「初恋の味」カルピス
カルピスの創業者・三島海雲は、明治11年のこの日、大阪府豊島郡下萱野村(現・箕面市)に生まれた。大正8年、乳酸菌飲料カルピスを発売した。100年以上の歴史を持つが、戦後の一時期、あまり飲まれない時期もあった。山口瞳の小説に「昭和の日本人」がある。「カルピスという飲料がある。いま、東京銀座の表りの喫茶店でカルピスを飲ませる店は、ほとんど、ない。あつたとしてもカルピスをオーダーするときは、ちょっと気後れを感ずる。」と記されている。昭和37年発表の短編で、高度成長期、コーラやジュースなどの他の飲料に押されて営業不振の時期があった。しかし実際のカルピスの売れ行きは令和5年の現在まで、日本人に飲まれ続け流行遅れでも古さを感じるでもなくロングセラー商品として定着している。
大正13年、カルピスの広告でパナマ帽を被った黒人がストローでカルピスを飲んでいるマークが現れた。だが平成元年には差別思想につながるとしてこのマークは廃止された。(7月2日)
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カルピスのこのマークがそういう理由で消えたとは、初めて知りました。
投稿: | 2014年5月20日 (火) 15時14分