日本人のルーツはどこにある?
大相撲中継を見ていると、「モンゴル人」とか「日本人」という言葉が何度も何度も出てくる。「日本人」という概念が人種なのか民族なのか、国籍なのかとても曖昧である。そもそも人類学などの学問上に「日本人」という人種は存在しない。モンゴロイドに含まれるのかはっきりしない。人種は体格や体質的な特徴、民族は文化的・社会的特徴からみた人類の区分であるが、厳密な意味で科学的には「人種」は存在しない、という意見すらある。
日本人の先祖はいつ、どこからやってきたか、についての定説はない。大きく3つのルートが考えられる。①サハリン経由で北海道に渡来したとする説。②球が冷えはじめたためシベリアのヒトがアジアを南下。その一部は朝鮮半島を経由し、およそ紀元前3万年頃に日本列島に渡来したとする説。③2万年前、東南アジアに残ったヒトの一部が南西諸島を経由して日本列島に渡来したとする説。化石人骨からは③の南方起源説が有力である。1970年に沖縄県具志頭村で1万8000年前の人骨が発見された。詳しい特徴がわかるのはこの港川人だけである。断片的ながら2011年には沖縄・石垣島の白保竿根田(しらほさおねたばる)洞穴遺跡から2万4000年前の人骨が発見された。南方起源説だとすると、日本人の祖先は舟に乗ってやってきたことになる。④アメリカ・アリゾナ大学のマイケル・ハマー助教授と総合研究大学院大学の宝来聡教授によると、約5万年前にチベット周辺の中央アジアに住んでいた民族が、中国や朝鮮半島を通って日本列島にやってきたとする説。
近年ネイチャー紙に発表された説に拠ると、日本語や韓国語はトランスユーラシア語族が起源で、約9000年前に中国東北地方の西遼河流域に住んでいたキビ・アワ栽培の農耕民だったといわれる。
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