深刻な高齢社会の問題
先日、大阪市で「父親の介護に疲れた」と90歳の父親の首をロープで絞め殺害したため61歳の息子が逮捕されるという痛ましい事件があった。令和5年の総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は約3割で、80歳以上は約1割である。この割合はさらに厳しくなる。2025年問題という言葉がある。いわゆる団塊の世代800万人が後期高齢者になる75歳に達する超高齢社会のことである。医療費や介護費の増大で、若者の負担がさらに増加する。認知症や要介護者数は急増し、老人ホームの部屋が不足し、介護職の確保も難しくなる。このような社会保障制度の課題は2025年にならないでも今現在でもすでに始まっている。核家族の進行によって、一人暮らしのお年寄りが増加している。年金だけで暮らしていけるのか、都会では地域との繋がりも希薄で孤独死もみられる。わが国の高齢社会の状態は今後100年続くといわれている。大地震や感染症対策も大切だが、徐々にしのびよる高齢社会に対応した社会基盤を整備をすることが求められている。
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