「青春」って、令和の時代、死語なのか?
歌手の久保浩さんが死去した。昭和30年代後半、学校などの友情や初恋などをテーマにして青春歌謡が一つのジャンルとして存在した。橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦の御三家を中心に、三田明、梶光夫、美樹克彦、山田太郎、叶修二、安達明、永井秀和などなど。だが西郷が他界し、舟木はコロナ感染でコンサートが中止、橋が認知症という暗いニュースが続いた。青春という永遠のテーマは昭和50年代までは多くのスターによって引き継がれていった。
日本のドラマがアジア諸国でどのように観られたのか包括的に研究した人はいない。中国、韓国、台湾、香港、フィリピン、タイ、ベトナムなどでどれだけ見られたのか不明である。You Tubeでみると、日本テレビ系でむかし放送された「俺たちの旅」(1977)は香港で「前程錦繍」(1989)という題で放送され人気が高かったことがわかる。日本でも「青春ドラマの金字塔」と高く評価される。それまでの学園ものではなく、社会に出てからの青春物語。カースケ(中村雅俊)、オメダ(田中健)、グズ六(秋野太作)の3人を中心に友情と恋愛が織りなされる青春群像劇。羅文、張偉文、尹光など多くの歌手が主題曲を歌っている。もし香港へ旅行したとき、余興で歌えば受けるかもしれない。最近、中村雅俊主演・監督で「五十年目の俺たちの旅」の映画化が決定している。映画館まで見に行く人がいるだろうか。岡田奈々ちゃんが見たいが、行きたくても腰痛とか尿漏れで行けないひとが多いだろう。
1975年から1976年にかけては「青春」をテーマにした楽曲やドラマが多くあらわれる。「君と歩いた青春」フォークの風。オフコースの「青春」、チューリップの「青春の影」、松山千春の「青春」、西城秀樹の「青春に賭けよう」、トップギャランの「青春時代」、カーペンターズの「青春の光と影」などなど。でも現代の若い世代に聞くと、「青春」というワードは口にするだけで気恥ずかしい、ダサいねという感じがするらしい。時は流れた~♪。
« ウィリアム・フォークナーと映画 | トップページ | 県庁所在地の話 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 天城越え(2025.06.15)
- 夏ドラマ速報(2025.06.13)
- 地震のあとで(2025.04.06)
- ジーン・ハックマンさん死去(2025.03.01)
- 春の新ドラマ(2025.05.03)
オメダの妹役の岐阜出身の岡田奈々 かわいかったです。
投稿: なご壱 | 2011年6月25日 (土) 06時51分
なご壱さん、いつも見ていただいてありがとうございます。第1話で洋子(金沢碧)が更衣室で着替えるシーンが印象的です。当時、「北都物語」などピカピカの女優だった。洋子どうしてるかな。いつも心配です。
投稿: ケペル | 2011年6月25日 (土) 09時12分
私も更衣室での着替えるシーンは、当時 衝撃的でした。
金沢碧は、確か20年後に放映された「その後の俺たちの旅」で元気な姿を見せていました。
ラストの谷川俊太郎の詩も良かったですね。
投稿: なご壱 | 2011年6月26日 (日) 06時24分