みみっちい人
近頃、「みみっちい」という言葉をあまり聞かなくなった。「みみっちい」とは、いちいち細かくてけちくさい性質のこと。消費税導入やポイント制度の普及で、社会システム全体がきめ細かくなったためだろうか。弁当は上げ底で、ご飯の量は以前より少なめになったし。つまり「みみちい」ことが否定される世の中ではなく、当たり前なので「みみっちい」ことが否定されない世の中になったのだ。
「みみっちい」の語源も諸説あるが、「女々しい」の音が変化したというのが一般的である。しかし昆虫の「ミミズ」を省略したもので、「ミミズのように細かく小さい人間で」という意味もある。
豊島与志雄の小説「程よい人」に「みみっちい」が使われている。「彼女の室で酒を飲んだりした。甚だ通俗的でみみっちいと言えばそれまでだが、言い換えれば破目をはずすことがなかったのだ」(「女性線」1949年5月)
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