド」でケペルが経営する「女性の書斎・ひとり好き」のことが紹介されました。「オススメの珍しい本は?」という質問には、雑誌「映画の友1953年から1957年」の製本したものを紹介しました。事前の打ち合わせの際に「映画の友は今もでていますか?」と尋ねられ、「いえ、ずっと昔に廃刊になっています」と答えた。あとから考えると、さすがNHK、今も出でいる雑誌だと商品の宣伝になるのでマズイのだろう。絶版ならOKなんだ。生中継のリポーター・岸有佳里さんがとても美しいお声でした。

    明日4日(金)は、ABCテレビ「おはようコールABC」で午前5時20分頃のコーナー「山口が行く」で当店が紹介されます。これに先立って先日番組の収録が行われました。お綺麗なアナウンサーの山口奈緒美さんを間近で見れて、とてもシアワセなひとときでした。内容は漫画家平井房人の「思ひつき夫人」(大阪朝日新聞連載)やゴッホ関係の本を紹介。面白い本はいろいろあるので番組によって変えて紹介します。どんな風に編集されているのか、見るのが楽しみです。朝から早い番組ですが、関心のある方は御覧ください。

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「女性の書斎」への交通経路
   阪急逆瀬川駅改札を出て、右手の市役所出口(東口)から逆瀬川駅前交差点にあるアピア2とアピア3との間の市役所通りを東へ徒歩10分ほど行くと正面に神戸屋が見えます。消防本部とスーパー万代の交差点を右に曲がり、「中津浜線」を小林方面へ行くと伊藤整形外科が見えます。その病院の道路をはさんだ向い側にあるのが「女性の書斎・ひとり好き」という小さな店です。

2009年8月29日 (土)

めずらしい動物だけの教科書

先日、神戸の美術商、アンティーク・ギャラリー「ボン」様から寄贈でいただいた資料を見ていたが、その中の一冊がとても気になる。「動物教科書」(改版)帝国書院、昭和3年のものだが、内容がとても充実している。著者の戸澤冨壽も著名な方だ。一応、国立国会図書館で検索したが所蔵していない。戦前で教科書はないのだろうか。あるいはこの本は副読本のようなもので稀少なのかもしれない。理科、生物ではなくて動物だけを扱っているのもめずらしい。旧制中学校が使用したものだが、内容も高度で図版がすぐれている。カラーも豊富である。174頁だが、付録もあり、良質の紙を使用しているので変色もしていないし、かなり分厚く感じられる。戦前の教科書がこれぼどデラックスだとは知らなかった。

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2009年8月28日 (金)

「女性の書斎」からのお知らせ

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   ケペルが経営する家庭文庫「女性の書斎・ひとり好き」がNHKのラジオで紹介されます。放送日は次のとおりです。関西エリアだけですが、興味のある方は聞いてください。

放送日 9月2日(水) NHKラジオ第一放送

時間  午後5時30分頃から

内容  「関西ラジオワイド」の生中継。リポーター岸有佳里さんのインタビューにケペルがお答えします。主に日常生活と読書の話をします。

   なお、以降もほかのマスコミからも取材が殺到しており、続々出演予定があり、ケペルがメディアに露出します。新人歌手のキャンペーンのようにガンバリマス!!

9月4日(金) おはようコールABC 朝日放送 午前5時20分頃(朝の早いテレビですが、予約録画して観てください)

9月4日(金) FM宝塚ハートフルスタジオ835 午後3時40分から4時10分まで。逆瀬川駅前アピア2にスタジオがあり、ガラス越しにケペルが見えると思います。

2009年8月24日 (月)

宝塚少女歌劇と平井房人

    漫画家の平井房人(ひらいふさんど、1903-1960)と言っても、御存知の方は相当のご年輩の方だろう。むかしの人は新聞の漫画が面白くてためになるので、切り抜いてスクラップに貼っていたようだ。平井房人は明治36年、福岡県久留米で生まれる。大正10年に上京したが、関東大震災で神戸に移る。同時に宝塚少女歌劇の美術部に所属し、雑誌「歌劇」の編集、舞台の台本やポスター制作にその才能を発揮した。関西の漫画家たちと「大阪グルっペ」を設立。昭和13年、大阪朝日新聞に「思ひつき夫人」を連載し、好評を博す。翌年には竹久千恵子、山野一郎で東宝映画「家庭報国思ひつき夫人」(斎藤寅次郎監督)が作られる。続いて、毎日新聞に「ポッポおばさん」を連載する。作品はほかに「花百合ダン子」など漫画や子ども向けの絵本、イラストなど膨大な量が残る。今回、寄贈された資料の中になんと「思ひつき夫人」の新聞切り取りスクラップが見つかった。そのほんの一部を紹介するが、平井房人のセンスの良さをうかがうことができる。

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ジェイ・グラック「ペルシア陶器の世界」

Img_0007 藤原銀次郎 昭和33年撮影

    先日、ある地方紙に「女性の書斎ひとり好き」の紹介記事が掲載されたので数人の篤志家から本のご寄贈があった。なかには随分と珍しい本もある。私のような小さな本屋で利用者とどのように結びつけるかが問題であるが、とりあえずブログで記載しておくことで資料検索を可能にしたい。

「カタコト英語で十分です」イーデス・ハンソン著、実業之出版社、昭和57年
「庄内地誌」中島東次著、帝国書院、昭和8年
「最近動物教科書」戸沢富寿著 帝国書院、昭和3年
「7000年の歴史とあそぶペルシア陶器の世界」ジェイ・グラック著、西武ホール、昭和55年
「礼法」小川淑子著、柴田書店、昭和31年
「農業教科書園芸篇」兵庫県教育会 森棟二著 宝文館 昭和12年
「私のお茶」藤原銀次郎著 講談社 昭和33年
「花心 鈴木剛画集」 昭和55年
「国史絵画集」伊勢神宮歴史絵画館 昭和44年
「思ひつき夫人」平井房人
「家庭生活刷新資料、家庭応急看護法」神戸市 昭和18年
「後楽園スタヂアム50年史」平成2年
「近世きもの万華鏡、小袖屏風展、国立歴史民俗博物館所蔵、野村コレクション」平成6年
「やきものとエマーユ、あんていーく9、色の造形」読売新聞社 平成3年
「品川祐治郎画集」友月書房 平成14年
「日本大地図帳5訂版」平凡社 平成13年

    寄贈された資料のなかで、一般的に著名な人物は大正・昭和の財界人・政治家の藤原銀次郎(1869-1960)だろう。90歳まで長生きしたので、晩年は「お茶人」さんになりすましている。実に人生の達人ともいうべき人物である。個人的には芦屋に住んでおられたジェイ・グラックさんのペルシア陶器の図録が入手できたことは嬉しい。開業して看板をあげると自然とご寄贈本が集ってくるのは嬉しいが、どのように感謝を申し上げていいのやら、ともかくお店を長く継続し、広く利用に供し、寄贈者の御厚志にむくいたいと思う。

2009年5月28日 (木)

雨の日でも楽しい

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  退職したら健康診断はどうなるのかな?とちょっと不安だったが、先日きっちりと市役所から「健康診査受診券」が届いた。早速、昨日近所の柴田内科で見てもらった。数値的にはよくなっている。勤めていたときより健康であることは自覚して感じるし、医学的にも実証された。あとは適度の運動を実行する。今日は雨降りだが、往復1キロを歩いてブックオフに本の買出し。なんと「雨の日プレゼント30点券」2枚を貰った。ブックオフの成功したところは、さまざまな社員からのアイデアで実行しているところだろう。こんなところにもお客様を大切にする気持ちが現われている。

「近代日本文学12、13、14夏目漱石集」、「近代日本文学全集20武者小路実篤集」、「現代日本文学集18火野葦平」、「東京ディズニーリゾート完全ガイド」、ノ・ヒョギン「愛の群像上中下」購入。

    文学全集の夏目漱石など今更なぜ購入するのか、と思われるだろう。とても貴重な情報があるのだ。小泉信三「夏目漱石」(昭和23年)、片岡良一「漱石における二三の問題」、本多顕彰「夏目漱石」などが収録されている。これらは研究上不可欠だ。このことは岩城康隆先生から学んだ。最近、国文学を研究する学生は減ったらしい。学燈社の「国文学」も休刊するという。ケペルは史学だったが、文学研究の大切さを晩年になって発見した。「作家の戸籍調べ」「重箱の隅をつつく」などと言われようとも面白いことは面白い。政治家や芸術家よりも文学者がやはり一番人間的に興味がある。おそらく生涯研究しても興味はつきないだろう。

2009年5月19日 (火)

自己啓発

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   図書館に勤めていた頃、夏になると子どもたちから「自由研究の本はない?」とよく聞かれたことがある。夏休みに毎年自由研究という宿題がだされる。子どもも親もこれが一番悩まされるらしい。自由なんだから、本人がなんでも興味のあることを研究したり、調査したりすればいい。ところが特になんにも興味がないけど、とりあえず宿題だからしなければいけない。世の中には、この問題のために「自由研究○年生用」という本がででいる。自分自らのアイデアではなくて過去の人が創意工夫したアイデア集、つまりアンチョコである。利用者は『自由研究』と書かれた本であれば、中味の良し悪しにかかわらず納得する。もっと他に理科や工作や社会科の本でもユニークな自由研究のヒントになる本はいっぱいあるのに、それらの本には見向きもしない。そういう子どもはたいてい親がついてきて、親自らが「自由研究」のサンプル集でないと気に入らないことが多い。

   これと似たことは、大人にもある。「自己啓発の本はないですか」とたずねられる。企業向けの自己啓発といわれる本は世の中にたくさんでているだろう。そういう人もやはり本の題名に「自己啓発」という文字がないと気にいらないようだ。学ぶ心、というよりも、なんでも簡単にマニュアル本で済ましてしまおうとする現代人の安易な姿勢がみえてくる。松下幸之助に次の言葉がある。

学ぶ心さえあれば、万物すべてこれわが師である。語らぬ石、流れる雲、つまりはこの広い宇宙、この人間の長い歴史、どんなに小さいことにでも、どんなに古いことにでも、宇宙の摂理、自然の理法がひそかに脈づいているのである。そしてまた、人間の尊い知恵と体験がにじんでいるのである。これらのすべてに学びたい

                       *

  1万冊蔵書 家庭文庫「女性の書斎・ひとり好き」阪急宝塚・逆瀬川駅下車

2009年5月17日 (日)

「知る権利」の誕生

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   第二次世界大戦の末期1945年1月23日、ニューヨーク・タイムズは、その社説の冒頭で次のように述べた。

   AP通信の常務ケント・クーパーは、日曜日の朝、当市のテンプル・イマーニュ・エルで行なった講演のなかで、古来の自由という文言に代えて、適切にも新しい表現を用いた。彼は「知る権利」について言及したのである。市民は、十分で正確に提供されるニュースを受ける権利がある。「国においても、世界においても「知る権利」の尊重なしに政治的自由はありえない。

   「知る権利」(Right to Know)という新語の創始者がケント・クーパー(1880-1965)であるかどうかは、断定できない。しかし、それから10年後の1955年10月、アメリカの新聞週間は、そのスローガンに「あなたの新聞はあなたの知る権利のために闘う」を採用した。つまり、このころまでには、知る権利という言葉は少なくとも新聞人のあいだで定着していた、とみなしていい。ケント・クーパーは翌年には『知る権利』(1956)を刊行している。彼は戦時中の言論支配の体験から、取材活動の自由を「知る権利」の名で主張したのだ。
  その後、アメリカでは、1966年に「情報自由法」が制定された。情報公開法を有する国は、北欧諸国やカナダ、オーストラリア、ベルギー、オランダなどに広がったが、1996年にはアジアで初めて韓国において情報公開法が制定された。我が国では1999年に情報公開法が制定された。

2009年5月13日 (水)

読書で経験すること

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    我々が意識していると否とにかかわらず、読書するたびに経験することが一つある。すなわち、作家の人格にふれるということである。

B・ドブレー(1891-1974) イギリスの文学者。「オックスフォード英文学史」の監修者として知られる。

「女性の書斎・ひとり好き」宝塚・阪急逆瀬川駅下車

2009年5月 2日 (土)

蔵書1万冊

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  書物は友人と同様、数多くあるべきであり、そしてよく選択すべきである。

                            トーマス・フラー

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   トーマス・フラー(1608-1661)はイギリスの聖職者、歴史家。この名言は「書物は友人と同様、数少なくあるべきであり、そしてよく選択すべきである」と書かれたものもある。原典を調べることはできなかったが、思考するに書物と友人を並べているところからすれば、信頼できる数人の友がよいと思えるが、「よく選択すべき」と続くことを考えると、「数多く」とするほうが収まりがいいように思えた。

    宝塚「女性の書斎・ひとり好き」は蔵書1万冊と言っているが、実際にはそれを若干下回っているだろう。場所は阪急逆瀬川駅徒歩5分。宝塚消防本部、神戸屋、万代近く。とくに歴史の好きな女性にはオススメです。

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2009年5月 1日 (金)

人生を半分降りる

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   中島義道の『人生を半分降りる』(新潮社)という本がある。「あなたはまもなく死んでしまう」と題された章に始まり、「そして、あなたはまもなく死んでしまう」という章で終る。ローマの哲学者セネカの話に始まり、ペシミズムの人生論とでもいうべき内容。退職後のセカンドライフの本は色々と出ているがいきいきと充実した老後を過ごしたいとおもうのが普通であろう。そしていつから現役を退き、第二の人生をスタートするかが問題であろう。ケペルは今春から公職を辞し、「女性の書斎」という店を開いた。そして一ヶ月があっという間に過ぎた。一言でいえば平穏無事である。この商売はなかなか楽しい。ただし年中無休なので、店番をしなければならない。旅行はしない。(近所への散歩はよくする。)映画館、遊園地、盛り場へも行かない。(お金もない)宴会、パーティーには行かない。(お酒が飲めない、糖尿病予備軍だ)講演、著述はしない(依頼もないし、掲載してくれない、ただしブログは別)、さらに年賀状は出さないつもりだし、昔の知人、友人とも会わない。「人生半分降りる」ということはこの本を読む以前から自分も考え抜いた末の結論でもあった。もちろん完全に隠遁生活はできない。孤独で淋しいのはやはりつらい。お店を開いていれば、たまにはお客さんがやって来る。なかにはシム・ウナ(「八月のクリスマス」)や夏目雅子(「時代屋の女房」)のような美人もいる。「おじさん、昔、どんな商売やってたの?」と聞いてくる。たいていはまともには答えずにはぐらかすことにしている。こうして10年、20年すれば、やがては私も死ぬだろう。あんまり儲からない商売で、退職金の食いつぶしになるだろう。終身型の保険年金や公的年金もしているが切り詰めた生活をしていこう。飽食だったのでむしろ健康にもよい。

