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2024年6月 5日 (水)

脳に危険なスマホ依存症

 スマホを四六時中使っていないと不安になるスマホ依存症が問題になっている。スマホ依存が「もの忘れ」を引き起こす原因になるらしい。その「もの忘れ」はスマホ認知症だった(青春出版社)の著者奥村歩医師が解説する。「私が開設している「もの忘れ外来」の患者さんは、かつては大半が認知症の不安を抱えた高齢者の方たちでした。ところが、5年ほど前から30代から50代の働き盛り世代が目立つようになり、現在は約5割が65歳までの世代。皆さん、自分はアルツハイマー型認知症ではないか、心配して来館される患者さんです」だが、MRIで脳の状態を検査しても、アルツハイマー型認知症の特徴である、記憶をつかさどる脳の海馬部分の萎縮は見られない。「そこで患者さんに聞き取りをすると、皆さん、それこそ食事中だけでなく、トイレやベットの中でも肌身離さずスマホを操っているヘビーユーザーだという共通点が見られたのです」奥村医師はこれを「スマホにより脳が過労している状態」とし、「スマホ認知症」と名付けた。過度にスマホを使用すると脳過労になる。その大きな要因が、脳の中にある前頭前野への影響だ。いわば脳の中にゴミをためている状態になっている、と医師は指摘する。

 このほかスマホ依存症は脳に悪影響を及ぼすだけでなく、視力の低下、肥満、腰痛、頭痛、睡眠不足など身体に有害な病気を誘発する原因となると考えられる。また闇サイトにだれでも簡単にアクセスできるため、青少年の日常生活を破壊させることがみられる。ゲーム依存症や性的姿態撮影罪を犯す危険性がある。スマホや画像処理の開発は急速に進んでいるが、スマホに起因する負の側面を指摘する論者はほとんどいない。それはスマホが資本主義社会の利潤追求にウィンウィンの関係であるからである。人間とコンピュータが共存する社会をめざすのであるならば、スマホ依存の解決策に取り組んでもらいたい。

 

 

 

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