ローマ皇帝カリグラ
アウグストゥスの死後、かれの属するユリウス家の家系からティベリウス、カリグラ、クラウディウス、ネロの四代の元首がユリウス=クラウディウス朝として君臨した。第3代ローマ皇帝カリグラは即位後数カ月で精神異常となり、残酷な独裁政治をおこなった。カリグラとは、正式の名前ではない。本名はガイウス・ユリウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマーニクス、という。初代皇帝アウグストゥスの娘ユーリアと、アウグストゥスの右腕といわれた将軍アグリッパとの間に生まれたアグリッピーナを母に持ち、これもローマの名家の出であるゲルマニクスを父として、西暦12年8月31日に生まれ、41年1月24日に没した。
カリグラという愛称も、「小さな軍靴」という意味だ。ローマ軍団の兵士たちは、「カリガ」と呼ぶ。25歳で即位した直後のカリグラ帝は民衆に愛され、高貴で穏健な君主だった。ところが10ヵ月のちに、重い病に罹り、回復したのちは人が変わったように暴君となった。西暦41年、カッシウス・カエレアら数人の近衛隊の者によって暗殺された。カリグラだけでなく、妻も幼い娘も殺されたという。
ところで1月24日はカリグラの命日ではあるが五賢帝の一人ハドリアヌス帝の誕生日(西暦76年)でもある。 Caligula、Hadrianus
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