   あまり株や投資などの財テクや社会的に有益なことをしようとムリするのはやめよう。夏目漱石の小説『三四郎』に広田先生という一風変わった脱俗の趣ある人物が登場する。三四郎の友人与次郎はその先生に「偉大なる暗闇」という渾名をつけている。モデルは岩元禎とも粟野健次郎とも狩野享吉ともいわれている。広田先生には及びもつかないが、自分の時間を大切にして、平穏に過ごすことにする。

読者の時間を浪費させないためには

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人生は非常に短かく、その中でも静かな時間は余りにも少ない。われわれはつまらない本を読むことによってその貴重な時間を浪費すべきではない。

  ジョン・ラスキン(イギリスの著述家・美術評論家)

    *  *  *  *  *  *

   ラスキン(1819-1900)のいうようなつまらない本は、19世紀よりも21世紀の現在大量に出版されている。大型書店で本を探す時、何十万冊の中から本当に自分が求めている本をさがすことは至難である。店頭に平積みされている本は、あくまで大量に出版して、大々的な宣伝をして売ろうとしている本であって、中味が本当にいいかどうかはわからない。ブックオフにある本の多くも、大量出版された残骸が安く売られているだけである。かりに岩波新書の名著があるとしても、読者がそれを読んで受け入れられる状態であるかはわからない。良書よりも適書が大切だ。あくまで読者の自発的な関心が何であるかが大切なのだ。人と本とを結びつけることはたやすいことではない。充分に吟味して、手にとりやすく興味のある分野ごとに並べて、本の背を見て、何か手にとってみたくなって、パラパラとめくって読み始める。自分に合いそうだという直感が沸いてくる。そして精読してみる。共感、あるいは反発を覚える。でも著者の言うことに納得させられる。そのような著者との対話が生れればいい。

宝塚の街をもっと美しくしよう

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  書物は一冊一冊が一つの世界である。

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   今日から五月。気持ちのよい天気だ。散歩がてらブック・オフへ行く。テニスコートの前の公園の並木を通る。だが途中、宝塚市クリーンセンターの前にくると、たくさんの落葉やゴミが捨ててある。施設の前にコンビニがあるので食べたあと容器をほかしているのだ。落葉やゴミをそのままにしておくからますます捨てる人がいるのだろう。退職後、ケペルも店の前の道路に捨てられたタバコの吸殻やゴミを掃除するが、公共施設の前はお掃除する職員はいないのだろうか。職員の任務分担として周辺道路の掃除はないだろうか。だがクリーンセンターの前が一番汚れているといのはなんともみっともない話だ。中川新市長は「宝塚市をクリーンな街にする」という公約だったはずだが・・・。えっ?、「クリーン」の意味が違う?こらまた失礼しました。

  「四月の雪ビジュアルブック」、「ユトリロとヴァラドン展」、「ゴッホ展 孤高の画家の原風景」(2005)、「赤い糸オフィシャルブック」「ウィーン古都物語」田中長徳、グラフィック社、購入。

2009年4月30日 (木)

連休には読書を

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 読書のほんとうの喜びは、

 なんどもそれを読み返すことにある

                D・H・ロレンス

  *  *  *  *  *  *  *  *

  岩波書店「図書」 1984年2月 目次

「庭から風景」 富士川義之

「地獄化した書斎」 杉浦明平

「ファウストとドン・ファン」 淮陰生

「書簡体一面」 三國一朗

「祭りの声から地平線へ」 新藤兼人

「新歳時記・試験」 林一

「青年の環をめぐって」 野間宏・菅野昭正

「タミルの慣習と日本」 大野晋

「比べるということ」 荒松雄

「カルパチアの月」 千野栄一

「日本の数学百年の流れ」 彌永昌吉

「こぼればなし」

心の病気と現代

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   心の病気は、身体的心理的原因のみでなく、社会的原因によってもひきおこされる。五月病といってこの季節は新しい環境に適応できずに心の病気にかかる人も多い。宝塚女性の書斎ひとり好きでは、本に囲まれた書斎という落ち着いた雰囲気で癒しの空間を用意しています。名作と出会うことも良し、雑誌のパラパラめくりでも良い。ゆったりとした時間を見つけることで、自分らしさを発見できる場となればと願っています。

 女性の書斎「ひとり好き」

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        *    *   *   *   *   *    *

 岩波書店「図書」1977年1月 目次

「唯物論政府」 梅棹忠夫

「文法ぎらい」 大野晋

「南原繁の戦時下の書簡」 氷上英廣

「最後の言葉」 淮陰生

「山本覚馬のこと」 鶴見俊輔

「森有正君のこと」

「虹の上をとぶ船との再会」 いぬいとみこ

「濃密な戦争像、日露戦争の軍事史的研究」 司馬遼太郎

「ニューヨーカーの五十年続」

「大書物目録浮言」 杉村武

「茂原市木納徂徠遺蹟」 吉川幸次郎

こぼればなし

2009年4月29日 (水)

本との出会いの場をつくる

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  わたくしが人生を知ったのは

     人と接触した結果ではなく、

        本と接触した結果である。

                    アナトール・フランス

      *   *   *   *   *   *   *   *

    久しふりにブック・オフに本の買出し。ゴールデン・ウィークなので恒例の抽選をしている。銀色の玉がでたと思ったら、なんと2000円分の感謝券である。初めての大当たりの日。2000円と100円と50円が5枚、計2350円也。

「ウェブスター英英和辞典」、キム・ヨンチャン「誰にでも秘密がある」、孔枝泳著、蓮池薫訳「私たちの幸せな時間」、パク・チョンウ「ファースト・キス」、きたやまようこ「ぼくとポチのおかしな12人のともだち」購入。

宝塚の家庭文庫「女性の書斎・ひとり好き」

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  インドの財宝を挙ぐるも、

  読書の楽しみにはかえがたし

                 ギボン

   *  *  *  *  *  *  *

岩波書店「図書」1976年12月 目次

「漢和辞典」 山辺健太郎

「世界の河・ドイツの河=ライン」 松田智雄

「左千夫に関する質疑に答えて、アララギ夏期短歌会」 土屋文明

「不安な西ドイツ人」

「茂吉書簡拾遺、発見までと若干の注」 岡部康幸

「反語逆説辞典のあれこれ」 淮陰生

「ニューヨークでつくった子どもの図書館」 関千枝子

「森有正さんの思い出」 成瀬治

「ニューヨーカーの五十年」

「日本の酒学2」 坂口謹一郎

こぼればなし

2009年4月28日 (火)

女性の書斎・ひとり好き

  きみが最善をのぞむなら

  自分だけの力をたのまず

  先人の感覚に従いながら

  ともに迷ってみることだ

             ゲーテ

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岩波「図書」1976年11月 目次

「読む人」 なだいなだ

「ポサダと全体の表現」 大江健三郎

「ハンガリーの結婚と離婚」 潮見俊隆

「円盤結晶の思い出」 樋口敬二

「美とはなにか」 淮陰生

「手紙の歴史拾遺」 小松茂美

「毛沢東と孤独な修道僧」 筧文生

「動揺する心」 陳舜臣

「名言一つ」 開高健

「斎藤茂吉全集補遺」 柴生田稔

「アビゲイルとジョン続」

「日本の手と足、その運動と律動性」 小倉朗

こぼればなし

2009年4月24日 (金)

瀧井孝作「美しい大和の寺々」

岩波書店「図書325号」1976年9月、目次。

「日本語のむつかしさ」金達寿

「大和古寺大観」の先蹤」 田澤坦

「師との出会い 私の奈良学事始め」太田博太郎

「古建築の撮影をめぐって」渡辺義雄、太田博太郎

「いかるが三井」幸田文

「奈良六大寺大観と私」 鈴木敬

「美しい大和の寺々」 瀧井孝作

「ミュゾットもラロンも(万物流転)」

「ツィターの魅力、続」 河野保人

「中学教師赴任当初の漱石」 才神時雄

「メリメの未発表の手紙」 江口清

「話し言葉の音の運動2」 小倉朗

(宝塚「女性の書斎・ひとり好き」(女性読書支援施設)に所蔵しています。閲覧は女性のみ可。年中無休)

   作家の瀧井孝作は大正末年から昭和の初年までの5年間、奈良の上高畑に住んでいた。その思い出を綴っている。「佐保村の麦秋」(昭和13年)も再録している。

東西文学雑談

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「図書302号」1974年10月、目次。

今野一雄「秋に思う」

生島遼一、野間光辰、吉川幸次郎「東西文学雑談(座談会)」

淮陰生「余財ありて清節あり」

飯沢匡「笑わない人々」

中村一明「伊豆大島・火山島の自然2」

寺田透「郎女その人柄は」

桑原万寿太郎「動物のコミュニケーション生体と情報」

   例によって目次の紹介。本号の特集「東西文学雑談」は吉川幸次郎を中心として京都学派の話など面白い読物となっている。

宝塚「女性の書斎・ひとり好き」(ケペル研究室)で閲覧可能(女性のみ)。逆瀬川駅下車。有料読書支援施設

2009年4月23日 (木)

美術館展示図録集

   公共図書館では美術館の図録など網羅的に収集しているところは案外に少ない。なかには優れた図録も多くあり美術史研究の資料的価値は高いが入手が困難である。そこで「女性の書斎・ひとり好き」所蔵の美術館展示図録を掲載する。女性の方なら閲覧は可能である。

19世紀フランス巨匠名品展 ポール・ユエとその周辺 ギャラリー・サンモトヤマ 1969

古代オリエント・ギリシア展 ドイツ民主共和国ベルリン国立博物館所蔵 日本経済新聞社 1973

ゴヤからピカソ スペイン版画の全貌展 兵庫県立近代美術館 1973

ヴァン・ゴッホ展 オランダ国立ヴァン・ゴッホ美術館 1976

マチスとその周辺 20世紀美術の巨匠たち 西宮市大谷記念美術館 1981

クールベとフランス19世紀絵画展図録 大丸神戸店 1981

パキスタン・ガンダーラ美術展 西武美術館 1984

オルセー美術館 印象派・後期印象派名品集 1984

18-19世紀フランス絵画展 ヴァトーからバルビゾン派 大丸神戸店 1984

キスリング展 アート・ライフ 1984

大楠公展 御殉節650年記念 神戸新聞社 1985

シスレー展 奈良県立美術館 1985

岸田劉生と白樺派の時代展 読売新聞大阪本社 1985

中国五千年の秘宝展 中国天津市文物展 神戸市スポーツ教育公社 1985

ラファエロ前派とその時代 東京新聞 1985

モダン・パリ展 印象派から世紀末まで 兵庫県立近代美術館 1985

オランダ・コレクションによるヴァン・ゴッホ展 国立国際美術館 1986

ゴッホ「ひまわり」解説図録 安田火災東郷青児美術館 1987

なら・シルクロード博公式ガイドブック なら・シルクロード博協会 1988

銅版画江戸川乱歩の世界 多賀新 春陽堂 1988

気球があがった 近代京都の一世紀 京都文化博物館 1988

タゴール展 偉大なる生涯とその芸術 西武美術館 1988

ヴァチカン美術館特別展 国立西洋美術館 1989

近代日本画家が描いた歴史とロマンの女性美展 朝日新聞社 1989

マリー・ローランサン展 薔薇色のソネット 神戸市立博物館 1996

煌めくガラス芸術 ヴェネツィアガラスからエミール・ガレまで サントリー・ミュージアム(天保山) 1997

デザインの世紀 サントリー・ミュージアム(天保山) 1998

ミレー、コロー、バルビゾンの巨星たち展図録 姫路市立美術館 1999

キヨッソネー東洋美術館所蔵浮世絵展 兵庫県立近代美術館 2001

ゴッホ展 北海道立近代美術館 2002

岩波書店「図書」1973年6月の目次

    宝塚・逆瀬川にある「女性の書斎・ひとり好き」で所蔵しています。閲覧可。

「図書」1973年6月、柴田翔「文学の変化」、生島遼一「奈良の仏たち」、太田博太郎・西川新次・長谷川誠・町田甲一・水野敬三郎「奈良六大寺大観」刊行を終って、村田治郎「奈良六大寺大観・法隆寺」に寄す」、野上彌生子「春閑」、吉野源三郎「かけがえのない人、阿部知二氏葬儀にあたって」、稲垣真美「阿部知二先生の遺志」、淮陰生「早々と棄てられていた沖縄」、石井桃子「1972年初夏イギリスへの旅」、羽仁進「私の見た志賀直哉」、内藤濯「横井小南と私の父」。

「ひとり好き」蔵書目録抄

岩波書店のPR誌「図書」は貴重な論文が満載。そこでケペル研究室所蔵の中から古いものを目次を記載する。

図書1975年2月「茂吉二十三回忌」柴生田稔、「地球と人」和達清夫、「さようならテレビ」真鍋博、「自然の中に生きる人びとへの感情、ローラ・インガルス・ワイルダーの作品をよんで」いぬいとみこ、「男断ち、但三ヶ年間之事」淮陰生、「岩波古語辞典と私」大野晋、「小児医療をはばむものは」荒井良、「史記会注考証の著者瀧川亀太郎先生を偲ぶ」水沢利忠、「母性型・娼婦型」寺田透。

図書1976年10月「木版本を読む会」森銑三、「日本の酒学1」坂口謹一郎、「ヨハンネスの絵(ヘントの祭壇画)」前川誠郎、「近藤勇と賤民身分解放」淮陰生、「小さな世界の発見」金井美恵子、「謀反論のこと」福田歓一、「菅野すがのこと」絲屋寿雄、「宮沢俊義の横顔」吉田洋一、「難聴児教育について」入谷仙介。

2009年4月22日 (水)

