民の竈はにぎはひにけり
399年のこの日、仁徳天皇が崩御した。名は大鷦鷯天皇(おおさざきてんのう)。4世紀末から5世紀前半に実在した可能性があるといわれる。「民の竈」の逸話で知られる。
高き屋に登りて見れば煙立つ
民の竈(かまど)はにぎはひにけり
(「新古今和歌集」仁徳天皇御歌)
仁と徳との儒教の教えを身につけた仁徳天皇は、宮殿から難波の町を眺め、民の竈に煙がたたず、民貧しと仰せられて、租税を免じた。3年後ふたたび高殿に上って民の賑わいを喜んだ、という伝承を詠んだ後世の歌である。もともとの歌は延喜6年(906)の藤原時平の「高どのに登りて見れば天の下 四方(よも)に煙て今ぞ富みぬる」で、これが平安時代末期には改作されて仁徳天皇の御歌として伝えられたらしい。(1月16日)
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