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2024年3月24日 (日)

マネキン記念日

   かつては小売りの王者だった百貨店だが、近年は世界的不況で存在感を失い、客離れが進んでいる。大型ショッピングセンターには、ブティックなどの専門店が多い。休日の買い物客で賑わうが、やはりモードの主役はマネキン(mannequin)だ。そもそも衣裳を着せて飾る陳列用の人形をマネキンと呼ぶが、これはフランス語の「マヌカン」に由来する。フランス語の「マヌカン」にするか、英語の「マネキン」にするか、論争があった。資生堂取締役の白川虔三は「マヌカン(招かぬ)よりマネキン(招金)の方が縁起がいい」と主張したのが言葉の始まりといわれる。マネキンの黎明期には、人形ではなく本物の女性がマネキンガールとなって立っていた。大正11年3月に東京で開かれた平和博覧会で、盛装した婦人を陳列所にたたせたところ大評判となった。ついで大正14年10月に上野公園で開かれた電気博覧会では東京電気会社マツダランプが小西道子、西村明子を窓飾美人としてマネキンガールにしたところ、大当たりとなったものである。商品を身に着けるマネキンガールの最初は昭和3年3月24日、上野公園で開かれた大礼記念国産振興東京博覧会において高島屋呉服店のコーナーで登場したのが最初である。戦後昭和20年代まで販売促進員としてのマネキンガールは女性の憧れの職業の一つだった。

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コメント

おたよりありがとうございます。マヌカン(招かぬ)よりマネキン(招金)がよいと名づけた話でしょうか。種本は最近では手に入らないような古い本ですが、事物起源としては有名な本でブログ記事にいつも利用している本です。日置昌一「ことばの事典」(昭和30年)第4巻の186頁「マネキンガールの話」をそのまま転記しています。

質問へのお返事どうもありがとうございました。
日置昌一「ことばの事典」ですか、参考にさせていただきます。

ブログ更新、これからも頑張ってください。

バブルの頃に、女性が髪を短く刈り上げた、「ハウスマヌカン」というのが注目されましたね。

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