「ひとり好き」蔵書目録抄

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「女性の書斎・ひとり好き」(ケペル研究室)の蔵書目録です。

エレガントな宇宙 ブライアント・グリーン 草思社

兵器の常識・非常識 空軍・ミサイル兵器篇 江畑謙介 並木書房

日本の教育9 社会教育 五十嵐顕 城丸章夫編 新日本出版社

西洋美術史 村田数之亮編 創元社

現代の社会科学 高島善哉編著 春秋社

概説西洋政治思想史 中谷猛・足立幸男編著 ミネルヴァ書房

西洋史 杉村貞臣 学術図書出版社

秋風五丈原 大場弥平 中央公論社

中国古代の学術と政治 顧頡剛 大修館書店

支那史籍上の日本史 大日本史講座17 中山久四郎 雄山閣

千利休 その生涯と茶湯の意味 村井康彦 日本放送出版協会

親魏倭王 大庭脩 学生社

美術 町田甲一編 武蔵野美術大学

明治の漢学者と中国 陶徳民 関西大学出版部

第二の知識の本 藤川正信 新潮社

昭和文学史 平野謙 筑摩書房

現代の世界(世界の歴史7)中山治一・猪木正道 人文書院

文化システム論 タルコット・パーソンズ 丸山哲央訳 ミネルヴァ書房

飛鳥展 その謎をさぐる 朝日新聞社 1973年

フランス近代絵画 女性美の饗宴 読売新聞社 1983年

西洋美術史 瀬戸慶久 武蔵野美術短期大学

日本の喜劇人 中原弓彦 晶文社

政治における人間性 グレーアム・ウォーラス著 石上良平・川口浩共訳 創文社

女性の書斎・ひとり好き蔵書目録抄

Photo  特別に珍しい本ではなくて、普通のものばかり集めて見ました。(ケペル研究室)

天皇制研究 守屋典郎 青木書店

日本とアジア 竹内好評論集3 筑摩書房

新編日本イデオロギイ 竹内好評論集2 筑摩書房

都市の語る世界の歴史 井上泰男 そしえて

日本古代文化の探求 馬 森浩一郎 社会思想社

古代東アジアの国際交流 江上波夫・松本清張編 読売新聞社

ブリューゲル 土方定一編 美術出版社

埋れた謎のピラミッド M.Z.ゴネイム著 矢島文夫訳 山本書店

東洋政治思想 室伏高信 日本評論社

生活文化史入門 柳洋子 学陽書房

戦後五十年日本の死角 宇野正美 光文社

新講座地理と世界の歴史 原随園 雄渾社

2009年4月 8日 (水)

雑誌の楽しみはパラパラめくり

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    雑誌の休刊・廃刊が相次いでいる。インターネットや雑誌のデジタル版の普及で紙ベースの情報需要の低下が進行しているらしい。50年前の皇太子ご成婚とともに雑誌の創刊が相次ぎ、トップ屋という流行語も生れた。松本清張などの小説も雑誌の普及によるところが大きい。図書館では雑誌とはいわず遂次刊行物という。よく耳にする話として、「世界」や「中央公論」はどこでもバックナンバーはあるが、「女性セブン」「女性自身」「週刊女性」をみたくてもなかなか公共図書館で保存しているところかない、ということである。そこで大宅壮一文庫というのが非常に雑誌の保存に力を入れているところで、役に立つそうだ。大宅壮一とまでとはいかないが、確かに公共図書館とは違うユニークなコレクションをしたいとかねてから考えていた。お宝鑑定団で週刊テレビガイドを創刊から収集している人がいた。テレビ番組表などは一般には放送が済めば無価値に等しいが、テレビ史を研究する者には一級資料であろう。コレクションとしては、あまり経済的負担なしにユニークなコレクションができるであろう。ただし現在のように多チャンネル時代になり再放送ばかりとなって、テレビ番組表を保存する価値があるや、なしや、意見の分かれるところであろう。

   「将来的に価値がでそうだ」という見込みではなくて、いま収集すべき雑誌はなんだろうか。本屋での雑誌選びが楽しい。雑誌をうまく活用すれば3時間も会議するより、3分間のパラパラ読みで、けっこういいアイデアが浮かんだりする。とくに専門誌でなくても、ばくぜんと何かヒントをつかみたいとき、雑誌パラパラでも、偶然に目に止まったものから新しいアイデアが生れる。宝塚「女性の書斎・ひとり好き」では各種の女性雑誌を多数そろえています。

2009年4月 7日 (火)

女性の書斎「ひとり好き」をオープン

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   ものしり博士ケペル先生は今春、女性の書斎「ひとり好き」をオープンした。アット・ホームな雰囲気の中で芸術・文化に親しみながら読書が楽しめる環境を提供していきます。興味のある方は是非一度ご来店をお待ちしています。

○女性専用です。ただし、土・日曜は男性も入館できます。

○入館料制(200円)ですが何時間いてもOK。小学生以下は無料です。

○営業時間は10時から20時まで。年中無休。

○場所は兵庫県宝塚市伊孑志3-16-26。最寄の駅は阪急逆瀬川。

    宝塚に住むようになって満8年。宝塚は阪上善秀市長が収賄容疑で逮捕され辞職した。先代の市長も汚職事件で辞職している。朝日新聞の本日の夕刊によると、「宝塚は無理にこしらえた都会である」という小林一三の言葉を引用して「人造都市」という性格が市民への無関心につながっていると指摘している。富裕層の多く住む街だが、地域への関心は確かに低い。地元の商業や文化振興も進めにくい街だ。阪急逆瀬川駅前の商業施設アピア1・2を管理・運営していた宝塚まちづくり株式会社が昨今の経済情勢の悪化を受け、破産した。アピア前の広場にある「からくり時計塔」も道行く人とてふりかえらず淋しげに見える。

   だが「人造都市」とは少し誇張した表現であろう。阪神間の多くの都市は江戸時代からそれぞれ農村の特色ある文化と伝統をもっていた。武庫川にかかる宝塚新大橋を渡ると、小浜(こはま)という所がある。江戸時代、小浜宿という宿場町だった。古寺や歴史的街並みなどが保存され、昔の風情が偲ばれる。

   このような宝塚の街に希望の光を灯したい。退職者の仕事は先ずは早起きして道路の清掃から一日が始まる。道路にはタバコのポイ捨てが多い。まずは街をキレイにする。そして知識をひろく人々に広めよう。自分の蔵書を一般に公開する。高度の専門書から赤ちゃん絵本まで揃えている。新刊書よりも刊行後20年、30年以上の本が多い。「昭和くさい」店である。ただし書物の世界は古いものが無価値だというものではない。基本的な古今の良書はだいたい揃っているつもりだ。若い人たちにも大いに利用してもらいたい。そこでどんな本があるか、少しでも紹介しよう。

女性の書斎・ひとり好き蔵書目録抄

漢初経書学の研究 内野熊一郎 清水書院 昭和17年

支那官制発達史 和田清 汲古書院 昭和17年

東洋思想における孤独と無情 太田悌蔵 法政大学出版局 昭和45年

漢代思想史 金春峰 中国社会科学出版社 1987

社会史上から見た漢代の思想と文学の基本的性格の研究 田所義行 中国学術研究会 昭和40年

漢魏詩の研究 鈴木修次 大修館書店 昭和41年

魏晋南北朝通史 岡崎文夫 弘文堂書店 昭和7年

日本文学の古典的構造 岡崎望久太郎 法律文化社 昭和33年

秦漢法制史の研究 大庭脩 創文社 昭和57年

唐才子傳之研究 布目潮渢、中村喬 大阪大学文学部内アジア史研究会 昭和47年

東洋史大綱 矢野仁一 目黒書店 昭和13年

文化と経済 村松恒一郎 東洋経済新報社 昭和52年

ディラン・トマス研究 川野美智子 山口書店 平成2年

昭和文学十四講 成瀬正勝編著 右文書院 昭和41年

ヨブ記の研究 浅野順一 創文社 昭和37年

国語学史 時枝誠記 岩波書店 昭和15年

西欧世界の形成 山中謙二 東海大学出版会 昭和43年

現代の旧約聖書研究概観 R.N.ワイブレイ著 村上達夫訳 教文館 昭和36年

福音書における奇跡物語 A.リチャードソン著 小黒薫訳 日本基督教団出版部 昭和33年

タルコット・パーソンズとアメリカ社会学 ギー・ロシェ著 倉橋重史・藤山照英訳 晃洋書房 昭和61年

エリア随筆 チャールズ・ラム著 平井正穂訳 八潮出版社 昭和53年

画論 村上華岳 中央公論美術出版 昭和37年

ヨーロッパの闇と光 高橋巌 イザラ書房 昭和52年

ローマ文明の跡を訪ねて 浅香正 吉川弘文館 昭和50年

英文学史概説 斎藤勇 研究社 昭和47年

近代派文学の輪郭 片岡良一 白楊社 昭和25年

映画芸術論 J.H.ロースン著 岩崎昶訳 岩波書店 昭和42年

   もちろん「アンアン」や「ノンノ」や「婦人之友」など女性誌もありますヨ。

2009年4月 5日 (日)

立志と読書

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    ものしり博士ケペルは助手の上原ゆかりと2人で「女性の書斎ひとり好き」(兵庫県宝塚市)を経営している。読書は単に趣味や娯楽ではない。そういう要素もあるけれど、根本的にいえば読書は人間一生の大事であって、その方針を樹てるということは、生涯の精神プランを樹てることに他ならない。つまり読書は立志とともに始まる。「何でも考え、何でも知って、何んでもかんでもやってみよう」という精神で、知識を広く求めようとする志を立てることだ。むろん何事でもそうであるが、誰か他人の意見を聞いて、その他人の読書方針通りやっていればいいというわけにはゆかない。与えられた本にだけかじりついていればいいというわけではない。人は各々様々の問題を懐いているのであるから、たとえ迷っても自発的な求道心に第一の基礎を置かねばならない。と同時に長い間かかってたゆみなく勉強するつよい忍耐力を養う必要がある。多くの人の中には齢とってから学問をやる人もあるだろうし、閑暇の少ない人もあるだろう。また知的水準の低さを嘆いている人もあると思う。しかし、そういう一切のハンディキャップを克服する勇気、永続的な努力によって克服する意志が第一である。要するに、今すぐどういう本を読んだらいいかという目先のことだけでなく我々が一生かかって読む本、それに出合うことが読書の妙諦であろう。先人の書との出会い、さらにその持久的な研鑽、これによって我々の生涯は決定されるといってもいい。それほど読書は重大である。

2009年4月 2日 (木)

新しい船出

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    本日、「女性の書斎・ひとり好き」のプレ・オープン。ご近所の皆様が来館。みな一様に蔵書の多さ、ジャンルの広さに驚いていた様子。滞在時間も皆30分以上の方ばかり。今日、来られた方は明日から有料制になるが、続けて来ていただけると思う。

    お客様との会話もはずんで楽しい一日だった。ある女性はアメリカのメアリー・カサット(1844-1926)の画集をさがしていた。「女性の書斎」には「世界美術全集・印象派の画家たち9巻カサット」(千趣会、1978年)を所蔵している。また室内に俳優のモンゴメリー・クリフト(1920-1966)の写真を飾っていたら、「あら、モンティね、いいわね~」と喜ばれた。たいそうお店が気に入ってもらえたのが嬉しい。まずは順調なオープン初日といえるだろう。

  女性の書斎 ひとり好き

 アット・ホームな雰囲気の中で芸術・文化に親しみながら読書が楽しめる環境を提供します。美術・歴史から趣味・生活まで魅力ある蔵書構成です。

○女性専用なので安心。ただし土・日曜は男性も入館できます

○入館料制(200円)ですが何時間いてもOK。小学生以下は無料。 

○明日より開館(年中無休)

○蔵書数:1万冊以上あります。

○営業時間:10時から20時

○場所:兵庫県宝塚市・阪急逆瀬川駅下車

 お近くにお住まいの女性の方は是非一度お立ち寄りください。きっとあなただけの物語が見つかります。

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2009年3月16日 (月)

新聞小説家山本有三

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      山本有三青少年文庫の閲覧室風景

  真実一路の旅なれど

  真実、鈴ふり、思い出す

                白秋「巡礼」

   北原白秋の詩で始まるこの有名な山本有三(1887-1974)の小説「真実一路」をはじめ「路傍の石」「波」「生きとし生けるもの」を文庫本で読んだのは中学生ころだっただろう。もちろん主人公の義夫や吾一などの正義感やヒューマニズムに共感を覚えた。だが長じて高校生になる頃、彼が戦時中、近衛文麿と親しい関係にあることや、戦後保守政治家になったことなどを知ると、熱も急速に冷めてしまった。宮本百合子は山本の諸作品を、社会問題を扱うとみせかけて、根本的な問題を棚上げしている、という鋭い指摘をしている。おそらくこれが今日的な作家山本有三に対する一般的な評価であろう。しかし彼の小説の多くは新聞の連載小説として発表されたものが多く(「生きとし生けるもの」「波」「風」「女の一生」「路傍の石」)、いかに大衆に指示され、大きな影響を与えたかはいうまでもない。昭和33年、東京都三鷹の旧居が「有三青少年文庫」として開館されたことは夙に知られている。ケペルが蔵書を一般に開放して文庫を開くことも、つまりは少年期に読んだ山本有三への共感があったからかもしれない。

   勇気を自慢しあって、鉄橋にぶらさがった吾一を次野先生にやさしく諭す。「愛川、おまえは自分の名前を考えたことがあるか。吾一というのはね、われはひとりなり、われはこの世にひとりしかないという意味だ。世界に、なん億の人間がいるかもしれないが、おまえというものは、世界中に、たったひとりしかいないんだ。そのたったひとりしかいないものが、汽車のやってくる鉄橋にぶらさがるなんて、そんなむちゃなことをするんじゃない」

    山本有三は、「光をもとめることが生あるものの本性である」という根本思想にたって、人間いかに生きるべきかを一貫してテーマとした作家であった。

2009年3月 7日 (土)

