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2025年8月10日 (日)

個人と社会

 昨夜のNHKの「MUSIC GIFT」。「アンパンマンのマーチ」は圧巻だった。戸田恵子は「アンパンマン」収録前は必ずラジオ体操をするのがルーティンになっている。そう言えば作者やなせたかしもラジオ体操が好きなのかもしれない。アンパンマンとジャムおじさんのラジオ体操というのもある。ラジオ放送100年、ラジオ体操、終戦80年。大正から昭和は怒涛の如く繋がっている。世界史的にみれば第次世界大戦後の国際協調主義から世界恐慌、自国優先主義、ファシズムの抬頭など。個人でみれば大正デモクラシーで個人の自由は進展したかに見えたが、むしろ資本主義という怪物は眼に見えない形で個人を束縛するチャップリンの「モダンタイムス」の時代に入っていく。「アンパンマン」の創作の根底に、やなせたかしの戦争体験があって反戦思想と平和への願いがあるといわれる。しかし子供に人気のある漫画・絵本・アニメだが昭和という時代の制約を受けている。内容はかなり暴力的であり、お菓子など過剰な飽食の時代を反映している。少数の悪(バイキンマン)に対して、弱者の多数のキゃクターが勝利する話である。みんなが御馳走を食べて幸せな笑顔でおしまい、おしまい。大衆の行進が統一されていて、やはり軍国主義にみえてしまう。そもそもラジオ体操も国民の身体向上は統一団結と国力増進であり、国民皆兵、軍国主義の基本であった。つまり1920年代から以降、生まれたモノは、多かれ少なかれ、国家主義、資本主義、軍国主義と無縁ではない。もちろん現代社会でも戦争の恐怖は無くならない。ガザの飢餓から目を背けてはいけない。コカコーラやマクドナルド、トヨタ、スマホあらゆる商業的なものを遠ざけても、工場でつくられたトイレットペーパーやディシュー、食料品を消費しないと生きてはいけない。諸外国の幼児向けアニメはパディントンのように上品だが、アンパンマンのようなヒーロー、勧善懲悪ものは日本人の無思想性と関連しているように思える。

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