バナナの日
きょうはバ(8)ナナ(7)の語呂合わせで「バナナの日」。スイカは中国語でも「西瓜」と書くが、バナナは「香蕉」と書く。手足の指を意味するアラビア語の「バナーン(banan)」が語源といわれる。
最初にバナナを食べた人は誰だろう?バナナは熱帯のアフリカでは欠かせない食料で、初期の王国はバナナを栽培するようになってから繁栄した。もともとバナナは、アフリカの東海岸の住民が東南アジアの人びとと出会い、交流をもった後、インド洋をわたってアフリカに入ってきた、というのが通説だった。つまり原産はニューギニアで、そこからアジアに広まり、紀元後1000年くらいのあいだに、アジアの人ひどがバナナを持ってマダガスカルに定住、その後、アフリカ大陸にわたった、と考えられてきたのだ。しかし2000年、カメルーンでおこなわれた調査から、バナナはもっと早く、紀元前500年ごろからすでにアフリカにあったらしいとわかった。これは、それまでのバナナの歴史の通説をぬりかえるほどの大発見だ。
日本人で最初にバナナを食べたのは安土桃山時代、織田信長と一般にいわれるが、本格的にバナナが日本に輸入されたのは明治36年頃で、台湾の商人が神戸に持ち込んだのが始まり。これが大量輸入されるようになったのは、明治41年以降で、その頃、台湾は日本の領土であったことと門司港が産地台湾と密接な関係にあって、大量に荷揚げされ市場が設けられた。門司の「バナナの叩き売り」は、熟れて売り物にならないバナナを神戸に着く前にさばきたくて売ったのが始まり。(8月7日)
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