風呂とキリスト教

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   風呂好きの日本人からみると少し信じられないことだが、ヨーロッパで風呂を使う習慣ができたのは意外と新しく、19世紀になってからのことである。フランス革命のマラーは入浴中に殺されたことはよく知られているし、ナポレオンは毎日、温水で入浴していた。入浴を嫌う理由はどうやらキリスト教と関係があるらしい。「聖女アグネスは13歳で死ぬまで体を洗わなかった」「ヨーロッパ洗わずじまいで一千年」とまで言われている。古代ローマでは公共浴場が普及したが、キリスト教では他人に肌を見せることをきらうことと公共浴場が退廃的であることから、中世以降もヨーロッパでは風呂は普及しなかった。

    久しぶりにブックオフへ行く。柏木博「ファッションの20世紀」、佐々木正美「子どもへのまなざし」「続子どもへのまなざし」、レオ・ブスカーリア、倉橋由美子「クリスマス・ラブ」、J.K.ローリング「ハリー・ポッターと秘密の部屋」「ハリー・ポッターとアズガバンの囚人」購入。

2009年3月 1日 (日)

へなちょこ商売が面白い

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   世界経済が不況で大企業も個人経営者も厳しい状況にある。そんなときに素人が珍商売をすることは無謀といえるかもしれない。文明開化の明治にはいろいろ変わった商売が登場したそうだ。戦後の焼け跡のバラックにも珍商売があった。いつの時代も都会の片隅に時代に取り残されたような店がある。これから小さな店をいろいろ調べてまわることも楽しい。本の世界でいえばサブカルチュアーを扱うことが面白い。古美術でなくて、古道具のほうが面白い。村松友視の「時代屋の女房」の映画版をみて、その世界に興味を持つ。大正時代の扇風機、古い小型ミシン、SP用のラッパ付き蓄音機、手動式の電話機、煤っぽいランプ、貧乏徳利と盃、日露戦争の勲章など。

    夏の盛りに銀色の日傘をさし、ピンクのTシャツを着た若い女が店に入ってくる。「これは・・・・」女がめずらしそうに取りあげたのは、美大の友だちからあずかった物だった。「なみだ壺っていうらしいですよ」「なみだ壺って・・・」「イランだかトルコだか忘れたけど、兵士が戦場へ出ていったあと、女房がこのなみだ壺を目にあてて悲しい涙をためておくんだって」「で、亭主が帰ってきたら、こんなに泣いて待ってましたって見せるわけね」「そうだろうね」「こうやるのかしら」女は、なみだ壺の先端を片目に当てた。なみだ壺はその女に似合っているように思えた。

夏目雅子の有名な映画のワンシーンである。

   ところで「へなちょこ」の言葉の由来がまた面白い。日露戦争の戦勝祝いのために12、13人の文人、学者が神田明神境内の開花楼の一室に集った。その席で、某氏が昌平橋近くの工事現場でもらってきた粘土で手づくりの盃をつくったところ、皆、妙な形のものばかりできあがってしまった。ヘナ土(粘土)でつくった猪口だからヘナチョコだが、おかしな形のものばかりだったので、未熟なものをヘナチョコというようになった。

2009年2月11日 (水)

白いストック

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   数ある好きな花の中でだだ一つを選ぶならストック。早春から春までの間、切り花として花屋さんに並ぶ。アブラナ科の丈の高い花で、色も白、ピンク、濃い赤紫と種類が多い。花は匂いがよく四弁で十字形。アラセイトウとも言う。

 一鉢のあらせいとうの盛りかな      近松秋江

 ストックの香より花舗の荷解きゆけり  河野美奇

 包まれしストックの香と色ほどく          稲畑汀子

  午前、復活書房へ行く。向井亜紀「会いたかった」、トレイシー・ホッグ「赤ちゃん語がわかる魔法の育児書」、浦野千賀子「アタック№1」、「ドキュメント草彅剛in黄泉がえり」、永田萌「ふりむけば花の香り、京都花風景」、森田米雄「ドッグ・サミット」「キャッツ・ハート」購入。

2009年2月 9日 (月)

マリー・ローランサンと堀口大学

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1918年(35歳のマリー・ローランサン)

   マリー・ローランサン(1893-1956)という女流画家は日本でも人気のある画家の一人であろう。それはギヨーム・アポリネールの「ミラボー橋」という詩と共に二人の恋の話が流布しているからでもあるが、実は日本の一人の青年詩人との交友があったこともその理由の一つと考えられる。その詩人とは「ミラボー橋」の訳詩を最初にした堀口大学(1892-1981)である。

  1915年、23歳の堀口大学(1892-1981)はスペインのマドリードで女流画家マリー・ローランサン(1883-1956)と出会う。二人は毎日一緒に散歩をした。この交友は1922年になって、パリでまた復活する。その時、ローランサンはピンクとグレーを主調とした部屋に住み、寝室はピンクと水色のと二つあり、気分次第でそのどちらかに寝るという優雅さだった。ローランサンの詩「日本の鶯」は明らかに堀口大学のことを書いたものであろう。

      日本の鶯

  彼は御飯を食べる

  彼は歌を歌ふ

  彼は鳥です

  彼は勝手な気まぐれから

  わざとさびしい歌を歌ふ

   堀口大学の訳詩集「月下の一群」はローランサンとの交友がもとになって生れたものであろう。

       * *

   午前中、久しいぶりにブックオフへ行く。感謝券の有効期限が近づいたからだ。ギュスターブ・ドレ「図説バイブル」(一橋出版)、「薔薇色のソネット、マリー・ローランサン展」、デービッド・D・ダンカン「ひまわり、ヴァン・ゴッホに捧げる」、石田英一郎「古代アメリカ、講談社版世界美術23」、東野芳明「現代、講談社版世界美術25」、「マキュア2009.1、美女として生きていく宣言」、アキヤマ香「犬と私の10の約束」、「子犬と遊ぼ!ベストカタログ」(笠倉出版社)、濱野光「コンタクトレンズ」、宮部みゆき「理由」、アーネスト・ヘミングウェイ「エデンの園」、梨木香歩「西の魔女が死んだ」、宮部みゆき「夢にも思わない」「地下街の雨」、「世界で本当に起きていた数奇なドラマ」購入。

2009年2月 1日 (日)

日常

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    日曜日に  市場へでかけ

    糸と麻を  買ってきた

    月曜日に  お風呂をたいて

    火曜日は  お風呂に入り

    水曜日に  友だちが来て

    木曜日は  送っていった

    金曜日は  糸まきもせず

    土曜日は  おしゃべりばかり

    友だちよ これがわたしの

     一週間の  仕事です

   日常の生活のなかにこそ、人間が生を営むうえでの大切な本質があり、意味がある。それをおろそかにしては、真の幸福も平和もあり得ない。

2009年1月24日 (土)

辻占いの美少女

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    時代劇には辻占いの少女がしばしば登場する。たとえばこんな調子。

暮れなずむ花街の辻々に提灯のあかりがともる。「淡路島、通う千鳥の、恋の辻占い」と細く澄み切った少女の売り声がする。そばに行くと少女は巻せんべいを手渡した。桜色の薄紙を開けてみると、「まってます」と書いている。

 久しぶりにブックオフへ行く。「雑学面白ことば」(三省堂)、はやみねかおる「いつも心に好奇心」、「東京ディズニーシー完全ガイド」、「太宰治全集5」、天童荒太「あふれた愛」、「カシニョール」、「和楽5月号、美術館列島ニッポン」、あだち充「陽あたり良好1、2」、「亀井勝一郎全集10」(講談社)購入。

ケペル流の買い方は、端本は気にしない。勉強用である。「亀井勝一郎全集」が100円は安い。内容は「芸術の運命」「現代人の救い」「人生論」「続人生論」「新しき人生論」「恋愛美学」「革命と恋愛」「愛の無常について」「芸術・教養・人生」「文学の読み方」。

2009年1月17日 (土)

蔵書と知的生産の関係

   渡部昇一の「知的生活の方法」(昭和51年)という本がある。まだパソコンのない時代なので、データの整理技術など今読んでもあまり役立つ内容ではないかもしれない。だが読書の技術とか書斎の整え方とか結婚生活に至るまで言及しており読むとなかなか面白い。つまりは知的生活が内面の充実に役立つというのである。

   渡部昇一にしても林望にしても「本は買うべし」「研究費を惜しむな」「身銭を切れ」という意見の識者は多い。その根拠は、本を買うのは結局時間の節約になるからだというのだ。借りた本は、赤線をひいて自分の手許に置くわけにいかない。借りた本は返さねばならず、要るときは手許にないから、要点をカードに取るとかノートに書くことになり時間と労力がいる。むしろアルバイトをして本を買うほうが、図書館から借りるより、結局は時間の節約になる。「時は金なり」の裏返しで「金は時なり」ということである。実際に自宅に膨大な書斎を持つことで徳富蘇峰も大宅壮一もジャーナリズムの雄となった。小説家にしても松本清張や司馬遼太郎の蔵書をみればわかるであろう。若い日、箕面にあるケペルの恩師の家を訪ねた時もその蔵書の多さに驚かされた。ただケペルは図書館人なのでベンジャミン・フランクリン以来の合理的な考え方には賛成で、万人がいつでも利用できるような公共図書館をもっと充実させることが重要であるということを主張してきたし、この考え方は今後も基本的には変わらない。よく「蔵書一代」といわれるが、ひとりの人がどんなに本を買い集めたところで10万冊を超えることはまずない。一般人の蔵書家で多くても1万冊前後、学者や著名な作家でも3万冊を超えることはない。故人が生前のときはその本はなるほど生かされるであろうが、おそらく遺族たちにとって何の関心もない古色蒼然たる本は邪魔な物であろう。

    ただし一般人が3000冊あるいは5000冊前後の蔵書を有することは知的生産において武器になるという渡部昇一の説はまことにそのとおりである。図書館利用者で新刊書を毎日10冊くらいリクエストして、延滞して、督促を受け、また予約して、常に100冊くらい借りて、やはり読みきれない人がいる。時間と労力を費やしてあまり知性を磨くことに役立っていない。おそらく前に借りた本の書名も著書名も覚えいないだろうし、内容も身についていないだろう。ブックオフで新書100円の本を一冊買って、赤線引いて、精読する。それが100冊たまってNDCの分類順に並べて、毎日本の背を見て暮らす。ある時、論文やレポートを書く必要がでたとき、「その事柄はああ本書いてあった」と思い出し、書架から取り出し参考文献とする。お金が無いなら無料のPR雑誌を書店で集める。岩波書店の「図書」とか講談社の「本」とか新潮社の「波」とか、なかなか面白い記事がある。毎月、一読しておけば、いざというとき思い出せば役立つ記事も多い。インターネットの時代であっても、紙媒体の資料はなによりも読書という内面の充実を図ることに最適なので、自分流の書斎、あるいは自分のコレクションを構築されることは教養を高めるうえで効果的である。図書館利用は自分が所蔵できない高価な本とか入手不可能な学術書とか(いまは図書館間の相互協力サービスがあるので基本的にはなんでも最寄の図書館で取り寄せてもらえるはずである)補完的な利用の仕方にして、基本はまず自分の書斎を充実していくことが成功への近道であろう。もちろうこのような話はある程度生涯にわたって高いレベルでの知的生産をしていこうとしていく方への技術論であって、たんに暇つぶしの軽読書で十分という方は書斎は無用であり、図書館利用をフルに活用されることをオススメする。

2009年1月16日 (金)

タンバリンを持つ少女

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  タンバリンを持つ少女  コニンク

   1984年、神戸オリエンタルホテルで190万円で売られていた絵画である。いま誰の所蔵であるかわからない。18世紀から19世紀のフランス絵画はまだお金に少し余裕のある人は購入できた時代だった。ピエール・ルイ・ジョゼフ・ド・コニンク(1828-1910)については19世紀フランスの歴史画、風俗画家であったこと以外は何もわからない。ただ少女の瞳が麗しく、好ましい容貌である。

ラルフ・イーザウ「ファンタージエン 秘密の図書館」、ショーン・ヘツプバーン・フェラー「AUDREY HEPBURN母、オードリーのこと」、「ゴッホ展2002」、クリス・スカー「ローマ帝国」、「はじめての育児」、「18-19世紀フランス絵画展1984」購入。

2009年1月10日 (土)

ひとり好き

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  宮本武蔵の「独行道」のなかの一条に「我事に於て後悔せず」という言葉がある。人は重大な選択の際に、「後悔したくない」と思えば、選択に迷う。「後悔しない」と決意することが大事だ。後悔せず、自分の選択を信じて生きる。たとえ一時的に悪い結果になったとしても、それをいい経験として生きる。自分の選択を今後に生かして生きる、という事が大事ではないだろうか。

    4月から開店する「女性の書斎」の準備で、来週から業者と看板の打ち合わせをする。屋号はこれまで「ひとり」というシンプルな名称を考えていた。読書は個人的な営みであることから「ひとり」を選んだ。読書空間という静寂さを維持したいという想いもある。これば残念ながら女性はおしゃべりが好きなで無理なことかもしれない。ただし、「ひとり」という、ぽっつんとした響きは、淋しすぎるような気がしていた。そんなとき、今日、復活書房で「ひとり好き」という詩集が眼にとまった。なにやら、神のお告げのようだが、屋号を「ひとり好き」にする。

「韓国ドラマ創作劇場」、葉祥明「ヒーリング・キャット」、「フレフレ少女1」、「もっと触れたいペ・ヨンジュンの秘密」、八幡薫「ヨン様道」、「ヨン様の作り方」、伊東友香「寂しがりやのひとり好き」、「山田南平画集」購入。

2008年12月29日 (月)

ときには肩の力を抜いて

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   年の瀬、人々は買い物に忙しい。ケペルはやはり本を買いに行く。

年の瀬を忙しといひつ遊ぶなり 星野立子

「IKKO女の法則」、布川敏和・かおり「涙のち笑顔」、チ・スヒョン「私の名前はキム・サムスン」、鶴田黄珠「幸せになる赤ちゃんの名前」、サンドラ・マーツ「間違ってもいい、やってみたら」、岩永加奈子「女性の結婚式スピーチ」、よしたに「ぼく、オタリーマン」、「花ざかりの君たちへ イケメン・パラダイス」、「出産&産後大全科」購入。

2008年12月26日 (金)

曹操と文姫

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   「三国志演義」では曹操は悪役なので、あまりいい逸話はない。わずかに「文姫帰漢」(文姫漢に帰る)という曹操の美談が残されている。

