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2026年8月12日 (水)

重言の話

 コロナ禍の中、経済対策として観光支援事業「Go To トラベル」キャンペーンが話題になった。本質論議とは離れるが英語の先生たちからは、日本人が犯しがちな英語のミスとの指摘も聞こえる。つまり「馬に乗馬する」「頭痛が痛い」というように重複語なのである。「旅をする」は「go on a trip」が正しい。菅首相のスピーチ「歴史的に歴史に残る大会にしたい」も明らかな重言である。「思いがけないハプニング」「危険が危ない」「頭痛で頭が痛い」「連日猛暑が続く」「電車に乗る」「火事が鎮火する」「唱歌を歌う」「立場に立つ」「馬から落馬する」「踊りを踊る」「京都の洛北」「新記録をマークする」「はっきりと断言する」「過半数を超える」などは明らかに間違いといえるだろう。こんな笑歌もある。

いにしえの昔の
武士のさむらいが
山の中の山中で
馬から落ちて落馬して
女の婦人に笑われて
赤い顔して赤面し
うちへ帰って帰宅して
仏の前の仏前で
短い刃の短刀で
腹を切って切腹し
死んであの世へ行っちゃった

 

 ところで来年の大河ドラマ、小栗忠順の生涯を描いた「逆賊の幕臣」、タイトルがちょっと気になる。「逆賊」も「幕臣」も熟語に人を指す語が含まれているので、意味がかぶっていて重語とみなされるかもしれない。幕末動乱期を彩った人物が大河ドラマの主役となるのは10人目くらいだろうか。井伊直弼(花の生涯)、坂本龍馬(竜馬がゆく、龍馬伝)、勝海舟、大村益次郎(花神)、徳川慶喜、西郷隆盛(翔ぶが如く、西郷どん)、杉文(花燃ゆ)、近藤勇(新選組)、篤姫、渋沢栄一(青天を衝け)。「獅子の時代」は主人公は架空人物だった。

 

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