賢者の贈り物
アメリカの小説家オー・ヘンリーは1910年のこの日、死去した。「最後の一葉」「20年後」など約280の短編があるが、やはり代表作は「賢者の贈り物」である。クリスマス・イブの夜。貧しい若夫婦のジムとデラはプレゼントを交換する。ジムは金時計を売って櫛を買う。デラは髪を切って夫の金時計につける鎖を買う。お互いに贈り物は無駄になったが、お互いの深い愛情をたしかめあうという、心温まるストーリー。オー・ヘンリーの小説「賢者の贈り物」(1905年)のデラは妻のアソル・エステス(1868-1897)がモデルという。ヘンリーは実際に見聞したことを題材にして小説にするタイプだ。若い頃、二人があるセレモニーに参加し、アソルが記念に自分で髪を切って入れるのを、ヘンリーが見てこころひかれた。デラが自分の髪を切り、プレゼントをするという話は、若くして亡くなった愛妻アソルへの想い出が込められていたのだった。(6月5日)
« 脳に危険なスマホ依存症 | トップページ | 梅の日 »
「世界文学」カテゴリの記事
- 犬をつれた奥さん(2025.08.17)
- 繃帯を巻いたアポリネール(2023.04.09)
- アレオパジティカ(2023.06.01)
- ワシリ―・アクショーノフ(2023.02.05)
- 青ひげ物語(2023.02.04)
« 脳に危険なスマホ依存症 | トップページ | 梅の日 »


コメント