    文姫は、後漢末の女流詩人蔡琰(さいえん)の字。博学で音曲にも精通していた彼女は、16歳で仲道に嫁いだのち、群雄割拠の動乱に巻き込まれ、匈奴の左賢王の妻となる。辺境に暮らすこと12年、その間に二子をもうけた。しかし、曹操はその才を惜しみ、また彼女の亡父蔡邕(さいよう)とよしみだったため、左賢王に金銀彩錦を贈って文姫を買い戻し、董祀(とうし)と再婚させた。

   ブックオフへ行く。王樹村・立間祥介「年画・三国志」、江國香織「がらくた」「なつのひかり」「いつか記憶からこぼれおちるとしても」、「面白いほどよくわかる聖書のすべて」購入。

2008年12月20日 (土)

一厘事件

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    栃木県那須郡の葉タバコ耕作者が量目7分ほどを隠匿したところ、収税吏に訴えられた。一審は無罪。ところが検事が控訴、二審は被告に罰金10円を科し、今度は弁護団が上告、大審院長・横田秀雄(1863-1937)は「価格にして一厘の葉タバコを私的に消費したというような、ささいな反法行為は犯罪にならない」という判決を下した。世にいう「一厘裁判」である。(明治43年10月11日)

    この判例は、その法規が処罰を予想していない程度の軽微な違法行為は、一見その罰条に当たるようにみえるがそもそも犯罪構成要件に当たらない、との趣旨を示したものとして、可罰的違法性の理論のさきがけをなすものという観点から近時改めて見直されてきた。

  午前中、ブックオフへ行く。円屋榎英(まるやかえ)「恋は契約のあとで」、渋谷愛子、きたむらみほ「ドアのむこう」、萩原京子「最新冠婚葬祭とマナーの事典」、藤堂志津子「恋愛傑作選」、大和正樹「三四郎」、広岡球志「走れメロス、富嶽百景」、「日録20世紀1910 1911 1912 1913 1914 1915 1916 1917 1918 1919 」

2008年12月13日 (土)

自己実現

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   女性に「あなたにとって大事な人は誰ですか」とたずねたら何と答えるだろうか。両親と答える人もいれば、恋人、夫、あるいは子供という人もいるだろう。その大事な人のためなら、女の一生を捧げつくしても悔いなし、と本当に思っているだろうか。とくに最近は、高齢の両親の介護で人生を費やしている人も多いだろう。でも人には誰でも「自己実現の欲求」という強い心がある。それには一番大事な対象を、親や夫、子供たちではなく、自分自身にしてみることだ。自分にとってもっとも大事なのは「自分自身」なのだ。自分が幸福になることを最優先に考える。けっして他人のために犠牲になってはいけない。「女性の書斎」で、きっと自分だけの生き方のヒントがきっと見つかるはずです。

 櫻井秀勲「女が20代で後悔しない生きかた」、横森理香「35歳からの女道」、ジングル・マ「星願 あなたにもういちど」、M・ボンド「パディントンとどうぶつえん」、リチャード・P・エヴァンズ「クリスマス・ボックス」、ジミー「君のいる場所」、キャスリーン・メドウス「クリスマスの奇跡」購入。

2008年12月 6日 (土)

夾竹桃の花をもつ娘

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 ムスメ  1888年 ワシントン ナショナル・ギャラリー

    ゴッホが描く少女がモデルの絵はそう多くはない。この絵はどの画集にも修められていほど人気のある作品だ。むかし「夾竹桃の花をもつ娘」という題で紹介されていた(アトリエ社版「原色ヴァン・ゴッホ」)が、最近の本では単に「ムスメ」となっていることが多い。ピエール・ロチの「お菊さん」の影響下に制作されたといわれる。

    午後からブックオフ。「冬の恋歌撮影現場に行ってきました」「ブロコリマガジン2006.6」、桜井亜美「虹の女神」、ユン・コンドウ「冬のソナタ特別編」、のわきねい「オードリー・ヘプバーン物語1」、星野正美「私の頭の中の消しゴム」、一井かずみ「世界の中心で、愛をさけぶ」、宮園いづみ「そのときは彼によろしく」、「森鴎外集」「夏目漱石集」「武者小路実篤集」(学研)、「日録20世紀1920,1922,1923,1925,1926,1927,1928,1929」購入

2008年11月25日 (火)

天地はどのようにしてつくられたか

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    子どものために書かれた聖書物語には、山室静「児童世界文学全集24 聖書物語」(偕成社)、小出正吾「世界児童文学全集15 聖書物語」(あかね書房)、高津春樹他訳「少年少女新世界文学全集1 聖書物語」(講談社)、坪田譲治「子ども聖書」(実業之日本社)、犬養道子編「少年少女世界の文学5 聖書物語」(河出書房)、ヴァン・ルーン「聖書物語」などがある。なかでも山室静「聖書物語」は偕成社文庫にもあり、最も入手しやすい書物である。一度ゆっくりと読んでみたい。

    ところで山室静は北欧文学や神話を主とした研究家として知られるが、聖書をギリシア神話やローマ神話と同じように神話として考えておられるようだ。つまり本書を読むかぎりクリスチャンではないようにおもわれる。ケペルも天地創造の話など今日そのままの形では通用しないので「聖書は神話」と認識しているが、ファンダメンリストの考えのクリスチャンやエホバの証人の方からは、高踏批評だと批判されたことがある。やはり聖書は神の霊感を受けて書かれたものですべて真実のこととして受けとめられるかどうかが、クリスチャンと関心のある人との差なのかもしれない。

    午前中、ブック・オフへ行く。 山室静「聖書物語」、益子昌一「指先の花」、銀色夏生「夕方らせん」「ミタカくんと私」、安野モヨコ「美人画報」、ドロシー・バトラー「子ども・本・家族」、ブリジット・バルドー「怒りと絶望」、「ちくま文学の森5 おかしい話」、さのようこ「だってだってのおばあさん」、しみずみちを「はじめてのおるすばん」、ギョウ・フジカワ「えいごであそぼう」、「日録20世紀1931,32,33,34,35,36,37,38」

2008年11月23日 (日)

三峡ダム

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    湖北省宣昌市の三峡ダムは1994年11月8日着工し、2009年には第三期工事も完了し、竣工する予定である。完成すれば、1820万kwの発電が可能な世界最大の水力発電ダムとなる。

   午前、ブックオフへ。「雄大な三峡ダムプロジェクト」(黄河水利出版社)、キャサリン・エリソン「なぜ女は出産すると賢くなるのか」、山岡有美「10歳若く見える姿勢としぐさ」、倉田真由美「ラブラブ中」購入。

2008年11月 5日 (水)

三国志ブーム

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   ブックオフへ買出しに行く。「三国志英雄伝」、三宮麻由子「鳥が教えてくれた空」「そっと耳を澄ませば」、松本清張「史観・宰相論」、「忍たま乱太郎へんてこなにんじゃの段」、「ふしぎな国のアリス」、「わんわん物語」、「古い住まいを美しくするインテリアテクニック」、「ミッケ6」、ピーター・コリントン「聖なる夜に」、「日録20世紀1939,40,41,42,44」購入。

2008年11月 3日 (月)

女性専用って、男性差別?

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   最近のニュースで「女性専用車両に反対する会」が、新宿駅で警察官ともみ合いになったと聞いた。会の活動は女性専用車両に乗り込んだり、反対の署名活動などである。平成13年以降、首都圏、関西圏で女性専用車両の導入は広がっていった。女性が安心して乗車することを目的としたものであるが、今年ころからネット上では女性専用車両は男性差別ではないかという指摘がかなりみられるようになった。この種の動きは、鉄道だけではなく、平成18年にJR函館駅構内に女性専用のパスタ店ができ、マスコミに取り上げられて物議をかもしてから、女性専用とする各種の店にも悪影響を及ぼしかねない情勢である。ケペルは女性専用の店がいけないとは思わない。大阪ミナミにこの秋、女性専用のネット・カフェがオープンしている。一万冊の少女コミックや骨盤矯正マシンやスチーム式美顔器などを備えている。カフェ難民のイメージを一新し、女性客の取り込みを図る動きも出ている。サービス業として女性専用とし重点的に行なうことは健全な営業活動だと思う。女性専用車両に関しては公共交通機関なのでいろいろ論議の余地はあるだろうが。

   では女性専用の図書館ってあるのだろうか。日本では唯一、「お茶の水図書館」がある。主婦の友社の創業者である石川武美(1887-1961)が昭和23年11月28日、「女性・生活・実用」をテーマに私立の女性専用図書館を開館し、現在も存続している。入館料は300円するが、保存雑誌のタイトル数は充実している。

2008年11月 1日 (土)

カップめんと庶民感覚

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   スーパーを視察するなど庶民派をアピールしている麻生太郎首相だが、民主党の牧山弘恵議員にカップめん一個の値段を聞かれ、「400円ぐらい?」と答弁し、あらためて庶民感覚のなさを露呈してしまった。

    ちなみにカップめんの代表といえば日清食品のカップヌードル。昭和46年5月の発売で当初、関東地方のみの販売で当初価格は100円程度だった。発売翌年の2月に、浅間山荘事件が起きると、機動隊員らがカップヌードルを食べる場面が全国に中継された。これによって、カップヌードルは全国販売となった。新製品「日清チキンラーメン受験生応援カップ」「出前一丁受験生応援カップ」の価格は各170円。マルちゃんの「赤いきつね」「緑のたぬき」は100円ショップでも売っている。カップめんのスーパーでの小売価格は100円以下のものも多い。貧乏自慢するつもりはないが、ケペルにとってはカップめんは高級品であり、ゆで麺を買うことにしている。

    さて、本日、午前中もブックオフへ行く。「ananカラダ ボディ第一主義」、ポーター「少女ポリアンナ」、「幽霊によばれた校長先生」、「日録20世紀1946,47,48,49,50,51,52,56,58」を購入。

2008年10月27日 (月)

啄木と盛岡

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    中津川は盛岡市内を流れる美しい川である。馬場町御厩橋付近に石川啄木の歌碑「中津川や 月に河鹿の啼く夜なり 涼風追ひぬ夢見る人と」がある。

    午後買出し。「はじめての家づくり基本レッスン」、「インテリアの基本Book」、池田大作「女性に贈ることば365日」、河原敏明「美智子皇后」、「人物日本の女性史1」、「啄木、賢治、北の旅」、「花の径しるべ」、浦島甲一写真集「Country」、アネット・チゾン&タラス・テイラー「おばけのバーバパパ」、「韓国の仮面」

「日録20世紀1973,1975,1977,1978,1979」購入。

2008年10月18日 (土)

パール・バック『大地』

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    パール・バックの『大地』は、『大地』、『息子たち』、『分裂した家』と三部作をなしている。『大地』は、1931年に出版され、ピュリッツァ賞を受けられた。バックは娘の病気を治すためにお金が必要としたので、そのために小説をかこうと決心したという。もっともアメリカ人らしいアメリカ人の一人として、人生の不幸を諦めたりしないで、お金の力を借りて強く乗り越えようと決意したのである。

   ブック・オフへ買出し。パール・バック「世界文学全集20、21 」大地、「人物日本の女性史5、9」(集英社)、キム・ヒョンギョン「四月の雪」、クラウス・J・センバッハ「アルバムオードリー・ヘップバーン」、「ブリティッシュ・コロンビア」、北ヨシアキ「パリの恋人たち」、中瀬将典「ノスタルジア」、ノ・スンイル「オールイン」、「日録20世紀1994.1987.1984.1983.1982,1981」購入。

目的をもって生きていこう

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   米国で暮らす高齢者を対象に意識調査を行なった結果、幸福な人生を送るための重要な鍵の一つが、「目的をもって生きているかどうか」であるという。明確な人生目標をもっていないと答えた人の場合、10人に7人が人生に不安を抱いているのに対し、人生目標をもっている人の場合は、10人に7人が満足感を感じている、という結論がでている。(デビッド・ニーブン「ハッピーな自分になれる100の魔法」)ケペルの場合、具体的な人生の目標はかなり明確になっている。私立図書館をつくることである。このような夢みたいなことを周囲に話すとおそらく笑われるであろう。大金持ちで資金が潤沢にあれば、個人美術館でも私立図書館でも可能であろうが、月給取りに実現できるはずがないといわれるだろう。むかし浪江虔という人は昭和14年に農村図書館を設立して、ほぼ半世紀にわたり図書館運動をされてこられた。蔵書は最終的には3万6千冊を超えていたであろう。浪江虔にはとても及ばないが、1万冊以上は揃っている。ただ都市部の文化の成熟した地域で、利用があるかどうかは、やつてみないとわからない面がある。浪江さんは、公共図書館を批判しながらも、実際に公共図書館に勤めた経験はなかったので、図書館にある種の憧れを抱いていたようで、あくまで名称は「図書館」に拘わったし、ラベル、目録カードなど図書館に習った経営をしている。ケペルは、公共図書館の経験があるので、むしろ公共の欠点を知っている。民間でないとできない部分があることに気づいている。公共と民間とのすみ分けをしながら、公共の弱いところを重点的にサービスしていく。とはいっても、教養のスタンダードという部分は外せない。新刊本が重視の書店や公共図書館では、最近では教養のスタンダードな面で見劣りする書架づくりになっていることに気づいている。「健全な事業を立ち上げるには、健全なる事業計画が必要である」これはビジネスコンサルタント・経営戦略センターの主張である。まず、事業計画を明確にし、次に、その目的を実現するために必要な戦略を立てる。それが軌道に乗るとさらにステップ・アップを図る。「女性の書斎」という女性に限定した読書や書き物をする部屋であるが、仮に本店が居心地がよくて多くの利用者が来店されるとして、それから何がうまれるかが問題である。日本では巨大メディアが支配していて、あまり少数意見が政治に反映されない社会体制にあるといえる。新聞、テレビなど自民党・民主党と二大政党時代の到来ということをさかんにニュースで流しているが、選択肢は二党のみでは決してない。保守系の二党のみの選択肢しかないような情報はすでに巨大メディアが自社の経済利益優先で歪めた情報操作をしているにすぎない。つまり今の世の中にはかっての西欧のコーヒーハウスのような、社会を変革しているための新しい仕組みを考えるオピニオンが必要である。「女性の書斎」設立という小さな事業だが、目的や志は大きい。来週から業者と看板やサイン計画の打ち合わせに入る。開店まであと5ヵ月と迫ってきた。

