大阪万博「動く歩道」で転倒事故、42人が負傷
1970年の大阪万博は千里ヶ丘丘陵330ヘクタールを舞台に、3月15日から183日間、開かれた。「人類の進歩と調和」をテーマに77ヵ国から参加。総投資額1兆円をかけた壮大なイベントは、54年後の現代に多彩な遺産を残している。たとえば、スマートフォンの祖先ともいうべき、「ワイヤレステレホン(携帯無線電話機)」は、電気通信館でお披露目された。来館者の移動やパトロール用に会場内を走った「電気自動車」も、エコカーとして進化を続けながら普及しつつある。そして「動く歩道」は万博に先立つこと3年前から阪急大阪梅田駅で使用されていたが、会場内の移動手段として敷設された。ところがトラブル続きで、3月26日には緊急停止により利用者が将棋倒しになって42人が負傷するという事故を起こしている。
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