蓮如忌
「朝には紅顔ありて夕べには白骨となれる身、それ、人間の浮生なる相をつらつら観ずるに、おおよそはかなきものは、この世の始中終、まぼろしのごとくなる一期なり」
浄土真宗の葬式で拝読される蓮如上人の「白骨の御文章」の一節である。ところで人生の無常を説いた蓮如上人は、妻の死別を4回経験し、生涯に5度結婚するが、27人の子どもに恵まれた。
明応8年(1499年)のこの日、本願寺8世の蓮如が、山科本願寺で85歳の生涯を閉じた。半井明英、板坂将監ら名医の治療のかいもなく、2月に病状が悪化、19日ころ重湯も薬ものどを通らず、20日に大坂から輿で移ったものの2日前から危篤におちいっていた。遺骸は「聖人の御前にて人にも見せよ」の遺言にしたがって御影堂に安置された。4月2日に予定された葬儀は、別れを惜しむ群衆の殺到を心配して急ぎ翌26日行われた。数万の人々が別れを惜しんでいたという。(3月25日)
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