2008年10月17日 (金)

ビーズバッグ

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   ビーズのバッグで銀ブラ(昭和38年)

    女性の憧れビーズのバッグはいつ頃から流行りだしのか。海外ではかなり古くからあったが、日本では美智子妃がご成婚の時に持っていたことから、人気に火がついた。デパートの中には、1日200個も売って品切れになるところもあった。

    午前中にブックオフへ買出し。「日録20世紀 1990、1991、1996、1997」、「20世紀男と女の事件簿」、「ヒット商品100年ブランド」、デビッド・ニーブン 「ハッピーな自分になれる100の魔法」、村上龍「恋愛の格差」、一条ゆかり「実践!恋愛倶楽部」、イ・ヨンエ「とても大切な愛」、加藤登紀子「農的幸福論」、「司馬遼太郎全集21、義経」、「1600kcaiの健康献立」、リンダ・サンシャイン「クリスティーナの好きなコト」、津田良一「名前にまつわる99の不思議な話」、「藤原美智子のパーフェクト・メイクブック」、「メイクの輪郭」、「メイクの神髄」購入。

2008年10月12日 (日)

幕末の尾張藩

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  幕末のドラマを見ていても名古屋の話はほとんど出てこない。

    美濃国高須藩主・松平義建の次男として生れた徳川慶勝(1824-1883)は、第14代尾張藩主となる。第一次長州征討では征長総督となるも、慶応2年、第2次長州征伐では拒否して幕府不信を表明する。尾張藩は幕府に近い立場のため藩論は二分したが、慶応4年1月の青松葉事件といわれる佐幕派弾圧により、戊辰戦争では官軍の一軍として幕府軍と戦った。尾張徳川家を代表する慶勝にとって、対立する幕府方の将軍・徳川慶喜が従兄弟、徳川茂徳(一橋茂栄)、松平容保(会津藩主)、松平定敬(桑名藩主)は実弟であった。もし尾張藩と桑名藩が連合して官軍と戦わば、日本はどのようになっていただろう。幕末の尾張藩の決断は維新史に大きいものがある。

    ブック・オフへ買出し。坂東眞理子「女性の品格」、藤原正彦「国家の品格」、はやかわともこ「ヤマトナデシコ七変化 全15巻」。「向田邦子の手料理」、「中国、世界の国シリーズ16」(講談社)、「クレア2006.12」運命の映画、最愛のスター、司馬遼太郎「峠」「酔って候」「最後の将軍」、「書道全集6、8」

2008年10月11日 (土)

ペ・ヨンジュンの立ち居振る舞い

    茶の湯の世界では、よく真・行・草という言葉が使われる。これは本来、書道の筆法で楷書(真に相当)・行書・草書という三種の筆法からきたものである。真は端正な楷書で正格、草は型にとらわれず自由に崩した風雅な形、行はその中間を示す。塩月弥栄子によると、おじぎには、「座礼」と「立礼」とがあり、そのどちらにも、真・行・草がある、という。「真」は深いおじぎ、「草」は浅いおじぎ、「行」はその中間のおじぎである。「真」はていねいなおじぎで、「草」は軽いおじぎだと誤解される人がいるが、おじぎの形が違うだけで、ていねいでないおじぎなどはない。日常生活の場面によって、おじぎの形を使い分けるが、どのおじぎでもていねいに、ゆっくりと行い、形に心をこころをこめることが大事である。韓国の俳優ペ・ヨンジュンが来日して以来、そのステキな振る舞い方で日本人の女性のハートを鷲づかみにしたことは記憶に新しいことである。あいさつ、おじぎ、美しい姿勢などの日常の立ち居振る舞いがいかに人気を決める大事なポイントであるかを知らされた。やはり日本と韓国とは礼節を重んじる国柄であり、作法上も近いものを感じる。

   午後からブックオフに買出し。塩月弥栄子「すてきな女性のための上級マナーレッスン」、林元子「キレイをつくる6章のレシピ」、星野夏「あおぞら」、「愛と芸術の生涯」(世界史の女6)、宇佐美恵子「いい女になる33のヒント」、五木寛之「青春の門」、中村うさぎ「さすらすの女王」、「韓国・モンゴル、世界の国シリーズ15」、「書道全集3、4」(平凡社)

2008年10月 8日 (水)

そばにいるだけ

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  かなしいとき、つらいとき、

  そばにいられたらいい。

  話をしなくても。

  かなしんでる理由を聞かなくても。

  ただ、いるだけ。

  すきな人にできることは、

  いくつもある。

  たのしい時間をすごすことも

  そのひとつ。

  それとともに

  かなしいときそばにいて

  しずかに見まもることも。

  そばにいるだけでいいなら

  それが、力になるなら

  そうしたい。

  自分がかなしいとき、

  そばにいてほしいように。

                  廣瀬裕子

  日本では詩集はあまり売れないと聞いたことがある。隣の国、韓国では詩集がベストセラーの上位にランキングされるほど、ポエムは人気があるそうだ。しかし、日本でもフォト・ポエムといって、簡単でわかりやすい詩に写真をつけた本が近頃、若い女性に人気がある。銀色夏生が代表格だろうが、最近は廣瀬裕子も知られるようになっている。ほかにも多数いるだろう。ポップな感覚でこころが癒されるのでヒーリング・ポエムというらしい。何度も繰り返し読むとよさがわかってくる。

  晴天、復活書房へ行く。廣瀬裕子「スキ。」、大塚愛「キミイロオモイ」、宮村優子「君だけに愛を」、飯島夏樹「天国で君に逢えたら」、雫井脩介「クローズド・ノート」、「かづきれいこの美肌をつくるメイクの法則」、「モーニング娘。×つんく♂後藤真希卒業。」、ニコラス・スパークス「もうひとつの愛の奇跡 きみに読む物語」

2008年10月 6日 (月)

天璋院篤姫と皇女和宮

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   NHK大河ドラマ「篤姫」第40話「息子の出陣」では、徳川家茂(松田翔太)と和宮(堀北真希)の仲むつまじい夫婦ぶりが見られた。和宮のイメージは、小柄で病気がち、見るからに痛々しい印象があったが、堀北・和宮は健康的な印象がある。「公武一和」の旗印のもとで、嫌々ながら嫁いだという経緯ながら、家茂を「運命の人」と感じるようになっていく。姑である天璋院篤姫とともに、徳川宗家を守り抜くことに婦道を全うした。女の一分を貫きとおした二人である。

   曇天ながらブックオフへ行く。レスリー・ディルコック「global style」、「世界の国シリーズ1、フランス」(講談社)、大江健三郎「あいまいな日本の私」、藤原紀香「紀香魂」、劇団ひとり「陰日向に咲く」、司馬遼太郎「燃えよ剣」「関ヶ原」「豊臣家の人々」「評論随筆集」購入。

2008年9月27日 (土)

センスとは何か?

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   センスという言葉は、よく使われるわりに、定義があいまいである。何がセンスが良くて、何がセンスが悪いのか、時代とともに変わるだろうし、個人、個人によっても感じ方が異なるであろう。

    東京大学の池谷裕二准教授が雑誌にわかりやすい解説をしている。上の画像の絵に並んだ数字の、四角の部分に何が入ると思いますか、というテストをする。ほとんどの人は「8」と答える。理由は「左の数字を順番に2倍していった数字の並び方だから」と説明できる。次に、下に描いたふたつの図形を、宇宙人が使う未知の文字だと想像してください。一方が「ブーバ」、一方が「キキ」と発音する文字だったとする。どちらかの文字がブーバでどちらがキキでしょうか。ほとんどの人は、左のギザギザの方を「キキ」、右の曲線を「ブーバ」と答えるそうだ。その理由は「なんとなく」としか説明できないが、このテストは世界中どこでも、同じ結果がでるそうだ。これはドイツの心理学者・ヴォルフガング・ケーラーが言語音と図形の印象との連想について報告されたものに基づいている。つまりセンスとは、言葉で説明できない「直感」である。そして直感=センスは訓練によって磨かれる。運動のセンス、美的センス、会話のセンス、すべて同じである。

   しかし、磨かれた現代的なセンスは、ともすれば単純でマンネリ感をともなうものである。ヨーロッパの芸術でも古典主義に対してバロックが生れたし、日本でも室町時代に婆娑羅が現われた。1960年代にはサイケデリックが流行した。つまり芭蕉の言う「不易流行」というのは「不易」と「流行」という正反対のもであるが、根元においては一に帰すべきもの、という風雅の心得であろう。

    なぜこのようなことを問題にするかというと、独立開業する店のイメージとして、品のよい、センスのよい店というのは、お客にとっても心地よいものであろうが、あまり整然としていると何か希薄感、空虚感があって、かえって落ち着かない、という。どこか雑然とした感じはあるが、ゴミゴミした猥雑な感じはなく、掘り出し物や未知の発見があると感じ、古色蒼然とした中に落ち着いた品のよさがでる、そのような知的空間を創出するのが夢である。(参考文献:「リアルシンプル2008.11」)

2008年9月23日 (火)

神保町に恋して

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    関西に住んでいるケペルは三宮の後藤書店や大阪の浪速書林、中尾書店などの東洋史関係の本を渉猟することはあった。だがそれも30年以上も昔の話で今は、大阪へも神戸へも行くことがない。近所のブック・オフは、なるほどベストセラー本は105円と安いが、教養書、専門書はいい本がないし、高い。やはり専門書は新刊書店で買うしかない。そんなとき「新本特価情報」という目録が来たので買ってみた。定価の35%ぐらい。従来の古書店に比べると格安でしかも在庫本の処分なので新本(バーゲン・ブック)である。

    「旧約時代の日常生活」アンドレ・シュラキ著、「初代キリスト教徒の日常生活」アダルベール・アマン著、「旧約聖書の人びと 全5巻」フレミング・ジェイムズ著、「北村兼子」大谷渡著、「中国図書館情報学用語辞典」佐々木敏雄編著、を購入した。「払込用紙」をみると「八木壮一」とある。読書通信社は八木書店が経営しているのだろう。相当大規模だからこのような価格で販売できるのだろうか。若い頃、東京へ行くと先ず、めざすは神田の古書店街へ、神保町の店に入る。だが若造には敷居は高かった。京都の専門書店とはスケールが違う。あまりの品揃えのよさと、高価なのに驚き、結局は一冊も買えないで退散した。日本で出版された本の何パーセントが東京にあるのか知らないが、殆どの出版社が東京にあることを思うと、本の世界の東京一極集中はなんとか改善できないものだろうか。全国各地でも本の町をつくろうという試みもあるが、ただ集めればよいというものではない。目のきくものが良書を収集した書棚は一目みればわかる。やはり神田神保町にはかなわない。気軽に行ける人がうらやましい。

カフーを待ちわびて

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   沖縄の与那喜島で雑貨商を営みながらのんびりと暮らす独身青年の友寄明青は、ある日、幸(さち)という見知らぬ女性から「結婚してください」という手紙を受け取る。それは明青が旅先の神社で、ほんの遊び心で絵馬に「嫁に来ないか」と書いたのを見たからだった。そして3週間後に、現れた幸という若い女性は明青がこれまで見たこともない美(チュ)らさんだった。だがこのうまい話は明青の親友であるリゾート会社を経営する照屋俊一のしかけた甘い罠であった…。

    小説は2006年、第1回日本ラブストーリー大賞を受賞している原田マハの「カフーを待ちわびて」。カフーとは小説の中に登場する明青の飼い犬の名だが、カフー(果報)で、「いい報せ」「幸せ」「グッドニュース」という意味が含まれている。ちなみに原田マハは原田宗典の実妹。なお映画「カフーを待ちわびて」は玉山鉄二、マイコ主演で来春全国公開される。

    午前中にブック・オフへ買出し。原田マハ「カフーを待ちわびて」、夏石鈴子「愛情日誌」、松本侑子「性の美学」、大竹しのぶ「私一人」、宇江佐真理「アラミスと呼ばれて」、あだち充「タッチ1~5」を購入。

2008年9月21日 (日)

魔法の一冊

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    仕事や勉強の谷間で、何もすることのない日、パラパラとめくれば「元気が出てくる」とか「癒される」とかいうビタミン剤のような本があればよい。写真集でも画集でも詩集でもいい。自分の感性に訴えかける、いわば「魔法の一冊」。ケペルの場合は、ゴッホの画集かな。ページをめくるたびに、新たな刺激と感動を与えてくれる本だ。

   小雨が降る初秋の一日。ブック・オフへ買出し。大崎善生「九月の四分の一」、高樹のぶ子「マイマイ新子」、宮部みゆき「誰か」、松本清張「暗い血の旋舞」、丸谷才一「女ざかり」、江國香織「薔薇の木、枇杷の木、檸檬の木」、内田康夫「華の下にて」、美嘉「恋空」、湯本香樹実「夏の庭」、「パッピー・スプリング1」、アデレ・グリセンディ「わたしの赤い自転車」、香山リカ「NANA恋愛勝利学」、浅野裕子「女の運命を動かす100の方法」、三砂ちづる「オニババ化する女たち」、河谷史夫「一日一話」、「リトル・マーメイド」「ライオン・キング」「美女と野獣」、「世界文学全集37、46」ジョイス「若き日の芸術家の肖像」、コンラッド「ロード・ジム」、カフカ「審判」、ロード「ラデツキー行進曲」を購入する。

2008年9月15日 (月)

カントの人間論

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1.私は何を知ることができるか

2.私は何をなすべきであるか

3.私は何を希望してよいか

4.人間とは何であるか

第1の問いに答えるのは形而上学であり、第2の問いには道徳、第3の問いには宗教、第4の問いには人間論が答える。結局これらすべては人間論にふくませてよいであろう。(カント「論理学」)

   北海道の大雪山系ではそろそろ紅葉が始まる頃である。近畿でも朝晩はすずしくなった。曇天の祭日、ブックオフへ行く。嶽本野ばら「恋愛の国のアリス」、さだまさし「精霊流し」、尾崎豊「黄昏ゆく街で」「普通の愛」、けらえいこ「7年目のセキララ結婚生活」、IKKO「超オンナ磨き」、石原良純「石原家の人びと」、ラブ・コレクション「ぜったい幸せにあるH」、「ハッピーエンドな片想い」、「涙100万粒のリアル・ライフ」、「ヒミツのカレ」、湯本香樹美「ポプラの秋」、キム・スンス「ドクターズ」、ソン・ヘソン「力道山」、ヨ・ジナ「イルマーレ」

