悪妻の日
「良妻に恵まれれば、幸福になれるだろう。悪妻を持てば哲学者になれる」本日はソクラテスの命日だが、悪妻の日でもある。世界三大悪妻とは、ソクラテスの妻クサンティッペ、モーツァルトの妻コンスタンツェ・ヴェーバー、トルストイの妻ソフィア・トルスタヤ。本当に悪妻であったかは、いずれも真偽のほどはわからない。 文豪シェイクスピアの8歳年上のアン・ハサウェイも一般には悪妻として知られている。
日本三大悪女といえば、北条政子、日野富子、淀殿。文豪夏目漱石の妻鏡子も悪妻と言われている。漱石は第五高等学校(現熊本大学)の英語教師時代に、中根鏡子と見合い結婚している。「俺は学者で勉強しなければならないのだから、おまえなんかにかまってはいられない。それは承知していてもらいたい」といっている。夏目鏡子は通説では「悪妻」という評判であった。しかし2011年夏、古書市で鏡子の3通の手紙が発見された。明治43年の日付があり、漱石の修善寺大患の容態を心配したり、家庭のことや門下生のことを思いやる妻らしい面がみえる。鏡子は世間で言われているほど悪妻ではない。
そもそも4月27日を「悪妻の日」とするのも怪しい。なぜならソクラテスが刑死の日付は文献上の根拠がないからである。「ビジネス記念日データーブック」日本経済新聞社に「悪妻の日」が収録されているが、1993年刊行が初登場である。(4月27日)
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