ウサギはなぜ1羽、2羽と数える
外国人が日本語を学ぶ際に、もっとも困るのが数字と物の数え方だといわれる。ひとつ、ふたつと数えて、なぜ三がみっつになるのか、理屈がなかなかわからないからだ。また、物によって一個といったり、一匹といったりするのも、ややこしいようだ。小動物は一匹、二匹と数え、クジラなど大型動物は一頭、二頭と数える。ニワトリなど鳥類は一羽、二羽だが、ウサギは鳥ではないが「羽」と数える。江戸時代、仏教の影響で四足動物を食べるのは禁じられていたが、実際には食べていた。そこで「ウサギは鵜(う)と鷺(さぎ)であり鳥である」とか「ウサギは月夜鳥という」と屁理屈で一羽、二羽と数えるようになったとか。
事物のさまざまな数え方(助数詞)がある。井伏鱒二が、随筆に「一台の琴」と書いたら、未知の読者から、「一台の琴では、琴もかわいそうに鳴る音を出しません。一面の琴と書いていただきたいものです。」という投書をもらったそうである。琴や鏡、田んぼやプールなどの平らなものは「一面(めん)」と数える。本は「一冊(さつ)」、紙(枚)、手紙「一通」だが絵葉書、写真、名刺は「一葉(よう)」と数える。和紙は「一締(しめ)」。椅子・机は「一脚」、和歌は「一首」、俳句は「一句」、仏像は「一体」。「毎度ばかばかしいお笑いを一席」と落語は「席(せき)」。募金は「一口」、キャベツは「一玉」、小松菜は「一株」、ネギは「一本」、エビは「一匹」、膳は「一客」。お舞は一差(さし)。墓石やピラミッドは「一基(き)」、羊羹やタンスは「一棹(さお)」、メガネは「一本」、ネクタイは「一掛」、靴下は「一足」、洋服・オーバーは「一着」。山は「一座」、遺骨は「一柱」、弓は「一張(はり)」。イカの数え方は「一杯(はい)」。イカが器の形に似ているから。イカ、タコは、生きているときは「匹」、食材として扱うときは「杯」と数える。カニも「一杯」。雲の数え方は「一片」。入道雲は「一座」。豆腐は「一丁」。カップと受け皿は「一客」。鐘は「一口(こう)」。株券は「一株」。大砲は「一門」。弾丸は「一発」。「凧」は一枚。掛け軸は「一幅(いっぷく)」
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