ヒゲの歴史
本日は「ヒゲの日」。日本ワーナーランバードが1978年に制定。漢字「八」がヒゲの形に見えることから。日本では古来から鬚をのばす習慣があった。しかし江戸時代になり戦国の遺風を嫌った幕府は大名、旗本、武士たちに鬚をつけないようにさせた。4代将軍家綱は1670年に大鬚禁止令を出している。明治になり西洋の風習を真似て鬚が流行する。西洋人がヒゲを伸ばす風習は古来あるが、ナポレオン・ボナパルトの時代にはヒゲをつけることは少なかったが、ナポレオン三世がヒゲをつけている。19世紀中期から軍人たちの間で口ヒゲを伸ばすことが広まり、20世紀には一般男子はみな口ヒゲをのばすほどの大流行になった。
西洋古代ギリシアではあごヒゲは伸ばして手入れするのが男の身だしなみだったが、前4世紀のアレクサンダー大王が「戦争中にヒゲをつかまれると不利になる」との理由で「ヒゲを切る令」が発令された。その影響で、ギリシアでもヒゲを剃るようになった。一説によると、理髪所ができたのもこの頃だという。
紀元1世紀ローマ帝国では自由市民は髭を剃らなければならない。一方で奴隷は髭を伸ばすことに決まっている。中世から近世にかけて男子は髭を伸ばすことは一般的であった。(ダ・ヴィンチやガリレイなど)ところが17世紀になると髭を剃るようになった。1705年、ロシアのピョートル大帝は西欧の風習に倣うため、貴族に髭を剃ることを強制した。そして従わない者にはひげ税を徴収した。21世紀アフガニスタンのタリバンは、髭がないと罰せられるという。 (8月8日)
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