2008年9月13日 (土)

戦国時代の群像

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   楚の王室に生れた屈原(前340-前278)は、懐王から信任を得て国事に奔走した。ところが彼の改革に反対する者に陥れられ、追放のうき目にあう。自分の政策を受け入れず、亡国の危機に瀕する楚国に心を傷め、「離騒」「九章」等の詩を書き残し、ついに汨羅の淵に身を投じた。

   午後からブックオフに行く。土曜の午後はマンガの立ち読みする人たちで混んでいる。集英社の「人物中国の歴史」は全10巻、別巻1冊。その中の2、3巻を買う。「戦国時代の群像」には目加田誠「屈原」がある。講談社ラブ・コレクション「一生に一度の本気愛」「こらえきれない涙」「本気でなけちゃう恋」、宮部みゆき「蒲生邸事件」「鳩笛草」、唯川恵「病む月」、ダニエル・スチール「輝ける日々」、「世界文学全集18」ヴィニー「サン・マール」、ミュッセ「フレデリックとベルヌレット」「ほくろ」「白つぐみ物語」「ミミ・パンソン」を購入。金1050円也。

2008年9月 7日 (日)

ターゲ・アンデルセン

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   コペンハーゲンにある花の天才ターゲ・アンデルセンのギャラリーには、鳥が鳴いて美しい草花が溢れる物語の世界に入り込んだかのような異空間が広がる。

   本日も快晴。ブックオフへ行く。「世界文学全集3 スタンダール赤と黒」(千趣会)、ユリウス・カエサル「新訳ガリア戦記」、いがらしゆみこ「ジョージィ!1,2,3,4」柊あおい、「バロン猫の男爵」、池田理代子「ベルサイユのばら」、キム・サンホン「チャングム1.2.3」、池田香代子「世界がもし100人の村だったら」購入。

2008年9月 6日 (土)

いまも海底に眠る対馬丸の船体

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  対馬丸

   昭和19年7月にサイパン島が陥落し、沖縄での攻防戦が必死となって、沖縄本島・宮古島・石垣島の老幼婦女子を疎開させることが政府の緊急閣議で決定された。8月21日、疎開学童と一般疎開者を合わせた1,788名(うち学童834名)が対馬丸(675トン)に乗船。他の疎開船と船団を組んで、長崎を目指し出航したが、翌22日夜、奄美諸島悪石島付近でアメリカ潜水艦ボーフィン号の魚雷を受けて沈没した。攻撃の理由は乗客の一部に軍関係者がいたためとされる。沈没が夜で波も高く、生存者はわずか280名であった。生存者には緘口令が敷かれ、撃沈の事実を口外することを禁じられ、調査も行なわれなかった。遺族が事実を知るのは終戦後しばらくしてからである。平成9年12月12日、海洋科学技術センター(現独立行政法人海洋研究開発機構)の探査機「ドルフィン3K」によって対馬丸の船体が確認され、悪石島沖10キロメートル、海底約870メートルに対馬丸は今も眠っている。

    快晴。午前中にブックオフ。「沖縄アーカイブス写真集」、「美人のハッピーサイクル」、「ダーリンは外国人」、赤川次郎「怪談人恋坂」、、山咲千里「美肌」、南波あつこ「まっすぐに純愛」、森下温「二度めのキス」、イ・チャンドン「オアシス」、長津晴子「最後の恋、初めての恋」購入。

2008年9月 1日 (月)

石原裕次郎と美空ひばり

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    むかし、両親に連れられて通った映画館は、地方都市の二番館で三本立て興行であった。50年も前のことである。東映と日活の作品を上映していた。美空ひばりが男役で目明しに扮し、裕次郎のアクション映画「嵐を呼ぶ男」「風速40米」「紅の翼」は見た記憶がある。石原裕次郎、みんなは「裕ちゃん」と気安くよんでいた。スーッと伸びた長い脚、片手をポケットに突っ込み反抗的に肩をそびやかした歩き方、育ちの良さそうなカラカラした明るさ、そうした彼の持つムードは封建的な日本の古い殻の中に閉じ込められていたそれまでの日本人のコンプレックスを一気に吹き払う役目を果たしてくれたのだろう。いまでも美空ひばりと石原裕次郎の人気は衰えることなく、日本人の心に中にあるといえる。

    本日、買出しで「わが心の裕次郎」(日本音楽教育センター)という本を見つけた。あまり見かけたことない本だったので買った。そのほか「美空ひばり」(文春文庫)、ふくやまけいこ「アップフェルラント物語」、御瀧政子「恋のメソッド」、田辺聖子「姥ざかり花の旅笠」、婦人生活社「お菓子12ヵ月」、リリー・フランキー「ボロボロになった人へ」、柳美里「女学生の友」、「ハインリヒ・マン集 世界文学全集45」(筑摩書房)内容「臣下」「ピッポ・スパーノ」「地下の国からの帰還」「コーベス」

2008年8月31日 (日)

直江兼続具足名品

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直江兼続所用の具足「金小札浅葱威二枚胴具足」(上杉神社蔵)

    晴天。午前中、ブックオフへ。前から欲しいと思っていた本があった。「クロニック戦国全史」(講談社)。図書館では参考調査室に所蔵していて仕事で使うことがあったが、複雑な戦国史を詳細な索引でスピーディーに調べることができた。定価14,800円が4,500円。高いか安いかわからないが、ブログネタになりそうなのでよく利用すると思う。ほかに「総解説世界のSF文学」「総解説世界の奇書」、よしもとばなな「High and dry(はつ恋)」、安達千夏ほか「LOVERS」、いずれも105円也。

2008年8月29日 (金)

ベロニカは死ぬことにした

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   夏休みも終りが近づく。ブックオフに買出し。パウロ・コエーリョ「ベロニカは死ぬことにした」、村山由佳「天使の卵」、石田衣良「娼年」、安野モヨコ「働きマン1.2」、「春のワルツ公式写真集出会い」「春のワルツ約束の地」「春のワルツ公式ガイドブック特別編」「韓国ドラマNOWペ・ヨンジュンのすべて」

    韓流誌や韓流スターの写真集が新古書店に大量に出回っている。一時期ほどの韓流ブームは過ぎたとみてよい。ただし、年輩女性層のハートには韓国スターが根付いており、日韓の交流はますます深まっていくにちがいない。また日本と中国との関係もいろいろあったにせよ、北京オリンピックのテレビ中継が高視聴率だったように、アジアは近くなったという印象を強くしている。

2008年8月18日 (月)

今日も暑い、でも、ふと感じた秋の気配

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   盆休みがすんで、今日から仕事という人も多い。夏の高校野球は大阪桐蔭が優勝。大文字の送り火も終った。これで北京オリンピックが閉幕し、NHKの「思い出のメロディー」、日本テレビの「愛は地球を救う」が終れば、いよいよ秋も近い。

   ブックオフへ買出し。唯川恵「100万回の言い訳」「刹那に似てせつなく」、宮部みゆき「R,P.G.」、アリス・シーボルド「ラブリーボーン」、毛利子来「幼い子のいる暮らし」、いしだ絵里「目と手で感じたい」、いがらしゆみこ「ロミオとジュリエット」、「世界文学全集68.69」筑摩書房の世界名作集1.2

    最後の「世界文学全集」の内容細目。巻68は、バンジャマン・コンスタン「アドルフ」、ジェラール・ド・ネルヴァル「シルヴィ」、アントワーヌ・ド・サン・テクジュペリ「夜間飛行」、E・T・A・ホフマン「金の壺」、ホーフマンスタール「アンドレアス」、ハンス・ヘニ・ヤーン「家令候補者」、作者不明「ラサリーリョ・トルメスの生涯」、ジョアン・ギマエラス・ローサ「第三の川岸」、イータロ・ズヴェーヴォ「わが老衰」、チェーザレ・パヴェーゼ「秘めた話」、アルベルト・モラヴィア「苦い密月旅行」。巻69は、スティーヴン・クレイン「街の女マギー」、エフ・スコット・フィッツジェラルド「金持ちの青年」、カースン・マッカラーズ「悲しきカフェのうた」、ジョージ・オーウェル「動物農場」、デイヴィッド・ガーネット「狐になった奥様」、ニコライ・レスコーフ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」、ミハイール・ブーニン「サンフランシスコから来た紳士」、イェージュイ・ブリンシュヴィン「ネルリ」、ユーリイ・カザコーフ「いまわしい北」、イェージュイ・アンジェイェフスキ「金いろの狐」

2008年8月15日 (金)

63回目の「終戦の日」

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    きょうは63回目の終戦記念日である。東京都千代田区にある日本武道館で「全国戦没者追悼式」が今年も開かれ、戦争で犠牲となった約310万人の冥福を祈った。

    午前中、ブックオフへ行く。江國香織「号泣する準備はできていた」「間宮兄弟」、角田光代「太陽と毒ぐも」、野島伸司「高校教師」、ヘレン・フィールディング「オリヴィア・ジュールズ」、ダニエル・キイス「五番目のサリー」、みづき水脈「恋愛中毒症」、渡辺あゆ「元カレ」、矢沢あい「パラダイス・キス1、2、3」

2008年8月10日 (日)

北京五輪と読書

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    北京五輪の開会式を見て感じたことは、やはり悠久の歴史を誇る中国は「文字の国」「読書の国」だということである。儒学の学徒が竹簡を手に、力強く論語を読み上げる。そして紙、火薬、活版印刷、羅針盤の発明は、人類文化の発展の礎となった。張芸謀の演出は素晴らしい。スポーツの祭典だけに、読書家には無縁のものと思っていたが、文武両道は大切である。

   王陽明が少年のとき、塾の先生に「一番大事なことは何ですか」とたずねた。先生は「読書して科挙に合格すること」と答えた。すると王陽明は「一番大事なことは科挙に合格することではなく、たぶん読書の目的は聖人に学ぶことでしょう」といったという。しかしながら現実には多くの人びとは出世のために勉強をする。

家を富ますに良田を買うを用いざれ

書中自ら千鍾の粟あり

居を安んずるに高堂を架するを用いざれ

書中自ら黄金の屋あり

門を出づるに人の随うこと無きを恨む莫かれ

書中車馬多くして簇るが如し

妻を娶るに良媒無きことを恨む莫かれ

書中女あり顔玉の如し

男児平生の志を遂げんと欲せば

六経勤めて窓前に向って読め

(古文真宝前集 真宗皇帝勧学文)

   「美女をえたいと思えば、本を読め」というのが中国の古くからの教えであった。早速、本日もせっせと本の買出しに行く。

   姫野友美「女はなぜダメ男にはまるのか?」、内田春菊「もっと悪女な奥さん」、丘眞奈美「京おんなに学ぶ」、黒柳徹子「小さいときから考えてきたこと」、篠原千絵「水に棲む花 全5巻」、「モモスタイル」、「新しい単位」。「モモスタイル」はモモというピンク色のくまのぬいぐるみの写真集。いわゆる「ゆるキャラ」であろうか。画像はモモ兄と渡辺満理奈ちゃん。「新しい単位」はフジテレビの「宝島の地図」のワン・コーナー、「STNK世界単位認定協会」を単行本にしたもの。重さや長さに単位があるように、「ゴージャスさ」「気まずさ」「憎たらしさ」にも単位がほしい。例えば、「器用さ」の単位として「渡辺満理奈の生きかたの器用さ」を180snとしている。これらの本はクズ本として100円で売られ、図書館でも「くだらな本」などといわれすぐに除籍対象となるが、サブカルチャーとしてみた場合、収集・保存の対象範囲とすることはちょっと勇気がいるが、面白い効果が出るものと期待している。

2008年8月 2日 (土)

アラフォーとシンデレラ

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    アラフォーという言葉が流行っているそうだ。「Around40」のことで、40歳前後という人生の折り返し地点に立ち、自分の人生をそれぞれに生きる女性たちに注目が集まっている。永作博美、高島礼子、寺島しのぶ、羽田美智子主演のドラマ「四つの嘘」。アイドル時代のribbonの頃から知っている永作博美ちゃんもはや40歳。(いいえ実際は38歳デス)外国映画も近く公開される「セックス・アンド・ザ・シティ」がキャリー(サラー・ジェシカ・パーカー)、サマンサ(キム・キャトラル)、シャーロット(クリスティン・デーヴィス)、ミランダ(シンシア・ニクスン)も4人の女性。「あなたはどのタイプがお好み?」という話ではない。おそらく男性は40代女優などには関心はなく、女性向き映画だろう。40代になった女性たちの友情、恋、そして人生。キャリーの結婚話を中心にストーリーが展開するが、キャリーが大の靴好きという点に注目したい。「靴フェチ」「靴偏執狂」とまでいかないまでも、何故に女性はたくさんの靴をもっているのだろうか。ケペルなどはとことん履きつぶすまで使うのでせいぜい2、3足。(たぶん往年の刑事ドラマで聞き込み捜査で靴を履つぶすのを見てカッコイイと思ったからだろう)なのに家内の靴は40、50足はあって玄関には天井まで靴の収納スペースがある。女性が靴に執着するのは、シャルル・ペローの童話「サンドリヨン」にそのルーツがあるようだ。サンドリヨンが履いていたガラスの靴の片方が手がかりとなり、王子と結婚するという、サクセス・ストーリーのシンデレラである。靴が不運なヒロインを幸福へと導く魔法の装置としての役割がある。つまり女の道は一生かけて、自分にだけ履ける靴を探し求める「自分探し」の人生なのかもしれない。

2008年7月30日 (水)

アンジェラスの岸辺

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   「アルジャントゥイユのレガッタ」 モネ

   仕事の帰りにブックオフに立ち寄る。片山恭一「雨の日のイルカたちは」、辻仁成「太陽待ち」、北川悦吏子「ビューティフルライフ」を購入。「ビューティフルライフ」は木村拓哉・常盤貴子主演のヒットドラマのノベライズ。美容師・沖島柊二と図書館司書・町田杏子のピュアなラブストーリー。辻と片山の作品は必ずしも好評であったとはいえない作品。片山のは「アンジェラスの岸辺」「雨の日のイルカたちは」「彼らは生き、われわれは死んでいる」「百万語の言葉よりも」の4つの短編小説集。

