虹を七色と決めたのはニュートン!?
「♪七色の虹が消えてしまったのシャボン玉のような私の涙」(ラブユー東京)だが虹が7色というのは科学的に考えると絶対的な事項ではない。
わたしたちの周りには、さまざまな色が見られるが、それらの万物が固有の色をもっているのではなく、万物の表面が光の一部を反射するということなのである。リンゴが赤いのはリンゴ自体が赤いのではなく、赤色の光を反射するためであり、同じく木の葉は緑色の光を反射するから緑色に見えるのである。日本では、虹の色といえば7色というのが一般的だが、欧米では6色あるいは5色と思われている場合が多い。(アメリカ・イギリスは6色、ドイツ・フランスは5色、ロシアは4色)では、なぜ7色になったかといえば、17世紀の科学者ニュートンが影響している。NHKバラエティ「チコちゃんに叱られる」で多久和理実(東京工業大学)によると虹の七色の説はニュートンが先駆だという。1672年、彼はケンブリッジ大学でスペクトルの実験を行い、物体の色はスペクトルの色の一部を吸収し、他色を反射するため生ずることがわかっていた。ところがニュートンの研究はほとんど注目をひかず、彼はがらがらの教室で講義をしていた。彼が、色は目と脳でどのようにして知覚されるか、という問題を解明したのは「光学」(1703年)を発表してからである。虹は大気中の光学現象のなかでいちばんよく知られ、古くから宗教や説話のうちにあらわれるが、光の7色のスペクトルで科学的に説明したのはニュートンが最初である。光をめぐる論争は古代ギリシア時代以来からあり、17世紀にはホイヘンスの波動説とニュートンの粒子説の論争が最高潮に達し、対立していた。粒子説はニュートンの時代から一時優勢であったが、ジェームズ・マクスウェル(1831-1879)の研究により、波動説が完全な勝利をおさめた。(Isac Newton,James Maxwel,rainbow)
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