ヘレニズム
ヘレニズムとは何か。一般的にはギリシア風文化と訳されるが、19世紀英国の評論家マシュー・アーノルドは、ヘレニズムをヘブライズムと対置して、ギリシア精神あるいは人間中心的な生活態度の意味に用いた。19世紀ドイツの歴史家ドロイゼンが、アレクサンドロス大王の東征圧をもって始まる時代にこの語を用いて以来、歴史的時代限定の概念になっている。その場合、大王の東征から、彼の征服地に成立した諸勢力がローマの支配に帰するまでの約300年間(前334~前30)をさす。ヘレニズム文化は西洋では、ローマに継承されて西洋文化の主流を形成し、東方ではバクトリアを通じてインドに至り、その文化に深い影響を与え、東アジアにも影響を及ぼした。
トルクメニスタン・アシガバート西方18㎞にあるニサ(Nisa)遺蹟は、パルティア王国(BC195~AD247)の最初の都として栄えた町。1952年にヘレニズム時代につくられたとされる彫刻が出土した。高さ60cm、大理石製。アフロディーテの姿をかりて、パルティア王ミトリダテス1世の娘ロドグナ王女を表したとされている。紀元前2世紀後半。官能的な美しさはミロのヴィーナスを思わせる。イラン人の遊牧国家はギリシア文化の影響が大きくみられる。(Mithridates)
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