八百屋お七「丙午」伝説
今日から2026年の年賀はがきが発売される。えとは「馬」で、それも60年に一度の「丙午(ひのえうま)」である。なぜ丙午は悪い年とされるのか?丙午の年に生まれた女子は気性が激しく、夫の命を縮めてしまう、という奇妙な俗信が古来からあるそうだ。それは八百屋お七の伝説と結びついて広まった。本郷駒込にある天台宗円乗寺(文京区白山)に八百屋お七(1668-1683)の墓がある。天和2年(1682)12月の大火で家が焼け、菩提寺の円乗寺に避難したが、そこで小姓の山田左兵衛と恋仲になった。やがて家は再建されて戻ったが左兵衛会いたさに付け火をした。放火の大罪でお七は、天和3年3月29日、鈴ヶ森刑場で火あぶりの刑に処せられた。ところで、お七の恋人の名は、山田左兵衛(近世江都著聞集)説のほか、生田庄之介(天和笑委集)など諸説ある。だが井原西鶴を参考にした小野川吉三郎の説をとるものが多い。NHKドラマ「あさきゆめみし」では木下順庵から儒学を学ぶ吉三郎という名になっている。お七は「丙午」生まれで、気性が激しく夫の命を縮める、という江戸時代からの迷信があり、近代になっても続き、明治39年、昭和41年には出生率が激減した。次回の丙午の年は来年、2026年、令和8年である。昭和41年の出成率は前年に比べて25%も下がった。「ひのえうま追放運動」などの啓発を呼びかけた自治体もあった。しかし丙午生まれは、高校、大学受験が他の年より容易なので利点もある。来年の丙午が、さまざまなメディアからの情報などで、人口変動が起こる可能性は否定できない。(参考:「2026年の出生についての学生の意識調査」名寄市立大学 紀要13 2019年)
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