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2025年12月11日 (木)

短気だった?アレキサンダー大王「ゴルディオンの結び目」

Granicus_by_petrtyl_1909

 

 世界史の中で最大の英雄は、アレキサンダー大王だろう。彼が死んだのはわずか33歳だったが、その短い一生の間に、彼はヨーロッパ・アフリカ・アジア三大陸にわたる大帝国をつくりあげるという偉業をなしとげた。

 こういう大英雄だったが、彼の体質や性格には、大英雄にあまりふさわしくないものが資料に見受けられる。たとえば彼は、体質的にはむしろ腺病質だったらしく、ふだんから体温が高く、よく熱病にかかっていた。酒を飲むと、ふとしたことでカッとして激しく怒り思いがけない振る舞いをすることも多かった。彼の短気な性格をあらわしたエピソードがある。前4世紀、古代フリュギアの首都ゴルディオン(アンカラの南西70㎞)の神殿に一台の車があった。それは賢者の聞こえが高かったゴルディウス王(貪欲の罰で娘を黄金に変えられた伝説で名高いミダス王の父という)がむすんだもので、その車は神殿の柱に固く縛りつけられていた。そして「車を縛りつけてある綱の結び目を解く者は、全世界の支配者になる」といういい伝えがあったが、誰一人として解くことができなかった。

 

Gordian_knot   そこへアレキサンドロス大王がグラニコス川の戦い、ハリカルナッソスの戦いとペルシア軍に連勝し、ゴルディオンに進軍してきた。大王はこの予言をきき、結び目を見たが、容易に解きがたいと知ると、剣を抜いて結び目を一刀のもとに両断した。のちに予言は実現し、大王は剣で世界の支配者になった。この故事から、英語のゴーディアン・ノットという言葉は、「常識外の手段で難事を解決する」という意味がある。(Gordion,Granicus,Alexander)

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