衆議院解散
1953年のこの日、吉田茂は、衆議院を解散した。戦後の衆議院解散には、さまざまな事情があって奇妙な通称名がある。吉田茂「バカヤロー解散」(1953)、鳩山一郎の「天の声解散」(1955)、佐藤栄作の「黒い霧解散」(1966)、大平正芳の「ハプニング解散」(1980)、中曽根康弘の「死んだふり解散」(1986)、宮沢喜一の「うそつき解散」(1993)、小泉純一郎の「郵政解散」(2005)、安倍晋三の「アベノミクス解散」(2014)。野田佳彦は「近いうち解散」なのか「バカ正直解散」なのか統一した呼称がまだない。就任から8日後に解散した2024年の石破内閣は「裏金かくし解散」か。
宇野内閣が短命という印象が強いのは女性問題からか。竹下登の後釜総裁に登用したクリーンな文人タイプだった。ハーモニカ、ピアノはプロ級で、俳人として3冊の句集がある。剣道五段で高校時代は全国制覇も成し遂げた。絵画も描くし、著書「ダモイトウキョウ」は映画「私はシベリアの捕虜になった」(1952)の原作にもなったという。いまでは宇野はワイドショーの犠牲者と見る意見もある。(3月14日)
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