教育勅語
明治23年のこの日、国民道徳を説いた「教育勅語」が発布された。教育勅語の普及は徹底したもので、戦前に学校教育を受けた者なら皆、全文暗記していた。戦後80年も経つのでもう死滅したものだと思っていた。なんと女性初の新総理・高市早苗は「わたしは幼い頃に両親から教育勅語を教わった」と教育勅語を称賛している。高市早苗の親は戦前の国民小学校世代なので教育勅語を暗記していたとしても不思議ではないが、子供にまで家庭で教えていたとは驚きである。日常知とは何か。教育学などでしばしば使われる用語で、学校や教科書、カリキュラムで得られる知識を「学校知」とよぶのに対して、普段の経験を通して得られる知識を「日常知」という。戦前、学校で暗唱させられた教育勅語のように上から強制的に教え込まれた知識などは、典型的な悪しき学校知である。英語では学校知=教養、school knowledge、日常知=常識 commonsence knowledge。学歴偏重の官僚国家のなかにあって、日本には学校知のみに優れ、コモンセンスの無い官僚が多くみられる。(10月30日)
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