天城越え
NHK特集ドラマ「天城越え」。物語は大正の末期、静岡県の天城峠で起こった土木作業員殺害事件。警察は修善寺温泉の遊女、大塚ハナを検挙する。真犯人は謎であったが、事件には当時14歳の少年、望月次郎が関わっていた。そして30年後、ハナと次郎は再会し、なんとなくハッピーエンドな感じで終る。再会は原作にはなく脚本家の蛇足。これまで幾度と、映像化されている松本清張のミステリー作品だが、今回は清楚なイメージの生田絵梨花が妖艶な遊女役に挑戦し、本格的女優への脱皮を図る。清張は実際に起こった事件を材料にして、小説に書き上げるときは単なる金銭目的の事件を、架空のハナを創作し、少年の性への目覚めが事件の引き金とするミステリーに改められた。
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