「鯉のぼり」の風習
重なる波の 中空を
橘かをる 朝風に
高く泳ぐや 鯉のぼり
*
開ける広き その口に
舟をも呑まん さま見えて
ゆたかに振るふ 尾鰭には
物に動ぜぬ 姿あり
*
百瀬の瀧を 登りなば
忽ち龍に なりぬべき
わが身に似るや 男子(をのこご)と
空に踊るや 鯉のぼり
男の子のいる家では、5月5日に「鯉のぼり」をあげたりするが、近年少子化のせいか、都会ではあまりみられなくなったような気がする。この風習が生まれたのは江戸時代といわれている。当初は、武士の家で、戦国時代より陣地の目印として立てられた「吹き流し」や、旗指物などとして使われた「のぼり」を飾るしきたりがあった。しかし、これらを飾ることは武家にしか許されていなかった。そこで、江戸の庶民たちはこれに対抗し、鯉の形をした吹き流しを空に泳がせて節句を祝うようになったのだ。鯉は古代中国の「登竜門伝説」に因むとされ、男の子の立春出世を願う気持ちが込められている。
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