平仮名、片仮名の成立の謎
2011年12月、平安京の藤原良相(813-867)邸宅跡から出土した9世紀後半の土器破片に「かつらきへ」(葛城へ)と書かれた平仮名が発見された。これまで平仮名の成立は10世紀頃、紀貫之が著わした「土佐日記」(935年)の仮名などが古い資料であるが、これによって平仮名の歴史は半世紀さかのぼることになった。吉野秋二准教授は「平仮名の確立は10世紀といわれていたが、半世紀さかのぼる」としている。
平仮名のもとになった片仮名は、これまで平安時代に日本人が独自につくったという説が定説であったが、21世紀になって小林芳規(広島大学名誉教授)が8世紀の仏典から新羅口訣の跡を調査した結果、当時の新羅の漢文読法が日本に影響を与え、片仮名の成立につながっているという説が有力視されている。
参考文献:小林芳規「大谷大学所蔵角筆文献について 特に、「判批量論」に書きいれられた新羅の文字と記号」 書香19 大谷大学 2002年6月
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