重言の話
コロナ禍の中、経済対策として観光支援事業「Go To トラベル」キャンペーンが話題になった。本質論議とは離れるが英語の先生たちからは、日本人が犯しがちな英語のミスとの指摘も聞こえる。つまり「馬に乗馬する」「頭痛が痛い」というように重複語なのである。「旅をする」は「go on a trip」が正しい。菅首相のスピーチ「歴史的に歴史に残る大会にしたい」も明らかな重言である。「思いがけないハプニング」「危険が危ない」「頭痛で頭が痛い」「連日猛暑が続く」「電車に乗る」「火事が鎮火する」「唱歌を歌う」「立場に立つ」「馬から落馬する」「踊りを踊る」「京都の洛北」「新記録をマークする」「はっきりと断言する」などは明らかに間違いといえるだろう。こんな笑歌もある。
いにしえの昔の
武士のさむらいが
山の中の山中で
馬から落ちて落馬して
女の婦人に笑われて
赤い顔して赤面し
うちへ帰って帰宅して
仏の前の仏前で
短い刃の短刀で
腹を切って切腹し
死んであの世へ行っちゃった
ところで来年の大河ドラマの「逆賊の幕臣」がちょっと気になるタイトルである。「逆賊」も「幕臣」も熟語に人を指す語が含まれているので重言とみなされるかもしれない。
« 世界禁煙デー | トップページ | クリント・イーストウッド讃歌 »
「ことば」カテゴリの記事
- 総すかん(2026.05.18)
- 力士が食べる「ちゃんこ鍋」の由来は、あの大横綱!?(2026.05.12)
- 矍鑠(2026.02.24)
- のびしろしかない(2026.01.04)
- 稲架(2025.10.25)


コメント