フィンランドとフィンランド語
「森と湖の国」の愛称で呼ばれるフィンランド。北ヨーロッパの立憲君主国で、北はノルウェー、西はスウェーデン、東はロシアと国境を接する。フィンランドは「フィン人の国」という意味で、自国のことを「スオミ」(suomi:湖沼・沼地の意)という。面積は33.8万㎢で日本よりやや小さく、人口554.1万(2020年)。国土の約3分の1は北極圏に属する。
フィンランドの児童文学作家トーベ・ヤンソンはスウェーデン系フィンランド人である。1945年に書かれた最初の「ムーミン」はスウェーデン語で書かれている。スウェーデン語とフィンランド語との違いはなにか。スウェーデン語は英語と同じゲルマン系なので、基本的な単語や文法はよく似たところが多い。ところがフィンランド語は、悪魔の言語といわれるほどヨーロッパ人には習得が難しくて、一部の外来語以外、単語は全然異なっている。例えば、リンゴはスウェーデン語では「apple」エップレ、フィンランド語では「omena」オメナである。
スウェーデン語 フィンランド語
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帽子 hatt ハット hattu 八ットゥ
海 hav ハーヴ meri メリ
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雨 regn レグン sade サデ
音楽 musik ムシーク musikki ムシーッキ
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猫 katt カット kissa キッサ
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昔々短期間スウェーデンとフィンランドで仕事をしました。気質はスウェーデン人は明るさを感じました。フィンランド人は地味で堅実さを感じました。フィンランドは私の好きな作曲家シベリウスの母国でピアニスト館野氏の生活の地であり、スキーのジャンプ台を初めて目にし、こんな急角度をジャンプするんだなと驚きました。スウェーデンのホテルではアメリカ人が陽気に踊っていました。他方、フィンランドのホテルは戦後間もなく開業したような古いホテルでサウナを初めて見ました。今や往事茫々です。
投稿: 小林倉市 | 2024年5月30日 (木) 20時49分
楽しいお便りを届けてくれてありがとうございます。とても参考になります。
投稿: ケペル | 2024年5月31日 (金) 08時18分
スウェーデン滞在時の思い出を一つ。
①スウェーデン人と英語で話ししていてスウェーデンの国民車と言えるvolvoを日本での表記通りにボルボと発音しても理解されませんでした。彼らはボルブと発音するのです。日本での表記は現在もボルボとなっております。ここらの事情が良く分かりません②仕事の相手はストックホルムから遠いラボラトリでした。郊外のホテルに向かうべく空港のタクシー待場にいたらスーット一台の白い車が来たので乗り込みました。なんとこれが白タクでボラレマシタ。トホホ。
投稿: 小林倉市 | 2024年6月 9日 (日) 07時43分