万福丸と万寿丸、そして於市の方
大河ドラマ「豊臣兄弟」第17回(5月3日放送)小谷落城。武田信玄没。足利義明を槙島城で降伏し、室町幕府滅亡する。越前から軍をかえした信長は、小谷城に猛攻をかけ、浅井久政・長政父子を自刃させた。天正元年8月27日のことである。お市と娘3人は脱出させ、信長の陣屋に届けた。小谷落城の後、城と浅井氏の旧領はそっくり秀吉に与えられる。茶々、初、江のその後の人生はよく知られるが、長政には嫡男万福丸、二男万寿丸という2人の男児がいた(お市の子ではない)。落城後の人生は悲惨なのものだった。万福丸は当時10歳で、逃亡したが見つかり、9月に関ケ原で串刺しの刑に処せられた。もう一人の男児万寿丸は生まれたばかりの赤子で、難を逃れ後に僧侶となったというが詳しいことは記録にない。本能寺の変まであと10年。お市は天正10年、柴田勝家と再婚した。翌年、北ノ庄城が落城し、4月24日、市は自害した。高野山持明院所蔵のお市の方「浅井長政夫人像」は戦国一の美人といわれた美貌と品格がよく表れている。この画像には、天正17年の年紀の画賛があるので、長政の17回忌、於市の7回忌にあたって、淀君あたりが描かせたものと推測される。
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