「草枕」に使用されたる漢語の研究
余は西洋画家。非人情の旅に出て、宿で那美というファム・ファタールの女に出会う。しかし女の顔を画にするには何かが足りない。ラスト汽車を見送る瞬間、那美の顔に「憐れ」をみてとる。「それだ!それだ!それが出来れば画になりますよ」と余は言った。
初めて読んだのが中学1年生のとき。以後、何度も断片的に読み返す。難しい漢語があるので、全てを理解したわけではないが、漱石を通じて漢語に興味を覚えた。「坊っちゃん」の平明体に対して、「倫敦塔」、そして「虞美人草」に至る浪漫的な文体である。また「草枕」には漢籍の大家、漱石の面目躍如たるものがある。
氤氳(いんうん)
「氤氳たる瞑氛が散るともなしに四肢五体に纏綿して」。大地の気が盛んなさま。
一節の「峠道」の冒頭部分から難読語をひとつ挙げてみる。
雲煙飛動(うんえんひどう)
「雲煙飛動の趣も眼に入らぬ」雲や煙が目の前を過ぎてゆくさま。自然の風物。
璆鏘(きゅうそう)
「璆鏘の音は胸裏に起こる」。璆は玉のふれ合ってなる音。鏘は金石の響き。ともに美しい音調の意。ここでは立派な詩の意味。
(femme fatale)
≪…玉のふれ合…≫を、球の大円を立方体の辺でなぞると・・・
2π ⇔ 1
数の言葉ヒフミヨ(1234)の1は、なぞりあう操作の1回が【1】だ・・・
ひふみよは△まわし□なる
投稿: √6意味知ってると舌安泰 | 2022年11月26日 (土) 07時30分