伝統芸能「えんぶり」祭りと歴史
小正月に行われる豊作祈願の芸能の一つ。予祝の模擬田植えを演じる田遊びがさらに舞踏化したもので、名称は田面をすりならす農具の「えぶり」からきている。古くは「ゑぶりすり」と呼んだ。
青森県八戸市を中心として岩手県九戸郡から青森県上北部にかけて分布する。現在、八戸市では新羅神社で2月17~20日に行われる。えんぶり組の踊り手(鳥帽子太夫)は3人か5人で農作業や縁起物を描いた鳥帽子をかぶり鳴子板・カンダイ(鍬)・松などを持って舞い、家々をまわる。
江戸時代の学者・菅江真澄(1754-1829)によると、えんぶりは女性が男性の格好をして踊ったものと記している。明治以降は男性が踊るものと思われてきたが、昭和49年八戸で女性がえんぶりを行い、人々を驚かせたという。
民俗芸能「えんぶり」は、近年、休止団体の増加に伴い、文化・技術の保存継承が困難になってきている。
![]()



コメント