カルチベータ
かつて、イギリスの文学批評家のレイモンド・ウィリアムズは、culture(文化)という語は、英語で最も複雑な2,3の語のひとつであると言った。日本でも戦後「文化の日」「文化勲章」「文化住宅」「文化鍋」「文化祭」など何でもかんでも「文化」という言葉が大流行した。でも、文化とはいったい何なのかという問題は、まだ解決していない。「カルチベータ」とは、古代の農具は鋤だけだったが、中世になると牛や馬に曳かせて土地を耕す犂(すき)が現れ、作業効率が高まる。近世には古い人力耕耘機(カルチベータ)の使用が始まる。
カルチャー(culture)「文化、教養」の語源は、cultivate「土地を耕す」からきている。カルチベータ cultivatorとは、畑の中耕・除草・土寄せなどの作業の使う農耕道具。耕運機。
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