春告鳥
人気がなくさびしいようすや商売などで客がはいらず閑なようすを「閑古鳥が鳴く」と表現することがある。「閑古鳥」とは「カッコウ」の別名である。 時を知らせるとき、巣箱から木製の鳩が現れて時刻の数を鳴く時計は1783年、南ドイツで発明された。ドイツ語でKuckucksuhr、英語でcuckoo clock。西洋ではカッコウが「春告鳥」と呼ばれ、農民の間では、良い知らせをもたらす鳥として親しまれていた。明治になって輸入されたとき、カッコウがハトに変更された理由には諸説ある。もっとも有力な説は、カッコウの別名が閑古鳥で、不景気なときに鳴く鳥とされていることから縁起悪いと考えられ、ハトに変更されたらしい。
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