日本人とノーベル賞
1949年のこの日、湯川秀樹氏のノーベル物理学賞受賞が決定した。日本人初のノーベル賞であった。ことしのノーベル賞は、坂口志文氏、北川進氏の2人が受賞した。日本人が受賞するのは、2025年までに30人とⅠ団体となる。ちなみに湯川秀樹は「日本人の100年」の中で、は次のように書いている。
「この百年間に日本人は一体何をしてきたか。父母も祖父母も、ふくまれている。例えば私の祖父は百年前に紀州の藩士から福沢諭吉門下の新知識人へと移行したが、大正時代には社会から完全に隠退した老人として、菊や朝顔を作ったり、私たちに漢籍を教えたりしていた。彼は私にとって身近な人であったと同時に遠い人であった。近いようで遠い、遠いようで近い。それが日本の百年であり、日本人である。知っていることも多いが、知らないことがもっと多い」
なかなかの名文である。ここにでてくる祖父とは誰か。田辺藩の儒学者・浅井篤(南溟)のことだろう。子の小川琢治(1870-1941)は地質・地理学者。ちなみにケペルは湯川の実兄、東洋史学者・貝塚茂樹(1904-1987)の弟子の伊藤道治先生の講義を聴いている。浅井南溟先生の系譜に連なる弟子といえるだろうか。(11月3日)
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