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2024年6月 2日 (日)

世界を変えた科学理論の発見

 小学生でも名前だけならだれでも知っているコペルニクス、ガリレオ、ニュートン、アインシュタイン。現代の最先端の理論まで、科学史の流れはは繋がっている。いやコペルニクス以前のギリシア哲学者からアリストテレス、中世イスラムの科学者まで、今ではもちろん間違っているといわれる学説までも誤りを正すことから新しい科学が始まったのだ。

 私は文科系の学生だったので、読書というと学校図書館にズラリと並べられた膨大な世界文全集や世界の名著、日本文学全集を思い出す出す。そのすべてを渉猟したと豪語できないが、あらかたは通読した。「ギルガメシュ」「イリアス」「オデュッセイア」、「ラーマーヤナ」と「ハムレット」と「戦争と平和」と「源氏物語」と「アラビアン・ナイト」と「西遊記」。「失われた時を求めて」と「水滸伝」と「白鯨」と「城」・・・これらは人間の名において、書かれた偉大な本であるが、言語・風俗習慣・社会体制その他さまざまな違いがあるので、文学の流れという視点から考えると、何か決定的な繋がりを見出すことは多分に困難である。ところが自然科学という分野は、数学・物理・化学・生物・医学・地学・天文などの法則や理論は、紀元前8世紀から6世紀にかけて、ギリシアで発展した自然観に端を発していることはめいはくな事実である。ミレトス派のターレス、「万物は流転する」と唱えたヘラクレイトス、数を絶対化したピュタゴラス、宇宙における生成と消滅、または原子の結合と分離によるものと考えたデモクリトス。こうして原子論にもとづいた唯物論が生まれた。ノーベル賞が自然科学に与えるのは誰しも納得できるが、文学賞だけは選考審査が困難という理由もそこにあると思う。

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