輸血と血液型
1667年のこの日、フランスの医師ジャン・バティスト・デニによって世界初の輸血が成功した。実はインカ帝国ではすでに1500年代に輸血が行われていた。インカ族はO型がほとんどだったので成功率は高かった。しかし西欧ではまだ血液型の知識はなく、輸血は失敗の連続で、1670年には輸血は禁止された。輸血が医療で安全に行われるのは20世紀まで待たなければならなかった。血液型はオーストリアの生理学者カール・ラントシュタイナー(1860-1943)が1900年に発見した。1901年にABC式血液型として論文に発表したが、翌年アルフレッド・フォン・デカストロとアドリアノ・シュテュルリによって第4の型があることが発見される。1910年には第4の型はAB型という名称が与えられ、C型の名称はO型に変更された。(6月15日)
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