身近な博物館を利用しよう
本日の朝日新聞のトップの見出しは「ハコモノ列島限界」。
現在、日本全国にはなんと4,484館の博物館がある(博物館類似施設を含む。2023年現在)。これは公共図書館数をはるかに上回る。博物館には美術館、歴史館、郷土資料館、動物園、水族館なども含まれる。全国一の入場者は東京都美術館313万人、江戸東京博物館207万人、国立科学博物館176万人、東京国立博物館141万人、九州国立博物館119万人などである。意外と京都、奈良の博物館は少ない。大阪の民族学博物館は13万人である。自治体は財政難でどことも運営は厳しい。学芸員をおかず展示もしないところもある。つまり閉館して倉庫にしている。どこともピーク時は20万人くらいは来館していたが、90年代になって次第に減りはじめた。博物館法では公共博物館は入館料などの対価を「徴収してはならない」となっているが、実際には徴収するところがほとんどであろう。それはそれでよい。利用者は人気があれば高額でも遠方であっても並んでも見に行く。ブームに弱い。地元の伝統文化にあまり関心をしめさない。琵琶湖が例になっていたが、近江は文化財の多い土地である。だが現代人は都会や流行への羨望があらわである。もっと日常的に芸術とふれあう習慣をつけるべきである。少なくとも月に一度、地元の美術館、博物館へ家族そろって行く、という習慣をつければ入館者数は増え、なんとか維持できるようになると思う。
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