2008年7月28日 (月)

すべての美は憧れから始まる

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    今日も本の買出し。藤田宜永「邪恋」、藤本ひとみ「ブルボンの封印」、三浦綾子「塩狩峠」、里中満智子「マノンレスコー」「椿姫」、石井まゆみ「ロッカーのハナコさん1」、牛島慶子「死国」、藤野真紀子「エレガンスな毎日」「エレガントに暮らす」、藤原美智子「綺麗の法則」。

     藤原美智子の「キレイ」を引き出す理論とテクニックは幅広い世代の女性から熱い支持を得ている。

「最高の美容液は毎日の暮らしの中にある」(藤原美智子)

2008年7月27日 (日)

オルコットの推理小説「愛の果ての物語」

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      ルイザ・メイ・オルコット

    午前中、本の買出しに行く。吉田修一「パーク・ライフ」、山本文緒「恋愛中毒」「プラナリア」、小川洋子「博士の愛した数式」、酒井順子「負け犬の遠吼え」、宮尾登美子「一絃の琴」、和久本みさ子「ハンサムな女たち」、河合隼雄「こころの子育て」、「特選お菓子百科156」ブティック社、ボブ・グリーン「ABCDJ」、オルコット「愛の果ての物語」。

   「若草物語」(1868年)で知られるルイザ・メイ・オルコット(1832-1888)が、スリラー小説を書いていたことはあまり知られていない。1993年、ケント・ビックネルはオルコットの小説「愛の果ての物語」の版権を買い取り、出版した。お話は、18歳のロザモンド・ヴィヴィアンは、イギリスの小さな島で、愛情のない祖父と二人きりの孤独な生活を送っていた。ある日、祖父のもとを大金持ちのフィリップ・テンペストが訪れる。ロザモンドは自分の倍近い年の、どこか陰のあるテンペストと恋に落ち、二人は結婚してフランスへ旅立つ。しかしやがてロザモンドは、その結婚が罠であり、テンペストの恐るべき秘密に気づき始める…。

2008年7月21日 (月)

パリが教えてくれること

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 「マトラの船着場 モレ・シュル・ロワン」 シスレー

   日曜日には靴を磨く習慣こそが、エレガントな女性への近道なのです。ヨーロッパでは、初対面の人をまず靴で判断すると言われています。靴が何よりも持ち主を物語るからです。きれいに磨かれていなかったり、ヒールが擦り減っていたりすると、だらしない人間と評価されます。手入れされていない靴は、どんなに装いが素晴らしくても、すべてを台無しにしてしまうからです。(「パリが教えてくれること」)

   夜から本の買出し。伊藤緋紗子「パリが教えてくれること」「女らしさという名の幸せ」、徳大寺有恒「女性のための運転術」、田崎真也「ワイン生活」、川島ルミ子「ディオールの世界」、坂東眞砂子「山妣」、青山七恵「ひとり日和」、羽海野チカ「ハチミツとクローバー1」 、神尾葉子「花より男子1」

ダロウェイ夫人

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    エラニーでのリンゴ狩り ピサロ

    6月のロンドン。心地よい空気が満ち溢れたセント・ジェームズ公園を、ダロウェイ夫人が歩いている。五十の坂をこして、自分がとても若いような気もするし、お話にならないほど老けたような気もする。(「ダロウェイ夫人」)

    真夏の朝、出かける。ヴァージニア・ウルフ「ダロウェイ夫人」、マルグリット・デュラス「愛人」、ビョン・ヒョク脚本「スカーレット・レター」、ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」、江國香織「東京タワー」、江國香織・辻仁成「冷静と情熱のあいだ」、大江健三郎「二百年の子供」、市川拓司「いま、会いにゆきます」を購入。

2008年7月20日 (日)

蒼いフォトグラフ

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    関西の新設大学が第1期生を募集していた。椎名燎平は入学手続きのため事務局の入口にいた。そのとき、真っ赤なエナメルのレインコートを着た娘が立っていた。「うーん、どうしょうかなァ。…迷うなァ」と言った。「俺も、どないしょうか、ずっと迷てるんやけど…」建物の白い壁に凭れかかると、娘はじっと燎平を見ていた。「まあ、…上級生が一人もおれへんという点は、気楽でええよなァ」その言い方がおかしかったのか、娘はくすっと笑うと、無言のまま笑顔を燎平に注いできた。娘はふいに事務局に入って行き、受付のガラス窓をあけて。「お願いします」と叫んだ。燎平はぼんやりとあとを追った。さっさと入学手続きを済ますと、娘は髪についた水滴をぬぐいながら、「お先に」と言い、それから軽く胸のところで手を振った。燎平も急いで入学手続きを済まし、彼はキャンパスを出た。それが佐野夏子と出合った初めての日であった。

   宮本輝の『青が散る』はテニスというスポーツを初めて文学作品にした青春文学である。翌年にはドラマ化されたが、東京が舞台となり、原作とは異なるトレンディードラマになっていた。二世タレントがデビューして、「青散る族」という流行語も生れた。

    夕方、また買出し。宮本輝「青が散る」「錦繍」、小川洋子「ホテル・アイリス」「薬指の標本」、矢沢あい「エスケープ」、美内すずえ「ガラスの仮面2、3」、牧村久美「天使の歌 全5巻」。

エレガンスの法則

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   夏休みも始まり、プール、野球場、テニスコートは賑わっていた。ケペルはいつものように新古書店に買出しに行く。炎暑なので着帽。ラファイエット夫人「クレーヴの奥方」、ハーディ「テス」、ジョルジュ・サンド「愛の妖精」、浅野裕子「一週間で女を磨く本」、「名画謎解きミステリー」、伊藤緋紗子「エレガンスの法則」。あと「印象派の画家たち全15巻」のうち欠本だったゴッホ、スーラ、セザンヌを入手。これでマネ、ルノワールを除いて13巻が揃った。

    伊藤緋紗子さん。お写真だけを拝見したが、とても美しい人である。まず一生涯、出会うことはないだろうが。せめて一冊、ご著書を買った。エレガントに年齢を重ねる7つのポイントとは。

1.一人でコツコツできる趣味を持つ

2.手紙を書く喜び、受け取る喜びを思い出す

3.上質の絵画、文学、映画にふれる

4.友情は「数」ではなく絆の「強さ」がポイント

5.家事の手抜きに後ろめたさを感じない

6,健やかな大人になるために、必要な無駄使いもある

7.「夢」は伸ばした手が届く範囲に設定する

    とくに「女性の書斎」としては、ポイントの6を推奨する。「女性の書斎」は不要不急のものかも知れない。無料ですむ、書店での立ち読みや、公共図書館で本を借りたりすればすむかもしれない。だが書店でファッション雑誌で買わずに立ち読みで傷めて、平気な顔で帰ってエレガントになろうとしても無理な話だ。

    「女性の書斎」は、公共図書館にはない本を収集している。いわば既存の図書館、新古書店、新刊書店の弱点を知り、ほんとうに女性のための図書をそろえている。エレガントになろうと思えば、僅かの金銭を自分に投資をしても、かならず実ると考えている。エステサロンに通うより、エレガントな女性になるには内面から磨くことだ。

2008年7月18日 (金)

微笑みながら消えていく

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    本日も午前中、新古書店に買出しに行く。お目当ては105円の文芸書。島本理生「ナラタージュ」、唯川恵「ため息の時間」、横山秀夫「震度0」、佐藤賢一「王妃の離婚」、スチュアート・ウッズ「草の根」、篠田節子「女たちのジハード」、ウワディスワフ・シュピルマン「戦場のピアニスト」、銀色夏生「微笑みながら消えていく」。銀色夏生の本はポエムにうつくしい写真が添えられている。詩集と写真を合わせた本は館内で読むのにふさわしいかもしれない。はじめは館内で読む本として画集をたくさん集めたが、大きくて重くて本当に利用があるだろうか不安である。小さくて軽い写真集のほうが利用は高いかもしれない。感覚的にはポップで明るいものがほしい。なるべく館内の雰囲気を軽快で明るいものにしたい。ただしBGM流さないこととする。音楽が流れる部屋にしては狭すぎるからだ。静寂でゆったりとした時の流れに浸ってもらう空間にしたい。

2008年7月17日 (木)

きみが天使に見えるとき

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    高校生の有香はテニスが大好き。10年前、交通事故で大けがをした時、はげましてくれたタカアキ君からテニスを教わった。だけど、緊張すると足がすくんでしまう有香はテニス部のお荷物。そんな有香の前に、江口高秋という先輩が現れる。

    午後から近所の新古書店へ買出し。なんと少女コミックセールで1冊50円。少女漫画は多巻物が多いが、1巻物を選ぶ。著者の評価がわからないが、タイトルだけで決める。宮脇ゆきの「きみが天使に見えるとき」。昔、石川ひとみの曲によく似たタイトル「君は輝いて天使にみえた」(天野滋)があるが無関係だ。平田京子「19、20歳」、樹本祐季「抱いて…」、吉野マリ「はちみつ少年」、北川みゆき「不機嫌な愛撫」、村田ゆか「中学生」。女の子と男の子の出会いからデートまでがストレートに展開するので、時間つぶしに読むのに最適だ。小学生、中学生女子が対象であるが、意外と若い主婦も喜んで読むかも知れない。なぜなら主婦は経済的理由や亭主の好みによっては家庭にマンガを置けない人もいる。実は少女時代からマンガ大好きで本屋で立ち読みするくらいだけど、図書館にはマンガがない、ここでは気兼ねなく読める。図書館では名作マンガはあっても、自由に幅広く揃えているところはそう多くない。そうかといってマンガ喫茶は抵抗感がある人をターゲットにする。文芸書から学術書、少女マンガまで幅広い収集を特色としたい。

血液サラサラ

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   本日、夏休み。午前中、電車に乗って少し遠いブック・オフへ買出し。やはり人気作家の近作は定価の半額ぐらいするので買わないで、105円の本だけを探す。よしもとばなな「デッドエンドの思い出」、唯川恵「永遠の途中」、辻仁成「愛と永遠の青い空」、片山恭一「きみの知らないところで世界は動く」。ケペルは小説は読まないので、本の状態や紙が焼けていないかをポイントにしている。あとは実用書。「NHKためしてガッテン、血液サラサラ健康レシピ」「おいしいお正月」「園児べんとう」「「いっしょにつくれる幼稚園べんとう」。

   テレビでスタジオ・パークに中村吉右衛門が出演しているので見る。流石に一流の大物は偉ぶらない、虚勢を張ったところがない、自然体である、人としてやわらかい感じがする。ただし芸談になると、真剣である。「拍手をもとめるような芝居をするな」というのが歌舞伎の教えと言う。むかし林家三平が客席に向かって、「ここから半分は拍手が少ないのでもう一度!」と客に拍手を求めて笑いをさそったが、あれは寄席の世界の話で、歌舞伎の芸術は内面からの感動を求めるのであろうか。いい話である。

2008年7月12日 (土)

ベター・ハーフ

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    午前中、曇天であるが雨が降っていないので仕入れに行く。735円で次の7冊。ヘレン・フィールディング「ブリジット・ジョーンズの日記」、ニコラス・スパークス「きみに読む物語」、トールキン「指輪物語 旅の仲間」、小栗左多里&トニー・ラズロ「ダーリンは外国人2」「ダーリンの頭ン中」、藤田宜永「愛の領分」、唯川恵「ベター・ハーフ」である。ブリジット・ジョーンズはロンドンで独り暮らしをする30代のシングル女性。仕事にも男にも入れ込みすぎたくはない。目下の課題はダイエット。最高の楽しみは気の合う友人と飲んでしゃべって騒ぐこと。映画ではレニー・ゼルウィガーの出世作品となった。レニーはこの映画のために体重を15キロ増やしたというが、ぽっちゃりした印象はいつまでも残る。現在39歳というから当時もかなり年齢がいっていたのだ。原作を読んでいないので、やはり映画化されたものは撰びやすい。小栗左多里はいわゆるコミック・エッセイだが、なかなか面白くて英語学習のためになる。石田衣良の作品を探したが100円ではなかった。恋愛小説ということで藤田宜永と唯川恵を選んだ。ベスト・ハーフではなくてベター・ハーフである。最高ではないが、まあまあのパートナーというとこか。第一章が「六月の花嫁」ではなくて「七月の花嫁」。作家もタイトルにはいろいろ思いをこめているのだろう。30代から40代くらいの女性を想定して選書することは楽しい。不思議な快感がある。

2008年7月 7日 (月)

ミントな僕ら

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    今日も新古書店に買出しに行く。少女コミック「ミントな僕ら」(吉住渉)全6巻。300円。りぼん1997年6月から2000年2月まで連載。あの頃小学生だった人もいまでは成人しているだろう。お話は、ふたごの姉弟・南野まりあとのえるは大の仲良し。初恋の人を追いかけ全寮制の森の宮学園へ転入したまりあをとりもどそうと、女装し、姉の瓜二つの妹として転入する…。

   その他、角田光代「対岸の彼女」、唯川恵「肩ごしの恋人」、北川悦吏子「素顔のままで」、「恋愛道」、柴門ふみ「恋愛論」、角田光代「この本が世界に存在することに」をそれぞれ100円で購入。30代、40代の女性をねらったものだが流行遅れだろうか。ケペルはいつも流行遅れで生きてきたようだ。久世光彦が女性雑誌のインタビューで次のようにいっている。「30代の女性たちは本を読まないからね。確かに30代という子育て真っ最中にはなかなか本が読めないが、読書をすれば、もうちょっと充実した人生になる。」という。「最近の作家はほとんどワープロで文章を紡ぐ。原稿用紙に向かうより日常の生の声が聞える。そうした実生活の体験を文章にする女性作家の活躍が目立つ。とりあえず、自分の暮らしに近い女性作家の作品から本に親しむようにしたら」と、久世は読書をすすめている。なかなか傾聴に値する意見だ。

   いま「女性の書斎・ひとり」にふさわしい本を集めている。もう一冊買った。「中村久子の生涯」黒瀬曻次郎著。四肢切断の中村久子(1897-1968)の伝記である。女性史、女性問題も主要な分野である。